2018年02月24日

反応してほしかった

 TABLOに上坂すみれ殺害予告犯の公判レポが載っていました。

「明日、上坂すみれ殺すわ」――人気声優・上坂すみれさんへの殺害予告を出した男の正体
http://tablo.jp/media/news002915.html

 学校で友達がおらず、勉強にもついていけないストレスの発散場所が2ちゃんねるの上坂すみれアンチスレッド…というのは僕もまったく友達がいない人間なのでわからなくもない、しかし便乗して誹謗中傷の書き込みをしているうちにエスカレートして殺害予告に至るというのは全然理解できない。
 佐藤聡美さんを脅迫した犯人の「自分の書き込みにレスをもらえなかった」とか、竹達彩奈さんの殺害予告犯とかは自分を無視されたとかの個人的な怒りが脅迫につながったケースだけど、今回は上坂すみれさんには何の恨みもなくてただ「自分のしたことに反応して欲しかった」という勝手極まりない理屈で同情の余地がまったくない。まだ前者のケースの方が納得はしないが理解できる範囲。

 今は医療機関に相談にいっているとあるけど、初めからそうすればよかったのに。2ちゃんに書き込む前に!掲示板に何か書き込んでも君の惨めな人生は何も変わらないぞ!
 おーなんとかちゃんもTwitterで革命ごっこしてないで、早く医療機関に行った方がいい。


  


Posted by 縛りやトーマス at 21:07Comments(0)声優日本のとんでも事件

2018年02月21日

神社のバチが恐ろしい『巫女っちゃけん。』



 広瀬姉妹はすずよりもアリス派の僕ですら、擁護するのが不可能な意味不明映画。広瀬アリスが演じるのは神社の巫女である。とくれば巫女萌え~な人たちはアリスの巫女コスプレに悶絶して狂い死にするような映画にするのが普通、いや当然、一択しかないRPGの選択肢。「こんなん一択しかないやろ」だ。でも監督が偶然にも最悪なグ・スーヨンなのでそんな風にはならない。アリス演じる巫女のしわすは就職活動に失敗して父親が宮司をしている神社でアルバイトを始める。頭の中は早く就職することしかないのでアルバイトは腰掛け、営業スマイルもできないし態度も最悪なので神社のバイト仲間からは嫌われまくり。
 しわすは夜回りの最中にいたずらをしている子供を捕まえる。最近神社で頻発している賽銭泥棒、ボヤ騒ぎの犯人だ。子供はぶすっとした顔で名前すら言わない。仕方なく親が名乗り出るまで子供を神社で預かることに(警察に保護してもらえよ)。悪ガキは参拝客に石を投げたりして手が付けられない。止めようとしたしわすの足にケリも入れる。「そんなことしてたらねえ、絶対、バチ当たるけんね!」おっと言い忘れてたが本作のロケ地は福岡県福津市の宮地嶽神社だ。
 神社のバチといってもカワイイもんだろうと今までは思っていた。しかし今や日本中が神社のバチというものは恐ろしいと知っているのでこの映画でも下手すれば刃傷沙汰が起きるかもしれないとドキドキしながらスクリーンを見つめてしまう。

 やがて母親(MEGUMI)が子供を引き取りにやってくる。しかし数日たってまた神社に戻ってくる悪ガキの顔にはアザができていた。どう見てもネグレクトです。しわすは母親がアザの原因だというが育児放棄を認めない母親と言い争いに。ならば子供に聞けばいいということで「誰が殴ったの?」と聞くとなぜか悪ガキはしわすは指さした。あわれしわすは暴力巫女の烙印を押されてしまう。
 普段の態度が災いして神社仲間は誰もしわすをかばってくれない。福祉相談所の人間も警察もしわすの敵だ。しかし、しわすが一番腹を立てているのは誰も子供のことを気にかけていないことだ。子供の頃に母親が家を出ていったという過去を持つしわすは子供のことを考えない親や大人が許せない。しわすは悪ガキを攫って自分を捨てた母親(飯島直子)の元に会いに行く。


 広瀬アリスは終始、むすっとした表情でせっかく巫女コスプレしてるのにそんな顔してたら台無しやんけ!ネグレクトされた過去を持つしわすが同じ境遇に遭っている悪ガキに同情して、自分を捨てた母親に再会することで過去のトラウマから解放される、そんな話かと思ったら飯島直子演じる母親は自分のやったことを全然反省してなくて、さっさと他の男との間に子供つくってオシャレなレストラン経営してやがる!癒しを求めにやってきたしわすやそれを見ている観客は茫然とするしかない。その家を悪ガキが燃やそうとしてボヤ騒ぎ起こすという最悪の展開。
 ラスト、一言も話さなかった悪ガキは「お母さんはだらしないから、僕がしっかりしていないとダメなんだ」てなことを言って実はしっかりしてる子供だったんだ、みたいな結論になるんだが、なら神社の賽銭盗んだりボヤ騒ぎ起こす意味がさっぱりわからない。グ・スーヨンはネグレクトという社会問題を真摯に考えるわけでもなく、面白おかしいネタ程度にしか考えていないのがよくわかる(しかもオチがついていない)。

 広瀬アリスは巫女をやるということでロケの一週間前から宮地嶽神社で礼儀作法を学んだが、撮影に入ると監督から「(態度の悪い巫女の役なので)今までやったことは全部忘れてください」と言われたという。嫌がらせか!広瀬アリスに何させとんねん!そんなことアリスにさせたらねえ、この監督、絶対、バチ当たるけんね!!


  


Posted by 縛りやトーマス at 23:20Comments(0)映画

2018年02月19日

高めの芸術点

 世間はどうか知りませんが僕は特に興味もない平昌五輪ですが、みなさん見てますかー!多分人気なんでしょう。そんな五輪のフィギュアスケート・アイスダンスペアでまさかの大珍事発生です。


http://yamachan01.com/blog-entry-10319.html

 衣装の脇からポロリ発生。最近のテレビ中継はハイビジョンでNHKなんて4Kとかですからね。高画質さらにスローモーションでどんな瞬間も逃さない。それがためにこんな恥ずかしいことになってしまうなんて…ガードの固い日本人選手ではありえないでしょうが、さすがは欧州。芸術のためならポロリも辞さないその姿勢、嫌いじゃないわ!芸術点は一体何点だったのでしょう?




  


Posted by 縛りやトーマス at 22:22Comments(0)世界のとんでもニュースアスリート系

2018年02月19日

目指せ10億点『ゲーマーVSニブラー:最高得点を狙え』

 小学生の頃、近所のスーパーでやってたファミコンのゲーム大会に出たことがある。ゲームはナムコ(現バンナム)の『スカイキッド』。横スクロールのシューティングゲームで、レシプロ機を操作して宙返りで攻撃を避けることもできるゲームで爆弾で戦艦などを爆破、基地まで帰還するのが目的。アーケード版もあって何度か遊んだことがあったので他の参加者が失敗する中、僕は余裕で戦艦を破壊して決勝まで進んだが、明らかにやりこんでる高校生に優勝をさらわれてしまった。優勝賞品は当時発売されて半年ぐらいのディスクシステムだったので悔しくてしょうがなかった。準優勝の商品は『パックランド』のペンケース他ナムコグッズ。しばらくの間「スカイキッドで準優勝したやつ」ということで騒がれたことはいい思い出だ。ゲーム大会で勝つこと、というのは当時のガキの間でステータスだった。




 ネットフリックスで配信されているドキュメント映画『ゲーマーVSニブラー:最高得点を狙え』(原題『MAN VS SNAKE』)を観た。ゲーム大会で優勝した男のその後を追うドキュメントだ。
 『ニブラー』という蛇を操作して画面上のドットを食べつくすと次の面に進むゲームで、他のゲームと違ってなんと10億点まで表示できるところがポイント。100万点じゃない、10億点!
 アイオワの田舎町オタムアにあるゲームセンターでとある少年が『ニブラー』のハイスコアをたたき出しているのを見た16歳のティム・マクベイは「こんなの、僕だってできるさ」と挑戦、あっという間に前人未到の9億点をたたき出してもはや10億は目前。ゲームセンターの店長は「もう少しで記録達成だ!」と大喜びでテレビ局を呼び出し、10億点達成の瞬間は地元のテレビ局で放送。ティムの偉業は田舎町を駆け巡り、「ティム・マクベイの日」まで制定される騒ぎに。そのゲームセンターは後にゲームのハイスコアを管理・表彰するツイン・ギャラクシーだった。
 映画は40歳ですっかりデブになって地元の工場で退屈な作業の繰り返しに飽き飽きする元天才ゲーマーを映し出す。誇れるものは「かつてニブラーの世界チャンピオン」という過去だけ!PS4やXboxの時代に!

 しかもその世界チャンピオンという過去すら虚栄だったかもしれないのだ。なんと25年も経ってから、実はティムが記録達成した約一年後にその記録はあっさり塗り替えられていたことが判明する。イタリアのゲームキッズ、エンリコ・ザネッティが10億100万点のスコアを出していた!
 詳細が確認できないとツイン・ギャラクシーはエンリコのハイスコアを認めていないが、事実を知ったティムはニブラーの筐体を買って25年ぶりのハイスコア更新を目指す。さらにティムのライバルとしてドウェイン・リチャードという男が現れる。ドレッドヘアをなびかせながら自信満々に「俺がナンバーワンだ。ガタガタいうな!」という見るからに問題児な彼だが、張り合うライバルを見つけたティムはゲーム大会で激突する。そのためには特訓だとデブった肉体を絞り上げるべくBMXで街を走り回り、ロッキーのごとく階段(短いけど)を上り下り。BGMはもちろん『アイ・オブ・ザ・タイガー』(笑)

 単なるゲームのハイスコア争いというなかれ。『ニブラー』で10億点出そうと思ったら丸二日は連続プレイしないといけない。寝てる暇なんかない。トイレもメシもプレイ中にしないといけない。たっぷり自機を増やして時間切れでやられてる間にトイレとメシを済ませるのだ。あとはひたすら眠くなって集中力が切れてくる。腕も痛いし目も痛い。何時間やっても平気だった16歳の時とは違う。今はウォーターベッドで寝ないと体の疲れも取れない中年のオッサンなのだ。ついにティムはギブアップ。

 すでにゲームは卒業して、キックボクシングにハマっているというエンリコはシェイプアップされた肉体を誇らしげに見せる。40代にしてはイイ体してる。ハイスコアラーだった過去は「美しい思い出」になっている彼と比べるとティムの現在は失礼な言い方かもしれないが「落伍者」「負け犬」って感じ。ついに公式にティムを上回るスコアを出すプレイヤーが現れて文字通り二番手になってしまう。チャンピオンだった栄光の過去にすら縋れずに屈辱の二番手に甘んじるしかないのか?俺の人生どうしてこうなった?

「僕のニブラー魂に火が付いたよ」

 ライバルがいると燃える男ティムは再び立ち上がる。彼は世界チャンピオンの座を取り戻すことができるのか!?

 映画を見ていると昔のゲームのハイスコア争いは普通のスポーツよりもストイックだ。最近の格闘ゲームみたいに直接争うわけじゃない。ひたすら自分のスコアを高めていくだけで切れていく集中力を途切れさせないようにモンスターエナジーをがぶ飲みしてプレーヤーは画面を凝視する。ハイスコアは己との闘いなのだ。乗り越えるのは相手ではなく自分だ。

 16歳で記録を出した時のティムは「誰の挑戦でも受ける」「すぐに抜き返してやる」と言い放っていた。だが挑戦者に巡り合わないままの25年間、目的を見失ったティムは人生も完全にどん詰まり。しかし目的とライバルを見出した彼は青春を取り戻したように輝き始める。何度挫折しても立ち上がるのだ。勝つためじゃない、自分自身に挑むために。ほとんどロッキーのように。

 負けても恨み言を言わずに相手の記録は素直に褒めたたえるティムたちゲーマーのスポーツマンシップは他のどんなスポーツよりも清々しい。でも、テレビのニュース番組のキャスターからは「馬鹿な奴らの大会だろ?」って言われるんだけどね。ホントにマスコミの連中というのは…

  


Posted by 縛りやトーマス at 03:49Comments(0)映画ゲームネットフリックス

2018年02月16日

無国籍・無秩序な大阪ロケの珍アクション大作『マンハント』



 西村寿行の小説を原作にした76年の松竹映画『君よ憤怒の川を渡れ』のリメイク。長年、同作のリメイクを願っていたジョン・ウーにより日中合作映画として制作。大阪フィルム・カウンシルの協力で大阪をはじめ兵庫、奈良などで大規模なロケーションが敢行されたことも話題に。

 リメイク元の76年の映画は 『ゴルゴ13』(73)『新幹線大爆破』(75)などで邦画のスケールに収まりきらない規模のスペクタクル作品を評価されていた佐藤純彌監督が東京・北海道・仙台などを縦断する一大ロケを敢行、セスナ機を強引に着水させたり、深夜の歌舞伎町をサラブレッド群が爆走するという無茶な撮影にも挑んでいるとにかくスケールのでかい映画であった。
 またこの作品は文化大革命後の中国で初めて公開された外国の映画で、劇中無実の罪を着せられ逃亡の度を続ける主人公・高倉健の姿に文化大革命で理不尽な扱いを受け数十万人が殺されたという中国人たちは涙し、当時8億人の国民が映画館にかけつけたそう。
 子供の頃に観たというジョン・ウーは本作をどのようにリメイクしたのか?


 日本の製薬会社・天神製薬の顧問弁護士であるドゥ・チウ(チャン・ハンユー)は大阪にある本社で行われたパーティの翌日、自宅のベッドで目を覚ますと社長秘書の死体が横たわっていた。身に覚えのないドゥはすぐに警察に電話。警察の調べでドゥの指紋のついたナイフが押収され、彼は殺人犯にされてしまう。
 連行されようとしたその時、現場で捜査の指揮を執っていた大阪府警捜査一課係長の浅野(トクナガクニハル)がドゥの手を強引に部下の拳銃に触れさせ「お前は逃亡を図ろうとした」と射殺されそうになる。隙を見て逃げ出したドゥは何者かが自分をハメようとしていると、自ら濡れ衣を晴らそうと逃亡の旅に。
 この一連のやり取りはほとんど意味不明で、のちに浅野は事件の黒幕に雇われてドゥに濡れ衣を着せようとしていたことがわかるのだがこのやり方だと自分の部下にはドゥをハメようとしていたことがわかってしまうから、部下たちもグルなの?と思うけどそんなことは全然説明されなかった

 場面変わってテロリスト二人が子供を人質に大金を要求している。タンクローリーの座席に子供を縛り付けて爆弾のスイッチをもてあそぶ二人組のキャストは斎藤工&吉沢亮。その現場にカメラを片手にフリージャーナリストを名乗って現れたのは大阪府警捜査一課の係長、谷村(福山雅治)。口八丁でテロリストに近づいた福山、華麗に二人を叩きのめして事件解決。斉藤・吉沢の出番はここだけ!まるで『新幹線大爆破』の志穂美悦子ばりの無駄遣い。
 谷村は新人の百田(桜庭ななみ)を連れて逃亡するドゥの逮捕に向かう。異常にキャピキャピした女子大生風の桜庭の演技に戸惑ってしまう観客。
 上本町駅を逃走し大和川線の工事現場に隠れようとしたドゥを発見した谷村だが、鳩の里(笑)で飛び交う鳩に気を取られた隙に逃げられてしまう。
 府警で浅野から「手を出すな」と文句をつけられる谷村は気にせず百田と二人で独自の捜査を開始、現場検証で「お前が被害者の気持ちになれ!」とキャピキャピ桜庭に被害者を憑依させるという捜査なんだかイタコなんだかわけのわからない推理で、事件そのものに不審を抱く。
 ドゥは天神製薬の新しい顧問弁護士とひそかにコンタクトを取るが、ほたるまちのお洒落なカフェを殺し屋に襲撃され、顧問弁護士が殺される。さらに現場に駆け付けた谷村と堂島川で水上チェイス。大阪市内でのカーチェイスの許可が下りなかったための苦肉の策らしいが、カーチェイスよりよっぽど迫力のある場面だ。メイキングでは福山自らジェットスキーに跨ってチャン・ハンユーと激しく殴り合う。

 必死の思いで逃げ切ったドゥは3年前に天神製薬の企業秘密を盗み出した罪で裁判になり、敗訴した末に自殺した研究員・北川(田中圭)のフィアンセだった真由美(チー・ウェイ)と落ち合い、真由美の実家である牧場に身を隠す。北川は天神製薬で秘密裏に研究されていた人を怪物化させる新薬の開発に関わっていたが危険な薬品だと知らされていなかった北川は薬を無力化する処方コード(?)を真由美に託していた。
 牧場が二人の女殺し屋、ドーン(アンジェルス・ウー、ジョン・ウーの娘)とレイン(ハ・ジウォン)率いるバイカー軍団に襲撃される。その現場にやはり颯爽と駆け付けた谷村!彼はドゥを逮捕するが協力して殺し屋たちを撃退。「日本の警察官は拳銃を二丁持てない」「装填した5発しか撃てず、リロードも不可」という日本警察の設定を逆手にとって日本刀を振り回す大アクションを披露する福山。本人のキャリア中でも最大最高のアクションの切れを見せています。手錠をかけられた二人が二人で一丁の銃を撃つ「二人一丁拳銃」も見せて大暴れ。
 負傷しながらもドーンを葬った谷村はドゥの無実を晴らそうとする。立場も国籍も違う男たちには友情が芽生えつつあった…


 えー「どこが『君よ憤怒の川を渡れ』やねん!」と言いたくなる、まったく別物にされてしまってます。オリジナルでは高倉健演じる主人公が無実の罪を着せられる理由はそれなりに納得がいくんだけど、今回の弁護士役のチャン・ハンユーが濡れ衣着せられる意味はまったくなく、理由も「男女の三角関係のもつれ」というアホらしすぎて笑っちゃうものに。國村準が社長の製薬会社は西成のホームレスを集めてきて人体実験をしていて、使えなくなった人間は捨ててこいとか言ってたので、そんな悪い会社が社長秘書ひとりの死をごまかすのにこんな面倒なことする?ホームレスといっしょにまとめてポイ捨てして終わりだよ。

 中国でも「これのどこが『追補』(『君よ~』の中国版タイトル)やねん!」不評まみれだそうで、一体どうしてこんなことになったのか。スタッフクレジットを見ると脚本家が7人もおり、こりゃあ船頭多くして船山に上るってやつだな。ジョン・ウーはかつて『M:I-2』でトムと二人でカッコイイアクションシーンをいっぱいつくってあとは「このシーンとこのシーンとこのシーンがつながるような脚本にしてくれ」とロバート・タウンに丸投げしたことがあるのでその時と同じこと繰り返してるね。見栄えのするアクションを考えるあまりにストーリー上の辻褄合わせるのがどうでもよくなってる。
 この映画には知り合いが出てるんだけど、その彼も「撮影中脚本が変更されて配役が変わった」と言っていて、辻褄あわせないうえに脚本が変更になるもんだから、それじゃ何一つ話が繋がらないよ!
 でもジョン・ウー本人は念願のリメイクができて、意味が分からない冒頭の居酒屋での銃撃戦や、高倉健の『駅 STATION』を彷彿とさせるラストシーンを撮れて楽しそうでしたね。

 そういったよくわからない点を差し引いてもアクション面の迫力と美しさは見事で、日本でしかも映画という芸術関係への興味が微塵もない維新政治がはびこる大阪でこの映画が撮られたというのは驚異。それを象徴するような点が大阪で撮影してるのに誰も関西弁を話さないとか、大阪維新と異常に仲がいい吉本興業のタレントが誰も出ていないところ(『ブラック・レイン』以来の海外資本映画の大規模な大阪ロケなのにあんまやる気なさそう。制作発表時に万博誘致のアピールをしていただけ(苦笑)。これだから大阪維新は…)。
 無国籍かつ無秩序な大阪を代表するアクション映画の珍傑作として語り継がれるべき作品。


  


Posted by 縛りやトーマス at 06:20Comments(0)映画