2018年12月28日

史上最低映画とはこれだ『魔の巣』

 史上最高の映画は何?というのは映画ファンにとって永遠の命題だ。でも好きなものの頂点はそんなに悩まないだろう。僕なら『タクシードライバー』、『博士の異常な愛情』か。邦画なら『恐怖奇形人間』、『ゆきゆきて、神軍』ってところかな。あ、『太陽を盗んだ男』もいいなあ…って全然決められてないやろ。

 では史上最低の映画は?

 以前『死霊の盆踊り』を見たときは退屈のあまり死にたくなった。男女が墓場に迷い込んで女のストリップを見せ続けさせられるという脈略もへったくれもない物語は史上最低にふさわしい。“史上最低の映画監督”として名の知られたエド・ウッドの作品群でもマシな方の『プラン9・フロム・アウタースペース』も確かにひどい。これは「最低映画とはなにか?」を教えてくれる教科書だ。夜の場面が切り返しで突然昼になったり、車が右から走って左に消えていくシーンが何度も使いまわされ、墓場で死体役のおじさんがただ寝てるだけなので、死体役にも演技指導、演出が必要だということを初めて知ったり、「愚か者め!バーカ!バーカ!」という常軌を逸したセリフ…最低映画に必要なものと最低映画にしないためのものはすべて入っていた。『吸盤男オクトマン』は肝心のモンスター、オクトマンの造形がしょぼすぎて腰が砕ける。タコが二足歩行で歩くようにしてあるので、着ぐるみの長い脚は半分にまで手が届かず、そこから先がしおれて垂れ下がってる(笑)。動きもスローモーなので全力で走ったら逃げられるし。バスの中で待ち伏せてるのもどうやって入ったんだ…『ロボット・モンスター』はゴリラの着ぐるみにヘルメットかぶせたやつを侵略宇宙人の手先のモンスターと言い張ってた。こいつも動きが遅い。

 とまあ、最低映画にも候補作がいっぱいあるんだけど、飛び切りの最低映画として君臨しているのが『魔の巣(MANOS: THE HANDS OF FATE)』(1966)。



 アメリカのクソSF映画やゴミ怪獣映画を専門で紹介する番組『ミステリー・サイエンス・シアター3000』で「これに比べたら『プラン9・フロム・アウタースペース』が『市民ケーン』に見える!」とまで言われた最低の中の最低、チャンピオンだ。世界中の映画が集まるデータベース、IMDbの投票で10点満点中評価1.5で何十年もの間ワースト1に君臨していた。

 監督は肥料のセールスマンやってたハロルド・P・ウォーレン。彼は制作・脚本まで手がけたのでほとんど彼の自主映画である。
 冒頭、娘のデビーを連れたマイクとマーガレットの夫婦がドライブ中道に迷って延々と田舎道を走っていくところでもうダメ(笑)退屈すぎて死にそう。夫婦が子供と歌を歌うんだけど、これ、『ダーティーハリー』でスコルピオがバスジャックしたときの「漕げ漕げ漕げよ~ボート漕げよ~ランランランラン~川下り~」の歌だ。歌わないとお前たちのママはみんな殺してやるからな!こんな歌ではじまるなんて、不穏な感じがしますね。

オープンカーでいちゃついているカップルの真横を駆け抜けていくと、「この先には何もないのに」なんていわれます。このカップルは昼間堂々と外でいちゃついているので、通りすがりの警官に「よそでやれ」と追い払われる。
 家族の車はやがて一軒の家に。とりあえずこの家に泊めてもらおうとするのですが、門番をしている足の悪い男、トーゴは「ご主人様のゆるしがなきゃ泊められない」しかしマーガレット(ダイアン・マーリー、この人がゴミ映画にふさわしくない美女で映画唯一の見どころ)を嘗め回すように見て、「でもご主人様はあんたを気に入るよ」

 家には青白い顔をした男の肖像画があり、「この人がご主人様かい?挨拶したいんだが」とたずねるとトーゴは「ご主人様はこの世を遠く離れた」「でもいつも一緒なんだ」と意味不明なことをいうので家族は不安に。やがて夜になり、連れてきた飼い犬が何者かにかみ殺され、止めていた車は動かなくなる。子供がいつの間にかいなくなる…というか、お父さんお母さんが部屋でしゃべっているときにその後ろを無言で移動して、次の瞬間に「あの子がいないわ!」今後ろを通ったやろ!デビーは別の部屋に入ったのに見つけたときはなぜか外にいて(位置関係がまるでわからない)、肖像画に描かれたデカい犬を連れていた。デビーは飼い犬がいなくなったので代わりにデカい犬の方を連れてきた、というのもよくわからん。飼い犬は小型犬なんだけど…女の子は「たくさんの人がいる場所に犬がいた」と。たくさんの人?この家にはトーゴ以外にも人がいるのか?

 怖くなった夫婦は逃げ出そうとするも車は動かない。田舎で撮影しているせいか、カメラの前を蛾や虫が飛び交うのだが、一切カットしない!外に飛び出した夫はトーゴに殴られてものすご~い時間をかけて、後ろ手にされて木に括られる。部屋に鍵をかけてまってろ、すぐにここを出発するから、と言われた奥さんはなぜか服を脱いでシュミーズ一枚で寝る用意を始める。

 そのころ、家のどこかにある薄暗い部屋では眠りについていたご主人様が目覚める。一方、オープンカーのカップルは夜なのにまだいちゃついていて、警官に「またお前らか」(笑)カップルは「俺たちよりほかのやつを取り締まれよ。砂漠にいったやつとか」とへたくそな伏線を張りにくる。
 ご主人様はマノスという邪教の神(マノスはスペイン語で手の意味)をよみがえらせようとしているようで、「時は来た!」と眠っていた妻たちも目覚めさせる。この妻たちは家族3人をどうするかで喧々諤々に。

妻A「男のいけにえは構わないわ。でも子供は…」
妻B「女だけでいいわ。他はみな死ねばいい」「全員よ。正直女もいらないわ」
妻C「子供は女よ。あの子は死なせてはだめよ。女になるのよ」
妻D「死ぬべきよ」

 ご主人様はずっとこのやりとりでポツンと座った状態で聞いてるのだけど、立ち上がって「もういい!こんな戯言はたくさんだ!」ってこっちのセリフだよ!この妻たちのやりとり、何の意味があるのかさっぱりわからない。ご主人様は「そんなことをいうならお前はもう終わりだ」と宣言するも「やれるものならやってみればいいわ」とまるで相手にされてない(笑)ご主人様は偉いのか、偉くないのかどっちなんだ。

 この後妻たちは家族をどうするかを巡って争いに。砂場で突然はじまるキャットファイト!馬乗りになってペチペチ顔をひっぱたいたり、つかみ合いをする(じゃれあってるようにしか見えない)。これじゃまるで『死霊の盆踊り』だ!このキャットファイトシーンも延々と続くのでもう限界。
 トーゴはいけにえに捧げられることに。僕はてっきり妻たちの誰かがいけにえにされると思った。トーゴみたいな汚いおっさん、マノスだっていらないと思うよ。さてトーゴはいけにえに捧げられ、片手をもぎ取られる。手の神様だからね。こんなことをしている間にマイクは拘束を解いてマーガレットとデビーを迎えにいき、とりあえず家から逃げ出すことに…するのですが、マーガレットが何もない砂場で何度も転んで(へったくそに)もう歩けないと、なのでさっきの家に戻ろうという判断はわけがわからない。そして待ち換えていたご主人様にピストルをぶっ放すという唐突すぎる展開のあと、オチになるのですが…あまりにもあんまりなオチなんで、あきれ果てた。あと、いちゃついていたカップルがまた出てきたときは爆笑しました。一晩中やってるんかい!

 このご主人様と妻たちは何がしたかったんだ。マノスって一体何??

 言い忘れてましたが、マイク役は監督のハロルド・P・ウォーレンその人です。



 漫画『シネマこんぷっれくす!』でも語られてましたが、間延びしたテンポ、ヘッタクソな編集、安っぽい音楽、役者の雑な演技といい、すべてがZ級のシロモノ…たった68分しかないのに、見終わったら脱力感で2時間ぐらいは経った気分になって疲労困憊。
 エンドロールでThe end?とか出てくるのもこざかしい。どうせ続編なんてないんでしょ!




 …と思ってたらなんと、2018年になって続編の『Manos Returns』が公開されていた!しかもオリジナルキャストのご主人様役、トム・ネイマンにデビー役のジャッキー・ネイマン・ジョーンズも出演してる!(デビー役の人がご主人様役の娘というのも、はじめて知った)残念ながらハロルド・P・ウォーレンはすでに亡くなっているので監督は別の人なんですが、なぜやろうと思った?ファンなの?
 謎が謎を呼ぶ『魔の巣』、続編ぜひ日本で公開してくれないかなあ。

  


Posted by 縛りやトーマス at 02:52Comments(0)映画旧シネマパラダイストンデモ映画

2018年12月03日

犬がトニカクカワイイ『ドーベルマン・ギャング』

 銀行強盗映画…口にするだけで血沸き肉躍るではないか(?)。バスジャック映画、カーチェイス映画なんかにも同様の効果がありますね。アメリカでは未だに銀行強盗映画-こういうのは通ぶっていうと、ヘイスト(強盗)映画っていうらしいですよ-はたまに作られてますが、日本ではとんと見かけられなくなった。『暴走パニック 大激突』とか『月光仮面』とか昔はあったのに。銀行強盗自体が日本ではほとんど起きないからなあ。たまに包丁一本で「金を出せ!」とかいう間抜けな奴がすぐ逮捕されたりするぐらいですか。やはり日本では銃が手に入れにくいので、銀行強盗もやりにくいからだろうか。

 今回ご紹介するのは銀行強盗の本場、アメリカが1973年に公開した『ドーベルマン・ギャング』だ。



 なんと恐ろしいタイトル!平松伸二も真っ青な狂犬のごときギャングたちが銀行を次々襲う様が目に浮かぶ…のだが、これはタイトル通り、犬のドーベルマンが銀行を襲う映画なのだった…

 エディ、サミー、ジョジョの3人組は「完璧な銀行強盗計画」を立て、実行に移すが逃げる際、銀行前に止めた自分たちの車とそっくりな他人の車のトランクに金を放り込んでしまって大失敗!(どこが完璧な計画なんだ)
 これに懲りないエディは計画を見直す。なんとしても一山当てて遊んで暮らすんだ!そもそも人間のやることに完全などありえない、優秀なロボットにでもやらせればいいのだ…と一山当てることしか考えてないボンクラならではの発想に至るがロボットがどこで手に入れられるかわからない。途方に暮れるエディだが、中古車販売店に忍び込んだチンピラたちがドーベルマンに追い返されて捕まる様子を目にして、これだ!と。

「ドーベルマンを調教して、銀行強盗をやらせればいいんだ!」

 なるほど、大抵の人間はドーベルマンに吠えられたら恐れおののくし、仮にしくじっても銀行に自分たちはいないのだから逮捕されることもない。ドーベルマンは自供もしない!か…完璧だ!!
 画してエディたちは前代未聞のドーベルマンによる完全犯罪を目論む。軍用犬の調教をしているトレーナーのバーニーを騙して雇い入れる。「ジャーマン・シェパードしかやったことない、ドーベルマンの調教なんかしたことないよ」と渋るバーニーだが、何とか言いくるめて山中に小屋をつくって6頭の犬を連れてくる。
 6頭の犬にデリンジャー、ボニー、クライド、ベビーフェイス・ネルソン、プリティ・ボーイ・フロイド、マ・バーカーとアメリカ史上に名を遺す伝説のギャングたちの名前をつけてるところがちょっと洒落てる。「まとめて買ったからおまけがついてきた」とブルドッグが一匹。そいつにはジョン・エドガー・フーヴァーと初代FBI長官の名前をつけた。いかにも何かありそうなネーミングだが、深い意味はないので気にしなくてもよい。

 こうしてドーベルマンたちの調教が始まるのだが、これがなんとも牧歌的というか…カントリー音楽に合わせてドーベルマンが走ったり、柵を飛び越えたり、柵の下をくぐったり、相手に噛みついたり、待てと言われたりする様子がモンタージュで延々と続く。見ているうちに「ドーベルマン、カワイイな~」と感じてくる。「ペットフードはドギーマン」のCMを思い出した。

 連中の目的が銀行強盗だと気づいたバーニーとひと悶着ありながらも、最終的に計画に乗ることに。ただし作戦には重要な問題があった。ドーベルマンに複雑な命令はさせられない。当初の計画では入り口をふさぐ役、銀行の警備員を威嚇する役、行員に「金をバッグに詰めろ」と書いた手紙を渡す役などが細かく指定されていたが、近くに居て犬たちに指示を出さなきゃ無理だ。とはいえ銀行に自分たちが入ったら何の意味もない。完璧な計画はおじゃんか?だがバーニーが一頭ごとに指定した犬笛を聞かせて命令を聞かせる、というアイデアでこれを乗り切ることに。犬にバッグを背負わせて、金を詰めたらアジトまでの帰り道に土を巻いておき、その匂いを辿らせて猛ダッシュで帰らせればいい。か…完璧だ!!

 あとは実行あるのみだが、エディの愛人ジューンが「あんたたちのメシをつくって、犬の世話までしてる私になんの分け前もくれないってわけ?」と不満を漏らしだす。「娼婦にやる金なんかねえ!」と平手打ちしてその場を収めたが(収まるわけない)、バーニーが彼女を気遣いだす。意味深な場面なので、「二人がデキて、最後にはエディたちを裏切るんだな」といった伏線のように思えるが、そんなことはまったくなかった

 決行日。直前になってバーニーが「犬たちに悪いことはさせられない」と逃亡。仕方なくバーニーのそばで調教を見守っていたジューンが代わりに犬笛を吹いて命令を出す。無事強盗は成功し、アジトで大金を待つエディたち。金を取ろうとしたエディたちに犬たちが吠え、噛みつく!遠くでジューンが犬笛を吹いてエディたちを襲わせたのだ。あっという間にかみ殺されるエディたち。銀行で行員や客を威嚇している最中でもどことなくカワイイな~という描写が続くので、クライマックスで突然凶悪なシーンになって心底驚いた
 観客を痛快に裏切ってくれる展開に膝を打とうとしたのだが、犬たちはジューンすらも裏切っていずこへと走り去るのであった…

 最後にカントリーが爽やかに流れて「これで映画はおしまいだよ~」とあんまりな歌詞で苦笑い。音楽担当が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などのロバート・ゼメキス作品や近年では『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』や『レディ・プレーヤー1』などで知られるアラン・シルヴェストリの映画デビュー作というのもすごいが、主題歌を本人が歌ってるというのも!


 狙って作られたのか、意図せずそうなってしまったのかがわからない映画で見ているこっちは最後まで困惑しっぱなし。一部好事家の間では評価されていたようで、シリーズ化してパート3まで作られてる。監督のバイロン・ロス・チャドナウは本作と続編の『ドーベルマン・ギャング2』以外はまったく知られておらず、後にウィル・スミス主演で映画化された『0088/ワイルド・ウエスト』や『俺がハマーだ!』などテレビドラマの世界で活躍したのだから、きっと狙って作られたと思われる。
『フレンチ・コネクション』『ダーティーハリー』『エクソシスト』といった殺伐とした作品が多かった70年代だったとしても異質な作風で、タイトルの凶悪さに比べてもほのぼのとして、とにかくドーベルマンが可愛くて憎めない。忘れがたい魅力のある映画だ。犬に優しくしよう。

  


Posted by 縛りやトーマス at 15:42Comments(0)映画旧シネマパラダイス

2018年08月03日

2018年8月予定

8月予定

8月9日(木)
『旧シネマパラダイス』
会場:なんば紅鶴
開場:19:30
開演:20:00
料金:1,000円(1drink&1food込)
映画面白コメンテーター:縛りやトーマス

深夜のテレビでまったく知らない映画だけど最後まで観てしまった…そんな感じの集会です。今月はフランク・キャプラ監督の『群衆』(41)です。民衆の勝利を信じずにいられない。


8月11日(土)
『アイドル十戒 肥後橋死闘編 其の二』
場所:アワーズルーム
開場:18:30
開演:19:00
料金:1,500円(1drink別)
出演:竹内義和 縛りやトーマス

アイドルなんて好きにならなければよかった!という最新アイドル事情考現学。大丸梅田のももクロ10周年記念展レポ他。わしらうまいもん食ってよ、マブいスケ抱くために生まれて来とるんじゃないの。それも銭がなけりゃ何も出来やせんので!


8月21日(火)
『スーパーヒーロートーク@紅鶴 』
場所:なんば紅鶴
開場19:45
開演20:00
料金:1,500円(1drink込)
出演 :にしね・ザ・タイガー ソエジマ隊員 花鳥風月 緒形 縛りやトーマス 茅野みずほ

特撮大好き芸人たちがライダーや戦隊、劇場版、おもちゃ、ヒーローショー、純烈、カリスバーなどにいって熱く語る集会!
※このイベントは予約なしで当日入場できます



8月25日(土)
『僕の宗教へようこそ第一〇八教義~土曜ロードショー第二〇幕』
場所:なんば白鯨
開場:18:30
開演:19:00
料金:1,500円(1drink込)
出演:縛りやトーマス アシスタント・トモ

ABCラジオで映画面白コメンテイターとして活躍してる男が語る夏映画!『カメラを止めるな!』からアニメキミスイまで!


8月30日(木)
『キネマサロン肥後橋』
場所:アワーズルーム
開場:19:00
開演:19:30
料金:500円(1drink別)
出演:縛りやトーマス

3か月間限定の映画イベント。真夏の肥後橋に夜な夜な集まり、カルトな映画について語り合う奴らが居た…
今回は石井輝男、丹波哲郎のタッグで贈る『ポルノ時代劇 忘八武士道』。生きるも地獄、死ぬも地獄!

  


Posted by 縛りやトーマス at 08:21Comments(0)僕の宗教へようこそ旧シネマパラダイス

2018年05月31日

2018年6月予定告知

6月予定
※現在判明している分。追加アリ


6月4日(月)
『旧シネマパラダイス』
会場:なんば紅鶴
開場:19:30
開演:20:00
料金:1,000円(1drink&1food込)
映画面白コメンテーター:縛りやトーマス

なんとはなしにテレビのチャンネルを合わせたらよくわからない映画がやっていた!そんな感覚でお送りする孤高の懐かし映画イベント!今回はハリウッドきってのプレイボーイ、ロジェ・ヴァディムが自分の彼女であるジェーン・フォンダを主演にしたお色気スペースファンタジー、『バーバレラ』だ!




6月8日(金)
『僕の宗教へようこそ第一〇六教義~地下ニュースグランプリ2018前半』
場所:なんば白鯨
開場:19:00
開演:19:30

料金:1,500円(1drink込)
出演:縛りやトーマス アシスタント・トモ

今月は半年に一度の地下ニュースグランプリ前半戦。今年前半のどうしようもないニュースを総ざらい!
※平日開催につき開始時間がいつもと違うのでご注意


6月9日(土)
『味園アニごっつ!vol.17』
会場:なんば紅鶴
start 23:30

¥1,500- (1drink別)
フランクフルト食べ放題付き

DJ /
マタムネ @matmunex (主催)
ブリティッシュバタードッグ @lucha (パートタイムレスラー)
Nayeeb @isoanimax (特ロボ祭SF)
DJ BRONZE @neobronze1975 (BURNING!)
DJトムクルーズ似 @Omegamisama (ω)
ミウマッカートニー @m1u_m1u_m1u (デジタルカフェ)
林人生 @jinsei_torisu (なんば紅鶴)

ゲストDJ /
はっち@candystud_hatch
縛りやトーマス@sivariyathomas

マドクター基地の奥深く 怒りの鉄拳悪を打つアニソンDJイベント


6月16日(土)
『アイドル十戒 新たなる挑戦其の10』
場所:アワーズルーム
開場:18:30
開演:19:00
料金:1,500円(1drink別)
出演:竹内義和 縛りやトーマス

アイドルさえいなければ悩まずに済んだ人たちの慟哭!
10周年を迎えたももクロ東京ドームライブレポ、そしてついにこのイベントは最終回となります。


後日追加予定  


Posted by 縛りやトーマス at 21:52Comments(0)僕の宗教へようこそ旧シネマパラダイス

2018年03月01日

2018年3月の予定

3月予定


3月10日(土)
『僕の宗教へようこそ第一〇三教義~土曜ロードショー第十七幕』
場所:なんば白鶴
開場:18:30
開演:19:00
料金:1,500円(1drink込)
出演:縛りやトーマス アシスタント・トモ

ABCラジオ『橋詰優子の劇場に行こう!』で活躍中の映画面白コメンテイターが送るアカデミー賞解説と、ネットフリックス配信映画のお話。


3月12日(月)
『旧シネマパラダイス』
会場:なんば紅鶴
開場:19:30
開演:20:00
料金:1,000円(1drink&1food込)
映画面白コメンテーター:縛りやトーマス
映画大好きタレント:鉢來路さな @dp_sana

新体制になった映画面白上映トークイベント。今月は初のキューブリック作品『『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』です。




3月17日(土)
『アイドル十戒~新たなる挑戦 其の七』
場所:アワーズルーム
開場:18:30
開演:19:00
料金:1,500円(1drink別)
出演:竹内義和 縛りやトーマス

今月も全力で2018年最も熱いアイドル、劇場版ゴキゲン帝国の話をするぞ!


3/18(日)
『サロン感@紅鶴 vol.6』
場所:なんば紅鶴
¥1,000-(1drink別)
start 13:00
close 19:00(ぐらい)

ストフェスの裏でやってるまったりアニソンDJイベント


3月29日(木)
『スーパーヒーロートーク@紅鶴 』
場所:なんば紅鶴
開場19:45
開演20:00
料金:1,500円(1drink込)
出演 :にしね・ザ・タイガー ソエジマ隊員 花鳥風月 緒形 縛りやトーマス 茅野みずほ  


Posted by 縛りやトーマス at 23:15Comments(0)僕の宗教へようこそ旧シネマパラダイス

2018年01月30日

2018年2月予定

2月予定(今確定してる分


2月5日(月)
『旧シネマパラダイス』
会場:なんば紅鶴
開場:19:30
開演:20:00
料金:1,000円(1drink&1food込)
コメンテーター:縛りやトーマス

 今月は心理的虐待を表す用語の語源になったイングリット・バーグマン主演サスペンス『ガス灯』(44)をご紹介。




2月9日(金)
『アイドル十戒~新たなる挑戦 其の六』
場所:アワーズルーム
開演:19:30
料金:1,500円(1drink別)
出演:竹内義和 縛りやトーマス

 グループを去ったももクロ有安杏果6年間の軌跡を振り返りつつ、ゴキ帝大阪クソイベリポート
※曜日と開場時間がいつもと違うのでご注意を


2月10日(土)
『深大阪地獄絵図~おおさかオモシロマップ』
場所:なんば紅鶴
開演:20:00 料金:1000円(1drink別)
出演 :射導送水 B・カシワギ 縛りやトーマス


2月17日(土)
『僕の宗教へようこそ第一〇二教義~ももかありがとう』
場所:なんば白鯨
開場:18:30
開演:19:00
料金:1,500円(1drink込)
出演:縛りやトーマス アシスタント・トモ

 突然の卒業を迎えたももクロ・有安杏果を追い続けた6年間を語らずにいられない。


1月27日(火)
『スーパーヒーロートーク@紅鶴 』
場所:なんば紅鶴
開場19:45
開演20:00
料金:1,500円(1drink込)
出演 :にしね・ザ・タイガー ソエジマ隊員 花鳥風月 緒形 縛りやトーマス 茅野みずほ  


Posted by 縛りやトーマス at 00:12Comments(0)僕の宗教へようこそ旧シネマパラダイス

2017年10月30日

2017年11月告知

11月予定

11月2日(木)
『旧シネマパラダイス』
会場:なんば紅鶴
開場:19:30
開演:20:00
料金:1,000円(1drink&1food込)
コメンテーター:縛りやトーマス

今月はコーマン製作の“名状しがたい”ホラー『ダンウィッチの怪』
\いぐないーぱ/
\ケジマ/
\ヤダモーン/



11月11日(土)
『アイドル十戒~新たなる挑戦 其の三』
場所:アワーズルーム
開演:19:00
料金:1,500円(1drink別)
出演:竹内義和 縛りやトーマス

来月に迫ったももいろクリスマス準備会


11月18日(土)
『僕の宗教へようこそ第九十九教義~地下ニュースグランプリ特選』
場所:なんば白鶴
開場:18:30
開演:19:00
料金:1,500円(1drink込)
出演:縛りやトーマス アシスタント・トモ

年末恒例の地下ニュースグランプリの前に色々振り返る回


11月20日(月)
『スーパーヒーロートーク@紅鶴 』
場所:なんば紅鶴
開場19:45
開演20:00
料金:1,500円(1drink込)
出演 :にしね・ザ・タイガー ソエジマ隊員 花鳥風月 緒形 縛りやトーマス 茅野みずほ

8:30からになっても僕らはニチアサキッズ  


Posted by 縛りやトーマス at 19:45Comments(0)僕の宗教へようこそ旧シネマパラダイス

2017年04月23日

2017年5月告知

5月予定


5/5(金)
『深大阪地獄絵図~おおさかオモシロマップ』
場所:なんば紅鶴
開演:20:00 料金:1,500円(1drink込)
出演 :射導送水 B・カシワギ 縛りやトーマス


5/8(月)
『旧シネマパラダイス』
会場:なんば紅鶴
開場:19:30
開演:20:00
料金:1,000円(1drink&1food込)
コメンテーター:縛りやトーマス

 『ローガン』公開記念、アラン・ラッド主演の西部劇『シェーン』を紹介。帰ってこいよ!




5/13(土)
『僕の宗教へようこそ第九十三教義~土曜ロードショー第十五幕』
場所:なんば白鶴
開場:18:30
開演:19:00
料金:1,500円(1drink込)
出演:縛りやトーマス アシスタント・トモ


5/20(土)
『帰ってきたアイドル十戒 七戒目』
場所:アワーズルーム
開演:19:00
料金:1,500円(1drink別)
出演:竹内義和 縛りやトーマス


5/23(火)
『スーパーヒーロートーク(仮) 』
場所:なんば紅鶴
開場19:45
開演20:00
料金:1,500円(1drink込)
出演 :にしね・ザ・タイガー ソエジマ隊員 花鳥風月 緒形 縛りやトーマス 茅野みずほ


5/27(土)
『アニつるvol.19』
場所:なんば紅鶴
開演:16:00  


Posted by 縛りやトーマス at 06:05Comments(0)僕の宗教へようこそ旧シネマパラダイス

2017年03月28日

2017年4月予定

4月予定


4/8(土)
『帰ってきたアイドル十戒 六戒目』
場所:アワーズルーム
開演:19:00
料金:1,500円(1drink別)
出演:竹内義和 縛りやトーマス

妄想アイドル話とスキャンダル解説。


4/11(火)
『旧シネマパラダイス』
会場:なんば紅鶴
開場:19:30
開演:20:00
料金:1,000円(1drink&1food込)
コメンテーター:縛りやトーマス

『キング・コング 髑髏島の巨神』公開記念、ハリーハウゼンの実質デビュー作『猿人ジョー・ヤング』。渾身のストップモーションアニメを見よ!


4/16(日)
『超スーパーヒーロートーク 』
場所:松竹角座劇場
開場18:30
開演19:00
料金:前売り1,000円 当日1,500円
出演 :にしね・ザ・タイガー ソエジマ隊員 花鳥風月 緒形 縛りやトーマス 茅野みずほ
ゲスト:浪速伝説トライオー

なんば紅鶴の人気特撮ヒーロートークライブ、『スーパーヒーロートーク』が松竹角座劇場に参上。パワーアップした演出&アトラクション形式でみなさんをお待ちしております。ゲストは大阪のローカルヒーロー、浪速伝説トライオー!角座劇場で僕達と握手!

前売り券は↓
http://www.kadoza.jp/dotonbori/schedule/sp/2017/04/evpost_1279.php


4/22(土)
『僕の宗教へようこそ第九十二教義~まんがタイム白鯨』
場所:なんば白鶴
開場:18:30
開演:19:00
料金:1,500円(1drink込)
出演:縛りやトーマス アシスタント・トモ

今読むべき漫画の話。老害・柳沢きみおを許さない  


Posted by 縛りやトーマス at 01:58Comments(0)僕の宗教へようこそ旧シネマパラダイス

2016年12月07日

この時代遅れが!『リメインズ 美しき勇者たち』

 『バーナード嬢曰く。』の3巻でド嬢が北海道で起きた羆による日本で最大の被害を産んだ獣害事件、三毛別羆事件をテーマにした小説『羆嵐』を読んで珍しく興奮する場面がある(ド嬢はそもそも本を最後まで読まない)。三毛別羆事件は小説だけではなく映画にもなっている。それが松竹映画、ジャパンアクションクラブ創立20周年記念映画『リメインズ 美しき勇者たち』だ。




 大正末期の北国。夜中に一件の民家が熊に襲われる。夫は頭をえぐられ、妻は首筋を噛まれそのまま持ち去られる。翌朝、惨劇に気づいた村人が雪の積もった地面に残る血の跡を追っていくと、ゴリゴリと熊が人体を食らう音が聞こえてくる。離れたところから熊に食われている妻の腕がビクンビクンと跳ね回る。このあたりの描写、90年代の作品にしては激しすぎる。


熊に食われる奥さんの片腕

 仇を討たんと猟銃をぶっ放す村人たちだが、距離が遠すぎて当たらない。荒れて村人に襲いかからんとする熊を威嚇射撃で蹴散らすのは熊を追ってやってきたマタギの集団だ。ベテランの嘉助(菅原文太)、嘉助に可愛がられている鋭治(真田広之)、一番若いサブ(黒崎輝)、次郎(真矢武、『重甲ビーファイター』の傭兵ドラゴ)、伍平(栗原敏、『宇宙刑事シャリバン』のガイラー将軍)の5人。嘉助は凶暴な羆の赤マダラによる凶行だと見抜く。

「あいつはおなごしか食わねえ。これまでさ、12人がやられてる。そのうち5人は食われてる。その5人はおなごだ。おらの村でもおなごが1人やられた。それからずーっとあいつさ追っかけてここまで来ちまったんだ」

 マタギたちはこの一件は自分たちに任せるよういい含め、赤マダラの後を追う。深く雪の積もった山の斜面を駆け上がり、尻から滑り降りるマタギたち。冬の山道をものともしないJACの面々である。
 川の中に入って足跡を消したり、後ろ足で逆さに戻ったり(頭のいい熊だな)と上手く赤マダラに逃げられてしまったマタギたちは一旦村に戻ることに。帰りの道中で野生の熊に出会った彼等は一匹だけでも狩ろうと周囲をぐるりと囲んで追い詰める。鋭治が銃口を向けた時、一匹のハスキー犬が飛びかかり、集団とは別のマタギが熊をしとめる。そのマタギは鋭治の村の幼馴染のユキ(『巨獣特捜ジャスピオン』のキューティークイーン、村松美香)だった。ユキは1年前に両親と弟を赤マダラに殺され、母親を食われた。仇を討つために女人禁制とされた山に入り、女マタギとなって愛犬のメルとともに山に消えて以来の再会であった。仇討ちはやめて村に帰れと鋭治の言うことも聞かず再び山中へと消えるユキ。「この強情っぱりが」と呆れ果てる鋭治。

 数日後、嘉助らの村に警察署長(田中浩)らを連れた県会議員(長門裕之)がやってくる。雉狩りに出かけた際に、女マタギに狩りを邪魔された上、怪我を負わされたという。嘉助たちはユキの事だと察するが知らない振りをしようとする。業を煮やした警察たちは家を荒らすが次郎の抵抗にあう。

「マタギか…この時代遅れめ!!いつまでもこんなところでくすぶっておらんで、銅山の人足にでも雇ってもらえ!」

 と嫌事をまくし立てる長門裕之!こういう嫌味な役がよく似合う。作品の時代背景は北海道に開拓民たちが入っていた頃だから自然とともに生きるマタギを時代遅れと見る向きもあったのだ。

 赤マダラを追って嘉助たちは祭に湧く村に入る。よろず屋の蟹江敬三に動物の毛皮と米や味噌を交換しにもらいにきたのだ。蟹江は若い嫁のヤエ(高部知子)をもらって有頂天。しかし村に赤マダラが現れて高部知子を咥えて走り去る!ちなみに高部知子、この映画の前後に結婚して芸能界を一度引退している。文字通りスクリーンから消える高部知子、と書くとなんかカッコイイ。食われてるけど

熊に食い去られる高部知子。多分ダブルだと思うけど

 (映画の冒頭で)獣害に遭った村に戻ると村民たちは大人の男を残して避難を始めていた。村人は山狩りをして食われた妻の遺体の一部を取り返し、墓に埋めたのだが、赤マダラは墓を掘り起こして遺体を食らっていた。村にもうおなごがいないとわかれば熊は他の村に行ってしまう。もはや一刻の猶予もならぬと嘉助たちマタギは5人がバラバラに散って赤マダラを待ち伏せする作戦に出る。熊に出会う確率は高くなるが一対一で対峙しなければならないため、深手を追うどころか命を落とす可能性も高くなる。嘉助は彼らに命令する立場だが、この場は命令せん、やりたい者だけでやるという。若いサブは

「おらは1人で熊と向き合ったことがねえ。死んだじっちゃがよく言ってただ。熊狩りは恐ろしい命がけの勝負だども、誰の力も借りねえで切り抜けた時、はじめて一人前の男になることができると…おら、一人前の男になりてえ」

と。次郎、伍平が続き、鋭治も決意する。
 画して五人はバラバラに待ち伏せをする。サブたちは空き家に潜み、嘉助は赤マダラが食い散らかした墓穴にこもって熊を待つ。鋭治はおなごの着物をありったけ集めて空き家に飾り付け、自身も女物の着物を羽織る…ってそれ女装の一歩手前じゃないですか…さすが真田広之、この状況で己の趣味を明らかにするとは…

 一騎打ちを確信する鋭治。だがそこに現れたのはユキだった。
「おなごの着物で赤マダラおびき出す、おらと同じこと考えてたみてえだなや」
 ユキを追い返そうとする鋭治だが、本物のおなごの方が罠にはよほどいいと、ユキは着物を脱いで下に決意のアマゾネスビキニを見せびらかす!何着てんだよ!!大正時代だよ!!

どこで見つけてきたんだそのビキニ

 ユキの決意のほどもあり、赤マダラはおびき寄せられる。最後の戦いがはじまった!もちろん二人の活躍によって赤マダラは討ち取られ、北海道に平和が戻ったのである。えっ、「墓に潜んだ嘉助や待ち伏せしているサブたちはどうなったの」って?彼らはこの最終決戦、出番がないのだ。菅原文太はずーっとあの墓の中で待ってるだけ。初めから離れた場所で1人だけで待ち伏せするという計画なのはわかるけど、普通は菅原文太だけでもこの場に何事かを察して駆けつけ、雄々しく戦って死んでゆく、ぐらいの演出があるものなのに…このラストシーンはちょっとだけ拍子抜け。
 東映メタルヒーローシリーズでおなじみの金田治によるアクションは凄まじいし、熊が人間を咥えたまま引きずっていったりするシーンの残酷さ、迫力といったらないが、ところどころで所詮はきぐるみだよなあ…と思わせられるのだ。製作は1990年、『ジュラシック・パーク』の製作が始まったころでCG全盛期になる以前とはいえ、もう少し頑張ってくれ!しかし従来のきぐるみ特撮の良さも見受けられ、作中で時代遅れと罵られたマタギが決死の活躍を見せる展開には「きぐるみはまだまだいけるんじゃい!」という日本特撮の熱い心意気を感じられるし、何より極寒の大地を踏みしめ、熊狩りの旅を続けるJACメンバーのアクション、まさに美しき勇者(つわもの)たちではないか!

 千葉真一が初の監督作品としてメガホンを取っている。千葉が盟友の深作欣二に打診したそうだが、「JAC20周年なら自分で演出したらどうか」と言われたそうだ。深作監督は晩年、新井英樹の漫画『ザ・ワールド・イズ・マイン』を映画化しようとシナハンまでしたが亡くなったことで企画は立ち消え。『リメインズ~』は『ザ・ワールド・イズ・マイン』のエピソードゼロだったのかも知れない。


  


Posted by 縛りやトーマス at 19:42Comments(0)映画特撮・ヒーロー旧シネマパラダイス