2018年06月21日

イメージを著しく損なう表現って…

 アニメ第一期(いつから一期になった?)も無事完走した競走馬擬人化アニメ『ウマ娘プリティーダービー』。今季アニメのトップをひた走り、同人界隈も沸き立っており夏コミの人気を独占する、と言われてましたが…


応援してくださっているファンの皆さまにご注意いただきたいこと
2018.06.20

これからも応援してくださっている皆さまとウマ娘を大切に育てていくために、ウマ娘プロジェクトから一点お願いがございます。

キャラクターならびにモチーフとなる競走馬のイメージを著しく損なう表現は行わないようご配慮いただけますと幸いです。
本作品には実在する競走馬をモチーフとしたキャラクターが登場しており、許諾をいただいて馬名をお借りしている馬主のみなさまを含め、たくさんの方の協力により実現している作品です。
モチーフとなる競走馬のファンの皆さまや、馬主さまおよび関係者の方々が不快に思われる表現、ならびに競走馬またはキャラクターのイメージを著しく損なう表現は行わないようご配慮くださいますようお願いいたします。

ウマ娘プロジェクトは、名馬たちの尊厳を損なわないために、今後も皆さまとともに競走馬やその活躍を応援してまいります。

https://umamusume.jp/news/detail.php?id=news-0106


 公式から突然の「二次創作には気をつけろ」とのお達しに夏コミにグラスワンダーちゃんがスぺちゃん(スペシャルウィーク)を拘束したり、スぺちゃんが仲良くしてるサイレンススズカに嫉妬して攫ってきたり、ちっともかまってくれないスぺちゃんをムリヤリ✖✖✖✖✖するような口にするのもおぞましい新刊を出そうとしていた作家のみなさんが一斉に「ウマ娘本は中止」「もう無理~!」と悲鳴をあげています。ねえ、どうして君たちの描くグラスワンダーちゃんはいつもヤンデレなの?

 どう見てもこの公式からのお達しは「18禁本、出すべからず」と言ってるのと同じだよね!こんなことになったのは馬主側に忖度した結果と言われています。なにしろ馬主ときたら一国一城の主、気に入らない商売には協力したくないという姿勢。社台グループのブエナビスタ、オルフェーブルなんかは出てこないので企画を嫌って許可が下りなかったという話。
 これ以上余計なことで馬主側を挑発したくない、というのが公式の意見なのでしょう。下手をすれば神社本庁を激怒させた『社にほへと』のようになるかも知れないのです。せっかく盛り上がったコンテンツなのだから、『けものフレンズ』みたいになるのだけは避けたい…!
 そもそも馬主にオタク用語とか通用しないのだから、いきなりヤンデレとか言ってもそりゃあわかりませんよ!!だからグラスワンダーちゃんをヤンデレ化するのは(以下略)




  


Posted by 縛りやトーマス at 22:49Comments(0)ゲームアニメ

2018年05月16日

80年代オタク万歳『レディ・プレイヤー1』



 2045年の世界は貧富の差が拡大し、多くの人間はスラムと化した街での暮らしを余儀なくされたため、世界中の人々は仮想現実OASISに入り浸るようになった。OASISを開発したクリエイター、ジェームズ・ハリデーは自分が亡くなった後にビデオメッセージを残し、OASIS内にイースター・エッグを隠し、エッグにたどり着くために必要な3つの鍵を手に入れ、一番最初にエッグを手に入れたものに自分の遺産56兆円とOASISの管理権を渡すという遺言を公開した。
 ハリデーの意思を継ごうとするハリデー信者たちをはじめとするガンターと呼ばれるエッグハンター、そしてOASISを手に入れ金もうけのために利用することを企む大企業IOIの送り込んだシクサーズが激しい争奪戦を繰り広げる。しかし最初の鍵を見つけることすらかなわぬまま数年が過ぎていった。鍵を見つけるためにはハリデーが青春時代を過ごした80年代のポップカルチャーに詳しくなくてはならないからだ!


 72年生まれの作家、アーネスト・クラインはアメリカのゲーム会社、アタリが崩壊するきっかけとなったアタリショックの原因のひとつと言われるゲームソフト『E.T.』があまりの売り上げ不振のため、売れ残ったソフトを穴を掘って埋めた、とされる「ゲームの墓場」を探り当てるドキュメント『アタリ:ゲームオーバー』を制作し、穴を掘り起こす作業には愛車のデロリアンで駆け付け、『ディグダグ』のシャツ姿で颯爽とデロリアンを降りる様子を見せつけていた、筋金入りのオタクである。

 そんな彼は小説『ゲーム・ウォーズ』(原題『レディ・プレイヤー1』)に自分の好きな映画、音楽、ゲーム、アニメ、特撮といった要素をぶち込んだ。OASISで鍵を見つけるためにはゲームや映画、音楽、特撮に詳しくなくてはいけないという…要するにオタクじゃないとハリデーの遺産を受け継ぐ資格がない!原作小説で主人公たちは『フェリスはある朝突然に』を全部再現させられたり、『ジャウスト』(ファミコン『バルーンファイト』の元ネタとなったゲーム)をクリアさせられたりする。
 クラインのオタクっぷりは日本のアニメや特撮にまで発揮される。特にクライマックスはハンター同士の巨大ロボット戦になるのだが、勇者ライディーンマジンガーZ、エヴァンゲリオンボルトロン(日本のロボットアニメ百獣王ゴライオン)超電磁ロボ コン・バトラーVが敵のメカゴジラ(!)と激突する。主人公もひとつロボットを選んで参戦するのだが、なんと主人公が選んだのはレオパルドン!あの東映版スパイダーマンに登場する巨大ロボットだ。日本人でも忘れてる人がほとんどなのに、なぜアメリカ人のクラインが知ってるんだよレオパルドン!(最近になってアメコミのスパイダーバースシリーズに登場してるけどさ…)
 残念ながらレオパルドンは「アメリカでは誰も知らない」という制作側の偉いさんのひとことで登場できなかったが、映画では代わりにガンダムが登場する。日本人ガンターのダイトウ(PrizmaXの森崎ウィンが熱演!)が仲間の危機にガンダムに乗って駆け付ける。
「俺は、ガンダムで行く!」
 のセリフとともに…


 原作ではウルトラマンが登場してメカゴジラと決戦を繰り広げるドリームマッチなのだが、ウルトラマンは例の権利関係の問題で出すことができなかったため、ガンダムが3分しか活動できないという要素が付け足されることになった。しかし日本での映画公開後に円谷プロが勝訴。もう少し制作が遅れたらウルトラマンが出られたのに…!残念!


 このように小説ならば文字だけだから問題ないだろうけど、映像作品にするにはハードルが高そうな内容だ。この監督に選ばれたのはスティーヴン・スピルバーグ!80年代に『インディ・ジョーンズ』シリーズや『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『E.T.』などを制作して第一線で活躍していた男が「80年代最高だぜ!」な映画をつくるという奇跡の企画なのだ。
 映画版では80年代最高!という描写はやや抑えられ、ハリデーの人生を追うことでイースター・エッグにたどり着くことが可能になるという展開になってはいるが、OASIS内にはありとあらゆる映画のキャラクターが登場する。権利関係を越えて登場させることが可能になったのはスピルバーグの威光があったからに違いない。80年代に青春を過ごした僕なんかはわかるのだが、70年代のカルチャーこそが最高で、80年代には何もないとされていたのだ。そんな中、80年代のエンターテイメント界をほとんど一人で牽引していたのがスピルバーグだった。スピルバーグがいなけりゃ80年代は本当に何もないクズのような年代になってたところだ。
 御年71歳のスピルバーグが80年代、30代半ばの頃にやってたような冒険活劇を撮れるというのが何しろ凄い。宮崎駿に30代の頃にやってた作品がまたやれるかっていうと、絶対無理だと思う。

 物語は「仮想現実ばかりに閉じこもってないで、現実世界を楽しもうぜ!」っていう僕のような人間には耳が痛いオチなんだけど、スピルバーグだから優しく肩を抱いてくれるオチなんだよ。庵野秀明なら「現実に帰れ!」って上から目線になるところだ。ありがとうスピルバーグ。僕も56兆円あったら現実に帰ろうと思います。


映画のエンディングに流れるベストヒットUSAでおなじみのやつ

  


Posted by 縛りやトーマス at 16:30Comments(0)ゲーム特撮・ヒーローVR

2018年05月06日

今度はゲームソフトだ!『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』



 あの『ジュマンジ』が帰ってきた!「なぜ帰ってきた!?」と言われたこのリブートである。95年に公開された『ジュマンジ』は当時流行っていた『ジュラシック・パーク』の影響でCGをやたらと使ってみたかった映画のひとつで、街中でサイが暴れまわることとロビン・ウィリアムズが出ていたことや「CGで演出は派手になったけど、物語は今一つ」と水野晴郎先生がクサしていたことしか覚えていない。同じ原作者による精神的続編の『ザスーラ』はスタン・ウィンストンによるブリキのロボットやトカゲ宇宙人、流線形ロケットなどのガジェット面の見どころが多くて楽しめるんだけどねえ。

 そんなすでに忘れ去られた映画のリメイクがなぜアメリカで大ヒット。ソニー・ピクチャーズの歴代興行成績No.1というのだから…一体なぜ?と思ってたけど映画を見るとすぐにわかった。


 前回で捨てられたボードゲーム「ジュマンジ」はある人物に拾われるが、すでに時代はコンピューターゲーム全盛期。「今どき双六なんかダセえよ!」と見向きもされない。ならばこうだ!とジュマンジはゲームソフトに変身!呪いのビデオで感染する貞子が後のシリーズではネットを使って広がったような進化の過程を見るようだ。そのゲームを始めた少年アレックスはゲームの世界に閉じ込められてしまう。
 時は流れて2016年。とある高校生4人は学校で問題を起こした罰として放課後の学校で掃除を命じられる。4人は地下室で偶然見つけたゲーム「ジュマンジ」をプレイ。スタート時に選べる5人のキャラのうち4人(1人はすでに選択されていた)を選んでスタート。すると4人はゲームの世界に吸い込まれる。そのゲーム「ジュマンジ」の中では彼ら自身が選んだ実際の姿とは正反対のアバターになってしまう。やせっぽっちのゲームオタク、スペンサーは筋肉ムキムキのマッチョマン、ドウェイン・ジョンソンに。アメフト選手のアンソニーは頭脳派キャラのケヴィン・ハートに。シャイな小心者のマーサは超セクシー系の美女、カレン・ギランに。セルフィ―好きでインスタ映えしか考えてないべサニーはデブオヤジのジャック・ブラックに!(このキャラが一番強烈)
 彼らは現実の学校生活でも所属するカテゴリーが違う生徒たちなので、お互いのことをほとんど意識していなかったが、ジュマンジ内でまったく違う自分を演じさせられることで互いのことを初めて理解することができる…これって『ブレックファスト・クラブ』じゃないか!

 『ブレックファスト・クラブ』はジョン・ヒューズ監督のカルト青春映画でスクールカーストをはじめて描いたアメリカ映画とされている。近年『パワーレンジャー』(2017)でも引用されていた。ゲーム世界における荒唐無稽な冒険映画でありながら学生時代に誰もが経験したカテゴリーの違う生徒たちの衝突、それを経てわかりあう様を描いているのでどの世代の誰が見ても突き刺さる青春映画なのだ。こりゃあヒットするわけだ!まさか『ジュマンジ』で泣くとは思わなかった。改めてジョン・ヒューズの素晴らしさも再確認できる傑作なのだった。


  


Posted by 縛りやトーマス at 00:40Comments(2)ゲーム

2018年05月04日

絶望するビリー

 アーケードゲーム『ドンキーコング』の世界初100万点プレイヤーとして君臨していたゲーマーのビリー・ミッチェルのハイスコアが不正であるとして記録が取り消しに。

『ドンキーコング』世界記録が不正で取り消しに。初の100万点達成プレイヤーの栄誉が移動
https://japanese.engadget.com/2018/04/13/donkeykong/
アーケードゲーム界のカリスマが保持する『ドンキーコング』元世界記録が無効に。原因はエミュレーターの使用
http://jp.automaton.am/articles/newsjp/20180205-62261/

 ビリー・ミッチェルは『パックマン』のパーフェクトゲームを達成したり、『ドンキーコング』でもハイスコアランキングのトップに長らく君臨しゲーマー界のカリスマとして知られていましたが、チャンピオンである彼に普通の高校教師のスティーヴさんが挑む映画『The King of Kong: Fistful of Quarters』ではチャンピオンの特権を利用して優位な状況で勝負を挑んだり、子分を使って妨害しようとしたりする傲慢な一面もあり、映画ではスティーヴさんに「お前の基盤、おかしいんじゃねえか?」と難癖つけてたけど、なんと本人がエミュレータでハイスコアを出していたと暴かれてしまったのです。お前がインチキしてたんじゃねえか!

 この騒動の発端は今年1月にアタリ2600のゲーム『Dragster』の世界記録が不正であったとされたことから。

世界最長の「破られることのなかったゲーム内ハイスコア」ギネス記録が無効に。36年を経て不正と判定される
http://jp.automaton.am/articles/newsjp/20180130-61960/

 不正で記録をはく奪されたトッド・ロジャースはビリー・ミッチェルの『ドンキーコング』ハイスコアの記録証人であったことから「ビリーの記録も不正なんじゃないの?」ということで検証が行われたところ、エミュレータによる不正が発覚。初の100万点プレイヤーの称号はスティーヴさんのものになったのである。
 ビリーはいかにも不正しそうな嫌なやつだったので人は見た目が9割って本当だったんだなあ。せっかくだから堕ちたヒーローが正規の基盤で100万点を目指し、名誉を取り戻すキング・オブ・コングの続編でもつくらない?



  


Posted by 縛りやトーマス at 07:58Comments(0)ゲーム世界のとんでもニュース

2018年04月15日

応援絶叫ヒロイン『トゥームレイダー ファースト・ミッション』



 2000年代に公開された映画『トゥームレイダー』のリブート版作品。3Dアクションゲームの金字塔である『トゥームレイダー』はプレイヤーキャラであるララ・クラフトが女性であることもあって単なる記号を越えたアイコンとして支持されている(もっとも成功したゲームのヒロインとしてギネスにも載った)。実写映画にされる時、ララをアンジェリーナ・ジョリーが演じると聞いてみんな拍手喝采したものだ。秘宝を巡って世界を駆け巡り、男勝りの活躍を繰り広げる大富豪の令嬢―などというキャラはジョリーしか演じられない!―だが出来上がった映画はあまりに中途半端でヌルかった。ド派手なアクションで開幕するも実は自宅での冒険シミュレーションだった!という腰砕けな冒頭の展開がそのまま終盤まで続いてしまうヘナチョコで、ジョリーはラジー賞にノミネートした。続編もヘナチョコなナンパ野郎とのかったるい恋愛ごっこを見せられ、ゲームシリーズが拡大を続け、大ヒットする中、映画版は忘却の彼方へ消えた。

 だが、2018年になって2013年のリブート版ゲームを元に復活。リブート版ゲームでのララ・クロフトはまだ冒険家としてスタートも切っていない時代の設定だ。ララは何年も前に失踪した大富豪の父親リチャードの帰還を信じて遺産の受け取りを拒み、自転車メッセンジャーのバイトをして暮らす貧乏学生。ある日、邸宅の隠し部屋を発見するとそこには古代のお宝や資料がザックザク。残されたビデオメッセージには自分が世界中の秘宝を求めて旅していた冒険家であったこと、秘宝を集めて世界の支配をもくろむ“トリニティ”という組織がいること、日本の無人島ヤマタイにあるヒミコの墓の封印が解かれれば世界は破滅すること―を観たララはヤマタイへ向かう。

 新生ララ・クロフトを演じるアリシア・ヴィキャンデルは映画前半のキックボクシング場面でバッキバキに鍛え上げた腹筋を見せつけ、自転車でイギリスの街道を縦横無尽に突っ走る場面などで身体能力の高さを証明してくれるが、冒険家としては素人レベル。そんな彼女がおっかなびっくりで罠をかいくぐり、ヘトヘトになりながら冒険を続けていく様子は、アンジェリーナ・ジョリー版ララ・クロフトと比べて弱弱しく映る。ジョリーはどんな危機的状況でも薄笑いで切り抜けるキャラクターだった。なにしろ『トゥームレイダー2』において海中でサメに襲われた時、サメの横っ面をぶん殴って撃退していたぐらいだから(ジョリーならそれぐらいはする)。
 ヴィキャンデルのララはまだ『ファースト・ミッション』の段階なので、大ジャンプひとつクリアするだけで大騒ぎ。見ているこっちも「がんばれ!」と声をかけたくなる。応援絶叫したくなるヒロインとは、2018年の日本向きではないか。舞台が日本の海に浮かぶ無人島なのは、そういうことだったのか。

  


Posted by 縛りやトーマス at 13:03Comments(0)ゲーム

2018年02月19日

目指せ10億点『ゲーマーVSニブラー:最高得点を狙え』

 小学生の頃、近所のスーパーでやってたファミコンのゲーム大会に出たことがある。ゲームはナムコ(現バンナム)の『スカイキッド』。横スクロールのシューティングゲームで、レシプロ機を操作して宙返りで攻撃を避けることもできるゲームで爆弾で戦艦などを爆破、基地まで帰還するのが目的。アーケード版もあって何度か遊んだことがあったので他の参加者が失敗する中、僕は余裕で戦艦を破壊して決勝まで進んだが、明らかにやりこんでる高校生に優勝をさらわれてしまった。優勝賞品は当時発売されて半年ぐらいのディスクシステムだったので悔しくてしょうがなかった。準優勝の商品は『パックランド』のペンケース他ナムコグッズ。しばらくの間「スカイキッドで準優勝したやつ」ということで騒がれたことはいい思い出だ。ゲーム大会で勝つこと、というのは当時のガキの間でステータスだった。




 ネットフリックスで配信されているドキュメント映画『ゲーマーVSニブラー:最高得点を狙え』(原題『MAN VS SNAKE』)を観た。ゲーム大会で優勝した男のその後を追うドキュメントだ。
 『ニブラー』という蛇を操作して画面上のドットを食べつくすと次の面に進むゲームで、他のゲームと違ってなんと10億点まで表示できるところがポイント。100万点じゃない、10億点!
 アイオワの田舎町オタムアにあるゲームセンターでとある少年が『ニブラー』のハイスコアをたたき出しているのを見た16歳のティム・マクベイは「こんなの、僕だってできるさ」と挑戦、あっという間に前人未到の9億点をたたき出してもはや10億は目前。ゲームセンターの店長は「もう少しで記録達成だ!」と大喜びでテレビ局を呼び出し、10億点達成の瞬間は地元のテレビ局で放送。ティムの偉業は田舎町を駆け巡り、「ティム・マクベイの日」まで制定される騒ぎに。そのゲームセンターは後にゲームのハイスコアを管理・表彰するツイン・ギャラクシーだった。
 映画は40歳ですっかりデブになって地元の工場で退屈な作業の繰り返しに飽き飽きする元天才ゲーマーを映し出す。誇れるものは「かつてニブラーの世界チャンピオン」という過去だけ!PS4やXboxの時代に!

 しかもその世界チャンピオンという過去すら虚栄だったかもしれないのだ。なんと25年も経ってから、実はティムが記録達成した約一年後にその記録はあっさり塗り替えられていたことが判明する。イタリアのゲームキッズ、エンリコ・ザネッティが10億100万点のスコアを出していた!
 詳細が確認できないとツイン・ギャラクシーはエンリコのハイスコアを認めていないが、事実を知ったティムはニブラーの筐体を買って25年ぶりのハイスコア更新を目指す。さらにティムのライバルとしてドウェイン・リチャードという男が現れる。ドレッドヘアをなびかせながら自信満々に「俺がナンバーワンだ。ガタガタいうな!」という見るからに問題児な彼だが、張り合うライバルを見つけたティムはゲーム大会で激突する。そのためには特訓だとデブった肉体を絞り上げるべくBMXで街を走り回り、ロッキーのごとく階段(短いけど)を上り下り。BGMはもちろん『アイ・オブ・ザ・タイガー』(笑)

 単なるゲームのハイスコア争いというなかれ。『ニブラー』で10億点出そうと思ったら丸二日は連続プレイしないといけない。寝てる暇なんかない。トイレもメシもプレイ中にしないといけない。たっぷり自機を増やして時間切れでやられてる間にトイレとメシを済ませるのだ。あとはひたすら眠くなって集中力が切れてくる。腕も痛いし目も痛い。何時間やっても平気だった16歳の時とは違う。今はウォーターベッドで寝ないと体の疲れも取れない中年のオッサンなのだ。ついにティムはギブアップ。

 すでにゲームは卒業して、キックボクシングにハマっているというエンリコはシェイプアップされた肉体を誇らしげに見せる。40代にしてはイイ体してる。ハイスコアラーだった過去は「美しい思い出」になっている彼と比べるとティムの現在は失礼な言い方かもしれないが「落伍者」「負け犬」って感じ。ついに公式にティムを上回るスコアを出すプレイヤーが現れて文字通り二番手になってしまう。チャンピオンだった栄光の過去にすら縋れずに屈辱の二番手に甘んじるしかないのか?俺の人生どうしてこうなった?

「僕のニブラー魂に火が付いたよ」

 ライバルがいると燃える男ティムは再び立ち上がる。彼は世界チャンピオンの座を取り戻すことができるのか!?

 映画を見ていると昔のゲームのハイスコア争いは普通のスポーツよりもストイックだ。最近の格闘ゲームみたいに直接争うわけじゃない。ひたすら自分のスコアを高めていくだけで切れていく集中力を途切れさせないようにモンスターエナジーをがぶ飲みしてプレーヤーは画面を凝視する。ハイスコアは己との闘いなのだ。乗り越えるのは相手ではなく自分だ。

 16歳で記録を出した時のティムは「誰の挑戦でも受ける」「すぐに抜き返してやる」と言い放っていた。だが挑戦者に巡り合わないままの25年間、目的を見失ったティムは人生も完全にどん詰まり。しかし目的とライバルを見出した彼は青春を取り戻したように輝き始める。何度挫折しても立ち上がるのだ。勝つためじゃない、自分自身に挑むために。ほとんどロッキーのように。

 負けても恨み言を言わずに相手の記録は素直に褒めたたえるティムたちゲーマーのスポーツマンシップは他のどんなスポーツよりも清々しい。でも、テレビのニュース番組のキャスターからは「馬鹿な奴らの大会だろ?」って言われるんだけどね。ホントにマスコミの連中というのは…

  


Posted by 縛りやトーマス at 03:49Comments(0)ゲームネットフリックス

2018年02月13日

4年ぶりのブレイブ

 2月12日にソシャゲメーカーのエイリムが現在配信中のスマホ向け本格RPG『ブレイブ フロンティア』の最新作『ブレイブ フロンティア2』のリリース発表会を都内で開催。同発表会で「獣電戦隊キョウリュウジャー」とのコラボが発表。さらに4年ぶりとなる完全新作33.5話の期間限定無料配信も制作。まさか4年ぶりにキョウリュウジャーの新作が見られるとは思わなんだ…しかもキャスト、スタッフのほとんどが4年前と同じ人たちなのも感動的。脚本家の三条陸氏も当然起用。




【期間限定公開】幻の33.5話「これぞブレイブ!たたかいのフロンティア」
https://www.youtube.com/watch?v=C_3oVprAH1g

「本編の33~34話の間を描いたコラボ限定の幻のエピソード」という33.5話はダイゴたちが一旦獣電竜たちのもとに戻って特訓をしている、というところから始まる。「最後の秘石探しは鉄砕たちに任せて~」ってセリフが出てくるけど、このエピソードに続く本編34話『ふっかつ! ブラギガスしゅつげん』の秘石探しにいった鉄砕たちが最後の秘石のありかを見つけてくる、という冒頭の展開にきちんとつながってる!
 デーボス軍側はキャンデリラとラッキューロが登場。キャンデリラが「人間たちはデーボス軍よりもキョウリュウジャーの方が好きだから、キョウリュウジャーがカッコよく活躍すると人間たちの喜びの感情が集まる」という、君たちが絶対気づいたらアカンやつに目を付け、専用のデーボモンスター、デーボ・ブレイブスキーをつくる。このデーボ・ブレイブスキーがキョウリュウジャー大好きなモンスターで、外見はチェックのシャツにリュックからビームサーベル(ポスター)を突き出している…というやつで『寿飛立戸辺江州』(スピリットベース)というキョウリュウジャーグッズを集めた基地に住んでいる。

「キョウリュウジャーカッコイイなぁ~ブレイブスキー!」
「スキーってそういう意味かよっ!」


 こいつただのオタクだった!ちなみに声の担当は特撮番組スキーな杉田智和さんです。こうして作戦が決行。ラッキューロが街でキョウリュウジャー好きのお友達を集めてくることに。4年も経ってるのにキョウリュウジャー好きのお友達おるんかい、と思ったが、加藤憲史郎くんとかガブティラコスに身を包んだ大友のおじさん(本編でガブティラのスーツアクターをやっていた中川素州さんが顔出しで出演)などが集まってくれた。そこでゾーリ魔たちが大暴れ。かけつけたキョウリュウジャーたちの前にブレイブスキーが現れてあとはうまくやられてくれれば万事OK、という展開なのだがそうはいかず…

 やたらとブレイブにこだわるブレイブスキーに「こいつにもブレイブがあるのか?」と疑問を投げかけるダイゴ。それを聞いたブレイブスキーが
「おれはデーボス軍の一員だ、ブレイブを持てるはずがない!持てるなら…持てるなら!こんなに憧れたりはせん!」
 と変なところでマジになっちゃって武器のマニアックス(笑)でキョウリュウジャーを蹴散らす。オタクが変なところで強くなるというギャグ。もはや当初の目的を忘れて暴れまくる敵を「修行した直後にこんなブレイブにこだわる敵と出会えるなんてラッキーだ!」といつもの超ポジティブ思考で捉えるダイゴ。それを見て喜ぶブレイブスキー(もうなにがなんだか)。

 最終的に惜しくもやっつけられる(というか初めからやられるのが前提の戦いだったんだけど)ブレイブスキー、大好きなキョウリュウジンのサインをもらって一辺の悔いなしと爆発四散。喜びの感情を集める作戦も失敗して項垂れつつ帰路につくキャンデリラとラッキューロなのでした…結果4年も経ってたのに本編と寸分たがわぬクオリティのものが見られて笑えました。


 ブレフロをリリースした年がキョウリュウジャーを放送していた年なので、という理由と東映とのコラボの理由を明かした株式会社エイリム。エイリムがなければ33.5話はなかった!エイリムさんありがとう。ソシャゲの会社とのコラボによって過去番組の新作エピソードが作られるという手段はアリだな。この方法でどこかの会社がグリッドマンつくってくれないかなあ。


  


Posted by 縛りやトーマス at 04:48Comments(0)ゲーム特撮・ヒーロー

2017年09月23日

落としても反省しないのが漫画家や

 前代未聞の「連載一回目の原稿を落とす」というやらかしをしたちょぼらうにょぽみ先生のファミ通連載『ピコピコゲーム温泉』がようやく掲載の運びに。




 まったく反省してませんね!先生!最高です!!このまま誰にも媚びないで(佐倉綾音以外は)続けていってください!決まりだ!

  


Posted by 縛りやトーマス at 03:27Comments(0)ゲーム漫画

2017年08月31日

原稿を堂々落とすところからが人気漫画家

 なんとファミ通の1500号記念号よりちょぼらうにょぽみ先生の連載『ピコピコゲーム温泉』がスタート。

ちょぼらうにょぽみ‏ @choboraunyopomi

編集長ありがとうございます!
というわけで、記念すべきファミ通1500号から【ちょぼらうにょぽみのピコピコゲーム温泉】連載スタートします!応援よろしくお願いいたします!

https://twitter.com/choboraunyopomi/status/900310655059636224

 マイナー雑誌で地べたの端っこを虫のように這いずり回るような漫画ばかり描いていた(失礼)にょぽみ先生が超メジャー雑誌で連載とは…時代の流れを感じた。『いい電子』ばりの長期連載になりますようにお祈りをしたところ、さっそく第一回目から原稿を落としたのでした!先生ッ…!!!


林克彦@ファミ通‏ @Famitsu_Hayashi

ファミ通1500号(8/31発売!)からスタート予定だった、ちょぼらうにょぽみ先生の新連載ですが、なんと第1回から原稿が落ちました笑。先生から担当編集に届いた、お詫び画像をここで赤裸々に公開します。せ、先生......。

https://twitter.com/Famitsu_Hayashi/status/902086861773869059



 お詫び画像から、反省の色がまったく見られないッ…!今こそ口が富士山のJKに説教してもらわないと!とりあえずその手に持ってるニンテンドースイッチを床に置けや。

  


Posted by 縛りやトーマス at 15:59Comments(1)ゲーム漫画お前は何を言っているんだ

2017年08月23日

サンのサン

 スマホゲーム『アナザーエデン』のTVCM男性編に出演してる眉の太いお兄ちゃん、柿本幸太郎があの仮面ライダーBLACK、倉田てつをの息子と聞いてビックリ。ブラックサンのサンとは…





 正面から見ると顔めっちゃ似てるなー。役者をやっていて、まだドラマや映画の名もない端役ばかりだが、今後特撮番組とか出てこないかな。ライダーではなくあえてスーパー戦隊の方を目指してみるとか。もちろんカラーはブラックだ。そして時空を超えて共演だ。

  


Posted by 縛りやトーマス at 22:06Comments(0)ゲーム特撮・ヒーロー