2018年12月31日

理想の漫画実写映画第二弾『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』



 美少女オカルト麻雀青春物語という、ジャンル付けが不可能な小林立の漫画『阿知賀編 episode of side-A』の実写化作品。
 前作『咲-Saki-』でも徹底された「漫画のビジュアルを極限まで再現する」スタイルは本作でも採用。



 麻雀するときになぜかボウリングのグローブをはめる鷺森灼役のエビ中、中山莉子も衣装からして完全に再現。



 登場時に髪が浮いている、大星淡役の志田友美なども完全に再現。もちろん動いてるときに髪は浮きませんが…


漫画でもおなじみ、雀卓を左手で抑え込んで、右手で気流を起こしながらツモ上がる宮永照(浜辺美波)の必殺技もこの通り再現だ

 他にも「三順先の手が見える」とか「副将が自らに飜数の縛りをかけてその飜数以上で和了ると次に打つ大賞が同じ局で倍の飜数で和了れるというリザベーション」

リザベーションを使うと鎖に両手を縛られるのだ(?)

 などもちゃんと再現されてます。もはや麻雀ではない、能力者同士のバトルものじゃないか!っていわれても、そういう原作の実写化なんで。

 主役クラス以外の脇役のように見える登場人物にも、それぞれの物語があるのが原作漫画の特徴なんですが、実写版も阿知賀監督・赤土と小鍛治プロの関係や千里山女子の園城寺怜と清水谷竜華の本作もっとも百合な関係を限りなく描き切っていたのは特筆に値する。

 原作漫画は10代女子の群像劇で、邦画ではリアルな10代ではない役者を起用することが多いが、本作はあくまで同年代もしくはそれに近いキャスティングをして、前述したビジュアルを完全に再現、その上で演技力よりも10代女子の瑞々しさと百合関係を仄かに匂わせた友情物語を強調してつくられたことがファンも納得できる作品になっている部分ではないでしょうか。

  前作同様、これぞ理想的な漫画実写映画の指標として記録に残したい作品です。

  


Posted by 縛りやトーマス at 17:29Comments(0)映画漫画レンタル映画館

2018年09月28日

中国版カイジ『動物世界』

 福本伸行の漫画『賭博黙示録カイジ』の中国版実写映画『動物世界』がネットフリックスで配信されているので見た。




 中国では6月末から劇場公開され、公開二日で約17億円、公開2週間で約50億円超えという大ヒットを飛ばしているのに、日本ではネットフリックス配信のみに。予告編ではピエロが化け物と戦ったりしているので別の意味で期待をあおられたのだが、有名スターが出ていないと劇場に足を運びたがらない日本の観客相手には厳しかったか。



 カイジ・ジョン(この名前、無理があるような)はゲームセンターでピエロのアルバイトをしているさえない男で、そのバイトも遅刻するわやる気ゼロのボンクラ。演じたリー・イーフォンは山田孝之っぽいイケメンで日本でも人気出そう。
 カイジは病気で意識不明の植物人間状態になっている母親の治療費さえまともに払えず、半分恋人の看護師チン(チョウ・ドンユィ)に世話をまかせっきり。彼女にプロポーズすらできないカイジは自分のダメさを嘆くばかり。チンは若い男の入院患者から浣腸をせがまれるという変態行為を迫られ(どんな病院だよ)、イライラが募ったカイジは(自分の妄想の中で)ピエロに変身!この男、精神的に追い詰められたりするとピエロに変身して怪物をやっつけるところを妄想する癖があった(どういうこと?)。カイジはブチ切れて変態患者を殴るが、それを見た他の入院患者が発作を起こしてしまう。彼氏ぶってカッコイイところを見せたところで彼女の迷惑になるだけだった…彼女が同僚の男と付き合っている話まで聞いてしまい、いよいよカイジはどん詰まり。
 カイジは街で黒服の男・遠藤に連れられ、謎の男・アンダーソンと会う。このアンダーソンが原作漫画における利根川なんだが演じるのはなんとマイケル・ダグラス!『アントマン&ワスプ』のラストで消えてしまった後どこに行ったのかと思いきや、中国で謎のフィクサーになっていたとは驚きです。
 アンダーソンはカイジが友人のジュン・リーから借金を背負わされたことを伝える。それは身を粉にして働いても30年かけなければ返せない額。アンダーソンはアラカコマカボノ島(???)を出港する客船ディスティニー号で行われるゲームに参加し、勝ち残れば借金を返済できるという。カイジは否応なく船に乗せられることに…

 ここからは原作第一章の『希望の船』編をほぼ忠実になぞった展開に。しかし船に乗り込む前に突然カーチェイスが始まったりと、気が抜けない。ピエロになる理由やアンダーソンとカイジの長年に渡る因縁めいたものを提示されシリーズ化を予言するような結末など、改変部分が全部つまらなく藤原竜也のビールを飲む演技がずっと一緒ぐらいしか見どころのない日本の実写版と違って自由な発想に彩られて楽しめる。ダグラス演じるアンダーソンは利根川みたいな名言をいってくれないのが惜しい。日本で失敗した実写映画は今後中国に任せればいいと思うの。


  


Posted by 縛りやトーマス at 19:31Comments(0)漫画ネットフリックス

2018年09月24日

基本的なことができていない実写版

 来年一月に公開が予定されている実写映画『がっこうぐらし!』の第一弾ビジュアルが発表された。



 めぐねえ・・・違うよ・・・これは『がっこうぐらし!』じゃないよ・・・

『がっこうぐらし!』という漫画はほのぼの日常漫画と思わせてはじまるのだが、実はゾンビ現象で崩壊後の世界で女子校生4人が力を合わせて生き抜いていくというサバイバル漫画だったのだ!というギャップが売りのひとつなので、のっけからホラー!恐怖!ゾンビ!みたいな宣伝してどうするねん…スタッフ、おまえらちゃんと漫画読んだのか!!
 原作読んでてアニメ一期(一期だとは誰も言っていないが二期があることはもはや常識!)も完走した我々(誰よ)はオチを知っていながら「ほのぼの日常学園漫画だと思ったのにビックリしました」と驚いたり、「ポスターに騙されてやってきた家族連れが泣き叫んでいました」と嘘報告をしたり、「この宣伝は詐欺だと思うし青少年に悪影響がある」とBPOに報告したいんじゃあ~!隠せよ!そういう要素は!!




 どーせ軽いノリのスタッフがあえて逆を狙ったとか、ストレートに作品の本質を捉えてみましただの、少しは考えているようなことをぬかすのだろうが、この愚か者!お前はっ、何もわかっていない!ここには夢がどこにもない!


  


Posted by 縛りやトーマス at 22:54Comments(0)映画漫画

2018年09月11日

過去のトラウマを掘り起こす『けいおん!Shuffle』第3話

 まんがタイムきらら10月号にて『けいおん!Shuffle』第3話です!



 今月号は主人公コンビ紫&楓と違って軽音部活に積極的でない真帆ちゃん(ギター担当・仮)主役回。彼女は強引に軽音部に誘われた上にかけもちなのですが、今回はかけもちの部活がバスケ部のマネージャーであることが判明。
 ギターがバンドの花形で自分がギター担当でいいのか?と不安になり練習中もぼんやりする真帆ちゃんの顔面にボールがヒット。黒髪ショートボブに八重歯の部員に心配される真帆ちゃん。って何気に新キャラが登場した。


この子(名前がまだ出ていない)カワイイから推すわ

 この名無しの新キャラとの会話で真帆ちゃんが過去に右ひざを大けがしてリハビリ中だということがわかる。名無しの子に復帰はいつかと聞かれ言いよどむ真帆ちゃん。しまいには自分自身にバスケも勉強もできない、そんなやつにギターなんて無理よと責められる悪夢にうなされてしまう。真帆ちゃんは勉強でも学年テストの順位で楓に負けており、その楓に勉強を教えているのは紫なので実質二人に負けていて音楽への情熱でも負けている。こんな自分が軽音部にいたら迷惑かかっちゃう!とその場を逃げ出す真帆ちゃん…何このキッツイ展開

 自宅まで追いかけてきた紫&楓に自分の思いを打ち明けることによって吹っ切れた真帆ちゃんは軽音部もバスケも全力でやるという選択を。3話にして感動的なエピソードではないですか。前作『けいおん!』の3話なんてギター買いに行ってムギちゃんが権力を利用して値引きさせる程度の話でしたよ確か。

 ゆるゆる展開のみに癒されがちだった前作に比べスポ根漫画の定番「過去のトラウマ」を上手く使ってきた『けいおん!Shuffle』からもう目が離せない。

  


Posted by 縛りやトーマス at 19:50Comments(0)アニメ漫画けいおん!

2018年08月08日

あ~るスタンプ

 31年ぶりの「最新刊」が登場したり、完全版の復刻が為されているという一体今は何年なんだ、といいたくなる『究極超人あ~る』ですが、この度LINEスタンプが登場した。

https://store.line.me/stickershop/product/4232522/ja

 漫画の名台詞、名場面がバッチリ再現されており、「まーかして!」「ぼくはとうだいにいかねばなりません」「無罪」など使用頻度の高そうな(?)スタンプが揃っているので毎日使いたい。LINEやってなくても使いたい。「ばるぱんさーの変身ポーズはこうだ!」「名付けて・・・超人野球!」「諸君!この続きは放課後にしたまえ!」などがないのが残念だ。

 しかし、このスタンプから発表からなかなか購入できなかったのだ。定められた時間に前後2時間ずつの幅をとる光画部時間を採用していたり、スタンプのひとつR・デコの「あなたは堕落しました」が「墜落しました」になっていて(こっちの方があってるかもしれない・・・)の漫画のネタを思い出してしまう、そこまで再現しているのか!ホントのところは間違ってただけなんだけど。



 色んな意味で年代物のオタクをワクワクさせてくれるあ~るLINEスタンプ。理屈じゃないんだ!スタンプなんだよ!

  


Posted by 縛りやトーマス at 13:52Comments(0)アニメ漫画

2018年07月27日

本日炎上したので二度目の人生を異世界で

 まんがタイムきららMAXで連載していた『本日わたしは炎上しました』の作者、どげざが過去(2012年)にTwitterでつぶやいていた朝鮮民族への差別的なヘイトスピーチが発掘され、炎上したのが6月末のこと。『本日~』は女子校生の主人公が有名動画投稿者を目指して再生数を稼ぐために炎上させることも厭わない、というギャグマンガだが、作品そのままに炎上してしまったのだ。

 同月にはホビージャパン誌で連載し、アニメ化も決まっていた『二度目の人生を異世界で』の作者が中国、韓国に対する差別発言により炎上、連載終了、単行本全巻の出荷停止、アニメ化もナシという事態に陥っていたので第二の炎上作品として話題になっていたのだった。

 炎上騒ぎを受け今月号(7月号)のまんがタイムきららMAXの掲載は見送られていたが、本日7月27日、まんがタイムきらら公式アカウントにて「先月号で最終回」となったことが発表された。


まんがタイムきらら編集部
‏ @mangatimekirara
【お知らせ】まんがタイムきららMAX連載作品「本日わたしは炎上しました」に関しまして、連載再開を予定しておりましたが、先生との協議の結果、8月号の掲載分を以って最終回とさせていただきます。作品を楽しみにしていただいていた皆様には大変申し訳ございません。


https://twitter.com/mangatimekirara/status/1022777471601496066

 先月号で最終回…!まるで先週の放送で最終回になったラジオ番組みたい!(いうなや)海の向こうのハリウッドでは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの監督ジェームズ・ガンが過去のロリペド大好きツイートを掘り起こされてディズニー(ガーディアン~シリーズの配給)を解雇されており、Twitterの迂闊な発言が仕事や人生を左右する事態になっているのだ。

 ネット上での倫理観の欠けた発言や思想を咎められるのは仕方がないし、出版社がこんな作品は世に出せないと封印に至るのもわかるけど、世間には年がら年中ヘイトスピーチ的発言と思想を垂れ流していながら人気作家として仕事をして、周囲からその立場を守られている百田尚樹みたいな人間もいるのである。一方で作品の存在を丸ごと消されたりする人もいるのだ。どういう基準でこうなってるの?やっぱり…金?『二度目の~』のまいん先生や『本日~』のどげざ先生(なんでこいつらどっちも平仮名3文字のPNなの?)も『カエルの楽園』ばりのベストセラーを書いていたら首にならずに済んだはず。次回作で頑張ってください。世の中所詮銭!銭がなけりゃ何もできやせんのやで!





  


Posted by 縛りやトーマス at 22:56Comments(0)漫画ネット

2018年07月09日

新連載、そして帰ってきた『けいおん!Shuffle』

 今日発売のまんがタイムきらら8月号にて『けいおん!』が大復活!『けいおん!Shuffle』というタイトルで…



 連載終了後、別名でやった他誌の連載はハンター×ハンターばりに「載っていたらめっけもん」になってまだ続いているかどうかもわからない状態なので、かきふらいファンにとっては「けいおん!以来の新作」という扱いらしいですよ。新連載なのに表紙、巻頭カラーという編集部の期待の大きさも伺えます。

 さて、大復活と書きましたが新作は前回の続きということではなく別の学校で別の主人公たちが出てくるという…この設定は思い切ったな!

 幼馴染の高校一年生(多分)佐久間紫清水楓は11月に軽音部へ入部しようとするが先生(メガネの知的風教師…どっかで見たタイプだわ…)から「軽音部はうちの学校にはない」と聞かされ落ち込む。今まで帰宅部だったのになぜ部活動を目指すのかというと、紫が桜が丘高の学園祭で見たバンドにハマったからだと(ここで前作の登場キャラ、澪律が一コマだけ登場)。クラスメイトの澤部真帆から「軽音部はないが軽音同好会はある」と教えられた二人は真帆をムリヤリ巻き込む形で同好会の部室へ。そこにいたのはたった一人の同好会メンバー、2年生の佐藤莉子。他の部員は全員辞めてしまっていて部室を自分が勉強しやすいように整えるという私物化しており、立ち退きを迫られているのであった。部屋にあるドラムセットを一叩きした紫は同好会入りを決意。莉子、楓、そして他の部に入っている真帆を「部活と同好会のかけもちは可能だ」と強制的に入会させて4人の軽音同好会の活動がスタートする…

 ってコレ前作の『けいおん!」とほとんど同じ展開やんか…かきふらい先生ってこのフォーマットが好きやねんな…前回の登場人物名はP-MODELとthe pillowsに因んだものだったが、今回の登場人物もスカートの澤部渡と他のサポートメンバーと同姓だ…偶然かも知れないが…

スカート (バンド)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%88_(%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89)


 スカートにはもうひとり、シマダボーイというサポートがいるのでこの人があずにゃんと同じように下級生として登場するのかと思うとわくわくしてきますね。同じフォーマットいうことは前作なみの面白さがあるということでもあるので、かきふらい先生の第二のヒット作となることを期待しながら今後の展開に注目です。



  


Posted by 縛りやトーマス at 11:58Comments(0)漫画けいおん!音楽

2018年07月01日

奇想天外!これこそバットマンだ!『ニンジャバットマン』



 バットマンが日本の戦国時代にタイムスリップ。歴史を改変しようとするジョーカーの野望を止めようという想像の斜め上を行く物語である。知能を持った猿、ゴリラ・グロッド(CV:子安武人)の時空震エンジンによるマシンの暴走でゴッサムシティのヴィランたちとバットマンらがタイムスリップ。たどり着いた先は日本の戦国時代。バットマンより2年先にタイムスリップしていたジョーカー(CV:高木渉)、ハーレイ・クイン(CV:釘宮理恵)、そしてヴィランたちは戦国武将とすり替わる形でこの国を手中に収めつつあった。ジョーカーは第六天魔王と名乗り、ハーレイは森蘭丸的なポジション。デスストロークは独眼竜正宗のようないで立ちをし、ポイズン・アイビーは上杉謙信(女性だったのではないか?という伝説に準じる形で)のように越後を支配し、ペンギンは風林火鳥と武田信玄のような幟を立てる!
 バットモービル、バットウィングといったハイテクメカを早々に使いつぶしたバットマン(CV:山寺宏一)に残されたものはアルフレッド(CV:大塚芳忠)、ロビン(CV:梶裕貴)ら仲間と己の肉体のみ!


 『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのOP、『ポプテピピック』でおなじみ神風動画がはじめて長編に挑戦。それがバットマンのアニメでしかも戦国時代が舞台ってどういうこと?しかしこの選択が間違ってなかった!バットマンの世界観に完璧にハマっているのだ。もともとバットマンは蝙蝠の面をかぶったオッサンが夜な夜なイカれた悪党を私刑して回るという悪趣味(キャンプ)なジャンルだからこの奇想天外な設定、アクションこそがバットマンのスタイルといえる。ひたすらリアルにしようというクリストファー・ノーランのシリーズはやっぱダメだな。

 クライマックスでは城から手足が生えてロボットになる。アメコミで城がロボットに!東映版スパイダーマンのレオパルドンかよ!さらに5体合体で巨大ロボットに!ボルトロンだ!アメリカ人ではなかなか出てこない発想だ。

 そして中堅、ベテランのプロ声優による豪華な声の共演。『ニンジャバットマン』を見てもまだ俳優のイマイチな吹き替えをやらせようなどという連中は時空の彼方に消え去るといい。百姓に身をやつした高木渉&釘宮理恵の名演技を見てくれ!俺は魂が震えたね。

  


Posted by 縛りやトーマス at 22:02Comments(0)映画アニメ漫画

2018年06月26日

俺ちゃんに差別はない!『デッドプール2』



 奴が帰ってきた!R指定のスーパーヒーロー映画として爆発的なヒットを飛ばした前作より2年、不死身の男がスクリーンに帰ってくる!『デッドプール2』は人体実験で不死身の力を得た元傭兵の殺し屋、ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)が前作から引き続き世界を股にかけてマフィアどもを皆殺しにしていたが、ある日報復として自宅を襲われ、最愛の恋人ヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)を失ってしまうという衝撃のオープニングで幕を開ける。ちなみにタイトルロールにも「どういうこと?」「彼女死んじゃったの?」と出てくる(笑)。


 ヴァネッサを失ったショックで酒浸り、コカイン漬けの日々を送るデッドプール。彼女の後を追って死のうとするも不死身だからできない!五体バラバラになった彼をコロッサス(ステファン・カピチッチ)がX-MENに迎えにやってくる。彼女のためにも正義のヒーローになってやり直せというコロッサスの勧 誘に「もっと有名なX-MENを出せ」(この映画は低予算なのでコロッサスとかネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドとか地味目なメンバーしかでてこない、という内輪ネタ)と愚痴りながらも加入。「絶対に人殺しはするな」と固く言いつけられたデッドプール。だが14歳のミュータント少年、ラッセル(ジュリアン・デニソン)が暴れている現場で彼が施設で虐待を受けていることを知ると施設職員らを銃殺。殺すなっていったのに!あわれデッドプールとラッセルは拘束されてしまう。ミュータント専用施設に入れられた二人の前に未来から来たサイボーグ戦士、ケーブル(ジョシュ・ブローリン)が現れ、ラッセルを殺そうとする。ラッセルは人間を恨み、殺戮する凶悪なミュータントとなりやがてケーブルの家族を殺すというのだ。ケーブルはラッセルの犯行を止めるためタイムマシンでやってきたのだ。ラッセルを救うためにデッドプールは新チーム『Xフォース』を結成する。


 本作はR指定なので人がバラバラになったり、首がすっ飛んだりするシーンが平気で出てくる。前作でも「明るく正しいヒーロー映画だと思った?早く映画館を出た方がいいぞ!」と観客に向けて話しかけてきたり、ドラッグ、セッ クスに関するきわどい描写が遠慮せずに出てくる。デッドプールは不死身で身体を真っ二つにされてもそこからまた生えてくる。ある場面では下半身がゆっくり生えてくる、フリチン状態の時にケーブルと会話してるデッドプールが足を組み替える。すると股間がモロ見えになるんだけど「なんで足を組み替えた?」「『氷の微笑』のパロディだよ」(『氷の微笑』でシャロン・ストーンが足を組み替えてノーパンの股間が一瞬見える、という有名なシーンの再現)…

 Xフォースにリクルートされたメンバーはたいしてロクな活躍をしないまま一人を残して全滅(笑)。そのうちのひとり、バニッシャーという「透明になる男」が出てくる。透明でセリフもないけど誰もいないところに「いる」。パラシュートで飛び降りた時(パラシュートだけが落下してくる)、高圧電流に触れて即死。感電の瞬間2秒だけ姿が見えて演じてるのがブラッド・ピットだとわかるというどうでもいいギャグに大物を起用。ちなみにブラピはコーヒー一杯でこの仕事を受けたそうです(これも、ブラピはいつもコカイン入りのコーヒーを飲んでいるという話にちなんだ強烈なジョークだと思う)。

 デブ少年のミュータントが出てきたり(デブのヒーローって見たことある?)、ネガソニックちゃんは女性だけど日本人女性のユキオ(忽那汐里がキュートに演じている)が恋人だし、デッドプールは盲目の婆さんと暮らし、インド人のタクシー運転手ドーピンダーを雇って彼が運転中にカーステレオでかけるインド音楽を「そんなわけのわかんねえ音楽かけるな」というケーブルを「差別すんじゃねえ!」と怒り爆発。ブラックトムという名のミュータントをケーブルが殺すと「お前は黒人差別か!」と言い放つ。アフロヘアの黒人女性ドミノ(ザジー・ビーツ)に「ブラック・ブラックウィドウだな」とアベンジャーズシリーズのブラック・ウィドウをその名前なのに白人女性じゃねえか!というネタをかましたり、X-MENというチーム名は「女性差別だ」といって新チーム名をXフォースにしたり…とにかく全方面に関して忌憚のない表現がこれでもかと繰り出される。こういうのはパンセクシュアリティ、全性愛といって性別を乗り越えてあらゆる人を愛する、というものでバイセクシュアル(両性愛)も越えている!デッドプールに差別はない!
 性差別も恩讐も血縁も乗り越えて、みんなで家族になろうという、『万引き家族』と同じテーマ。それをさらに越えている!スゴイ映画だ。
 なにしろ忽那汐里が日本人女性の役としてハリウッド映画に出演してるというのもすごい。今までのハリウッド映画じゃこういう役は日系アメリカ人や韓国人女優がやってたのだから。デッドプールは世界を変える…のか!?ラストの凄まじい自虐ネタもお楽しみに!


  


Posted by 縛りやトーマス at 02:10Comments(0)映画漫画特撮・ヒーロー

2018年06月09日

帰ってきたけいおん!

 今季放送のアニメは『銀河英雄伝説』『ゲゲゲの鬼太郎』『キャプテン翼』『キューティーハニー』『カードキャプターさくら』『フルメタル・パニック!』『イナズマイレブン』と今は本当に2018年なのかと疑わしくなっているのですが、漫画雑誌の方でも過去作品の復活があるようです。

あの作品の続編が遂に登場! 「けいおん!Shuffle」(かきふらい)が表紙&巻頭カラーを飾ります! 今度の主役はドラム担当!?
http://www.dokidokivisual.com/magazine/kirara/




 来月発売のまんがタイムきらら本誌にて『けいおん!』の新作が連載開始!誌面に「連載開始から10年」とあってもうそんなになるんだなあ…と(連載終了からは6年)。もはや若者に縞々パンツや、うんたんの話をしても通用せず、「バンドのアニメと言えば?」に今時のアニヲタは『バンドリ!』『天使の3P!』『風夏』と答えるのでしょう?これに『けいおん!』『Angel Beats!』『マクロス7』などとうっかり答えた日には老害扱いです。

 すでに『けいおん!』ブームも過ぎ去りしつつあるのに、なぜに今更復活するのか。きらら本誌は過去にアニメ化された『三者三葉』『ゆゆ式』『あっちこっち』『スロウスタート』、『うらら迷路帖』『城下町のダンデライオン』の系列誌からの移籍作品が人気連載なんだけど、他には『こはる日和。』、川井マコトの『甘えたい日はそばにいて。』あたりのアニメ化待ち作品以外はパッとしてなくて起爆剤となる新連載が欲しかったのか。
 作者のかきふらい先生も『けいおん!』しかないし、別名義でやっていたとされる『あくまでじょし』も休載続きで完全に煮詰まっており、リフレッシュとして『けいおん!』のリスタートはありかも。

 当時のポスト・涼宮ハルヒの憂鬱として一般社会に浸透するほどのブームを経験したリアルタイム世代の僕は原作漫画はおいといて、3期アニメ化に早くも期待したいぜ!!




  


Posted by 縛りやトーマス at 13:31Comments(0)アニメ漫画けいおん!