2020年04月05日

3日後に閉店するカフェ

 100日後に死ぬという斬新かつ潔い設定がいまだかつてない物語を生み出した『100日後に死ぬワニ』。先日、無事死んでくれてありがとう!というオチだったが、実に感動的だった。その余韻に浸る間もなく「書籍化」「映画化」「グッズ化」「コラボカフェ化」が次々と発表され、現代ビジネスの強欲さをまざまざと見せつけられた。

 その背後に見え隠れする電通の存在にはさすがに苦笑した。あの「入社100日後に死ぬ」と言われている電通が100日後に死ぬワニのビジネス化とは、面の皮が厚いというかなんというか。

 その強欲ビジネスのひとつ、コラボカフェ(https://100wani-cafe.jp/)の東京開場が4/1よりオープン。事前予約が必要で、80分の入れ替え制になっているうえに追加オーダー、グッズ購入の時間も決められているのは多数の来場者を見越しており、混雑を避けるための措置と思われる。ワニファンの人々がコラボカフェに殺到、我さきにとワニグッズを買い求め、転売市場が大盛り上がりする・・・そんな光景は杞憂に終わった。だって客が来なかったんだもん!

【天国グルメ】100日後に死ぬワニカフェついにオープン / もしもの時の備蓄カレー1749円を食べてみた
https://main-dish.com/2020/04/01/100nichigo-ni-shinuwani-cafe/

本日4月1日オープン! ワニくんの思い出がいっぱいの「100日後に死ぬワニカフェ」に行ってきた
https://news.nicovideo.jp/watch/nw6945391


 「東京メインディッシュ」と「ガジェット通信」によるリポートには共通する点があった。

>事前予約の入れ替え制だが、飛び込みでも席に余裕があれば入れることもあるようである。今回、客は私一人だけだった。
(東京メインディッシュ)

>筆者の一つ前の回に来店したと思われる「東京メインディッシュ」のクドウ記者によれば、今回、客は私一人だけだった。とのこと。筆者の回も私一人だけだった。


 4月1日は平日で、記事を見る限り昼間と思われる。最初の週末になればもう少し集客あるんじゃないですか?と思ったが、それもなかった。なぜならコラボカフェはオープン3日で営業休止となったからだ。


2020.04.03
100日後に死ぬワニカフェ 臨時休業及び開催延期のお知らせ

https://100wani-cafe.jp/news/809/

>新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて、お客様ならびに従業員の感染予防及び拡散予防のため、「100日後に死ぬワニカフェ」を4月4日(土)以降、臨時休業及び開催を延期させていただくことにいたしました。

つきましては4月4日(土)以降の会期中の全ての事前予約をキャンセルとし、返金対応をとらせていただきます。ご来店を心待ちにされていたお客様には誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願いいたします。


 100日どころか、3日で死んでしまうとは・・・絶対コロナウィルスが休止の理由じゃないだろって。最初の週末すら待てず3日でギブアップとは、よほど収益が望めないので撤退は早いうちにしようということなのか、もしくはコロナのせいにしておけば、国から補償金でも出るのかな?何かというとすぐステマする電通も、ワニカフェだけは手も足も出なかったんだな・・・

 そもそもが100日間という限定期間の「お祭り」だったのにそのあとも商売しようというやり方にセンスがなさすぎるんですよ。
 漫画の方は面白いので、来週発売のコミックスはみんな買おうね。





  


Posted by 縛りやトーマス at 02:44Comments(0)漫画ネット食べ物

2020年02月29日

東京オリンピックまであと147日 中止だ中止

 本日は2020年2月29日。大友克洋の『AKIRA』で「東京オリンピックまであと147日」と設定された日であるが、現実の東京オリンピックもあと147日なのである。



 偶然とはいえ、大友克洋の先見性には首を垂れるしかない。そして京大ではこのメモリアルデイに合わせて「中止だ中止」ボードが掲示された。



「中止だ中止」「反対!」「粉砕」でおなじみの看板が京大百万遍石垣に現れたのだ。京大名物の立て看板は京都市が法令違反として立て看板を撤去せよという要請を大学側に告げ、大学側は立て看板を規制する規定を発表。これに学生らが反発、撤去を巡る騒動が起きた。現在は新しい設置場所に限り看板の掲示が認められている。
「中止だ中止」「反対!」「粉砕」は別の相手に向けられているようにも見えるのだった。漫画『AKIRA』のラストは爆心地となり(再び)崩壊したネオ東京に入ろうとした国連を金田たちが阻止して「俺たちの国から出てけェ!」と叫ぶ。

 中止だ中止!反対!粉砕!

  


Posted by 縛りやトーマス at 22:59Comments(0)映画アニメ漫画

2020年01月31日

まさかの新連載でやったねたえちゃん!

 KADOKAWAの無料で漫画が読めるポータルサイト、コミックウォーカー内のコミックフラッパーにて鬼才・カワディMAX先生の漫画『やったねたえちゃん!』がついにアップロードされました。

https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF01201421010000_68/


 この『やったねたえちゃん!』というのは同人作家だったカワディMAX先生が2007年に初めて商業誌で発表した鬼畜鬱エロ漫画『コロちゃん』が13年の時を経て連載としてよみがえったもの。
 詳しくは検索してもらえるといいのだが、さわりだけ説明すると実の母親に捨てられ孤児となった小学生児童のたえちゃんは母親から最後にプレゼントされた熊のぬいぐるみ「コロちゃん」を大切に扱い、唯一の友達として接していた(いわゆるイマジナリーフレンド)。のちにたえちゃんは叔父さんにもらわれていくのですが、その時にたえちゃんは
「家族が増えるよ」
 と笑顔になり、コロちゃんは
「やったねたえちゃん!」
 と励ましてくれるのだった。こうして新しい幸せな生活が始まると思いきや、叔父さんはロクデナシのド変態で、たえちゃんの手からコロちゃんを奪って「大人の女はぬいぐるみなんかじゃなく"こいつ"で遊ぶんだよ」といってとてもここでは書けないようなことを迫り、コロちゃんの胴体を真っ二つに裂いてしまうのでした・・・

 読んだ人間に大きなトラウマを残すことになる鬼畜漫画で、叔父さんに負けず劣らずのド変態しか読んでない作品とはいえ、たまーにネットで思い出したように話題になるので、かなりの影響力があったわけだが、なぜかこの漫画が一般誌のコミックフラッパーに連載作品として掲載されたのです。


 鬼畜エロ漫画をどうやって一般誌に載せるんだ?一般人でも読めるように改変するのか?『コロちゃん』を??

 ドキドキワクワクしながら第一回を読んでみると冒頭の展開はほぼ『コロちゃん』と同じで、母親に捨てられたたえちゃんはぬいぐるみのコロちゃんだけが友達。たえちゃんは小学生のころに母の兄である叔父さんにもらわれたのですが、叔父さんは全身を輪切りにされて死亡。部屋には「気が付いたらおじさんがバラバラになってた」と泣きじゃくるたえちゃんと、糸で縫った跡のあるぬいぐるみが残されていた・・・

 中学生のたえちゃんは保護施設で育ち、学校ではぬいぐるみと話す気持ち悪いやつとしてイジメの日々。しかし悲惨な境遇でも笑顔を絶やさないたえちゃんはコロちゃんに励まされ母親の帰りを待ち続けている。
 学校では人のよさそうな先生がたえちゃんのことを気にかけてくれ、ぬいぐるみと話すたえちゃんを「それは個性だよ」なんて言ってくれるのですが、先生の家で飲んだ紅茶には眠り薬が入っていて、目を覚ましたたえちゃんは先生からボッコボコに殴られて襲われそうになる。嫌がるたえちゃんの手からコロちゃんを奪おうとする鬼畜先生。強く引っ張ったのでコロちゃんの縫い目がほどける。同じようにコロちゃんを奪おうとした叔父さんの姿がフラッシュバック・・・

 すると鬼畜先生の指が切れてしまい、人が変わったようになったたえちゃん。真っ二つになったコロちゃんの胴体からは一本の鋼線が伸びている。

「また・・・大きなゴミ」「処分しなきゃ・・・」

 最終ページには

★殺ったね、たえちゃん!


 の惹句・・・ってお前、これが言いたかっただけやろ!


 という、鬼畜ド変態漫画が13年の時を経て、『ブギーポップは笑わない』みたいな作品になって帰ってくるとは、お釈迦様でも予想できなかった。
 もはや出オチのような気もするが、これからどのような展開を経ていくのが、すげえ楽しみ(ホントに?)



  


Posted by 縛りやトーマス at 20:35Comments(0)漫画ネット

2020年01月28日

やつらとんでもないものを盗んでいきました!

 生まれるのが早すぎた漫画こと、ちょぼらうにょぽみ先生の『あいまいみー』最新回が意味不明な事態に。

あいまいみー 125-2


 一体・・・何があったんだ?サボりか?で、翌日更新された最新回では・・・



 年末の声優結婚ラッシュに打ちのめされたにょぽみ先生の心だったのだ・・・やつはとんでもないものを盗んでいきました・・・(以下略)
 横だ・・・僕らはもう横になるしかないんだ・・・


  


Posted by 縛りやトーマス at 21:38Comments(0)声優漫画オタク

2020年01月18日

これが日本の格差社会映画だ『カイジ ファイナルゲーム』



 実写映画『カイジ』シリーズの第三弾にして完結編。前作から9年ぶりの新作だ。9年も経ってるのだから、カイジ実写シリーズのコンテンツとしての魅力はすでに失われていると思っていたので、新作は意外だった。その間原作はいまだに続いていて、現在では命がけギャンブルで手に入れた24億をもって逃亡しようとするヘイスト(強盗)映画の脱出劇のような展開になっていて、原作漫画の売りである登場人物たちの緻密で高度な心理戦を今までにない形で描き出しており、相変わらずの面白さだ。
 が、実写映画の方は原作漫画の、漫画ならではの緻密な心理戦は実写で描くことは不可能なので、全部登場人物たちは絵で表現されていた心情や互いのやりとりを全部セリフで説明し、しかも絶叫口調でやる。ひたすらに大声で芝居がかったセリフを絶叫するの単純にして単調だが、舞台役者として巨匠・蜷川幸雄に揉まれた藤原竜也、歌舞伎役者の血を引く香川照之の異常なほどに高められた絶叫芝居の勢いに見させられてしまうのもまた事実。

 さてそんな単純にして単調な人生の破滅を賭けたギャンブル映画の3作目は、初めてのオリジナルストーリーだ。これまでの帝愛グループとカイジらロクデナシのギャンブラーとの戦いではない。相手は、日本だ。
 東京オリンピック以後、日本の経済は完全に破綻し、不況のどん底に落ち込んでいた。何の冗談かと思ったが本気でそういう設定なのである。日本全体が一握りの富裕層が暮す優雅な高層ビル群と、貧民が暮すスラム街に分断されてしまっている。スラムでは缶ビール一本が1000円という金額になり

「ふざけんじゃねえよぉ~!これじゃビールも飲めねぇよ~ぉ!」

 とカイジ・竜也がいつもの絶叫演技。派遣で働くカイジは給料の7割をピンハネされてまたたま絶叫。「なんだよこれぇ!これじゃ生きていけねぇよぉ!」そこに現れた会社社長で「派遣の帝王」と呼ばれている黒崎(吉田鋼太郎)が「いやならやめろぉ~!いくらでも代わりはいるんだぁ~!」と竜也に負けず劣らずの絶叫演技。吉田鋼太郎といえば藤原竜也と同じ蜷川幸雄の舞台で鎬を削った役者同士ではないか。シェイクスピア劇も真っ青の対決がスクリーンで展開される。

 その後カイジは地下で対決した大槻班長(松尾スズキ)から一発逆転のギャンブルがあると教えられ、秘策を授けてもらって参加。この映画には4つのギャンブルが登場する。ちなみに4つのギャンブルは原作者の福本伸行自らが考案したものだ。最初のギャンブルは「バベルの塔」。集められた参加者はとあるビルの位置を教えられ、最上階ににそびえる鉄塔の頂点にあるカードに最初に触れたものが最大99億9999万円か、同価値の情報を得るか、選択権が与えられる。カイジは大槻からビルの場所を事前に聞いていて、隣接するビルから鉄骨を伸ばして綱渡りを決行。見事勝利者となり情報をゲット。その情報によってカイジは資産家の老人、東郷滋(伊武雅刀)に出会う。東郷はこの国で栄華を極めている大金持ちだが、まもなく国会で政治家が銀行の預金を封鎖する法案を成立させようとしていることを知り、それを止めるために政治家の買収を画策するが、手持ち資産では足りず、黒崎と全財産を賭けた直接対決のギャンブル「最後の審判」に挑もうとする。その協力者として「金よりも情報を選んだ」カイジと最高についている女、桐野加奈子(関水渚)を仲間に引き入れる。どれだけ多くの賛同者を集め、大金を積むことができるかというギャンブルに挑むが、黒崎の罠に陥り大ピンチに。追加資金を手に入れるためカイジは地下で行われている命がけのギャンブル「ドリームジャンプ」に挑戦。見事大金を手に入れ、事前に仕掛けていた作戦によってカイジは勝利するが最後の最後で邪魔をする、通称・影の総理と呼ばれる若き官僚・高倉浩介(福士蒼汰)と彼が得意とするギャンブル「ゴールドジャンケン」で雌雄を決する勝負に出る。

 一握りの富裕層がすべての富を牛耳って貧困層を支配する格差社会の構造にメスを入れる、とでも言いたげな内容には白けてしまう。この映画の制作は日本テレビなんだけど、現在の格差社会を助長しているのがテレビ局をはじめとするマスメディアではないか。政府に牛耳られて政権のまともではない政策や与党の不祥事を糾弾することすらできない。『銀河英雄伝説』でも言ってたでしょ。「政治家が賄賂を取ることは政治の腐敗ではない。政治家個人の腐敗であるにすぎない。政治家が賄賂を取っても糾弾できない、それを政治の腐敗というんだ」と。
 そんな連中が貧困層の大逆転によって腐敗政治が転覆する、なんてフィクションを堂々と作っている事実には笑いが止まらないね。この人たちはこんな話を本気で信じていないに決まっている。映画の中で10人の参加者のうち9人が死ぬ死のバンジーゲーム「ドリームジャンプ」とかをやらせている側の気分でしょ。こんなバカげた映画をつくって大儲けしている状況に笑いが止まらないだろう。「またバカな貧乏人どもがありもしない絵空事を見に映画観に来ていやがるぜ」ってね。
 また原作者の福本伸行自身も今や大金持ちなんだから、本当の貧困層の気持ちなんてわかっちゃいないだろう。彼はまだ漫画家としてまっとうなやり方で稼いでいるんだから100歩譲って許せるけど、口では安倍政権を批判するようなお話にしながら(この映画の脚本は福本本人)実際は格差社会の利益を享受しているんだから、笑わせるなよ。
 本人が考案したというゲームの数々も原作漫画に出ていたいろんなギャンブルのクオリティに達しているものはひとつもなく、ガッカリです。ひょっとして漫画に使わなかったアイデアを引っ張りだしてきただけなんじゃあ・・・

 カイジ実写の1と2には山本太郎が出演している。山本は今、格差社会の是正のために本気で戦っているじゃないか。この映画のどこにも格差社会と本気で向かい合おうとしている部分は見当たらない。福本さんよぉ、山本太郎の爪の垢でも煎じて飲んでこいや!
 虚無だけが広がる無限の荒野。この映画の出来が悪魔的だった!



  


Posted by 縛りやトーマス at 15:15Comments(0)映画漫画

2020年01月10日

ドラマ版で刀の錆にしてやるぜ

 噂のドラマ実写版『ゆるキャン△』が放送開始。

【木ドラ25】ゆるキャン△|テレビ東京
https://www.tv-tokyo.co.jp/yurucamp/


 
 実写版と聞けば穏やかではいられない性分なので、ゆるキャン△ならぬ「だるキャン▲」だったりしたらどうしよう・・・と期待値を下げつつ見たのですが、想像よりも良かったですね!

 第一話では原作初回の『ふじさんとカレーめん』をベースにリン(福原遥)となでしこ(大原優乃)がキャンプ場で出会うまで・・・のお話。
 自転車で坂を駆け上がってきて、疲れ果てたなでしこがトイレのそばでずっと寝ていたり、スマホと間違えてトランプを持ってくるなどといった漫画アニメでは気にも留めない痛い娘の描写は実写になるとどうしても目立っちゃいますね!しかしリンからカップヌードルカレー味(日清が協力してるのか、「カレーめん」ではなく本物が登場)をンマそーに食べるところで癒された。

 第一話ではとにかく主人公ふたり、リン役の福原、なでしこ役の大原が死ねるぐらいカワイイ。特に最高なのが福原で原作に沿った役作りの中に枯れ木が勢いよく割れたのにびびって「おどかすんじゃないよ!」とひとりごちたり、
薪を割るときに「刀の錆にしてやるぜ!」とホラー顔になったりするところが・・・可愛すぎて・・・もう死ねる


刀の錆にしてやるぜ

 なでしこ姉役の柳ゆり菜も超絶美人で原作に引けを取らないし、実写特有のモヤモヤ感を圧倒的美少女キャストの可愛らしさで1000%に高めてしまった傑作ではないのでしょうか。来週もキャンプめしだ!

  


Posted by 縛りやトーマス at 21:05Comments(0)漫画テレビ食べ物

2019年12月19日

人気作の間に挟まれたやつシリーズ

♪そこの誰かさん準備、そろそろOK?
それじゃお知らせしましょ わぴこの元気予報

 の軽快な主題歌でおなじみのアニメ『きんぎょ注意報!』が初のBD-BOX化。

きんぎょ注意報!:初BD化 テレビアニメ全54話、劇場版を収録
https://mantan-web.jp/article/20191218dog00m200020000c.html

 テレビ朝日(関西は朝日放送)はかつて、土曜19時台に1時間のアニメ放送枠をやっていて、『きんぎょ注意報!』は19時からの放送だ。以前は『聖闘士星矢』とかやってた男児アニメ枠に突然少女漫画原作のアニメが放送されて驚いた(といってもその前には『おはよう!スパンク』とか『レディジョージイ』もやってたけど・・・)。当時はバリバリの思春期オタクだったから少女漫画もいける口。これは原作漫画まで買って読んだ。宙を飛ぶきんぎょが出て、人語を話す不良牛(!)が登場するという奇怪にもほどがある設定には目を丸くした。これを観た後では人語を話す鳥が出てくる『たまこまーけっと』すら保守的に思えるぐらいだ。

 当時は結構な人気があったはずだが、今では30代後半以上のオタクでもなければ覚えていないタイトルだろう。なにしろこの『きんぎょ注意報!』の後番組はあの『美少女戦士セーラムーン』なのだから。せいぜい「セーラームーンの前にやってたアニメ」程度の記憶だろう。「ふたりはプリキュアの前にやってたやつ」と同じ扱いですよ。

 この手の有名すぎるタイトルの前にやってた番組って不憫な扱い受けるケースが多いね。『聖闘士星矢』と『きんぎょ注意報!』の間に挟まれてるのが共に二度目のアニメ化となった『悪魔くん』『もーれつア太郎』だもんね。僕も見ていたはずなのに、ほとんど記憶にない。



 そのうち『悪魔くん』『もーれつア太郎』もBD-BOX化してくれるかな?



  


Posted by 縛りやトーマス at 13:27Comments(0)アニメ漫画

2019年12月16日

違和感のない実写映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』



 29年ぶりに劇場アニメとして復活した『劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉』は今年冬の2月にに公開された。そして年末の11月末にフランスで制作された実写映画が日本公開。え?フランスで制作!?そう、この『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』はフランスで制作されたのだ!

 本作で監督・脚本・主演を務めたフィリップ・ラショーは子供のころに見たアニメ『シティーハンター』のフランス版『Nicky Larson』にハマり、こう願った。「いつか実写版を作りたい!自分の主演で!」と。

 ラショーは実写版のプロットを原作者の北条司に送り、それが気に入られたので実写映画の企画がスタートする。北条からまずは脚本を送ってほしいといわれ、ラショーはスタッフらと18か月かけて脚本をつくる。その間、アニメ版全話、原作漫画全巻、さらにジャッキー・チェンが主演した映画まで見て、どっぷりとシティーハンターの世界にのめりこんだ。なぜなら、ファンが望む完璧な実写映画にしたかったから!

 この作品、なにより素晴らしいのは原作にある「もっこり」な下ネタもほぼ完全に再現したことだ。いや、再現したところではない、グレードアップしていた。ラショーのヒット作『真夜中のパリでヒャッハー!』や『世界の果てまでヒャッハー!』も下ネタや不倫ネタなどかなり際どく攻めていたが、こちらもなかなかのもの。「もっこり」という言葉をつかえない代わりに登場人物の一人が「モッコリー」という名前だった(笑)。

 嗅いだ相手を惚れさせる「キューピッドの香水」を守って欲しいという依頼を受ける獠(ラショー)。香水の効果を信じない獠に依頼者のドミニクが香水を一拭きすると、獠は依頼者のオッサンにもうメロメロ!無類の美女好きの獠ちゃんが女好きのもっこりパワーを封じられる、という展開は原作ファンにとっても斬新だし、面白い。香水入りのカバンを奪った海坊主との戦いの末、カバンを奪い返すもたまたま通りがかった、さえない男ジルベールのカバンと取り違えられ、香水の力を知ったジルベールはモデルのジェシカ・フォックス(演じるはお懐かしやパメラ・アンダーソン)を香水の力でモノにしようとする。


 獠や香、海坊主ら登場人物の見た目や、依頼が駅の掲示板に書き込まれたり(2019年なのに!?)、ファイティング・シーンに挿入歌『FOOTSTEPS』が使われたり、エンディングは原作アニメのように劇中からフェードインする形で主題歌『Get Wild』が使われるという、アニメのファンにとっては痒い所に手が届く構成で、映画用のオリジナル要素もまったく違和感なく取り込まれていて、日本の話をフランスに置き換える、というどうしたって違和感のあるはずなのに、はじめっからフランスが舞台の作品だったのではないかと思わせるほどだ。

 日本では主に吹き替え版が上映されたが、主人公二人の吹替は神谷明と伊倉一恵ではなく、山寺宏一と沢城みゆきに変更。山寺は新人のころにシティーハンターのアニメで「通行人A」とか「悪役B」とか脇役の声をやっていたので、その人が主人公の声を演じるとは、なかなか感慨深い。最近では三代目峰不二子の声などで人気を博している沢城みゆきとのコンビ、こちらも全く違和感がない。

 忠実に再現しつつ、オリジナル要素にも面白さがある、どこまでも完璧な実写映画なのだった。

  


Posted by 縛りやトーマス at 23:27Comments(0)映画アニメ漫画

2019年11月20日

あかんやつや!ゆるキャン△実写化

『かぐや様に告られたい』『宮本から君へ』『悪の華』『地獄少女』など実写映画花盛りの昨今(そうなの?)ですが、まさか、こんな作品まで実写になるとは驚きです。


福原遥主演で『ゆるキャン△』実写ドラマ化! テレ東が原作に忠実にロケ

https://news.mynavi.jp/article/20191120-926028/

 ゆるキャン△まで実写にしようとはテレ東め・・・!
 テレビ東京といえば『玉川区役所 OF THE DEAD』となるドラマを福満しげゆき先生の『ゾンビ取りガール』を勝手にパクって実写化した過去があるだけに今度はきちんと許可をもらったのですね。ゆるキャン△をドラマ化!といえば売りにはなりますからねぇ。『玉川~』は無名の原作に金を使いたくなかった感がアリアリで、テレビ局の図々しさには白けてしまいますな!それはそれとして・・・

 しかしこのドラマ化のズレ具合は気になる。マイナビニュースの記事内にある

>原作コミックに可能な限り忠実に、ロケ場所にもこだわりながら撮影を行い

いや、忠実にするのはそこじゃねーから!忠実にするのはキャラの方だろうが・・・!漫画アニメのキャラに近づけるのはいくら無理だとわかってはいても、ある程度は漫画のキャラに沿ったキャストでお願いしたいじゃないですか!?いくら漫画アニメの実写化企画はキャスト優先で作品選びはその後だとわかっていても・・・わかってますよ?でも少しは期待させて!期待した挙句裏切られることがわかって「こんなことなら実写映画なんか見ないで原作だけ見ていればよかった」という気分になったこと、多々あるけれど!


原作だけで充分ですよ

 しかも題材がキャンプだよ!?キャンプものの実写化なんかしたところで『キャンプで逢いましょう』みたいな大失敗作が出来上がるぐらいだよ!

 で、今回のキャスティングが・・・

志摩リン:福原遥
各務原なでしこ:大原優乃
大垣千明:田辺桃子
犬山あおい:箭内夢菜
斉藤恵那:志田彩良


 えっ意外とよくない?福原遥、大原優乃はもちろんのこと、大垣役の田辺桃子は元みにちあ☆ベアーズ、箭内夢菜は『雪の華』、『殺さない彼と死なない彼女』『ブラック校則』とメインどころの出演作が続き、斎藤さん役の志田彩良はピチレモンのモデルで短編映画で二度の主演経験アリ。売り出し中の若手が揃った感があるな。こいつは・・・いいキャンプになりそうだ!あと劇場アニメの方もはよ頼むわ!

  


Posted by 縛りやトーマス at 09:16Comments(0)映画アニメ漫画テレビ

2019年10月01日

まんがタイムきららキャラット2019年11月号感想



 まんがタイムきららCarat11月号の特に目のついた作品の感想です。付録は先月に引き続き『まちカドまぞく』のドアプレート。

 巻頭カラー・『まちカドまぞく』。吉田家の封印を修繕しようとした小倉さんが時空の挟間に迷子になったため、闇落ち桃とシャミ子の二人で助けにいくことに。小倉さんを怪しんでいる桃はイマイチ助けに行く気が起きないのだけど、良ちゃんの泣き落としにほだされて桃が瓶の底に残ってるわずかなやる気をすくいあげる(笑)。ミカンからもらった魔力のビーコン(みかんを輪切りしたデザインがカワイイぞ)で三次元空間でも二人の居場所、会話が聞こえるように。
 時空の挟間で小倉さんを見つけ、元の世界とまったく同じだが、少しだけ違っている部分を魔力で掃除していくと帰れるというので、シャミ子の家の掃除機が最新だとか、喫茶あすらのマスターがスレンダーな美バクと結婚してるとか、『マッハGoGoGo』みたいになってる4WDごせんぞ(笑)だとかをテキパキ片付けていく。ところがどうしても最後の間違いだけが見つけられない。デニーズの間違い探しじゃないんだから・・・
 そんな時、元の世界のミカンが今会話している小倉さんは本物じゃないとメッセージを送るが・・・
 謎めいた小倉さんの正体に迫るどころか偽物まで現れてますます混沌と化す『まちカドまぞく』来月もシャミ子が悪いんだよ・・・

 今月も二本連載の『NEW GAME!』。紅葉にラノベイラストの依頼が。新作のキャラデザが青葉に決まった関係でモヤモヤ中の紅葉、依頼を受けるかどうか迷って八神さんに相談するも「怒ってくれなかった」ことから「八神さんは私のことなんかどうでもいいんだ・・・!やっぱり私より涼風青葉のことが・・・」相変わらずの面倒くささを発揮していた。
 最終的に仕事の依頼を受けるが、担当とのやり取りがスムーズに進まず、行くはずだった社員旅行をキャンセルするのだった。せっかくの水着回だと思ったら暗ーい話になっちゃって残念だよ!でもTシャツの谷間から見えそうだったのでよしとする。

 芸術の秋だ!と今回も素っ気ないソーニャちゃんを煽ってくる『キルミーベイベー』。お互いの似顔絵を描こうぜというのに乗ってこないソーニャちゃんの背中にペンキを塗りたくったり、彼女の似顔絵が目がいっぱいついて、触手ががんじがらめになったクトゥルーに出てきそうなデザインになっているのを「ちょっと美化した」と言い張ってるやすな、今月もいかれてるぜ。

 『ブレンド・S』は身体測定前にダイエットを始めようとする夏帆ちゃんがスティーレで「春休みにだらしない生活をしたので、自分の体で変わったところはないか、自分じゃよくわからなくて」というなんてことない発言に対してとんでもない想像をしてしまう麻冬、秋月コンビ・・・薄い本の制作がはかどりそうです・・・

 そしてあまりの人気につき、MAXから出張となった『ぼっち・ざ・ろっく!

 最近、妹のふたりに舐められていると感じたぼっちちゃん(ひとり)は姉の威厳(そんなものは初めからなかったと思うけど・・・)を取り戻すべく間近に迫ったライブで活躍しようとするのだが。
 後藤家のヒエラルキーでは母・妹・犬が上位父・ぼっちが下位という判断をぼっち、父本人自らが認知しているので、それじゃあダメだよ!父はともかく、ぼっちちゃんと違って妹の方がコミュケーション能力が高いので、そりゃあ上位になるのもやむなし。なにしろライブハウスに連れてきた妹はコミュニケーション能力の高さでたちまちメンバーや店長を篭絡してしまうのだから・・・危機感を覚えたぼっちちゃんが「妹は簡単なコードすら弾けない」と妹の株を下げれば必然的に自分の方が上がるという間違った判断で自分の株を下げていくのだった。
 ホンマぼっちちゃんのコミュ障辛いエピソードがわかりすぎて・・・愛せる漫画だ・・・
 またCaratに来てください~

 来月の表紙、巻頭は『Aチャンネル』です。

  


Posted by 縛りやトーマス at 07:56Comments(0)漫画