2020年03月30日

筋少推し映画 サモサ!『TARO! TOKYO魔界大戦』



 90年代には『女バトルコップ』『ゼイラム』『ミカドロイド』『ケルベロス-地獄の番犬』『ヒルコ/妖怪ハンター』といったゴジラでもウルトラマンでもライダーでも戦隊でもない、独自の特撮作品にが成熟したビデオ市場に数多く投入されていた。
 そんな独自路線の特撮作品のひとつとして91年に公開されたのがこちら『TARO! TOKYO魔界大戦』だ。日本人なら誰でも知ってる昔ばなし「桃太郎」をベースに、現代を舞台に新興宗教団体が蘇らせようとする「鬼」と桃太郎の遺伝子を受け継いだ少年が戦うという、既存のヒーローものにホラーテイストをプラスした意欲的な設定だ。
 監督は『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』『電光超人グリッドマン』などで知られる石井てるよし、脚本はこれまたティガ、ガイアといったウルトラシリーズや『エコエコアザラク』などホラー作品で知られた小中千昭。


 物語は現代のライブハウスから始まる。中学生ミュージシャンのオーディション会場に出演しているバンドが筋肉少女帯の『これでいいのだ』を歌い上げる。なぜ・・・筋少?なぜ・・・これでいいのだ?

「俺、めっちゃ緊張してる~!」

 デビューを目指す弾き語りシンガーの14歳、中臣太郎(藤原秀樹、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のトリケラレンジャー、ダンの人)は彼女兼マネージャーの小林美香(森山和美)に髪をいじってもらいながらも全然緊張してない様子。出番が近づくも、直前にステージに上がったキーボーディストの堀雅之(丸典膳カイ)の歌に打ちのめされる。彼のステージがキーボードを小室哲哉みたいに組んでるの。素人バンドのオーディションとは思えん。
 太郎は落選。同様に落ちてしまった雅之と仲良くなる。ちなみに彼のキーボードは個人所有の持ち込み。ボンボンかよ!!
 帰りに太郎は芸能事務所のスカウト、葛城(小野みゆき)に「あなた、歌はイマイチだけどルックスはいいわ」と褒められ(?)、名刺を渡される。美香はうさんくさいといって葛城を信用しない。

「14歳じゃあまずアイドルでしょ、それで夜ヒットとかに出て売れた後でロックで世界進出します、っていえばいいのよ。私に任せといて」

 という美香の言い方がいかにも90年代のJCって感じです。二人の前に突然お堅いスーツ姿のサラリーマンがやってきてよくわからないことをつぶやいて去っていく。怪しい

 テレビディレクターの男、紀本肇(三浦洋一)が仕事をさぼって外で謎の男に遭って情報を仕入れている。「お互いスパイごっこはやめましょうよぉ~」と。なんか怪しい。

 雅之の家に遊びに行った太郎が、雅之のお姉ちゃんに歓迎されるが、お姉ちゃんは右手を左胸の前にもっていって横向きのメロイックサインをつくって部屋を出ていく。絶対怪しい。最近街で流行っている新興宗教・信輝会の挨拶らしい。「ああいうの嫌いなんだよな~だってうちは浄土真宗だぜ?」

 結局スカウトを受けることにした太郎は雅之と一緒に事務所へ。履歴書に「尊敬する人:ボン・ジョヴィ、好きなミュージシャン:筋肉少女帯」(また筋少かよ!)とペンを走らせる太郎に「おい、真面目に書けよと怒る雅之。筋少じゃいけないのかよ!!
 太郎を出迎えるのはオーディション番組のプロデューサー高松(佐々木功、めっちゃエエ声なので、もう絶対に怪しい

「ウチは大手の代理店の系列なんで、メディア関係はほぼ思い通りにいくわけ」

 と代理店とメディアの癒着をあからさまにする佐々木功!

「ただしタレントとして成功するには3つの要素が必要だ。ルックス、音楽的な才能、もっとも重要なのは思想だ!カリスマティックな支持を受けることだ。そして大きなインパクトを与えることができる。それこそ真のスーパースターだと思わないかね?それはつまり・・・心の問題っていうことさ」

 とエエ声で立て板に水のようにしゃべられてその気になりかける視聴者をよそに「一曲歌ってもらおうか」とオケを聞かされた太郎、オケのテープから謎のメッセージを受け取って目がうつろになり、何事かを呻きはじめる。その場は雅之に助けられたのだが・・・やっぱり怪しい!


 雅之のうちで功からもらったオケテープを聞いていると、また太郎が取りつかれたようにおかしくなる。絶対怪しいよ!

 信輝会の講演会場で熱弁を揮う信徒(またエエ声の小林克也。この作品ではエエ声の人は怪しい)。信輝会の代表である聖会主のそばには竹中直人(これまた怪しい)がいてなにごとかを耳打ち。一瞬にして実は信輝会を操っている実態は竹中直人なんじゃねーの?と謎解きのヒントを与えるわかりやすいシーン。その会場で来場者のリストを盗み見したり、小型カメラで写真を撮りまくっている紀本であった。

 場面かわって店内BGMが筋少の「これでいいのだ」な楽器店でデートする太郎と美香。どこまで筋少推してんねん!二人は佐々木功の芸能事務所を怪しんで名刺の電話番号にかけても通じず、ビルにいけば空き家だった。怪しさ満点。そのころ紀本はアメリカ大使館員から情報を仕入れていた。何してるのこの人。


 信輝会の新施設建築現場で変な人たちから付け回される太郎と美香。逃げ切った先の喫茶店で急にスプーンを曲げてしまう美香。なんで??

「でもさ、スプーン曲げただけでエスパーですって恥ずかしくない?」

 確かにそうだけど、これ、何のシーンですか??直後、喫茶店のBGMのせいでまたおかしくなる太郎。雅之の家にいけばそこはすでに信輝会のメンバーに囲まれていた。こっそり抜け出した雅之と合流するも追い回されてしまうが、紀本のオープンカーによって脱出。紀本は信輝会のことを調べていた途中で太郎たちのことを知ったのだった。雅之は紀本をスパイと疑っているが・・・

 例のオケテープは雅之が調べている途中で切れてしまった。詳しく調べるには自衛隊のコンピューターに電話回線を使って忍び込むしかない。雅之が「俺、そういうの得意なんだ!」と突然スーパーハカーを自称しはじめる。三人はビルに忍び込んでそこからハッキングを仕掛けることに。警備員の見回りのスキをついて侵入。その警備員が・・・大槻ケンヂ!!これが謎の筋少推しの理由だったのか!?

「俺にカレーを食わせろぉ~俺はいつでも辛さにこだわるぜ~サモサ!」

 ヌンチャクを振り回しながら仕事するオーケン。怪しい(笑)。

「オーケイ!なんぴとたりともこの部屋には入れん!」

 といってるその後ろを太郎たち三人がすでに侵入

「セニョールセニョールセニョリータ~おいらはメタルの警備員~おふくろ!セニョールセニョールセニョリータ~いとしのあの娘にボンジュール~異常なぁしっ!」

 あんたが異常だよ!!オーケンが出演したのはこの映画のポスターデザインが永井豪なので、その関係と思われ。この演技は「期待に応えようとしてやりすぎた」結果なんだそうです。このン十年後に仮面ライダー映画で「ファンキーだろぉ!」と叫んでましたが、この時から演技が変わっていません

 ハッキングの結果、古代カムラ語のメッセージがオケテープに隠されていることを突き止める雅之。自衛隊のコンピューターは優秀だな。メッセージ自体が何を表しているのかはわからないので、美香が「こういうのに詳しいおじさんがいるので聞きに行こう」と向かった先が谷敬が店長のホラーショップ。普通は薄暗い照明で魑魅魍魎がうごめいているような店にするのに、店内がやたら明るくておしゃれでさわやかそうな若者が客だったのが石井てるよし監督のセンスかしら。
 民間伝承に詳しい谷敬店長はメッセージから「これは鬼の概念について書かれたもの」と推察。桃太郎というのは鬼を鎮める血筋の総称だったのではないか、という新解釈を与える。つまり太郎は桃太郎の血筋の末裔だった!?

 この後、信輝会の信者によって美香がさらわれ、太郎は自転車で爆走して車をおいかけ高速道路に侵入。なんとこのシーン、無許可のゲリラ撮影!普通に車が走っている真横を太郎が自転車でぶっちぎるという、『フレンチ・コネクション』ばりの名場面。二台の車が横にステアを切って後続車をブロックする場面あるんだけど、後続車、事情を知らない一般車かな。だとしたら随分恐ろしい撮影だな!B級映画かと思ったら大胆すぎやろ。

 美香が信輝会本部にとらわれていることを信者である雅之の姉から聞いた二人は紀本が止めるのも聞かず、金属バットを手にチャリの2ケツで助けに向かう。夜の街を『日本インド化計画』を歌いながら・・・

サモサ!サモサ

 いやあ~こういうときに筋少のBGMってのは沁みるねえ~

サモサ!サモサ!


 竹中直人の正体は鬼の復活を目論むナチスみたいな組織(ナチス風の軍服を着てるのだが、モロにナチスだといろいろアレなのでごまかしている)に所属するローカイ大佐だった。鬼をよみがえらせるためには太郎の歌が必要。美香が人質に取られているので言うことを聞くしかない太郎は渋々歌って鬼が蘇る。が、太郎がいたことで桃太郎の血筋を根絶やしにしようとした鬼がコントロールを受け付けない!

 若狭新一デザイン・造形の鬼は全長3メートルで中に入ったのはミスターレッド・新堀和男。全身が映るスーツは股の部分に新堀さんが入って膝までの部分に足が入り、脇からやや下につけられた腕の部分に手を通して操縦。全身が映る場面はややもっさりした動きなのはそういう理由からです。しかしミスターレッドが入っているというだけで凶暴さの中に優雅さのエッセンスが取り込まれているように見えてくるのだから不思議です。

 後半はやや理解に苦しむ展開(なぜ美香が太郎のバットを七支刀に変えられたの?)があるものの、ヒーローものとオカルトの華麗な融合を果たしたジュブナイル作品として完成されていて、90年代の独自路線を目指した特撮作品の中でも純日本風のファンタジーとして異色を放つ隠れた傑作なので、DVD化が望まれるところ。オーケンの演技からも目が離せない。セニョール!サモサ!

  


Posted by 縛りやトーマス at 03:18Comments(0)特撮・ヒーローレンタル映画館

2020年03月23日

バンダイの勇気に希望を見た男、スパイダーマン!

♪夜の~しじまのハイウェイ~(スパイダーマン!)

 とむせ返るような主題歌でおなじみの東映版スパイダーマン。1978年の作品がなぜか2020年の現代で話題に!!



 S.H.Figuartsのアクションフィギュアシリーズにスパイダーマンが登場。20箇所が稼働でき、フィギュア自体に装着されているスパイダーブレスレットが開閉可能。そう、巨大ロボマーベラーを呼ぶポーズも可能。そのマーベラーも超合金魂から『超合金魂 GX-33R レオパルドン&マーベラー召喚セット』として発売。2006年に「これが最後の発売になるかも!?」と謳ってリリースした『超合金魂 GX-33 レオパルドン』に追加アイテムをプラスした再販モノ。追加されたのは原寸大で腕にはめることができるスパイダーブレスレット!このブレスレット、最近の変身グッズに従って劇中の音声が出る。戦艦形態からロボットへと変形する際のBGMやTVサイズ主題歌の再生もできる!あの懐かしいCMを思い出すぜ・・・



 食玩シリーズからも『スーパーミニプラ スパイダーマン レオパルドン』が登場。4950円という値段は全然食玩じゃないと思うが!エフェクトパーツでソードビッカーを投げたり、アームロケットも再現可能。ならばこの値段は許せる!

 バンダイのファッションサイト、バンコレからはシャツ、パーカー、キャップ、缶バッヂなどのアイテムも大量に投入。

 一体誰が2020年になってから、東映版スパイダーマンの人気が再燃すると思っただろう。まもなく制作が開始されるアニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編にも東映版が登場するというではないか。あぁ・・・この人気がもう少し早ければ、映画『レディ・プレーヤー1』のラストにもレオパルドンが出たに違いないのに・・・!

 かつて東映版がイロモノとして扱われていた時代があったことすら信じられない。この大量のアイテム、『スパイダーマン・ブギ』なみのヒットになること間違いない。たわけたモノを買っている場合ではありませんぞ!モンスター教授!!

  


Posted by 縛りやトーマス at 23:03Comments(0)特撮・ヒーローおもちゃ

2020年02月19日

これぞ真の社会正義映画!ドンキー!『ロバマン』




 世界に日本が誇るバカ映画の巨匠、河崎実監督の最新作『ロバマン』が最高にバカ!主演は吉田照美。『てるてるワイド』『やる気MANMAN』の人気ラジオパーソナリティで茶の間(死語)を沸かした男の夢のタッグだ。


 吉田照美演じる主人公、吉村公三(元ネタは『ウルトラマンA』でギターのテクを披露する隊員から)はどこにでもいる平凡な男。定年退職後はやることもなく、外へ出ればラーメン屋の行列に横入りされ、文句を言おうにも強面に恫喝され、スマホながら歩きの若者に注意もできない小市民。そんな吉村の趣味は吉田照美のラジオ番組に投稿すること(吉田の声真似タレント、HEY!たくちゃんがソックリに演じていて混乱する)。P.N.ロバマンを名乗る吉村(由来は子供のころに顔が長いからロバそっくりだな!と言われたことから・・・ってそれ本人のことやん!)はラーメン屋の行列に横入りする輩を一喝、道いっぱいに歩くおばさんにクレーム。けっして自分ではいえないことを、ロバマンという別人格になった吉村は実践する。投稿の〆のセリフは「ドンキー!」この世の悪を断罪してニンマリ。

 しかしそんな吉村は現実では長年連れ添った嫁(熊谷真実が好演)からは「うるさいこのロバ!」とバカにされ、孫娘(欅坂46・小池美波)には「おじいちゃん、お小遣い頂戴」とATM扱いしかされていない悲しき68歳男。
 だが奇跡が起きる。町中でUFOを目撃(突然)した吉村。UFOからはロバの面を被ったロバ星人(ロバの顔のマスクにウルトラマンに出てきそうな宇宙人風のコスプレで、バカ映画の傑作『ロボット・モンスター』も底抜けの扮装だ)が現れ、吉村を同類と勘違いする(顔長いからね)。故郷へ連れ戻そうとするのだが、否定する吉村へ「これでリフレッシュしろ」とブレスレットを手渡す。このブレスレットがあれば怒りのパワーが満ちた時にロバマンに変身できるのだ!

「ドンキー!」

 の合言葉とともにスーパーヒーロー・ロバマンに変わった吉村はラーメン屋の行列に横入りするやつをすごくゆる~いパンチと腰の入っていないキックで叩きのめす。これぞロバマン・アクション!スマホながら歩きの若者を押しのけ、パワハラ、セクハラおやじを鉄拳制裁!ひかえおろう!

 ロバマンのコスチュームは8マン風なのがツボ。河崎実監督は以前8マンの実写化を目指して作画担当の桑田次郎先生のところにいったものの、精神世界へ解脱していた桑田次郎先生は「ヒーローも結局暴力で敵を倒しているのだからよくない」といったことを監督にいって、実写化は実現しなかった。その後『8マン すべての寂しい夜のために』を見た監督は心底あきれ返ったという・・・そう、この映画は河崎実監督の実写8マンへのリターンマッチなのだ!

 ロバマンの活躍はたちまち世間で

「あんなに顔の長いヒーローは藤田まこと以来ですよ」
「昔、ロバのパン屋ってのがあったんだけど、ロバマンにテーマ曲はあるのかな」(みうらじゅん・談)

 話題となり、


「ロバマン最高!」
「アジアにも進出してほしい」
「アベンジャーズなんか目じゃない」
「ロバマン抱いて!」
「電エースキックと対決してほしい!」

 とSNSにもコメントが溢れかえった。吉村はユーチューバーデビューし、『ロバマンのうた』(作詞は湯川れい子、曲は伊秩弘将!)を熱唱。

 調子に乗り始めた吉村=ロバマンはより大きな悪党に怒りの鉄拳を向ける。振り込め詐欺、結婚詐欺を容赦なく制裁する。すると世間てのはホントいい加減なもんで

「やりすぎ」
「結局暴力を揮っている」(桑田次郎先生かよ)

 と批判も集まりだす。中にはタブレット純(河崎映画の常連)みたいに「待ちに待ったヒーローの登場です。ロバマンにはエイトマン、鉄腕アトム、鉄人28号、海底人8823、スーパージャイアンツの要素が入ってます」と絶賛する人もいるのだが(どんだけ入れてんの。盛りすぎだよ!)
 世間からの思わぬ批判に「俺は間違っているのか?」と悩みだすロバマン。そんな悩めるヒーローの前に現れるのは日本初のスーパーヒーロー、月光仮面だ!

「ロバマン、君の信じる正義を貫きたまえ!」

 悪人を憎まず殺さず許しましょう、の月光仮面の一言は非常に重要だ。月光仮面に勇気づけられたロバマンはやられっぱなしのいじめられっ子に「君は喧嘩もできない優しい子なんだね」と優しく励ましてやり、いじめられっ子には手を出さずに口で言い返してやれ!とヒントを与える。桑田次郎イズムをきちんと継承する河崎監督、さすが!


 しかし本当の悪党は許さない!高級料亭で政治をないがしろにしている安倍総理大臣と菅官房長官(演じるのは河崎映画の常連、ザ・ニュースペーパー)がロバマンの次なる怒りのターゲットだ!

「ソバはやめましょう。モリソバ、カケソバ、今はまだちょっとね。モリカケで。ちょっと胃もたれする」
「いやーしかし安倍政権いいですねえ。いいわーいいわー、令和ってね」
「令和のおかげで辺野古もモリカケも、全部チャラ!」
「早く忘れていただいてねえ!」
「アベノミクスは失敗だ失敗だって言われてますけどねえ、失敗じゃありませんよ。うまくいってないだけですよ」
「それを失敗っていうんですから!」


 心底しょうもないギャグ(誉め言葉)のやりとりの後、政権の悪党二人にロバマンの鉄拳が炸裂する。
 映画『ロバマン』はしょうもないギャグ映画のフリをしながらこの世の本当に悪い悪を断罪している。『新聞記者』みたいな本当に悪い奴の名前を出さない腰の引けた忖度映画とは違う、『ロバマン』だけが真の社会正義を貫く映画なのだ!

 そしてロバマンは本当の悪と対決する。この地球に潜んでいるオールナイト星人とだ!演じるのは「わんばんこ!」「乳頭の色は?」でおなじみ笑福亭鶴光師匠だ!

 オールナイト星人はこの世の悪を見逃す、もしくは放置し、フェイクニュースを拡散することでネガティブなエネルギーを増幅させ地球を支配しようとする巨悪。「オールナイト~パヤパヤ~」とどっかで聞いたセリフで登場するオールナイト星人にとって正義のエネルギーをばらまこうとするロバマンは敵だ。星人に送り込まれた刺客を返り討ちにしたロバマンは奴の地下基地に突入。

「ロバマン、お前は私の敵ではない!政治も教育もありえないことが起こっているだろう」
「文化放送からニッポン放送へ移るやつ、松竹芸能から吉本興業に移るやつ!モラルもなんにもないわ!」(誰の事だよ!)

この世界を動かしているのは花札でもトランプでもない!トランプはマジックを使いごまかしている!日本の政治もしかり!この私が世界を動かしているスーパーコンピューター以上の存在なのだ!」

 急に気の利いたギャグをかます鶴光師匠!思わず「うまい!」と膝を打った。

 人の本質は悪だというオールナイト星人の攻撃(マントを翻して「私は、宇宙!」という、『ねらわれた学園』で峰岸徹が演じた魔王子・京極のパロディが突然挿入される)に屈しそうになるロバマン。そんな時助けに現れた謎のヒーローとは!?その正体に度肝を抜かれてほしい。

 ン十年間ヒーローとバカ映画を作り続けてきた河崎実監督の「徹底してバカをやる」という覚悟の前には世にあふれる「なんちゃってギャグ映画」など微塵も残さず吹き飛んでしまうであろう。韓国映画『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞を獲得して「日本映画はダメだなあ」なんていってるそこの君!日本には河崎実が!ロバマンがいる!!

 ちなみにこの映画の上映時間は68分。史上最低のバカ映画と謳われた『魔の巣』の上映時間と同じ!狙った?


  


Posted by 縛りやトーマス at 01:41Comments(0)映画特撮・ヒーロー

2020年01月09日

上原正三さん亡くなる

 特撮アニメ作品で知られる脚本家の上原正三さんが肝臓がんで亡くなられた。82歳。


上原正三さん死去 ウルトラセブンの脚本など手がける
https://www.sankei.com/entertainments/news/200109/ent2001090001-n1.html


 上原さんの特撮作品デビューはなんと『ウルトラQ』。以降ウルトラシリーズは平成二期のマックスまで担当。あの物議を醸した『帰ってきたウルトラマン』の「怪獣使いと少年」の脚本を書いて監督の東条照平さんはウルトラから干されたけど、その後もシリーズに残り続ける。「海獣使い~」の時にTBSの橋本プロデューサーの紹介で日本現代企画の『シルバー仮面』に参加。スタッフは実相寺昭雄、大木淳、脚本に佐々木守、市川森一、石堂淑朗とウルトラシリーズのメンバーが揃うも円谷プロの裏番組『ミラーマン』との視聴率競争に敗れるも『シルバー仮面』の独特な世界観を形作るのに尽力。
 73年『ウルトラマンタロウ』の後『ロボット刑事』『イナズマン』『イナズマンF』で東映の仕事も手掛ける。『イナズマンF』では過激派のなれの果てみたいなやつらが登場したり、アーサー・C・クラークの『都市と星』に出てくる都市ダイアスパーも模した幻影都市デスパー・シティを登場させたりして石ノ森作品のSF感とマッチするドラマを作り上げていた。
 この73~75年にはピー・プロで『鉄人タイガーセブン』『電人ザボーガー』、今では見ることができない『突撃!!ヒューマン』『サンダーマスク』、東映アニメの『ドロロンえん魔くん』『ゲッターロボ』の永井豪作品もやっていたのだから、どれだけ多忙+多彩なんだ・・・

 スーパー戦隊シリーズにも『秘密戦隊ゴレンジャー』、メタルヒーローシリーズには『宇宙刑事ギャバン』から関わるという功績を残す、まさにアニメ特撮界の偉人。東映ではあの『スパイダーマン』もやっていて、たわけた歌を聞いている場合ではありませんぞ!でおなじみの「歌って踊る殺人ロック」の回も上原さんなんだよな~

 という、僕の幼少期から青春時代に大きな影響を与えたといっても過言ではない上原正三さんも亡くなられ、いよいよ昭和の時代にとどめが刺される感でいっぱいです。ながらく見ることができなかった『ビデオ戦士レザリオン』もBOXが出るのでみんなで見よう!

 ちなみに僕のおススメは『怪奇大作戦』の「24年目の復讐」です。



  


Posted by 縛りやトーマス at 11:05Comments(0)アニメ特撮・ヒーロー

2019年10月08日

水嶋ヒロさんの料理番組がほぼカブト

 クリエイターで小説家で俳優の水嶋ヒロさんがYouTubeチャンネルを開設、家庭料理に挑戦する番組“Hiro-Meshi Japanese Home-style Cooking”をスタート。




 本人のブログでも紹介。

番組つくってみた ①
https://ameblo.jp/hiromizushima-blog/entry-12532668359.html

 もともと娘さんのために料理をつくってる様子はブログでも何度か紹介されていたものの、ヒロ曰く全然上手くないので、きちんと料理を習いたいと思っていて、今年のはじめに海外の友達から日本のベーシックな家庭料理を教えてくれと頼まれたことからこの企画がスタート。パイロット版として「からあげ」「出汁巻き卵」の二つが配信されました。





 本人自ら料理の初心者というだけあって、手元がおぼつかないあたりがなんとも。からあげで小麦粉に塗すあたりや、出汁巻き卵で卵割るところとか・・・しかしヒロさんが料理をする、というコンテンツはどうしたって彼が主演した『仮面ライダーカブト』の主役、天道総司を思い出してしまいます。天道は料理の腕前は天才的という設定でしたけど・・・

 それはともかく、ヒロさんの指がすっげえ綺麗でつたない手さばきでもうっとりしちゃいますね。海外向けコンテンツということで、これネットフリックスの料理番組ジャンルに交じって公開されたらダラダラと見てしまいそうです。


  


Posted by 縛りやトーマス at 18:10Comments(0)特撮・ヒーローネット食べ物

2019年09月10日

01配信開始

 新元号初のライダー、ゼロワンが公表放送中ですが、それに合わせてか、東映YouTube Officialで9/10より同じ名前のヒーロー『キカイダー01』の無料配信がスタート!


東映公式ニュース
@TOEI_PR
9/10より毎週火曜22時にて「キカイダー01(ゼロワン)」を東映特撮YouTube Officialで無料配信!第1話のみ通常配信に先駆け21:30よりプレミア公開致します!お見逃しなく!
https://youtu.be/urKlyCOU81M

#ゼロワン #東映特撮 #石ノ森章太郎

https://twitter.com/TOEI_PR/status/1171359603059113984

 仁王像を割って登場するシーンと、すげえ低予算なのでボロボロの上に使いまわされたハカイダー部隊のスーツに注目してくれよな!(もっと他のところ見ろや)

 あとは・・・ビジンダーとか・・・ビジンダーに・・・志穂美悦子に・・・ビジンダーだ!!





  


Posted by 縛りやトーマス at 19:56Comments(0)特撮・ヒーロー

2019年08月27日

踊る佐野史郎!『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』




 毎年夏の恒例、スーパー戦隊と仮面ライダーの合体映画。

 公開してから大分経った時期に観に行ったのだが、夏休み中だったこともあって親子連れがまだちらほらといた(というか親子連れで観に行く映画なんだけどな・・・)。近くの座席にいた小学校一年ぐらいの男児と母親の二人連れのうち母親はリュウソウジャーが始まった途端、寝息を立てていた(笑)。息子の方は楽しんでいたのかと思いきや、終わった後の会話を聞くと、「つまんなかったね!」そりゃないよ!リュウソウジャーはまだ面白い方だったぞ!!

 リュウソウジャー一行は龍井うい(金城茉奈)がやっている動画サイト用の撮影に付き合わされて福井県の県立恐竜博物館にやってきた。福井県立恐竜博物館といえば恐竜モチーフ戦隊の先輩、獣電戦隊キョウリュウジャーのダンスを撮影した場所じゃないですか(キョウリュウジャーの劇場版ロケにも使われた)。戦隊マニアはニヤリとする展開。

 展示されていた6500年前の隕石が割れ、中から二匹の騎士竜が現れ、博物館の外にいた女性の首飾りと合体。彼女は6500万年からタイムスリップしてきたリュウソウ族のユノ(北原里英)で、彼女が生み出したマイナソーの力でリュウソウジャーたちを連れて6500万年前にタイムスリップしてしまう。ういとリュウソウゴールド・カナロ(兵頭功海)は「展示物を壊した」と女性職員(シンケンジャーに出ていた森田涼花!)に連れていかれてしまう。

 6500万年前の世界で自分たちが見たこともない恐竜たちが生きている姿を見たリュウソウジャーたちは驚きを隠せない。この世界ではユノの父親である科学者のヴァルマがリュウソウ族を導くリーダーであったが、迫りくる巨大隕石による破壊後の世界を生き延びるために極端な弱肉強食を推し進め、生き残ったものだけを隕石から守るシェルターに入れようとしていた。ヴァルマを演じるのは特撮作品に造詣が深い佐野史郎。出番こそ多くはないが、印象深い悪役を熱演。

 リュウソウジャーたちとユノはヴァルマを説得するが聞き入れられず、ヴァルマが自らつくったガイソーグの鎧の前に敗北する。本編ではいまだ謎の存在だったキャラクター、ガイソーグの秘密が少しだけ明かされており、今後の展開にどう影響するのか期待です。

 マイナソーの力で再び現代に戻ったリュウソウジャー。現代で暴れまわる巨大マイナソーをキシリュウオーファイブナイツで倒すと、その影響でまたまた6500万年前にタイムスリップ!(本作では6500万年前と現代をやたらと行ったり来たりする上にタイムスリップの条件もさほど示されないので、その辺は結構いいかげん)

 巨大隕石は地球に近づいており、しかも現代の資料で見た隕石よりも遥かに大きい。このままでは恐竜だけではなく、地球自体が消滅してしまう!
 ユノはヴァルマしか入ることのできない神殿に眠るキシリュウオーのプロトタイプ、キシリュウジンを使えば隕石を破壊できるかも知れないと告げ、全員で神殿に乗り込むことに。しかし作戦はヴァルマに見破れており、激しい戦闘が開始される。リュウソウレッド・コウ(一ノ瀬颯)がヴァルマをひきつけ、他の4人はキシリュウジンのいる神殿へ。

 ここでひとつの問題が。リュウソウジャーたちがタイムスリップできたのはユノが生んだマイナソーの力のせいで、マイナソーが滅んだ今、タイムスリップができない!隕石を破壊して地球を救っても現代に帰ることはできないが、覚悟を決めた4人は隕石に立ち向かう。
 一方、コウはガイソーグの前に追い詰められるが弱肉強食の考えを改めないヴァルマに怒り心頭。本編でも見せたことのない強い怒りの表情でパワーアップ。ガイソーグを破りヴァルマを会心させる。

 この本編でも見せたことのない・・・っていうのがポイントで、夏の合体映画の撮影ってライダーは終盤に向けてラストスパートをかけるタイミングなのに比べ、スーパー戦隊って本編の撮影開始直後ぐらいに撮影してんですよ。役者陣はキャラクターが何にも固まってない状態で撮らされているので、大変ですよ。毎年。ちなみにカナロ役の兵頭くんはこの映画が初撮影だったとか・・・おかげでリュウソウゴールドは一瞬も出てきませんでしたよ・・・
 その状態でコウが本編でもあまり見ることのない怒りの表情を見せているのは物語上の都合もあるのでしょうが、以降はこういうキャラクターになっていくということなのかも。
 

 それ以外では時空のゆがみが起きたら現代に戻れるとか、かなり適当な部分があるので見ている僕がパニックになりかけましたが、現代に戻ったコウたちが自分たちの活躍を記した石板が残されているのを見つけて、自分たちのソウルが6500万年前のリュウソウ族に伝わり、時を越えて現代に受け継がれた・・・という事実(フィクションだよ!)には胸がじいんとしますね。ちなみにユノやヴァルマの時代には騎士竜がヴァルマのディノミーゴ、コブラーゴしかいないのだけど、この経緯を経て騎士竜の必要性が高まったのだな・・・とか、リュウソウ族が内紛の結果、陸と海に棲み処が別れていくのも、この時ヴァルマが起こしたサバイバルが尾を引いた結果なんだな・・・と想像でき、32分しかない割にはきちんと本編と整合性を持たせているというのが大したもの。

 ゲストの北原里英、佐野史郎ともども生き生きとした演技を見せてくれ、特に佐野史郎が嬉しそうにケボーンダンスを踊るエンドロールは控え目にいって最高です。


  


Posted by 縛りやトーマス at 02:32Comments(0)映画特撮・ヒーロー

2019年08月23日

関西ニチアサ勢はジオウ最終回日に一話前を見ています

 2019年・夏の高校野球大会がようやく終わり、途中台風による試合中止などを挟んだ結果、関西地方のニチアサは二週の遅れとなり、仮面ライダージオウは最終回すらリアルタイムではないという事態に。


確定した放送スケジュール。金曜日→日曜日→月曜日という編成に

 今週日曜日にみんなが最終回を見ている頃、関西ニチアサ勢は一話前を見ているという・・・おまえら、絶対ネタバレするなよ!当日から月曜まではネット完全遮断!

 毎年恒例の出来事だが、最終回の日に一話前をやっているというのはなかなかの異例(詳しく調べてないからわからないが、他に聞いたことがない)。これまでは調整の結果最終回がリアルタイム放送になっていたのです。
 この異例の事態に例年以上の怒りが関西ニチアサ勢に沸いていて、朝日放送に意見しよう!みたいな書き込みを見かけるのですが、筆頭株主の朝日新聞が主催する高校野球大会が特撮オタクの意見ごときで変更されるはずもないので、意見するだけ無駄です。我慢するか、TTFC(東映特撮ファンクラブ)に入会してリアタイ視聴した方がよいのです。
 番組以降があるだけマシだという気もします。月曜夜だった枠が日曜朝に移動した当初は、「休止にともなう移行」などなく、高校野球中継で飛んだ分はそのまま放送されなかった時代があったのですから・・・ジライヤ、ジバンとか。それを考えたら放送されてるだけ恵まれているともいえるのです。みんな朝日放送に感謝しようぜ。


  


Posted by 縛りやトーマス at 21:43Comments(0)特撮・ヒーロー

2019年08月21日

ヒーローショーセクハラ問題、最終報告

 以前お伝えした、東京ドームGロッソでのヒーローショーチームのセクハラ疑惑

ヒーローショー、ハラスメント問題
http://sthomas.otaden.jp/e446106.html

 に続報が。19日に東映、Gロッソらが最終報告を公式サイトに掲載。それらはハラスメントがあったことを全面的に認め、ハラスメントに関わった人間の処分、今後同様のことが起きないようにする再発防止策に取り組むというもの。

ヒーローショーの運営におけるハラスメント被害に関するお詫びと最終報告
https://www.toei.co.jp/release/public/1214765_1140.html
ヒーローショーの運営におけるハラスメント被害に関するお詫びと最終報告
https://toeiad.co.jp/info/#000107
ヒーローショー運営におけるSNS上での訴えについての最終報告
https://at-raku.com/hero/info/youtube_1/
ハラスメント問題についてのお詫びと今後の対策
https://www.t-a-c.co.jp/sp/index.html

 まず納得のいく結論になったのではないでしょうか。正直、いちスタッフのSNSによる訴えなど軽く黙殺されることもあったはずなのに、東映他関係者側が一致でハラスメント行為を認めて、関わった人間の処分もするというのは、想像してなかった。このハラスメント行為がよほど悪質で、誰の目にも明らかだったのではないかと。
 東映エージェンシーの社員が関わってたというのも情けない。あなた、ハラスメントがあったら注意して止めさせる立場でしょ。それが一緒になってハラスメントしてたんじゃあ、誰も止めないよな。東映公認のハラスメントと言われても仕方がない。
 ハラスメント問題の難しさは「認知してもらえない」「処分してもらえない」「防止対策をしてもらえない」にあると思いますが、そのすべてを一応は解決した今回の一件、世間で同様のことが起きたらこれに習んでほしい。ハラスメントに悩んでいる人も勇気を出して訴えてほしいのです。

 被害者のAさんに「そんなことはあるわけない」「嘘をつくな」と絡んでた人たちは何だったんでしょう。ひょっとしたら関与した人の仲間かな。ホントに恥ずかしい。




  


Posted by 縛りやトーマス at 10:38Comments(0)特撮・ヒーロー

2019年08月18日

関西特オタ勢、二週目も泣く

 この本によれば、最強最悪の魔王、101回目の高校野球大会は二度やってきて関西ニチアサ勢を不幸のどん底に突き落とすとある・・・
 ハイ!ということで今週も関西のニチアサは延期です!

https://www.asahi.co.jp/koshien/#zi-o



 度重なる延期でマイナソーが生まれそうです。



  


Posted by 縛りやトーマス at 08:03Comments(0)特撮・ヒーロー