2017年04月18日

地上最強のオレとやれ!『キングコング:髑髏島の巨神』



 『キング・コング』(33)はあらゆる特撮映画の古典である(元祖は25年の『ロスト・ワールド』)。公開当時これを見た円谷英二が特撮の世界に足を踏み入れることになる。『キング・コング』がなければゴジラもウルトラマンもなかったのだ。そんな『キング・コング』は何度となくリメイクされた。76年と2005年だ。ディノ・デ・ラウレンティスとピーター・ジャクソンのリメイクはそれぞれ33年の古典をなぞって「未開の孤島に住むコングが捕らえられ、見世物にされるためNYに連れてこられるが、鎖を引きちぎって街で大暴れ、エンパイアステートビルの屋上から落下して死ぬ」という展開の物語だ。ところが今回のリメイクは初めてこの基本設定から離れて物語が進む。


 1973年、アメリカ政府はベトナムからの撤退を決める。長かった戦争から解放されると派兵された軍人の多くは安堵するが、パッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)は去りがたいものを抱えて撤退する部隊を見つめる。そんなパッカードに特務研究機関モナークの研究員、ランダ(ジョン・グッドマン)がある孤島に地質調査に向かうため同行して欲しいと依頼。ランダは元英国特殊空挺部隊のコンラッド(トム・ヒドルストン)を島の案内役として雇い、戦場カメラマンのウィーバー(ブリー・ラーソン)らも調査隊に同行することになる。
 パッカードの指揮するヘリ部隊とともに調査隊は髑髏島に到着、地質調査のためにヘリ部隊は島に爆弾を落とす。まるで『地獄の黙示録』みたい!BGMはさすがに『ワルキューレの騎行』じゃなかったけど。そこに現れたのは巨大な大猿、キングコングであった。ジャクソン版ではコングが出るまで1時間もかかっていたが、本作では30分もしないうちにコングが現れて大暴れ!その上今回のコングは何しろデカイ!初代の6~10メートルを超える31メートル強だ。コングはヘリ部隊を全滅させ調査隊はバラバラになる。
 生き残った人間たちは島を脱出する予定の合流地点を目指して進むが島に潜む巨大な怪物たち(巨大蜘蛛とか)に襲われる。コンラッド率いる調査隊たちは島の原住民が住む村にやってくる。ますます『地獄の黙示録』になってきたなあ…そこにはなぜかアメリカ人のマーロウ(ジョン・C・ライリー)が居た。マーロウは第二次大戦中に日本人パイロットのグンペイ(MIYABI)と激しい交戦の末、島に不時着。以来島からの脱出を目指して村に定着したという。
 マーロウから「コングは島の守り神で、殺してはいけない」と教えられたコンラッドたちは戦闘機を改造したグレイ・フォックス号で川を進んで合流地点を目指す。やっぱり『地獄の黙示録』だった!
 途中ではぐれていたパッカードらと合流したコンラッドらは島からの脱出を主張するが、パッカードは生存不明の部下、チャップマンの救出を優先すると言われ島の西へ向かう。西の山中でもっとも凶暴な化物、スカル・クローラーに襲われ、クローラーの吐き出した汚物からチャップマンの認識票がからまった頭蓋骨を見つける。コンラッドらは再度脱出しようというが、部下の復讐に燃えるパッカードはコングを抹殺しようという。「これは俺の戦争だ!」

 サミュエル・L・ジャクソンがいつものサミュエル・L・ジャクソンになって爆弾をかき集め、燃え盛るジャングルをバックに人対猿の対決だ!ジャクソンの決め台詞「このファック野郎!」とつぶやこうとした途端に死んでしまうってものすごいギャグだな!

 ベトナム戦争をテーマに怪物と怪物の新たな戦争を描いた『キングコング: 髑髏島の巨神』は最初から最後までクライマックスであり、多くの怪獣ファンが見たかった怪獣大決戦の映画である。本作はこの後『GODZILLA』(14)の続編『Godzilla: King of Monsters』(2019年)で勝ち残った怪獣とコングが対決する『Godzilla vs. Kong』(2020年)で完結するレジェンダリー・ピクチャーズのモンスターバースシリーズの一本。ということは来るべき対決に向けて「ヲイ、コング!宇宙怪獣なんかとチマチマやってねえで地上最強のオレとやれ!」っていうアピールなんだな!残念ながらコングのマイクアピールはなかったけれど…この挑戦状を受けて『Godzilla: King of Monsters』(2019年)でゴジラがどのような最強ぶりを見せてくれるのか乞うご期待!


  


Posted by 縛りやトーマス at 00:10Comments(0)映画特撮・ヒーロー

2017年04月15日

韓国でもブレイブ!

 『獣電戦隊キョウリュウジャー』の韓国版リメイク、『獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ』がYouTubeのバンダイチャンネルで配信スタート。



 海外版ローカライズかと思ったらスーツ、アイテム、メカ、敵役まで新規およびリデコレーションされていて、新作と呼んでもいいぐらい。キョウリュウジャー以後の世界のようで、トリン、キャンデリラ、ラッキューロはその後の地球を守っていた三賢神という位置づけ。
 キョウリュウジャーブレイブに変身する6人も別のキャラクターになっており、全員が韓国俳優らしい薄味の顔立ちなのはご愛嬌か。前作のダイゴにおけるポジションのクォン・ジュヨン(ブレイブキョウリュウレッド)は初回で道路標識を引っこ抜いてゾーリ魔をぶっ倒す!この肉食じみたファイトは韓国らしいというより、坂本浩一監督の趣味だろうな~
 金持ちのボンボンで、ラッキューロのキャンデーを「そんな庶民のカラフルな食べ物みたことない!」と札束で買い叩こうとするイ・プルン(ブレイブキョウリュウグリーン)など、新しいキャラクターの性格付けは面白い。どことなく昭和のスーパー戦隊っぽい。

 1話12分なのでテンポも早くサクサク話が進むなと思ったら全12話なんだって。それじゃ実質6話分しかないじゃないか!それで話完結するの!?ひょっとしたら第2部とか作られるのかも知れないな。あと変身のステップやEDダンスが新しくなってるのでまた覚えなおさなきゃ…


  


Posted by 縛りやトーマス at 22:04Comments(0)特撮・ヒーロー

2017年03月27日

ヒロインライダーとかいうカテゴリ

 先日26日の放送で急に敵幹部クラスが10人になって突然10人衆とか出てくるジャンプ連載漫画かよとか、『魔法戦隊マジレンジャー』の冥府十神を彷彿とさせる急展開を見せた『仮面ライダーエグゼイド』。中でも衝撃だったのは味方のはずのポッピーなんとか(名前が覚えられない)が敵に回るところでしたが、それだけではなく仮面ライダーにまで変身してしまうようです。


女の子「仮面ライダー」誕生!史上2人目はポッピー
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1798242.html?utm_source=twitte


 史上二人目のヒロインライダー、とか言われるとモヤモヤする特撮オタクのみなさんお元気ですか?『仮面ライダー龍騎』の仮面ライダーファム(加藤夏希!)とか『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』の仮面ライダーなでしこ(真野恵里菜!)とかはどういう位置づけなの?とか思っちゃうよな~

「ヒロインのライダー変身は08~09年「仮面ライダーキバ」の柳沢なな(30)以来。自分専用の変身アイテムを使うヒロインの仮面ライダーはシリーズ46年目で史上初」

 とまで東映サイドから念押しされると確かにそうなんだけどさぁ…ファムやなでしこはヒロインではないかも知れないが、それなら『仮面ライダーウィザード』でコヨミ(奥仲麻琴!)が変身した白い魔法使いはどうなるんだ!それに夏みかん(森カンナ!)が変身する仮面ライダーキバーラは!?あれは劇場版『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』の出演でTV本編じゃないから別という扱いなの?(うるさい)
 東映からの公式リリースによって書かれている記事だと思うので公式では「仮面ライダーポッピーが史上二人目のヒロインライダー」という位置なんでしょうな。あと公式では電波人間タックルの扱いはどうなってるんですか?




  


Posted by 縛りやトーマス at 09:18Comments(0)特撮・ヒーローおもちゃ

2017年03月26日

スナック菓子のしょぼいおまけ『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』



 春のクロスオーバーシリーズ第5弾。この手のシリーズのヒーロー同士の対立はいつも「実は争うフリをしていただけだったのさ!」なんだが、今回だけは違っていて、ゲーム『超スーパーヒーロー大戦』をクリアしてゲームをつくった少年を救うためにライダー、戦隊の混成チームをつくり、相手を倒すことでレベルアップしていく…という展開だ。これまでの報告、連絡、相談をしていれば済む程度の争いではない、というだけでも随分レベルアップしたもんだ!

 ゲームから現れたアンドアジェネシス(!)の攻撃によりジューランドは崩壊、唯一逃げ出したジュウオウタイガー・アム(立石晴香)はCRに運ばれる。そこに現れた宇宙戦隊キュウレンジャーは現実とゲームの世界を行き来できるポッピー(松田るか)を捉えようとするが仮面ライダーエグゼイド・永夢の説得により共闘することに。世界を救うためにじはゲーム『超スーパーヒーロー大戦』をクリアせねばならず、永夢はライダー、戦隊の混成チームを結成する。
 このチームをスロットで選ぶのだが(ガチャゲーかよ)、モモタロス(電王)、アオニンジャー加藤・クラウド・八雲(松本岳)、ビートバスター・陣マサト(松本寛也)、仮面ライダーゾルダ・北岡秀一(小田井涼平)という統一感のないメンツ。八雲が魔法の師匠、マジイエローを選ぼうとしたら陣マサトが出て来るとか(どちらも同じ役者がやってる)、北岡先生が「英雄って言うのはさ、英雄になろうとした瞬間に失格なのよ」な名台詞を口にしたりとマニアがニヤリとする演出があったりするのだが、あとは関連性もないキャラクターたちとの無意味な戦いを延々と見せられる羽目に。しょせんはキャラクターに思い入れのない子供がつくったゲームだからなぁ…こんなことになってるのはいつも通りタイトなスケジュールで撮影されているからで、役者のスケジュールを抑えるだけでいっぱいいっぱいであり、ストーリー上の整合性は考えられていないのだろう(ジュウオウジャーでアムしか出てこないといったあたりに現れている)。ゲームの世界で戦うという設定は龍騎や鎧武のようなライダーバトルのシステムに上手く組み込めたはずなのに…(ショッカー首領三世とかの設定はほぼ不要)

 それでもメインで活躍するキャラが仮面ライダーブレイブ・鏡飛彩(瀬戸利樹)にヘビツカイシルバー・ナーガ(山﨑大輝)という主役でない脇をメインにするという物語には裏をかかれてしまった。「実は争っているフリをしていただけだったのさ!」という展開を止めて「実は脇がメインだったのさ!」というわけか。こいつはやられたぜ!

 みんなあまりの裏をかかれっぷりに「そういうの期待してないから」と怒り心頭らしいが、みんなそもそも期待しすぎ!ライダー映画はスナック菓子のおまけみたいなもんだから。おまけがしょぼいからってスナック菓子そのものを否定してどうするんだ。本編のテレビが面白いければいいじゃない!!

  


Posted by 縛りやトーマス at 05:24Comments(0)特撮・ヒーロー

2017年03月23日

自宅でこんな下着着てる娘いるの?

 『仮面ライダードライブ』でセクシー&キューティーな悪役、メディック様を演じて人気爆発した馬場ふみかタソはノンノモデルとしても活躍中ですが、この度一目惚れのおしゃれランジェリー特集に挑戦!

https://nonno.hpplus.jp/article/5409?page=1



 ホンマの女子が自宅でいちいちこんなおしゃれ下着をつけてるわけもなく、実際はしまむらで買った3枚一セットの激 安下着なんでしょうが、馬場ふみかならこれぐらい気を使ったファッションをしてるに違いないと思わせるルックスとボディがポイントですね。こんな説得力のある図は見たことがないぜ。ファンの股間もスタートユアエンジンです。

  


Posted by 縛りやトーマス at 22:41Comments(0)アイドル特撮・ヒーロー

2017年03月13日

映画館の力もおかりしたい『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』



 平成ウルトラシリーズの最新作、『ウルトラマンオーブ』の初劇場版。“さすらいの風来坊”という独特な主人公像であったクレナイ・ガイ(石黒英雄)。彼はハモニカを吹いて現れるんだけど、本作ではハワイ帰りなのでウクレレを弾きながら登場!ケレン味のある演出は劇場版でも健在であった!

 劇場版の脚本はTVシリーズのメインライター中野貴雄が担当。中野貴雄といえば大阪・十三で『アマゾネス』とかに興奮していた強いおねーさんが大好きな、特撮パロディを自主映画で製作していた男なんだ。そんな男がウルトラシリーズのメインライターになっているのだから、大学時代に『帰ってきたウルトラマン』をシコシコつくっていた庵野秀明がゴジラ本編を任されるぐらい衝撃的である。今はそんな時代なんだぜ!

 中野貴雄監督は歴代シリーズのように防衛隊に所属しない、さすらいの風来坊がライバル関係にあるこれまた謎の男、ジャグラスジャグラー(青柳尊哉)と粋なセリフのやりとりをしながら切った張ったの戦いを繰り広げるという従来のウルトラシリーズとは違う魅力があったが、劇場版でも(TVで)死んだはずのジャグラーが特に説明もなく蘇り、ホスト風の名演を見せびらかす。怪しげにあらわれてガイたちの邪魔をしたかと思うと、囚われたナオミ(松浦雅)たちを助けたり、ダークリングでゼットンとパンドンのカードをスキャンして「闇の力をおかり」したり、似合わない正義感ヅラをしてみせる。影の主人公、ジャグラーが七面六臂の大活躍!TV版の悪役が安い扱われ方をすることが多い仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズとは違って中野貴雄監督、きちんと悪役の見せ場を用意してくれたし、スーツのみ登場のギンガ、ビクトリーそして中の人も登場するXとの共演もあり、エックスと分離された大地(高橋健介)を助けるという展開には新旧のヒーローが対立(しているフリ)ばかりしている東映の仮面ライダー、スーパー戦隊シリーズも少しは見習ってほしいよ。

 そして往年のウルトラファンへのサービスとして放送50周年を迎えるウルトラセブン、モロボシ・ダン(森次晃嗣)もゲスト出演。元相・風来坊だから?シリーズとの関連性もきちんと表しているのはさすがオタクの面目躍如か。



 本作の劇場公開数は前作『劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』の50館を超える61館なのに大阪では2館減らされてしまい、観るのに難儀した。公開に関して映画館の力はおかりできなかったようで…

  


Posted by 縛りやトーマス at 22:09Comments(0)映画特撮・ヒーロー

2017年02月23日

アンヌ隊員も呼んだらどうだい?

 3/11(土)公開の劇場版「ウルトラマンオーブ」にはウルトラセブン、モロボシ・ダンこと森次晃嗣さんが出演するぞ!

劇場版「ウルトラマンオーブ」石黒英雄、森次晃嗣、高橋健介が変身披露
http://natalie.mu/eiga/news/221985

 来月で74歳になる森次さん、プライベートでは自身がオーナーの店にあるセブンのマスクを盗まれたりして意気消沈することもあったそうですが、衰えぬヒーロー魂は未だ健在で「80歳になってもウルトラアイをつけたい」とのこと。あと6年もあるよ!やる気満々だな!!
 せっかく森次さんが出てるんだから、アンヌ大隊員ことひし美ゆり子さんも出演してほしかった!いや、ひょっとして…?




  


Posted by 縛りやトーマス at 21:30Comments(0)映画特撮・ヒーロー

2017年02月05日

宇野祥平が日曜朝を破壊する!

 今朝放送された『仮面ライダーエグゼイド』の17話「規格外のBURGSTER?」はここ数回シリアス話が続いていた同作中では息抜きともいえるギャグ回だったのですが、ゲスト出演したのが白石晃士映画の常連役者で有名な江野、じゃなかった宇野祥平さんだったので一部視聴者が騒然となった。



 ストーリーは永夢の前に現れたハンバーガー型のバグスターを追うと、ハンバーガーの袋を持ったおっさん(宇野祥平!)が登場。永夢、そしてもはやカップルの様子で現れた大我&ニコ(何この二人)。バグスターを攻撃するとおっさんは苦しみだすのだった。



 おっさんの正体は幻夢コーポレーション社員の作。社長の黎人が失踪したので、放置されたままのガームガシャット、ジュージューバーガーを代わりに完成させたのだが、その際にゲーム病になってしまった模様。社長以外にもガシャットをつくれる人間がいたという、衝撃の事実発覚!しかも作ったのが宇野祥平って…
 誕生したバガモンバグスターは心優しいバグスターで彼を作は溺愛してしまう。ゲーム病患者を治療するためにはバグスターを患者から分離した上で除去する必要があるが、作の病状ではバガモンバグスターを退治することは却って病状を悪化させることになってしまう。




 さえないおっさんである宇野祥平が「倒される存在」であるバグスターと心を通わせている描写はシリアス一辺倒の物語の中でも異彩を放つほっこりとした回なんだが、なにしろ渋谷を破壊したことのある江野くんこと宇野祥平なので彼がいつ仮面ライダー世界をこっぱみじんに破壊するのではないかとドキドキしていたら、バガモンバグスターが人を襲いはじめ、「お前をハンバーガーの具にしてやる!」とまるで『スウィーニー・トッド』か『八仙飯店之人肉饅頭』みたいな展開に!すわ渋谷が地獄絵図に!で日曜朝8時から放送できないレベルになるのかと思ったらそこまではいかなかったけど…(当たり前や)
 設定上、社長しか完成させられないと言われていたガシャットを一社員の宇野祥平が完成させてしまうという展開には異世界の神の存在を感じずにはいられない。穏やかな日曜の朝をオカルティックな暗黒世界へと誘う宇野祥平の圧倒的存在感。来週も登場するそうで、果たしてノーコンティニューでクリアできるのか!?



  


Posted by 縛りやトーマス at 11:36Comments(0)特撮・ヒーロー

2017年01月17日

ミラクル三池崇史

 『電脳警察サイバーコップ』『時空警察ヴェッカーシグナ』などで知られるタカラトミーが初の女児向け特撮番組を開始。その名も『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』

http://miracletunes.jp/

 公式によると「アイドルたちがダンスや歌の力で悪を倒し、魔王に支配された音楽の国を救う姿を描く“ライブ型NEW特撮ヒロインストーリー”」ということで同社のプリパラシリーズのマッシュアップ感がある。この作品が話題なのは三池崇史が総監督なんだよな。『ケータイ捜査官7』以来のテレ東特撮に三池崇史が降臨ということだが、「子供が元気であれば、大人ももっと元気になるんじゃないかな」というコメントには元気すぎてどんな仕事も断らない三池監督だけに説得力ありまくりですね。

 小野真弓、雛形あきこ、鳥居みゆき、深水元基といった普段テレビで見ない人たちがキャスティングされているところも事務所のパワーバランスに支配されない独自路線を見いだせそうで、少しだけ期待値が上がった。ただダンス面の担当がEXILEのダンススクールEXPGで、『仮面ライダーエグゼイド』に劇団EXILEの人が出演していたりと最近特撮関係へのEXILE進出が目立つように。一時期ジャニーズを仮面ライダーの主演などに起用しようとしたものの、肖像権の処理を巡って話がまとまらずに見送られたとう説があり、ジャニーズがまごまごしている間にEXILEが着々と基礎を固めつつあるのであった。そりゃあ宣伝したいのにネットでジャニーズ出演者の部分だけくり抜かれたりされちゃあ、宣伝にならんわな。

 そんなこんなで4月からスタートする同番組、三池監督の似合わない仕事を見届けたいと思います!



  


Posted by 縛りやトーマス at 21:21Comments(0)アイドル特撮・ヒーローおもちゃテレビ

2016年12月26日

どいつもこいつもノッてるねェ・・・

 25日の放送で1クール目のラストとなった『仮面ライダーエグゼイド』は4人のライダーのうちの1人、九条貴利矢こと仮面ライダーレーザーがまさかのゲームオーバー(死亡)で退場という展開に視聴者の多くが衝撃!



 九条は他の3人と違って監察医(死体の解剖や死因の特定をする治療行為をしない医者)なので、他の3人がゲーム病患者の治療やバグスターとの戦いに躍起になる中、ただ1人事件の謎やゲンムの背後や正体を探ろうとし、真相に近いところまでたどり着くのだが、そのために命を落とす。まだ12回なのにこの展開の速さもあってストーリーの壮大さを伺わせる内容で序盤とは思えない激しい盛り上がりを見せてネット上でも騒然となったのだが、違う意味でも盛り上がっていたのだった…

「仮面ライダーエグゼイド」コメで抗議殺到 東映公式ツイッターが謝罪
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/12/25/kiji/20161225s00041000189000c.html


ファンが驚きと悲しみに暮れる中、東映公式ツイッターが「#なんできりやすぐ死んでしまうん」とハッシュタグを付けて投稿。これに対しファンから「神経を疑う」「頭沸いてる」など怒りの声が殺到した。


 九条だけに苦情が殺到、とか言ってる場合じゃない。このハッシュタグは僕も見たけど、そんな怒るようなことなの?なんでネットすぐ怒るん??これぐらいのことで抗議殺到させる方も神経を疑う。東映公式ツイッターもこんなことでクレームつけられるとは思ってなかっただろうに。
 これには視聴者がエグゼイドに相当入れ込んでいて、彼の死を茶化されたくなかったってのと、九条役を演じた小野塚勇人が劇団EXILEってのもあるかもな…ファンのタチが悪そうっていうか…腐女子とマイルドヤンキーのファンには逆らわない方がいいね!


  


Posted by 縛りやトーマス at 02:03Comments(0)特撮・ヒーローネット

2016年12月25日

クリスマスだから、みんなで見よう!

 世間はクリスマスということで、聖なる夜とは一切縁のない人生を送っている僕もクリスマスの話題に便乗したことブログに書かなくちゃ!ということで今回は『ウルトラマンA』のクリスマス回、第38話『復活!ウルトラの父』の話をしよう。



 クリスマスに湧く街を買い物に出かける北斗そして梅津香代子とダンの姉弟。三人は養護施設をTACが慰問に訪れる際のプレゼントの買い出しをしているのだ。「まだ買うの?」というダンに「何いってるの、かわいそうな子供たちが待ってるんですからね」と香代子。施設で雪の代わりに雨を降らすいたずら好きな子供たちを見て香代子、「こういうところの子供たちって本当はとっても明るいのよ!」と言葉の端々に不穏当な表現をにじませる香代子。いいのか?
 クリスマスパーティーでは子供たちが劇をやるのだが、「かわいそうな少女にプレゼントをあげようとするサンタクロースが実は宇宙人が化けているニセモノだった」というエースらしい内容ともいえるが、もう少し夢のある話にしようよ…



 そしてエース史上に残る衝撃シーン。子供たちがウルトラマンAの主題歌を合唱。当然サビの♪いまだ!変身!北斗と南~の部分も歌う。子供たちにエースの正体バレてるよ!主題歌の歌詞って考えものだな…

 この後、庭に飾ってあった発泡スチロール製の雪だるまに潜んでいた雪超獣スノーギランが怪光線を発し、施設のゆかり先生を失明させてしまう。それと入れ替わるようにあらわれたのはなんとサンタクロース!演じているのは『スーパーロボットレッドバロン』の熊野警部や『シルバー仮面』などの出演で知られる玉川伊佐夫。
 珍客の訪問にいつものごとく猜疑心をつのらせて「あなたは一体誰なんです?」と詰問する北斗。「わしは見ての通りのサンタクロースじゃよ」


 北斗のもとに美川隊員からあちこちで怪光線を浴びた人々が失明したとの報告が。施設を香代子とダンにまかせてTAC本部へ急ぐ北斗。正体を訝しんでしまったサンタに「すみませんでした。思い違いをして」と素直に謝罪する北斗に「頑張りなさい」と声をかけるサンタ。

 巨大化して街を破壊するスノーギランと戦うタックアロー、タックファルコン。スノーギランを操っているのはナマハゲだった!



 「この国に太古から済む八百万の神々を祀らずに、異国の神々を崇めて、クリスマスのサンタクロースなどと言っているやつらを踏み潰すのじゃー!叩き壊せ!殺しつくせ!叩き斬れ!」
 と恨みつらみをぶつけるナマハゲ。西洋かぶれの悪い子はいねぇがぁ!!スノーギランの前に虚しく敗れるTAC隊員たち。脱出した北斗は空中でウルトラタッチ!しかしエースもスノーギランの前に苦戦。ついに踏み潰されてしまう。怪我をした竜隊長に変わって山中たちが施設を子供を助けに行くが、失明したゆかり先生の傍を離れないと子どもたちは施設に居残る(一緒に逃げればいいんじゃあ…)。
 施設に迫るスノーギラン。山中たちは囮になって子供たちを逃がそうとする。だが「待ちなさい!」とサンタクロースが割って入る。「サンドイッチマンのおじさん、相手は超獣だ!大人しくしていてください」と今野隊員の制止も聞かず、「私に任せなさい」と自信満々のサンタ。「おじさんはいい人なのかい?それとも悪い人なのかい?」と聞くダンに「君はどう思う?」と笑って外へいったサンタはなんと巨大化!



 それを見たダンの目に一瞬、大きな角がサンタに生えるのが見えた。「あっ、ウルトラの父だ!」というダン。しかしウルトラの父は27話で死んでいるのである。サンタはエースに立ち上がる力を授ける。復帰したエースは再びスノーギランと死闘を繰り広げる。ようやく保護された竜隊長も「あれはウルトラの父だ」というが救護班に「頭を打ちましたか?」と言われるのだ(ひどい)。もちろん、サンタの正体はウルトラの父で、光線でナマハゲを倒し、エースはメタリウム光線でスノーギランを撃退。超獣の出現を予言する自称「ウルトラ6番目の兄弟」ダン少年や、27話でヒッポリトにやられるウルトラの父を見ていた竜隊長にはウルトラの父の正体がわかるというのはなかなか心憎い演出ではないか。北斗が気づかないのは、まあ北斗だから(笑)
 超獣を倒したものの、ゆかり先生をはじめ、失明した人々の目は治らない。サンタは「わたしでは治せない」といいながら「それがTACの諸君へのプレゼントになるかな」といって姿を消す。サンタは空からソリを呼び寄せる。そのソリに乗っているのは…南夕子だ!



 28話で降板となった南夕子(降板に至るまでのエピソードはここでは語りきれないので割愛する)の力で失明した人々の視力は元に戻った。途中降板した夕子の一話限りの復帰回だが、竜隊長や北斗の反応はぞんざいでもう少し感動的な展開にできたんじゃないのとも思うが、色々事情があったのだろう…
 特撮番組でクリスマス回というと無理やりクリスマスに当てはめたおざなりな話になりがちなところ、うまくシリーズの流れを繋ぎつつ、ファンに向けたサービスとしても完全ではないにしても、よくできている。クリスマスが近づくと思い出す話なんだよな。みんなで見よう!(岸田森風に)


  


Posted by 縛りやトーマス at 17:13Comments(0)特撮・ヒーロー

2016年12月24日

バクバクロコダイル

 サッカーの王様、ペレがED治療薬のCMに出ていた時はあんなスーパースターでも勃たない時があるんだな、ゴールを決められなくて大ショックなんだ…としみじみしたもので、男にとって勃つの勃たないのに人生かかってるんだから、もしそれを治せるのなら命がけにもなるよね。


クロコダイルの強姦試みた3人の男が死亡、南アフリカーマスコミ
https://jp.sputniknews.com/incidents/201612233170727/


ZW Newsが伝えたところによると、南アフリカ共和国のリンポポ州に住む3人の兄弟がクロコダイルの雌を強姦しようとして死亡した。兄弟たちはインポテンスに悩んでおり、地元魔法使いが「民間」療法を勧めた。兄弟はクロコダイルを捕まえることに成功したものの、その瞬間に他のクロコダイルが襲ってきた。


 同種のセック スができないというのに、獣姦にステップアップとは大胆だな。そもそも勃たないんじゃないの?で、異種族にメスを奪われると思った雄に食われちゃってるし。大人しく人間同士で満足していればよかったのに…ってそういう話じゃなかったっけ??




  


Posted by 縛りやトーマス at 11:06Comments(0)特撮・ヒーロー世界のとんでもニュース

2016年12月20日

地上最強はどっちなんだよ!?

 来年3月公開の超大作(良い意味で)『キングコング・髑髏島の巨神』のIMAX版予告編が解禁。

http://wwws.warnerbros.co.jp/kingkong/


 全長30mレベルの全容が明らかになり、島に住み着く巨大蜘蛛やら巨大トカゲ?やらがわらわらと登場してくる様子も確認できた。本作は過去シリーズが1作目の『キング・コング』(1933)を踏襲しているのとは違い、異様にデカイモンスターたちが大暴れすっぞ!というテーマに集約されている。なぜこうなったのかというと2019年公開予定のギャレス版『GODZILLA』の続編『GODZILLA2』とのクロスオーバー『KING KONG VS GODZILLA』が予定されているからだ。
 ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズによるチャンピオンまつり!血湧き肉躍る企画ではないか。つまり『キング・コング:髑髏島の巨神』はチャンピオンまつりに向けての顔見世であると思われる。『GODZILLA2』では当初、ゴジラがラドン、モスラ、キングギドラと戦うとされていたが(ギャレス・エドワーズが降板したので予定が変更されたという話もあり)それを受けて
「おいゴジラ、三大怪獣なんかとチマチマ争ってる場合じゃねえぞ!地上最強のオレとやれ!観客はどっちが強いかみたいんだよ!」
 とキング・コングの煽りを怪獣王ゴジラがどう受けるか?WWE的展開も期待できる。2020年代に向けて怪獣映画に騒げるとは、いい時代になったもんだ!怪獣バンザイ!




  


Posted by 縛りやトーマス at 09:38Comments(1)映画特撮・ヒーロー

2016年12月08日

戦わなければ生き残れない!

 仮面ライダー1号が子ライオンに噛まれたり、仮面ライダーブレイドがクラブで殴られたりと、特撮俳優のみなさんが災難に見舞われてる昨今、今度はヒーローらしく活躍した話題を紹介しよう。


仮面ライダー俳優が追走、盗撮容疑者を取り押さえ 京都


http://www.asahi.com/articles/ASJD77K7HJD7PLZB01M.html

 仮面ライダー俳優、ってざっくりした括りやの~誰かと思ったら『仮面ライダー龍騎』に出演していた仮面ライダーナイト・秋山蓮、松田悟志さんじゃないですか!

>宇治署によると、岡本容疑者は7日午後5時ごろ、同府久御山町森南大内のショッピングセンター・イオン久御山店で、レジの順番を待っていた主婦(28)のスカートの中にスマートフォンを差し出し、動画を撮影した疑いがある。主婦が気づいて声を上げたため逃走。近くにいた夫で俳優の松田悟志(さとし)さん(37)が駐車場まで追いかけて取り押さえた。

 奥さんと二人で来てたのね。スマートフォンで盗撮しようとした犯人を捕まえるために駐車場まで追いかけ、ミラーワールドに逃走した犯人をダークレイダーで激走、ファイナルベント飛翔斬で成敗、「それが間違っているかどうかは関係ない」と言いながら取り押さえたという(嘘)
 戦わなければ生き残れない!イオン久御山で僕と握手!!





  


Posted by 縛りやトーマス at 01:07Comments(0)特撮・ヒーロー

2016年12月07日

この時代遅れが!『リメインズ 美しき勇者たち』

 『バーナード嬢曰く。』の3巻でド嬢が北海道で起きた羆による日本で最大の被害を産んだ獣害事件、三毛別羆事件をテーマにした小説『羆嵐』を読んで珍しく興奮する場面がある(ド嬢はそもそも本を最後まで読まない)。三毛別羆事件は小説だけではなく映画にもなっている。それが松竹映画、ジャパンアクションクラブ創立20周年記念映画『リメインズ 美しき勇者たち』だ。




 大正末期の北国。夜中に一件の民家が熊に襲われる。夫は頭をえぐられ、妻は首筋を噛まれそのまま持ち去られる。翌朝、惨劇に気づいた村人が雪の積もった地面に残る血の跡を追っていくと、ゴリゴリと熊が人体を食らう音が聞こえてくる。離れたところから熊に食われている妻の腕がビクンビクンと跳ね回る。このあたりの描写、90年代の作品にしては激しすぎる。


熊に食われる奥さんの片腕

 仇を討たんと猟銃をぶっ放す村人たちだが、距離が遠すぎて当たらない。荒れて村人に襲いかからんとする熊を威嚇射撃で蹴散らすのは熊を追ってやってきたマタギの集団だ。ベテランの嘉助(菅原文太)、嘉助に可愛がられている鋭治(真田広之)、一番若いサブ(黒崎輝)、次郎(真矢武、『重甲ビーファイター』の傭兵ドラゴ)、伍平(栗原敏、『宇宙刑事シャリバン』のガイラー将軍)の5人。嘉助は凶暴な羆の赤マダラによる凶行だと見抜く。

「あいつはおなごしか食わねえ。これまでさ、12人がやられてる。そのうち5人は食われてる。その5人はおなごだ。おらの村でもおなごが1人やられた。それからずーっとあいつさ追っかけてここまで来ちまったんだ」

 マタギたちはこの一件は自分たちに任せるよういい含め、赤マダラの後を追う。深く雪の積もった山の斜面を駆け上がり、尻から滑り降りるマタギたち。冬の山道をものともしないJACの面々である。
 川の中に入って足跡を消したり、後ろ足で逆さに戻ったり(頭のいい熊だな)と上手く赤マダラに逃げられてしまったマタギたちは一旦村に戻ることに。帰りの道中で野生の熊に出会った彼等は一匹だけでも狩ろうと周囲をぐるりと囲んで追い詰める。鋭治が銃口を向けた時、一匹のハスキー犬が飛びかかり、集団とは別のマタギが熊をしとめる。そのマタギは鋭治の村の幼馴染のユキ(『巨獣特捜ジャスピオン』のキューティークイーン、村松美香)だった。ユキは1年前に両親と弟を赤マダラに殺され、母親を食われた。仇を討つために女人禁制とされた山に入り、女マタギとなって愛犬のメルとともに山に消えて以来の再会であった。仇討ちはやめて村に帰れと鋭治の言うことも聞かず再び山中へと消えるユキ。「この強情っぱりが」と呆れ果てる鋭治。

 数日後、嘉助らの村に警察署長(田中浩)らを連れた県会議員(長門裕之)がやってくる。雉狩りに出かけた際に、女マタギに狩りを邪魔された上、怪我を負わされたという。嘉助たちはユキの事だと察するが知らない振りをしようとする。業を煮やした警察たちは家を荒らすが次郎の抵抗にあう。

「マタギか…この時代遅れめ!!いつまでもこんなところでくすぶっておらんで、銅山の人足にでも雇ってもらえ!」

 と嫌事をまくし立てる長門裕之!こういう嫌味な役がよく似合う。作品の時代背景は北海道に開拓民たちが入っていた頃だから自然とともに生きるマタギを時代遅れと見る向きもあったのだ。

 赤マダラを追って嘉助たちは祭に湧く村に入る。よろず屋の蟹江敬三に動物の毛皮と米や味噌を交換しにもらいにきたのだ。蟹江は若い嫁のヤエ(高部知子)をもらって有頂天。しかし村に赤マダラが現れて高部知子を咥えて走り去る!ちなみに高部知子、この映画の前後に結婚して芸能界を一度引退している。文字通りスクリーンから消える高部知子、と書くとなんかカッコイイ。食われてるけど

熊に食い去られる高部知子。多分ダブルだと思うけど

 (映画の冒頭で)獣害に遭った村に戻ると村民たちは大人の男を残して避難を始めていた。村人は山狩りをして食われた妻の遺体の一部を取り返し、墓に埋めたのだが、赤マダラは墓を掘り起こして遺体を食らっていた。村にもうおなごがいないとわかれば熊は他の村に行ってしまう。もはや一刻の猶予もならぬと嘉助たちマタギは5人がバラバラに散って赤マダラを待ち伏せする作戦に出る。熊に出会う確率は高くなるが一対一で対峙しなければならないため、深手を追うどころか命を落とす可能性も高くなる。嘉助は彼らに命令する立場だが、この場は命令せん、やりたい者だけでやるという。若いサブは

「おらは1人で熊と向き合ったことがねえ。死んだじっちゃがよく言ってただ。熊狩りは恐ろしい命がけの勝負だども、誰の力も借りねえで切り抜けた時、はじめて一人前の男になることができると…おら、一人前の男になりてえ」

と。次郎、伍平が続き、鋭治も決意する。
 画して五人はバラバラに待ち伏せをする。サブたちは空き家に潜み、嘉助は赤マダラが食い散らかした墓穴にこもって熊を待つ。鋭治はおなごの着物をありったけ集めて空き家に飾り付け、自身も女物の着物を羽織る…ってそれ女装の一歩手前じゃないですか…さすが真田広之、この状況で己の趣味を明らかにするとは…

 一騎打ちを確信する鋭治。だがそこに現れたのはユキだった。
「おなごの着物で赤マダラおびき出す、おらと同じこと考えてたみてえだなや」
 ユキを追い返そうとする鋭治だが、本物のおなごの方が罠にはよほどいいと、ユキは着物を脱いで下に決意のアマゾネスビキニを見せびらかす!何着てんだよ!!大正時代だよ!!

どこで見つけてきたんだそのビキニ

 ユキの決意のほどもあり、赤マダラはおびき寄せられる。最後の戦いがはじまった!もちろん二人の活躍によって赤マダラは討ち取られ、北海道に平和が戻ったのである。えっ、「墓に潜んだ嘉助や待ち伏せしているサブたちはどうなったの」って?彼らはこの最終決戦、出番がないのだ。菅原文太はずーっとあの墓の中で待ってるだけ。初めから離れた場所で1人だけで待ち伏せするという計画なのはわかるけど、普通は菅原文太だけでもこの場に何事かを察して駆けつけ、雄々しく戦って死んでゆく、ぐらいの演出があるものなのに…このラストシーンはちょっとだけ拍子抜け。
 東映メタルヒーローシリーズでおなじみの金田治によるアクションは凄まじいし、熊が人間を咥えたまま引きずっていったりするシーンの残酷さ、迫力といったらないが、ところどころで所詮はきぐるみだよなあ…と思わせられるのだ。製作は1990年、『ジュラシック・パーク』の製作が始まったころでCG全盛期になる以前とはいえ、もう少し頑張ってくれ!しかし従来のきぐるみ特撮の良さも見受けられ、作中で時代遅れと罵られたマタギが決死の活躍を見せる展開には「きぐるみはまだまだいけるんじゃい!」という日本特撮の熱い心意気を感じられるし、何より極寒の大地を踏みしめ、熊狩りの旅を続けるJACメンバーのアクション、まさに美しき勇者(つわもの)たちではないか!

 千葉真一が初の監督作品としてメガホンを取っている。千葉が盟友の深作欣二に打診したそうだが、「JAC20周年なら自分で演出したらどうか」と言われたそうだ。深作監督は晩年、新井英樹の漫画『ザ・ワールド・イズ・マイン』を映画化しようとシナハンまでしたが亡くなったことで企画は立ち消え。『リメインズ~』は『ザ・ワールド・イズ・マイン』のエピソードゼロだったのかも知れない。


  


Posted by 縛りやトーマス at 19:42Comments(0)映画特撮・ヒーロー旧シネマパラダイス