2014年02月22日

あくまで実写化ですから『黒執事』

(何故か)実写化された『黒執事』を観た。



ロクに漫画も読んでないしアニメも観ていない俺でもこの原作がヒットしている要素のひとつが「イケメンの執事が美少年に寄り添っている」事にあるのはわかる。だからその美少年を「男装の麗人」にした時点で「なにか違う」ってなるやろ。しかもそれを剛力彩芽さんが演じるってどういうこと?この「男装の麗人」っていうのは邦画でやるには本当に難しくて、一時期堀北真希ちゃんが何度も何度も演じてたけど、どう見ても女の子にしか見えなかった。剛力さんも同様。
何かというとゴリ押しと批判されがちな剛力さんだけど、これに関しては仕事を振った人が悪いと思う。
一方、「悪魔で執事」のセバスチャンを演じたのは一言では説明できない大人の事情にて芸能界をドロップアウトしていた水嶋ヒロ。本作での復帰に並々ならぬ意欲があったようで、実は悪魔というセバスチャンのキャラを演じるために人間ならざるものに見えるよう50キロ台に減量、「極限まで絞り込むことでしか現れない非人間性」を表したそうだが、結果、単なる気持ち悪い人になってしまった水嶋ヒロ。イケメンの名をほしいままにしたヒロはどこにいったの?

こんな具合に主役面でハンデを抱えた内容の方は原作の舞台19世紀末イギリスを邦画で再現するのは不可能だろうと最初から諦め、130年後のアジア某国という設定にしたのは妥当だが、冒頭でテレビから流れるニュースが英語。そのくせ配役のほとんどは日本人で日常会話は日本語なんだからそれ、英語でニュース原稿読む意味ってある?日本人の英語コンプレックスをまざまざと見せつけられた感じ。これがワーナー・ブラザーズ配給による世界戦略なのかと思うと頭が痛くなる。ワーナー・ブラザーズさんお疲れ様です。ドラック描写やテロ描写も恐ろしくチープなんだけど最近のハリウッド映画のレベルも似たようなもんなので、「ハリウッドなんかこの程度だろ」という煽りなのかしら。

クライマックスには原作ファン向けにセバスチャンが清玄(剛力)に口移しで薬を飲ませるシーンがあるんだけど、それじゃ単に異性同士のラブシーンだから!同性同士じゃないと意味ないから!なんのために、誰のためにやった実写化なんだろうコレ。  


Posted by 縛りやトーマス at 02:38Comments(0)映画