2015年08月16日

劇場版でMAXスピード『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』



 ここ数年の劇場版仮面ライダーは杜撰なものばかりで特撮ファンの俺ですらいいところを探すのが難しく、もうよかった探しは終わりだ!ダメなものはダメと言わないとこのシリーズが本当に終わってしまうぞ!とあえて批判する方向にいたのですが…今回は本編クライマックスの盛り上がりと相まって面白い作品に仕上がっていた。
 この劇場版シリーズがダメだという決定的な部分は敵の設定の適当さで、昨今は『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』あたりの石ノ森作品のキャラを使いまわすか、『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』あたりのとにかく「人類を滅ぼす」か「人類を支配する」と特に理由はないが滅ぼしたり、支配したりする(悪役はそういうものだから!)悪い奴か、『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』の仮面ライダーコアみたいなとにかくデカイ奴(デカイから強い!)ぐらいしかおらず、本編の合間に製作しているがゆえの時間に追われている感がありありとした敵キャラにまったく入り込めずにいたのだが…

 今回の敵ダークドライブは設定が正体がひねってあり、真剣佑(千葉真一の息子!)が演じているというキャストの意外さも裏をかいている。相棒のクリムが敵になるという未来が提示され、暴走という展開を経て進之介との相棒関係が崩れるのだが、信頼するがゆえにやがておとずれる破局を回避するためにベルトを破壊、だがそれは敵の陰謀だった!ということで観客を驚かせて、マッハやチェイスが主人公のサポートに回り、2号ライダーや3号ライダーに活躍の場が与えられているところも評価できる。進之介がクリムとの友情を再確認、チェイスの力で仮の力を手に入れるが通じず、最後に変身能力(と友情)を回復した進之介が大逆転勝利!という流れは無理がなく、クライマックスのセリフのやりとり

「お前は悪の前に転がる石ころに過ぎない!」
「それが悪のつまずくきっかけになるなら俺は石ころになってやる!」

 はあまりにも熱く、「昭和の刑事ドラマ」のノリを現代に持ち込んだ『仮面ライダードライブ』の劇場版としてはもはや完璧といえる。ラストも見事に「まさか!」の未来が示されタイトルどおりの『サプライズ・フューチャー』なのであった。


  


Posted by 縛りやトーマス at 23:13Comments(0)映画特撮・ヒーロー

2015年08月16日

芸能人声優の最低限レベルはどこか

 1975年に製作されたアニメ『ガンバの冒険』の新作映画化、『GAMBA ガンバと仲間たち』(10/10公開)に初代でガンバを演じた野沢雅子さんや宿敵・ノロイを演じた大塚周夫さんのご子息、大塚明夫さんがヨイショ役で出演など、今時のアニメ映画では珍しくプロ声優を配したキャスティングになっているところがリメイク版の出来に不安を感じているファンに好感を持たれているのですが、唯一公開されていなかったノロイのビジュアルと声優が発表。


アニメ史上最恐のキャラクター・ノロイのビジュアルがついに解禁!
稀代の名優・野村萬斎が初悪役に挑戦!!

http://www.gamba-movie.com/news/


 最初はヨイショ役に大塚明夫さんがキャストされてるのを見て、普通はノロイ役になるところ、あえてキャストされていない上にノロイの情報を隠されていたあたり、ノロイ役には芸能人キャストがくるんだろうな~と思ってたらやっぱり。
 とはいえ今回のノロイは性を超越した「中性的で威厳のある」キャラクターにされているので、それならば野村萬斎にピッタリでしょう。なにより多くの芸能人キャストに通じる「声がまったくでていない」ということもないしな。芸能人声優キャストが蚊の鳴くような声でボソボソしゃべってるのだけは勘弁して欲しいのです。



ビジュアルは完璧だな

  


Posted by 縛りやトーマス at 08:36Comments(0)映画声優アニメ

2015年08月13日

ラブライバーは猿以下だな

 ついに興行収入23億を突破しオタク向け深夜アニメではNo.1の記録を達成した劇場版ラブライブ、公開8週目にして興行ランキング圏外にはなったものの、夏休みが終わるまではこの勢いが持続するものと思われる。
 しかし実話BUNKAタブーなどでしばしば指摘されるように一部のラブライバー(ラブライブオタクの人たち)による常軌を逸した行動の数々が問題視されており、先日もこのような事態が…


【悲報】ラブライバー、MOVIX宇都宮で大暴れ 椅子破壊、シアター内全力疾走など
http://onecall2ch.com/archives/8059170.html

 今までも主人公の自宅の元ネタになった和菓子屋竹むら(昭和5年創業の老舗和菓子屋)で大騒ぎしたり、合同ライブで他のファンを殴って流血騒ぎを起こし、正月に神田明神にコスプレして表れ参観者と揉めたり、ライブの帰りに駅で赤のペンライトを振り回して駅員に警告されたり、田村ゆかりさんのライブで関係ないコールを入れて邪魔する(これが一番許せん)、ニコニコ超会議で「サリンを撒く」宣言したりと連中の暴挙は度が過ぎるのだが今回は椅子破壊、全力疾走、ビッチコール…お前らは学級崩壊の小学生か!!

 こいつらの脳みそは幼稚園児以下の猿なのでBUNKAタブーに言われるまでもなくどっかにひとまとめにして山作ってそこに登らせとけばいいのに。
 MOVIX宇都宮もまさか猿が大量にやってくるとは思ってなかったことでしょう。「猿は居酒屋かやぶきだけにいろよ!」(宇都宮にある猿の店員がいる居酒屋)と言ったとか言わないとか。映画館はオタクに黙って金だけ使って欲しいだけなんですからね!


ラブライバーはアイカツを少しは見習えと言いたい  


Posted by 縛りやトーマス at 07:19Comments(0)アニメオタク日本のとんでも事件ネット

2015年08月12日

終わりなき枕論争

 体調不良による脱退を予定しているアイドルグループ、PASSPO☆の槙田紗子が枕営業当たり前、芸能界でエッチしまくったったわ!とTwitterで豪語したところ大変な騒ぎになり事務所曰くアカウントが乗っ取られた、ハイジャックですわ!と言い張り「法的措置も考えている」とした問題。

http://sthomas.otaden.jp/e419127.html


 あれは一体どうなったんだろう、と思っていたが事態が急展開。なんと犯人が自首したのだ!


PASSPO☆ツイッター乗っ取り犯人が出頭、示談
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1515918.html

 神奈川在住の男子学生(23)が弁護士を伴い警察に出頭、自身が犯人であることを認め謝罪した上で示談を申し込み。犯人には「厳正な対処」を望んでいた事務所(プラチナムプロダクション)側は「捜査の進展を待つ間にも風評被害が拡大している事を踏まえ、被害の払拭と事実関係の周知徹底を早期に実現する為」に示談を受け入れ。この度の発表と相成ったのです。事務所のサイトには犯人の直筆の謝罪文も載せるという徹底ぶり。


PASSPO☆槙田紗子Twitter公式アカウントにおける不正ツイートに関する経過報告について
http://www.platinumproduction.jp/info/3135


おわび全文


 これで無事解決…と言いたいところですが、事務所の発表を素直に信じる人がいるんでしょうか?少なくとも俺は信じねえぞ!こんな神奈川の大学生なんてどこの誰かもわからないやつを犯人だと言われてもねえ。疑いの目を向けざるを得ない。適当に犯人をでっちあげて弁護士と一緒に出頭させただけじゃないの?って勘ぐっちゃうよね。
 そもそもこの学生はなんで乗っ取りしようとしたのか、その動機だが謝罪文によると
「その時私は酒に酔っていた為、酔った勢いで槙田氏を困らせようとあのようなツイートをしてしまいました」
 と理由にすらなってない。この学生とぱすぽ☆槙田との間にどういう関係があるの?ぱすぽ☆ファンですらないのなら、なんで彼女のTwitterを狙って乗っ取ったのかもわからないのだ。こんな因果関係のはっきりしない事件があっていいのか。すべてがインテグラル法律事務所の小沢一仁弁護士とかいう人物によるテンプレート謝罪文のように思えてならない。
 さらに下衆の勘ぐりをさせてもらうとこの弁護士も一枚噛んでるんじゃないかと。もっというとこの見返りに枕させてもらったんじゃあ…ああ、ますます枕疑惑が深まったじゃないか!!今後インテグラル法律事務所もしくは小沢弁護士が芸能界に関わりだしたら赤信号だと思っていい。

 この一件について当初から事件を報道していた日刊スポーツを始め各ネットニュースはどこもかしこも及び腰。バズプラスニュースなんか記事内で「絶大な人気を誇るアイドルグループ『PASSPO☆』(ぱすぽ)といえば、芸能界に興味がない人でも名称を知っているほど知名度の高い、プラチナムプロダクションの美女グループである」いくらなんでも褒めすぎ。ぱすぽ☆なんてよっぽどのアイドルファンでもなきゃ名前すら知らねーよ。ここまでして褒めなきゃならない事情でもあるの?ひょっとして枕…

http://buzz-plus.com/article/2015/08/02/twitter-passpo/


  


Posted by 縛りやトーマス at 08:01Comments(0)アイドルネット

2015年08月10日

本木のいちばん長い日『日本のいちばん長い日』



 1967年に映画化された岡本喜八監督のオールスターキャスト映画『日本のいちばん長い日』の再映画化。1945年、昭和天皇と閣僚らがポツダム宣言の受諾を決定し、玉音放送にて国民に降伏を知らせた8月14日の正午から翌15日の正午まで、その間に起きた陸軍の一部将校らによる降伏を撤回させようとした宮城事件を描いた、つまり『日本のいちばん長い日』だ。

 今回、原田眞人監督による2015年版のもっとも大きな違いは本木雅弘演じる昭和天皇の存在だ。67年版にも昭和天皇は登場する(演じたのは八代目松本幸四郎、松たか子のお祖父さん)が遠くからの姿だったり、背中しか写っていなかったりだ。
 今回は4月に戦中最後の首相、鈴木貫太郎(山崎努)が昭和天皇の要望があって誕生するあたりから天皇の姿が描かれる。鈴木首相はかつて天皇の侍従長を務めており、鈴木侍従長の時代に侍従武官を務めていた阿南惟幾(役所広司)陸軍大将が鈴木によって陸軍大臣に選ばれる。鈴木、阿南は昭和天皇の信頼も厚い人物(阿南が武官時代に天皇の乱れた軍服の裾を直すシーンに示される)で、昭和天皇の肝いりで誕生した鈴木内閣は終戦を迎え入れるための内閣なわけだ。

 ところがそうすんなりとは収まらない。7月にポツダム宣言が連合国より発表され、すでに沖縄も陥落した今、日本の敗戦は避けられないが陸軍の一部は徹底抗戦を主張し、「二千万の国民が玉砕すれば戦争に勝てる」などと本土決戦を阿南に求める有り様。そんな状況でも77歳という高齢の鈴木首相はのらりくらりとその場をかわしているが8月、広島と長崎に原爆が落ち瀬戸際に追い詰められる。それでも鈴木は「無条件降伏」では「天皇を連合国に委ねることになるのか」と決断できない。阿南も陸軍内部から「本土決戦して一矢報いてから有利な条件で講話を」と主張する意見が出てくるのを必死に抑える。昭和天皇は鈴木と阿南の苦悩を知りながら政治においそれと口を出すことができない。
 8月9日の御前会議でも決着がつかず、鈴木首相は「ご聖断を仰ぐ」とし、昭和天皇によりついに無条件降伏の受け入れが決まるも無条件降伏を受け入れられない若手主戦派の畑中少佐(松坂桃李)らに詰め寄られた阿南は叫ぶ。
 「ならば阿南を斬れ!」
 徹底抗戦派が暴発するのは時間の問題であるのに、玉音放送の原稿を巡って陸軍と海軍の上層部が衝突する。


 昭和天皇、鈴木首相、阿南大臣によって終戦までの絵が描かれた、とされる2015年版では昭和天皇を遠景や背中だけで済ませるわけにはいかず終始天皇は出ずっぱり。本木雅弘はあの玉音放送のレコードでも知られる甲高い声を再現し、ソクーロフの『太陽』に見られるようなチャーミングに見える天皇の姿を演じきる。本木雅弘にそんなイメージがまったくないので驚かされる。
 本木雅弘といえばシブがき隊時代の『スシ食いねェ!』、周防正行監督の『シコふんじゃった。』のイメージが強いと思われるが(いつの話や)、その二つの印象を軽く打ち破る存在感でほとんど本木雅弘一人の映画と言ってもいい。
 本木雅弘もここに辿り着くまで耐え難きを耐え、忍び難きを忍んできたんだな…と。まさに本木のいちばん長い日。この後公開される原発テロ映画『天空の蜂』でも本木は重要な役で強烈なイメージを残している。この夏、本木が熱い!


  


Posted by 縛りやトーマス at 22:22Comments(1)映画

2015年08月08日

紀里谷と一茂のしくじり人生

 8月3日は僕の誕生日で、なんば紅鶴で生誕を盛大にお祝いしていたんですが、その日に放送されたテレビ朝日系列の番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!2時間スペシャル』に出演した『CASSHERN』でお馴染みの映画監督・紀里谷和明が同作品を批判した映画評論家やらコメンテイターへの怒りと日本映画界への不満をぶちまけて結構な騒ぎになったそうです。


映画監督・紀里谷和明が映画コメンテーター・有村昆をフルボッコにwww ネット上で絶賛の嵐
http://news.aol.jp/2015/08/03/kiriyakazuaki/


 前述した誕生日祝いのため生放送は見なかったのですが、放送内容を確認したところ、まあ紀里谷和明の映画なみにクッソつまらないものでして、なんでこんなものがネット上で絶賛されているのでしょうか。では番組内容を追ってみたいと思います。

 自ら『日本映画界の嫌われ者』と称して現れた紀里谷和明。紀里谷和明といえば世間のイメージは「CASSHERNでボロクソ言われた人」「宇多田ヒカルの元旦那」ぐらいだろうと思われますが、出演者から「宇多田ヒカルの…」とすぐさま振られる(この時点で番組のコンセプトがわかろうというものですが…)。
 紀里谷和明は「しくじった理由」として「映画界で成功しているのは異業種の人ばかり」(誰だよ)「予算が少ないことを理由にしてすぐ「日本じゃ無理」とか言いやがる」(これは確かにそうだな)「邦画とかいうカテゴリー。なぜ世界に通用する映画を作らないの?」と邦画への不満を「それまで映画を一本も撮ったことがない」のにぶちまけたのです。
 当然「そんだけいうなら撮ってみろよ!」となってしまい、色々あった末に『CASSHERN』の製作に着手。紀里谷は当時自分が仕事していたPV、ファッション業界の人間を連れて現場に乗り込み、「使えない」といって助監督のクビを次々すげ替えるといった映画製作現場の人間をないがしろにする行動に出まくり、「映画を撮ることはそんなに難しく考えてなかった。映画なんて尺が長いだけじゃん!2時間の映画なら3分のPV×20本分だ!」とわけのわからないことを思っていたそうです。

 そんなこんなで公開された『CASSHERN』は興行収入15億を記録。本人曰く「大ヒット」とのことですが、実際は2004年の邦画ランキングのベスト10にも入ってません。


2004年邦画興行収入ランキング
1位ハウルの動く城 200億円
2位世界の中心で、愛をさけぶ 85億円
3位いま、会いにゆきます 48億円
4位劇場版ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者デオキシス43億8,000万円
5位ドラえもん のび太のワンニャン時空伝30億5,000万円
6位名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン) 28億円
7位クイール 22億2,000万円
8位スウィングガールズ 21億5,000万円
9位NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE 19億3,000万円
10位半落ち 19億円



 「当時漫画(アニメ)の実写化はそれほどなかった」といい、『CASSHERN』が漫画アニメ実写化ブームの先鞭をつけた、とでも言いたげで自分大好き、プライド高めな紀里谷ですが、当時は『海猿』にも興行収入で負けていたのです(『海猿』は17億4000万円で12位)。
 さらに公開当時、映画評論家たちによって『CASSHERN』が酷評されたことが腹に据えかねているのか「100点中15点と言われた」「突っ立った人が延々と会話し続けるだけの映画とか言われた」と不満を漏らす。ちなみに15点と言われたのは前田有一で、延々と会話し続けるだけというのは町山智浩&柳下毅一郎のFBBです。




 そんな中、「映画として2時間もたない」と批判した映画コメンテイター・有村昆がスタジオにおり、番組はここから紀里谷VS有村の対決に。


有村「3分のPVと2時間の映画のパッケージは、正直全然違うなと僕は思ったんです」
紀里谷「なるほど!」(憤然として)
(出演者笑)
有村「今これ予告編で見るとすごいな、と思うんだけど、2時間になった時に主役の人たちの演説大会が始まるんですよ。映画の方程式、常識からすると言いたいことは言わないでセリフとセリフの間に込めたりするんですよね。それを先生(紀里谷)の場合全部言っちゃって、それが押し付けがましい感じに…」
紀里谷「ハイ!これはありきたりな批評家がその当時さんざん言いました」
(出演者笑)
紀里谷「まあ似たり寄ったりなありきたりなことをさんざん言われました!」


 こんなやりとりが続き、スタジオの空気は明らかに紀里谷優勢。続いて二作目『GOEMON』では「自ら出演したためにしくじった」とし、「どれだけ自分大好きなんだと言われました」という紀里谷に有村が「CASSHERNに較べてGOEMONはよくなっってた」と空気を読んだ発言をすると「よくなった、って誰の目線だ!?」と攻撃の手を緩めない紀里谷。こういった紀里谷の意見に有村昆はほとんど反論できず、薄ら笑いでその場を凌ぐのみ。ついには出演者の長嶋一茂が「昆ちゃんは観てるだけじゃん!」と紀里谷擁護に回り、作る方は駆けずり回って人集めて、大変なんだよ!と言い始める。
 自らプロデューサーをつとめ、主演した映画『ポストマン』(08)が壮絶に失敗し、製作会社のザナドゥーは翌年倒産に追い込まれ、一茂本人も負債を背負ったというが、明らかに余計な思い込み入ってるから!あと『CASSHERN』は評論家に酷評されたけど、『ポストマン』は酷評すらされなかったから!無視なんで!
 
 「いやー、今日は気持ちいいですね!1回批評家にボロクソ言ってやろうと思ってた」と終始ご満悦な紀里谷和明の姿勢に「紀里谷意外と面白い」「映画評論家はエラソーにしすぎ」などネット上は高評価、とのことですが…
 まあ映画監督VS映画評論家という普段あまり見ることのない対決が見られたという部分の評価は出来るけど、これをガチ対決と評価するのはどうかな。
 有村ら評論側の意見に対する紀里谷の反論は弱すぎるし、それに対する有村の反論は反論にすらなっておらずこれはもう「対決しているように見せた茶番」と言ってもいい。
 例えば紀里谷和明は常に「ヒットさせているのに評論家は認めない」という姿勢で有村のいう「全部セリフで説明しすぎ、工夫すべきでは?」」という批判に「それが映画のセオリーなのは知っている、でも僕がやっているのは新しい可能性の提示だ」という。
 さらに『GOEMON』でのしくじりを自ら出演したことともしているのだが、『GOEMON』の興行収入は『CASSHERN』より下がって14億(制作費は2.5億多かったのでさらに実入りは…)。新しい可能性の提示は観客に受け入れられていないのでは?それこそ「しくじり」ではないのかと。
 そういったキッツイツッコミをせずにヘラヘラ笑いで流してしまう有村、始めっから対決する気ねーだろ。この二人、収録終わった後は絶対仲良くご飯食べてるよ。あと紀里谷が敵意をむき出す評論家サイドの意見が前田有一レベルだよ。また前田がね、番組に名前を出されて嬉しそうにしてるの。批判されてる立場なのに!



https://twitter.com/maedayuichi_/status/628173352402710528


 喜んでる場合か!本来お前も有村昆同様ボコボコにされる立場じゃないの?直接反論しろ!それをせずに何をヘラヘラ嬉しそうに…この行為事態がしくじりじゃねーか。樋口真嗣同様、本人に反論しないで紀里谷和明の新作『ラスト・ナイツ』の感想文でボロクソに書こうってこと?ホント前田有一って最悪だわ。
 この状況から見て、今回の企画がガチ対決とはとても思えない。『しくじり先生』ってバラエティだし。言ってみりゃ仕込みヤラセで、全部台本じゃないの?

 それに長嶋一茂らが言う「評論する側は観てるだけじゃん。作る側は色々苦労してるから偉いんだ」なんて理屈はバカバカしい。評論ってそういうもんじゃないから。どっちが偉いとか偉くないとかじゃない。
 作った作品は公開されてるもんなんだから誰でも自由に意見を言っていいし、評論家の意見には作り手側も自由に意見言えばいいんだよ。作る方が語る方より偉いんだ、って作品には文句いうなってこと?だったら作品を公開なんかしないで箱にしまって埋めとけばいいのに。
 台本通り感がビンビンな番組でしたが、長嶋一茂の「作り手は色々苦労してるんだ」っていう稚拙な意見に有村昆が「お客さんにはそんなこと関係ないけど」って言ったのだけは面白かった。
 一茂はプロ野球時代も「色々苦労したんだ」って言いたいんだろうけど、あんた、現役時代オフに何をしているのかと聞かれて「ピアノを練習してました」って言ったことあるだろ。苦労してねーだろ!野球しろ、野球!!


  


Posted by 縛りやトーマス at 13:06Comments(0)映画ネットお前は何を言っているんだ

2015年08月07日

猿の肉を食う『野火』



 太平洋戦争末期のフィリピン・レイテ島。日に日に悪化する戦局の中、肺病を患った日本兵・田村(塚本晋也)は前線を追い出され野戦病院へ行けと命じられる。しかし野戦病院も患者でいっぱいなので田村を受け入れる余裕がない。「食うものを持ってきたら入院させてやる」と言われ5日分の食料であるイモを差し出す。「これっぽっちじゃ足りない。もっと持ってこい」と言われた田村、前線へ戻るが「なぜ戻ってきた!」と上官にこづかれ再び野戦病院へ。渡したはずのイモはすでに食われていた。前線に戻るもやはり疎んじられた田村はジャングルの奥地へ入り込む。
 島の現地人は抗日隊と化し、さらに米軍の攻撃によって日本兵はさらに奥地に追いやられる。砲撃によって肉片と化した仲間に複雑な感情(!)を抱きながら田村は迷走の果てに力尽き倒れる。
 田村は仲間の永松(森優作)に助けられ、小さな肉片を譲ってもらう。永松はかつて野戦病院で田村に貧相なイモをわけてもらったという恩があったのだ。

 「こんなところに肉があるのか?」
 「この辺じゃ猿が取れるんだ。また取れたらやるよ…」


 足を悪くし歩けない安田(リリー・フランキー)のために猿を取りに行く永松がそっと田村に囁く。「手榴弾を持ってることを悟られるな。殺されるぞ」忠告も虚しく安田は目ざとく田村の手榴弾を奪い取るのだった。
 田村は永松が猿を狩っているところを目撃する。それは猿ではなかった。日本兵が追い立てられ、永松に銃撃されているのだった。
 「最近の猿はすばしっこくなっちまった」
 田村が手榴弾を安田に取られたと知った永松は安田の居た場所に戻るがそこには誰もいない。安田は歩けない振りをしていたのだ。
 「おっさん(安田)は武器が無いから安心だった。武器があれば攻撃してくるに決まってる。俺たちを猿だと思ってな!」


 1959年に大映で市川崑監督によって映画化された『野火』を塚本晋也が再映画化した本作はカニバリズムがテーマでもあることからかまったく資金が集まらず、塚本監督は自主制作を強いられる。
 ジャングルの奥地を進む描写は半径数メートルの風景を撮すのみで、近所の公園でだらだら歩いているようにすら見える。米軍の機銃によって日本兵が引き裂かれる様は銃声がするだけで敵兵の姿もない。戦車は木々の間にチラリと車体が見えるだけという有り様。名前のある役者は使えずリリー・フランキーや中村達也が出演し、永松役の森優作はオーディションを受けて決まった新人だ。
 しかし低予算を逆手に取る制限された演出が飢えの極地に追い込まれた人間をありのままに撮すことに成功しており、砲撃で吹き飛んだ人間の死体描写は凄まじく、焼けただれ傷口に蛆が湧く死体は生々しい。もはや肉の塊にしか見えない仲間の死体を前に田村は肉を喰らいたい、という禁断の欲求に取り憑かれていく。

 市川崑版は人肉食を直接描くことを避けていたが塚本版はしっかりと猿の肉を食らう場面を描く。戦争を必死に生き延びた田村だが、もう普通の生活は送れない。
 ビッグバジェットならば壮大なスケールの作品になったはずだが、資金は集まらず制作自体が困難になるも戦後70年を迎え、戦争の語り部すらいなくなろうとする現実を踏まえ「今しかない」と強引に作ったそうだ。
 こういう作品にお金が集まらないという事実に目の前が真っ暗になる。


  


Posted by 縛りやトーマス at 17:32Comments(0)映画

2015年08月06日

最悪なら笑い飛ばせ『人生スイッチ』



 観客動員400万人超、アルゼンチンの年間興行ランキングNo,1、そして歴代興行記録を塗り替えるという空前絶後の大ヒット!何がアルゼンチン人の魂を揺さぶったのか!?

 『人生スイッチ』はほんの些細なきっかけから不運の連鎖に巻き込まれる人々の転落をブラックユーモアたっぷりに描く6つのオムニバス。それぞれのストーリーは繋がっておらず、独立したエピソードだ。
 一つ目のエピソード『おかえし』はファッションモデルが仕事の依頼を受けて飛行機に乗る。隣り合わせた乗客にモデルが元カレがひどい男で…と話しかけると「ああ、その男なら知ってるよ」と言い出す。それを聞いていた後ろの乗客が「私もその男を知ってる」すると前に座っていた乗客が「俺も知ってる!」なんとその飛行機に乗り合わせた全員がモデルの元カレを知っていた!もうひとつ共通していることは、全員その元カレを褒めない。全員が「あいつは最低の男だね!」っていうの。トドメにCAが「私もその人を知っています。さっきコクピットに入っていった人です!」男は自分をバカにした連中を飛行機に乗せて無理心中を図ったのだった!

 という強烈なオープニングからスタートする本作は基本、不運にの連鎖から最悪のオチを迎える人々ばかり出てくるのだが、4つ目と最後のエピソードだけは違う。この二つが俺のオススメ。なぜかこの二つだけがハッピーエンドになるから。


 4つ目のエピソード『ヒーローになるために』はビルを爆破解体するプロの職人・シモン(リカルド・ダリン)が主人公。彼は仕事はプロフェッショナルだが、家庭を放り出しており、離婚寸前。それでも娘の誕生日ぐらいは祝おうとバースデーケーキを買うため仕事を定時に上がるのだが、ケーキ屋の前に止めた車はレッカー移動させられてしまう。レッカー移動された車を受け取るために駐車場に言ったシモンは「駐車違反区域じゃなかっただろ」というが「クレームは役所に言ってくれ」と相手にされない。しぶしぶ罰金を払って帰路につくが渋滞に巻き込まれ、娘の誕生日パーティーには遅刻。またも嫁さんと大げんか。翌日役所で「取締がキツすぎないか」と文句を言ってもやっぱり相手にされず。公務員の態度に切れたシモン、窓ガラスを割って大暴れ!
 それが新聞で大きく報道されてしまい職場はクビ、切れやすい性格は親に向いていないと親権争いにも敗れてしまい、再就職の面接帰りに車をまたレッカー移動されてしまう!どうするシモン!?

 オチまで書くともうどうにでもなれ!と吹っ切れたシモン、わざと車をレッカーさせる。車のトランクには時限爆弾が仕掛けてあって駐車場に入ったところボカーン!
 もちろん警察に捕まってしまうのだが、レッカー移動の厳しさにはアルゼンチン国民の多くが不満を持っており、シモンは一転「政府に物申した英雄」扱いされる!職場でも家庭でも無視されていたシモンは刑務所ではみんなのヒーローとして扱われ、誕生日には受刑者全員からハッピーバースデーを歌われる中、ケーキを持ってくるのは面会にやってきた妻子…

 ここまでが気が滅入るようなオチばかりだったのでこのエピソードが強烈すぎた。そして最後の『HAPPY WEDDING』。盛大な結婚式を挙げている最中の新郎アリエル(ディエゴ・ヘンティレ)と新婦ロミーナ(エリカ・リバス)。幸せの絶頂にいる二人だが、アリエルが招待した同僚の女性がなんと彼の浮気相手だったことが発覚!!幸せの絶頂から真っ逆さまに突き落とされるロミーナ。そんな彼女を式場のシェフが慰める。もうどうにでもなれ!とシェフとイタしてしまうロミーナ。現場をアリエルに見られた彼女、逆ギレする。
 「アンタとの結婚は解消よ!」
 式場に嵐のごとく舞い戻ったロミーナは浮気相手を捕まえてぐるぐる回るダンスはどうだぁ、と彼女を勢い良く壁のガラスに叩きつける!参加者の前で二人の関係をぶちまけて慰謝料ふんだくってやるわ!と宣言。すると新郎アリエル、
 「僕の何が悪いんだぁ~!ちょっと浮気しただけじゃないかぁ~!ここまで言われるほどじゃないじゃんかぁ~!」
 と大号泣。そんな彼を「あなたは何も悪くないのよぉ~」とかばう母親。マザコンかよ!!
 完全に吹っ切れたロミーナは結婚式を撮影しているカメラマンに
 「ここ、ちゃんと撮っといて!私がもし再婚したらこの映像を結婚式で流してやるわ!!子供が生まれたら子守唄代わりに聞かせてやるわ!ディズニー・アニメなんか見せるもんですか!!」
 とはっちゃける。この後まさかのハッピーエンドを迎えてもう何がなんだか!!最悪の事態は笑い飛ばすしかないというラテンの国民性がよく現れているといえなくもない。


  


Posted by 縛りやトーマス at 23:51Comments(0)映画

2015年08月05日

プリキュアとバントライン

 この時期は暑い。暑くなると何をしてもイライラしがちですよね。タンスの角に小指をぶつけたとか、コンビニのレジ並びに横入りされたとか、俺の目の前で日替わりメニューが切れたとか、映画『進撃の巨人』に関するネットの意見を見てしまって、つい…とかです!
 だから、こんな人がいても不思議ではない。


プリキュア上映館に爆破予告=「好きな気持ちが嫉妬に」-22歳大学生逮捕・警視庁
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201508/2015080500387&g=soc


>同署によると、××容疑者は容疑を認め、「映画のキャラクターたちが一生懸命で元気で明るく前向きなところがうらやましくなり、好きな気持ちが嫉妬に変わった」と話しているという


 でちゃったよー、『サボテンとバントライン』系の事件がまた!!
 俺の想像による犯人像は常にやる気に乏しく、内に閉じこもりがちで暗く後ろ向きの思考に陥りがちの毎日つまらない人生を送っている友達のいない男と言えますね。ってこんなプロファイリング誰でもできるわ!!

 お前、大学生だろ?お前はプリキュアの何を見てきたんだー!そういうことするなってプリキュアの誰かが(多分)言ってただろ!いっぱいいるから誰かが言ってる。間違いない。
 22にもなってプリキュアを見ていることが罪ではありません。22にもなってプリキュアたちの言っていることを理解できないことが罪なのです。

 ホント、こういうヤツは始末に終えませんね。本来ならプリキュアが現れてキツイお叱りを受けるところですが、プリキュアにだって出来ないことがあるのです。






  


Posted by 縛りやトーマス at 19:10Comments(0)アニメオタクお前は何を言っているんだ

2015年08月04日

スッキリ!!疑惑の追求

 ついに全米公開された『ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション』がシリーズ歴代二位のオープニング記録で好スタート。シリーズ最高傑作の呼び声も高く(前作『ゴースト・プロトコル』の時もそういってたけどな…)、日本での大ヒットも期待されるところ。

 そして8月7日の日本公開を迎え、トムがキャンペーンのため来日。各テレビ番組に出演して精力的に宣伝をこなしていたのだが、その時歴史が動いた。


“身長詐称疑惑”トム・クルーズに最大タブー!? 日テレ『スッキリ!!』で「靴を脱げ」の暴挙にファン驚愕!?
http://www.cyzo.com/2015/08/post_23226.html




 なんと体で番組名『スッキリ!!』のスの字を表現するため雪駄を用意して履き替えてもらおうとしたのだが、トムの来日キャンペーンの専属担当といっても過言ではない、字幕翻訳家の戸田奈津子さんが「それは無理」と慌てて阻止。
 トムが婆専で公称よりも身長が低い、というのはほぼ公然の秘密(身長はともかく、婆専は公称してへんわ!ほっといたれよ!)なのだが、『スッキリ!!』スタッフは上手く靴を履き替えるよう誘導して「トム、実は身長低かった!」の真実を暴こうという文字通りのミッション・インポッシブルに挑戦したというのか!しかしその前に立ちはだかるシンジケート・戸田奈津子によってあえなく敗れ去ったのであった…

 これは戸田さんが悪いよ。トムはなんといっても大スターなんだから、ド失礼な日本のテレビ局スタッフが「靴を履き替えろ」と要求しても、そこはニコニコ応対してくれますよ。
 上重アナが「雪駄に履き替えてください」といったら「デハ、アナタモコレニハキカエテクダサイ」ごく自然にABCマートで買ったスニーカーを差し出すトム!曇る上重アナの表情!!上重アナのプライベートデータすらも収集していたとは、恐るべきIMF!絶対不可能に挑む男、大勝利!!

 これぐらいのシナリオはクリストファー・マッカリーが用意してると思いますよ。

  


Posted by 縛りやトーマス at 23:20Comments(0)映画ハリウッド・スキャンダルテレビ