2015年12月31日

2015映画ベスト10

 今年は大晦日に発表できるぞ!2015年の映画ベスト10です!それでは御覧ください!!トップ画像はこの間ABCラジオの『ほりナビ!!』に出た僕と堀江政生アナ、橋詰優子アナです!







10位 スキマスキ


 今年のエロ映画。佐々木心音の脱ぎっぷりと小悪魔演技も素晴らしかったが童貞青年を演じた町田啓太のカレーライスの食いっぷりがなんともよかった。劇団EXILE所属だから本来モテモテ野郎のはずなのに、半端ない童貞ぶりに泣けた。


9位 ビリギャル



 バカにするために観に行ったが意外によくできていたので驚いた!これはケータイ小説映画に変わる新しいアイドル映画の形なのではと思ったが、後に続くものがなかった。賞味期限切れのコーヒーを飲んだ有村架純が下痢ピーになってこれじゃビリギャルじゃなくてゲリギャルだよ!!


8位 ピクセル


 かつてのゲーマー少年だった負け犬中年がむしり取った衣笠昔とった杵柄で巨大な敵に立ち向かう。ゲームに賭けた血が騒ぐ!『ゲームセンターあらし』実写版のような展開に元ゲーマー少年の俺が泣かずにおれるか!


7位 心が叫びたがってるんだ。



 長井龍雪監督、岡田麿里脚本によるトラウマ少女が好きです…アニメ。ヒロインの凄まじいトラウマ少女ぶりが「メンヘルにもほどがある」「サークラ女の横暴」と心ない女ども(そこのお前だよ!)から批判を浴びていたが、そういう女の言葉がどれだけ人を傷つけるのか、学生時代にさんざん目の当たりにしてきたからわかる。そいつらの口を閉ざしてしまえ!水瀬いのりさんが最高です!


6位 味園ユニバース



 勘違いサブカルどもを大量に生み出したことには本気でイライラさせられたが、知ってる場所と知ってる人たちがたくさん出てくるとなんか嬉しいよね(素直に)。なにより渋谷すばると二階堂ふみはカッコ良すぎた


5位 パレードへようこそ


 イギリスを舞台にした炭鉱町のストライキをテーマにした映画に駄作なし!の定番どおり、『リトル・ダンサー』『フル・モンティ』に匹敵する傑作コメディ。俺も女の子と踊りたいんだ!


4位 セッション


 怒涛のように襲い来る「もっと!もっと!もっと!」音楽という名の暴力といっても過言ではない。そう、これは暴力映画だった!





 そしてベスト3の発表です!





3位 予告犯


 マグロ漁船に乗っていた時から評価していた生田斗真の魅力が爆発した一本。シンブンシらのように職場で理不尽な目に遭ったことがある俺は泣けて泣けてしょうがなかった。生田斗真はジャニーズ事務所内の他のタレントとは全く違う演技ができるところがすごいね。キムタクや岡田准一にはないものを彼は持っている。



2位 マッドマックス 怒りのデス・ロード


 映画という名の狂気であり、狂気という名の映画である。どんなCGや映像技術が生み出されようともこれに敵うものは誕生しない。トム・ハーディ(マックス)が主人公と思わせて実はシャリーズ・セロン(フュリオサ)の方が主人公だったという展開もグレイト!



1位 幕が上がる


 デス・ロードが狂気なら、これは映画という名の奇跡である。5人のために書かれた話と言ってもいいほど実際のももクロとリンクしたキャスティング、ストーリー。有安杏果の特性を逆手にとったキャラクターは圧巻。ももクロファンだという本広克行監督による「ももクロを真摯に応援したい」という気持ちが満ち溢れており(ももクロファンというのは彼女たちをただ応援したいやつらなのだ)、それがハロプロヲタやAKBファンとは違う点であり、『ピンチランナー』や『もしドラ』では達成できなかったものに『幕が上がる』は上り詰めた。


 選んだ10本は自分が応援できる映画にしました。『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』や『アメリカン・スナイパー』もすごかったけど、応援できるっていうのとは違うよな。


  


Posted by 縛りやトーマス at 20:02Comments(0)映画ももいろクローバー

2015年12月31日

年越しユアニー

 発売日は明日なんですが、店舗では先売りしているので買いましたよ。元SKE48鬼頭桃菜こと三上悠亜ちゃんの再デビュー(笑)作『快感』を。




 前回のデビュー作『Princess Peach』ではインタビュー企画などあって、例の手越くんとのスキャンダル騒動についても珍しく触れられていたのだが、「反省してないでしょ!」と突っ込まれると「あれは…時効です!」と言い張ってユーザーを激怒させてましたわ。時効かどうかを決めるのはお前じゃない!俺たちだ!!

 そんな怒りもあったので再デビューしても無視してやろうと思ったのですが、先だって公開されたサンプルを見る限り本番ちゃんとしていたので、じゃあ確認しなきゃな!!ということで…


 内容は大きく分けて5つ。

1.ローションまみれのおっぱいもまれる
2.ガチンコ本番
3.フェラ→初顔射
4.コスプレH
5.3P


 1.は(なぜか)緊張しまくっている彼女のおっぱいをひたすら揉むというもので、ひょっとするとここが一番カワイイんじゃないというぐらいカワイコちゃんぶってる彼女が見られる。


 2.でついに本番が見られるのだが、反応の方は蛋白で大盛り上がりに欠ける。が、フェラの時の手の伸ばし方がカワイイのでそこは買い(テクニックは普通)。



 3.はそんな普通のテクニックなので大して盛り上がらず。男性器の名称を無理やり言わされるところぐらいが見どころ。
 4.はアイドル風コスプレというが、それならチームS風のコスにすればいいのに…が、少しだけ潮吹きがあるのでそこに注目。

胸射なのに勢い余って顔に飛ぶサプライズアリ。国民的アイドルグループだけにw

 5.は4.以上の本格的潮吹きと本作品で一番彼女が本気で感じまくってるHが見られる。といっても「さっきよりマシ」程度なのでAV的な見どころとしては水準値ぐらい。



マジイキ風


 全体を通して「普通・平均的・水準点」といったところで可もなく不可もなしという感想ですね。そこまで積極的じゃないな、なんか気取ってやがるんですわ。鬼頭桃菜といえばかつて手越主催の合コンで手越狙いの女どもを差し置いてVIP部屋での合コン中にめられていたカーテンを開けた状態で手越とキスし、手越にソファーの上で押し倒されてたところを客に撮られてたぐらいの破茶目茶ぶりだったというのに、AVでそれ以下のことしてどうするんじゃい!俺たちは金を払っている以上、手越以上のもんを見せてくれると期待しているというのに…

 値段分の元は取れてるので損まではしないと思いますが、買うかどうか悩み中の人は次回作待ちでもいいかな…ちなみに来月17日には味園のユニバースで来阪イベントあるそうですよ。整理券は手に入れたので一応見てきますわ。塩対応だったらただではすまされない(決意)。


  


2015年12月30日

自滅キラー・コンドーム

 クリスマスは軽井沢でももクロとともに極上のクリスマスを過ごし「クリスマス万歳」だった俺ですが、クリスマスに恨みを抱く人間の気持ちはよーく、わかるよ!!リア充どもをぶち殺せ!クリスマスなど存在しない!
 だからこの犯人の気持ちもわからなくは、ない。

クリスマスにコンドーム自販機を爆破しようとしたドイツ人男性、爆破で自滅して死亡
http://world-action.net/archives/29619


>ドイツのミュンスターの近くに住む29歳の男性が、コンドームの自動販売機を手作りの爆弾で爆破しようとして死亡した。
>他の共犯者である2人によると、爆破した破片が男性の頭に直撃、その後階段から落ちて頭を打ち付けたという。
>男性はその後すぐに病院に運ばれたが死亡が確認された。その日はクリスマスであった。この男性を担当した医師は負傷の状態を不審に思い、警察に通報したことで今回のことが明らかになった。
>本来、男性は車の中へと逃げこむ予定であったが、爆発するのが想定していたものより早く間に合わなかったそうだ。



 なぜだろう。涙が止まらない。29にもなってすることか!と言うかも知れないけど、テロリストの動機に年齢は関係ないのだ。俺は何も信じない。俺は誰も許さない。何もかもみんな爆破したい!
 こんな彼にも共犯者がいたというのだから。クリスマスに怒りを覚える人間は一人ではないのだ。

 それにしてもコンドームが原因で死んでしまうなんて…ドイツだけにキラー・コンドーム!!しかし彼が最後のテロリストとは思えない。このままクリスマスを本来の意味からかけ離れたイベントにし続けるのなら、第二、第三のキラー・コンドームが現れるかも知れない…


  


Posted by 縛りやトーマス at 22:41Comments(0)世界のとんでもニュース

2015年12月29日

制服は盗んだけど痴漢はしていない

 ももクリ2015の行われた軽井沢から帰ってきた俺を待っていたのはパーケン逮捕のニュースだった…

20年くらい前から…キンコメ高橋容疑者が供述
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151226-OYT1T50069.html?from=tw

 パーケンといえば真のモノノフとして名高い存在であり、俺の中では頂点に位置する塚地さんの次ぐらいのポジションなんだが、この二人に共通しているのは「でしゃばらない、控えめでありたい」ってとこだな。
 ももクロが初めて紅白に出場決定した時、相方の今野にその話をふられた際「茶化したり、茶化されたくないから」と言ったり、「彼女たちにとって大切なことだから」とものすごく気を使ってしゃべったり、夏菜子とあかりんのブログ上のやりとりについて感極まって泣き出したり(!)とモノノフからすれば「それそれ!わかるよ!」と言いたくなるエピソードの数々で人の良さを見せつけてきたパーケンだけに、こんな変態だったなんて…

【キングオブコメディ高橋】ももクロを絶賛する動画まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2135636371364516801


 なにがすごいって筋金入りの泥棒ってところだよね。もう「つい出来心で…」という言い訳を差し挟む余地のないレベルの。
 20年に渡ってバレなかったってすごいね。手口は凄まじく杜撰なのに!で、パーケンて以前痴漢で騒がれたことがあって、その時は冤罪だったんだけどよく制服盗難のことがバレなかったな。本人ドキドキだったんじゃない?「バレたらどうしよう…」って。「俺は制服は盗んでるけど、痴漢なんかしていない!」とか口が滑ったりしなかったのか。このことで挙動不審にならなかったとは、相当ずぶとい人間なのかもしれない。

 あと600点もの制服などをどうやって自宅にしまいこんでいたのか、私、気になります!

 結局は犯罪なんだけどなぜだろう。淫行の極楽とんぼ山本とか、女性をボロボロにして訴えられたアンタッチャブル柴田とかに較べてなんかかばってあげたい気がする。
 芸能界なんて薬物中毒や人殺しでも平気で復帰できるんだから、制服盗難ぐらいどうってことねえよ!


  


Posted by 縛りやトーマス at 23:26Comments(2)日本のとんでも事件

2015年12月28日

君は生き残ることが出来るか?『ももいろクリスマス2015 ~Beautiful Survivors~』

 今年のXmasは恒例のももクロクリスマスライブ、ももクリ2015に行ってきました!今年は23、24、25の3DAYS開催、そして場所は軽井沢。昼間でも氷点下になるという軽井沢のゲレンデにつくった特設会場(野外じゃねーか!)でライブ。殺す気か・・・・!!俺たちを・・・・殺す気か!!(福本伸行風)

 この辺の詳しいレポートは来月30日(土)アワーズルームで行われる『続・新アイドル十戒』で行いますのでぜひお越しを!自分でいうのもなんだけど俺は持っていると思ったわ。

 なのでこのブログではさわりだけ…ということで前日夜にバスで新宿まで。想像以上だったのは寒さではなく軽井沢までの道程。今回はJTBがバスツアーを組んで遠方からの客をバス車内やホテルに連れ込んでいたのだが、けっこう高額なのでそんなお金もない俺は深夜バスで東京・新宿に。そこからJRで大宮に行きさらに北陸新幹線で軽井沢まで直行(各駅で向かうこともできるが時間がかかるので断念)。自由席でも5000円以上かかる。バス代以外に現地までの移動費が1万円…
 しかも俺は24、25日の連チャンで参加するので現地に泊まる必要がある。そのお金もいるのだが、軽井沢の気取ったホテルや旅館に泊まるほどのお金があるわけもなく(ツアーを選択しなかった時点で…)、サウナとかネカフェとかないかな…と検索する軽井沢に一番近いJR小諸駅に一件ネカフェがあった。がよく調べると閉店していた。さらに調べるとそこからJRの佐久平というところまでいくとコミックバスターがあった。店の規模はそんなに大きくないがここが一番近くお金もかからない。
 問題はここにモノノフが大挙した結果泊まれず放り出されてしまった場合。冬の長野に取り残されて凍死ということだけは避けたい。幸い隣に24時間営業のデニーズがあるのでネカフェがだめな場合はそこしかない。とりあえず生きるか死ぬかの選択上生きることが選べる佐久平に24日のライブ終了後向かうことに。

 とスケジュールを決めて24日の新宿。バスを下りてすぐJR西口から大宮へ。少し早めについて目的のはくたか555号を待つ。
 自由席車内はほぼ満員でさらにモノノフたちが乗り込むので乗車率120%。無事軽井沢に到着。


軽井沢駅からの光景


 天候曇りだが、そんなに寒くはない感じ。この2日目が日程上一番暖かかったようでライブ中も晴れてました。シャトルバスで40分ほど揺られて軽井沢スノーパークへ。雪がそれなりに積もっている現地に到着。


照明が見えているあたりがライブ会場

 スノーパークに来てもそれなりに暖かかったので「極寒とかウソだろ!2年前の西武ドームの方が酷かったし!」周りを見ると普通のブーツ履いてる人もいるし。ユニクロで買った防寒ウォームパンツのせいもあって余裕でしたよ。ただ足元が雪、さらに会場内は踏み固められた雪が最終的に凍ってとても冷たくなったのですが…

 で、これ以上のことは1/30(土)に行われるアワーズルームでの『続・新アイドル十戒』をお楽しみに!(宣伝)ということになりますが、会場が特殊なのでいつもの大仕掛が出来ず、楽曲のパフォーマンス中心のライブであり、キャパ6000前後の距離感はかつてのライブハウス規模に近く、歌っている間にメンバーが歩いて周囲を回れるほど近かった。ホール規模のビッグマッチで豆粒のようなメンバーを見るしかなかった人やかつてのライブハウス規模のももクロを知っている人は懐かしさを感じたのでは。
 大仕掛に慣れきった一部の人からイマイチだったという声も聞かれるけど、国立ライブや日産スタジアムの桃神祭である意味頂点に達した感のあるももクロライブは今変換期にあって今回はあくまで現地にたどり着くまでの行程やスノーパークのライブというロケーションを含めての体験を楽しめてのもんでしょ!俺は去年の会員証期限切れ騒動で苦労して観に行った分、他の参加者より楽しめたという思いがあるので今回も色々苦労できて最高でしたよ。

 それに今回のライブタイトルは『ももいろクリスマス2015 ~Beautiful Survivors~』だぜ。生き残れ!っていうのは過酷なロケーションの意味もあるけど、ここ数年の大仕掛中心のライブとは違うことをするが、君らはこれを楽しめないのか?落ちていくのか?モノノフなら生き残れ!って運営からのメッセージではないかと。俺は生き残ったぜ!今年も最高だったしな。


 メンバーパフォーマンスのことを書くと、今回最高だったのはあーりんで普段「人並みに出来る唯一のスポーツがスキー」と言っていたにも関わらず二日目のアンコールで他のメンバーがソリで斜面を滑降する中一人だけスキー板を履いて登場。しかしあーりんだけノロノロ超低速滑降で到着間に合わず…三日目はソリを使ったのにやはり一人だけ遅れて歌のスタートに間に合わず、最終的にソリを捨てスタッフに手を引かれ歩いてやってくるという超ヘッポコぶり(前日は間違えて石鹸で髪を洗うというドジも)を見せていたのがたまらなく可愛かった。
 ももクロChanのあーりんクッキングをはじめとする「どうも佐々木彩夏というのは実はヘッポコだったのではないか」疑惑がより深まってまたもメンバー個々の魅力が増した感じ。大仕掛がなくても楽しめるということを見せたももクリ2015、やはり最高でした。

 このさらに詳しい現地参加レポは1/30(土)の『続・新アイドル十戒』でやりますのでぜひお越しください!


1/30(土)
『続・新アイドル十戒』
場所:アワーズルーム
開場:17:30 開演:18:00
料金:2500円(1drink付)
出演:竹内義和 縛りやトーマス

  


Posted by 縛りやトーマス at 11:25Comments(0)ももいろクローバー行く年来る年

2015年12月26日

真理にたどり着くただひとつの方法『完全なるチェックメイト』




 アメリカで初めてチェスの世界チャンピオンとなったボビー・フィッシャーの半生を描いた映画である。彼がなぜ不世出の天才と呼ばれ伝説となったのか。それは彼がただチェスの天才だったからではない。狂気の天才だったからだ。

 ボビーの母親は共産主義者で自宅には同志が頻繁に出入りする。おかげで自宅はFBIに毎日監視されていた。ボビーに構わない母親は姉にボビーの相手をさせ、チェス盤を買い与える。ボビーはチェスにのめり込む。チェスにハマるボビーの将来を心配した母親はチェスクラブの経営者にボビーと対戦させる。大人にコテンパンに負ければチェスへの興味を失うだろうと。母親の思惑通り惨敗したボビーは泣きべそかいて席を立つが離れがたいものを感じて再び席につく。「もう一度だ」まるで『月下の棋士』で主人公・将介が元名人のじいちゃんに叩きのめされるが、駒に「もう一度遊ぼう」と語りかけられたように感じて再戦したように。

 やがて大人を打ち負かすほどになった彼の実力に舌を巻くチェスクラブの経営者。「お母さん、彼にチェスを止めさせてはいけない」クラブに通い詰めるようになったボビー(トビー・マグワイア)は当時の史上最年少・15歳でチェスの称号・グランドマスターを手にする。後は世界チャンピオンになるだけだ!

 IQ187、150手先が読めるとまで言われたボビーは明らかにチェスの天才だったが突拍子もない言動と自由奔放な性格で周囲を煙に巻く。1962年のブルガリアで行われたチェス・オリンピアードでボビーは試合を棄権して引退を宣言する。「ソ連の選手は俺に勝たせないようドローばかり繰り返している!」チェスは勝つとプラス1.5ポイント、負けるとマイナス1.5ポイント、ドローは両者に0.5ポイントずつを加算するのでドローを狙っていくのも戦法のひとつなのだがボビーはソ連の選手たちが結託してボビーにポイントを稼がせないようにしているとクレームをつけた。

 帰国したボビーの元に「チェスが好きな愛国者」と称する弁護士、ポール・マーシャル(マイケル・スタールバーグ)が現れ、ボビーの望みが叶うように交渉する代理人になりたいと言う。
 「代理人になって何が欲しいんだ?金か?」
 「私は愛国者なんだ。君に世界チャンピオンになって欲しいだけだ。無償で引き受けるよ」

 世界舞台に復帰したボビーは連勝を重ねカリフォルニアで行われたソ連選手団との親善試合に挑む。選手団のナンバーワンであり現世界チャンピオンのボリス・スパスキー(リーヴ・シュレイバー)が豪華なリムジンで会場に向かい、付き人を何人も従えて高級ホテルに泊まっているのを見たボビーは「リムジンに乗せろ」「もっと高級なホテルを用意しろ」「報奨金をもっとよこせ」を無茶な要求をつきつける。ポールはすべての要求が通るように交渉し、対局の席につくボビー。しかしスパスキーとの勝負には惨敗してしまう。

 その後引退と復帰を繰り返すボビーは1972年、27歳の時に再びスパスキーへの挑戦権を得る。決戦の地アイスランドのレイキャビクに向かおうとするボビーは完全に壊れていた。ホテルの電話をバラバラにして「ソ連に盗聴されている」といい、「ユダヤが世界を支配しようとしている」と陰謀論に染まっていた。ボビーはアイスランドに向かう飛行機に乗るため空港へ向かったが待ち受けていた取材陣が向けたカメラのフラッシュに激怒して帰ってしまう。

 自宅に引きこもるボビーの元にポールが一本の電話を取り次ぐ。相手は当時のアメリカ大統領、ニクソンの補佐官キッシンジャーだ。「大統領と私は君が米国のために戦うのを期待している」と告げられたボビーは飛行機に乗り込む。


 天才だがワガママで傲慢なボビーになぜ代理人が無償で支え、大統領までもが機嫌を取ろうとするのか?『ラストサムライ』などで知られるエドワード・ズウィック監督はその背景に迫る。ボビーが活躍した当時は東西冷戦のまっただ中。24年間もチェスの世界チャンピオンを独占していたソ連勢になんとしてもアメリカは勝ちたかった。ソ連にとってもチェスの世界チャンピオンを排出し続けることはただ「チェスが強い国」というだけではない。「ソ連という国家のシステムが優れているから世界チャンピオンを生み出せる」ということを主張することができるからだ。

 ボビーとスパスキーの対戦は単なるチェスの試合ではない。アメリカとソ連の武器をつかわない国家間の代理戦争だった。だから周囲の愛国者たちはボビーに熱狂的な声援を送っていた…という真理をこの映画は暴いている。
 しかし当のボビーは愛国とは正反対の思想を持ち、世界チャンピオンになった後も隠遁生活を送り、ユーゴスラビアでスパスキーとの再戦を行ったことで国籍を剥奪したアメリカ(当時、アメリカはユーゴスラビアに経済措置をとっていた)と決別し、世界各地を放浪した。晩年はスパスキーから世界チャンピオンを勝ち取ったアイスランドで暮らし、静かな余生を送ったという。彼は名誉的価値観で判断すれば国家の英雄だが、正体は一点の曇りもない反体制のアンチヒーローだ。そんなボビーを「心を病んだ天才」の演技をさせれば世界一の男、トビー・マグワイアが完璧に演じきる。

 この映画はハリウッド映画ではありがちの「心を病んだ天才のそばには彼を献身的に支える恋人の存在があった」ような展開には落とし込まない。何しろボビー・フィッシャー本人は生涯独身で(晩年は日本人と事実婚の状態だったというが、劇中カリフォルニアでの試合で陽気なカリフォルニア娘に声をかけられるまでは童貞だった!普通ならこの陽気なカリフォルニア娘がボビーを献身的に支える存在になるはずが、ボビーは単に童貞を捨てたいだけだった!この後、彼女は映画にほとんど出てこない!なんとアンチハリウッドな!!エドワード・ズウィックは完全にボビーに心酔しているのがわかる。

 ラストはアイスランドに到着したボビー・フィッシャーへのインタビュー映像で映画は幕を閉じる。ボビー(本人の記録映像)は語る。

 「チェスは人間の真理にたどり着く唯一の手段だ」

 つまり、真理にたどり着くのに女の愛などいらぬ!!ということですね!これをクリスマスに公開した日本の映画会社はさすがだとしか!


  


Posted by 縛りやトーマス at 20:02Comments(0)映画

2015年12月22日

妖怪大戦争が圧勝

 2015年の映画年末興行がいよいよ本格化。本命の『スター・ウォーズ フォースの覚醒』『映画妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』が公開されたのだ。
 この二本、ほぼ同日公開である。多くの映画がスター・ウォーズと張り合うのを避けて公開日をずらしたというのに、「関係ないね!」とばかりに直接対決を挑んだ妖怪ウォッチの男らしさときたら。その結果は…


映画ランキング : 2015年12月21日発表

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」優勢の予想を覆し、人気アニメの第2弾「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」が初登場1位を獲得した。全国434スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員97万4557人、興収10億5780万8800円を記録。これは昨年12月20日より公開され、15年度邦画No.1の興収78億円をあげた前作「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」の興収比64.9%の成績。そう、昨年の「妖怪ウォッチ」1作目は、オープニング2日間で興収16億2800万円を叩き出していたのであった。

他の作品が「スター・ウォーズ フォースの覚醒」を避ける中、真っ向勝負を挑んだ「妖怪ウォッチ」が、ハイレベルなオープニング対決を制した。妖怪メダルとカードが付いた劇場前売券は最終的に102万4825枚を記録し、2年連続で100万枚を突破。さらに入場者にも映画最重要キャラクターのメダルがプレゼントされるとあって、子どもたちが大挙して劇場に詰め掛けた模様。最終興収で60億円は超えてきそうな出足。

世界各国で記録的なオープニング成績が続出している「スター・ウォーズ フォースの覚醒」は、日本では初登場1位を獲得することが出来なかった。12月18日より全国958スクリーンで公開され、土日2日間で動員80万0258人、興収12億4502万3900円の成績。ただ、興収では「妖怪ウォッチ」を上回っており、3日間では動員104万4330人、興収16億1934万円を記録。興収254.8億円を記録した「アナと雪の女王」のオープニング成績を抜いている。


http://eiga.com/ranking/


圧倒的勝利…!まさに…!公開劇場数ですでに倍以上の数を確保したのにこの大差の敗北。理由として考えられるのは

・子供が観に来なかった

 スター・ウォーズ、子供はまったく興味がないようで近所の子供に聞いてみると「ジバニャンが出ない!」と言われた。今回の新作にはBB-8という露骨な子供向けのキャラクターを出して、児童層にもアピールしたのに(前回のジャージャー・ビンクスの失敗を踏まえて)所詮ガラクタだもんなあ。何故来ないかというと

・だって話が暗いもん

 確かに前作までのEP1~3は鬱になるほど話が暗くて子供が見て楽しめる話じゃないわな。EP4~6も今見るとルークが手を切られたり、ハン・ソロが氷漬けにされたり、みんながハッピーになってる中ルークだけは周囲の人物が全員死亡で楽しいことひとつもないよ!イヤな話だな!!子供が見て楽しくなる映画ではないことだけは事実。

・レイア姫がブサイク

 これが最大の問題点で、もちろん新作になっても演じる女優は同じキャリー・フィッシャーなんだから改善されることもなかった。こんなブサイク助けるために命がけになる共和国やジェダイはどうかしてるな!宇宙には美人がいないのか!?でもアミダラ姫はナタリー・ポートマンだったしな…


 これじゃあスター・ウォーズが妖怪ウォッチに負けるのも仕方ないかな!妖怪のしわざでないことだけは確か。


  


Posted by 縛りやトーマス at 12:03Comments(0)映画アニメ日本のとんでも事件

2015年12月20日

ネトウヨのファンタジー『海難1890』



 日本は世界中の人々からすごいと言われている、とかいうことを思想として右翼的な人が口にする時、定番として出てくるのが1890年に起きたオスマン・トルコの船エルトゥールル号遭難事件において和歌山県大島村樫野(現在の串本町)の村民たちが嵐に荒れ狂う海岸で必死に遭難者を救助した一件。
 漁が出来なければその日の食事すらおぼつかない小さな漁村だった樫野の住民はわずかな蓄えから食事、衣類を提供しオスマン・トルコの人々は遠い異国の日本人に大変感謝をしたという。事実この一件をきっかけにトルコ・日本両国間で友好関係が築かれるようになったという友好125周年記念作品がこの『海難1890』である。


 大日本帝国への親善使節団を乗せたオスマン・トルコ帝国の軍艦エルトゥールル号は明治天皇へ越権を済ませ、帰国のため横浜港を出港する。だが台風に荒れ狂う中で船は座礁、機関部が水蒸気爆発を起こし沈没。海岸での爆発音を聞いた大島村樫野の住民たちは打ち上げられた船の残骸と船員の遺体を発見。生存者を樫野の住民たちは総出で救助にあたり、貧しいものにも分け隔てなく治療を施すことで村民の信頼を得ている医師・田村(内野聖陽)の診療所は生存者で溢れかえる。
 かつて海難事故で婚約者を失い、ショックで口が聞けなくなった助手のハル(忽那汐里)の懸命の治療で息を吹き返す機関大尉のムスタファ(ケナン・エジェ)はべキール兵曹ら500人以上の犠牲が出たことを知り愕然とする。ムスタファは生存者の治療や、彼らのために村民がわずかな蓄えを供出し船員の遺族に返還する遺品の血や汚れを女子供たちが丁寧に拭いている姿に深く感謝し帰国する。

 95年後のイラン。イラク大統領サダム・フセインの停戦合意破棄によってイラン・イラク戦争は激化しイランの都市テヘランは攻撃にさらされる。日本人学校の教師春海(忽那汐里・二役)は地下壕でトルコ大使館の職員・ムラト(ケナン・エジェ・二役)と出会い、彼からトルコのお守りを託される。
 フセイン大統領による「48時間後にイラン上空を飛ぶ飛行機に軍籍・民間の区別なく攻撃をする」という無差別攻撃が宣言され、在留邦人らは脱出を図るが日本航空が「空路の安全が保証されなければ飛行機は出せない」と拒否、自衛隊も当時海外での民間救助のための法律が成立していないこともあって「国会での承認に時間がかかる」と拒否。外国の飛行機は自国の人間を救助するのが優先と断られ、在留邦人らは取り残されてしまう。
 春海はムラトから渡されたお守りを思い出し、日本の大使にトルコに救助を頼めないかと伝えトルコ政府に救援を依頼。トルコのオザル首相は閣僚の反対を押し切って救援機を飛ばす。邦人らは空港に向かうがそこには救援機に乗ろうとするトルコ人たちでごった返していた。立ち尽くす邦人たち。そんな時ムラトがトルコ人の前に立ち「我々はかつて日本人の善意に救われた。今度は私達が彼らを救う番だ」と演説。トルコ人らは陸路でトルコへ向かうと告げ、邦人らは無事トルコの飛行機で脱出できた…


 という感動的な作品なのだが後半のテヘラン邦人救出話は創作の部分が多く、しかも改悪といっていいレベルの話になっている。実際は日本の野村大使(当時)がトルコのビルセル大使と友人関係で彼に救援を依頼、ビルセル大使は友人のために本国に救援を要請。さらにオザル首相の元に伊藤忠商事のトルコ駐在員、森永尭から救援を求める電話がかかってくる。オザル首相は森永と10年来の友人であった。オザルは日本人救出のための飛行機を飛ばすと告げる。
 このトップダウンによって邦人救出となったのだが、映画では伊藤忠の伊の字も出てこない(だが伊藤忠商事はこの映画に協賛している)。この一件はNHKのプロジェクトXで『撃墜予告 テヘラン発最終フライトに急げ』という回で紹介されたぐらいなんだけどなあ…
 エルトゥールル号事件との結びつきを強調するために忽那汐里とケナン・エジェ二人の時空を超えたラブロマンスまで強引にひねり出した(テヘランでの二人の別れの際、「僕らは初めて会った気がしない」というわざとらしいセリフまで入れて!そんなの言わなくたって分かるよ!)けれどそんなラブロマンス話にしなくても事実の方が十二分に感動できる話なんだけどなあ…

 それにこの映画、構成が間違ってると思う。映画としての見せ場はむしろ前半のエルトゥールル号遭難事件なんだからこっちをメインにすべきでは?テヘラン邦人救出を先に描いて「なぜトルコ人が日本人を助けるのだ?」という疑問を持たせて1890年のエルトゥールル号事件の顛末を描くのが普通じゃない?あっちには水蒸気爆発による船体破壊とか見どころもあるのに。ハリウッド映画ならふんだんに予算を使って爆破シーンをド迫力で描く所が邦画の予算レベルの限界を見せつけられるしょぼくれた爆発場面(なぜかカメラも斜めに傾いている)はまるで盛り上がらず、小さな漁村なのになぜか遊郭みたいな場所があって遊女の夏川結衣を相手に貧乏人に冷たい医師の竹中直人が遊んでいたりとどこが小さな漁村だよ!

 映画の作り方が根本的に間違ってる上に創作の部分がまったくつまらない。「日本人は世界の中心で咲き誇っている」というチンケな自尊心だけは目一杯伝わってくるのでネトウヨのみなさんのファンタジー映画としては素晴らしいんじゃないですかね。


  


Posted by 縛りやトーマス at 23:32Comments(0)ネットトンデモ映画

2015年12月19日

2015グラドルベスト10

 今夜発表!主観(のみ)で選んだ2015グラドルベスト10(順位はつけていない)!アイドル冬の時代と言われながら週刊誌、漫画雑誌を買えば表紙は大抵グラドル。なんだかんだいって世の中がグラドルを求めているとしか思えないのです。彼女たちの存在が冴えない男子の心を慰めていることは間違いない!なので精一杯の感謝を込めて10人の女神をご紹介。


・安枝瞳

 大阪・貝塚出身の27歳。モデル、RQとして活躍。2年連続でIVを3枚リリース。今年は写真集も二冊出版、ともに馬鹿売れ。95センチのヒップがエロいと話題。Twitterに鍋パの食材をスーパー玉出で買っていたと書くなど、庶民的なところを見せるあたりがいかにも関西の娘っぽいて良い。最新写真集『ひとみしり♡』で衝撃のセミヌードを披露してファン熱狂。




・鈴木ふみ奈

 埼玉出身の25歳。撮影会をやってる友達の付き添いで参加したら更衣室での着替えを見られ「君はアイドルになれ!」と言われてその人が今のマネージャーという、どうかしてるきっかけでアイドルになり、あっという間に大ブレイク。学生時代は吹奏楽でサックスを吹いていたリアルユーフォニアム娘。『仮面ライダーフォーゼ』の例のプール回にゲスト出演していた。


伝説の貝殻水着


・青山ひかる

 長崎出身の22歳。声優を目指して上京したがおっぱいがすごすぎたためにグラドルとしてデビュー。アイドル舞台に出たりして活動がややアングラ感だが、とにかくおっぱいがすごいのでブレイクの兆しアリ。



唇も野生動物みたいなの


・護あさな

 東京出身の25歳。おっぱいというよりボインといった方が正しい超ボインの女。舞台、映画などに多く出演する女優路線でも活躍している。実写峰不二子は君しかいない!黒木メイサよりは断然護あさなだろうが…!


超ボイン


・高崎聖子

 愛知出身の22歳。大須のメイドカフェから地下アイドルとして活動、グラビアに。日テレジェニック2015のメンバーに選ばれるが愛人動画騒動に巻き込まれ、ジェニックを辞退。以降活動が明らかに低調に…もったいない…


ホンマもったいない


・長澤茉里奈

 ミスid2016グランプリ。放課後プリンセスという地下アイドルグループに居たが素行不良で格下げ処分。その後やはり素行不良で解雇。スタッフとしてつきながら再度オーディションを受け研究生扱いの放プリユースに所属、後ミスid2016に優勝という地下にありがちな困ったちゃんぶりを見せる娘だが、20歳童顔のロリ巨乳という類まれなポテンシャルにて人気爆発の予感。


これで20



 あ、10人て書いたのに6人しかいないや。まあいいか。この6人見てれば間違いはない。こうしてみると全体的な傾向としてわかることはグラドルの高齢化だ。ここにあげた子もそうだが人気が出るのが20代前半~半ばからなんだよな。10代がいない!10代だとAKBとか、グループアイドルを目指すのかな。グラドルはグループアイドルにいかなかったり、興味がないままモデル活動をしていった子が入ってくる世界になっとるな。
 もっとピチピチした(死語)10代のグラドルが見たいよ~あとFX実況で有り金全部失うアイドルも見たいよ~


  


Posted by 縛りやトーマス at 01:46Comments(0)アイドル

2015年12月16日

曖昧な常識を軽く越えてくれる『映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』




 京都アニメーションと大阪朝日放送がタッグを組んだ(京アニが在阪TV局と組んだ初のケース)アニメ『Free!』の映画版が『『映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』だ。
 小学校のスイミングクラブでのメドレーリレーで優勝した四人、七瀬遙、橘真琴、葉月渚、松岡凛は高校生になって再会する。スイミングクラブでのメドレーリレーであまりにも完璧な勝利を手にしたたため、「これ以上のチームには出会えない」と水泳から遠ざかっていた遙、オリンピックを目指して海外留学したものの、壁にぶち当たって水泳をやめようと思うほど悩んだ凛は地方大会での対決をきっかけに水泳への情熱を取り戻す…というのが『Free!』第一期のストーリーである。

 アニメ『Free!』の原案になったライトノベル『ハイ☆スピード!』は主人公たちが小学生時代の話で、TVアニメにする際に主人公らを高校生にしている。なぜこうなったのかというと(あくまで想像だが)『Free!』はあくまで深夜アニメなのでメインターゲットは20歳前後(もしくはそれ以上)の女性だろう。オタク女子、つまるところ腐女子の皆様といえども小学生男子のまだ成長しきっていない未熟なボディに萌え狂うのはさすがに…まだ高校生の肉体、引き締まった逆三角形の筋肉に大胆なカットのスイムウェアならばまだ…!というオタク女子特有の見栄というものに配慮した結果が「小学生を高校生にする」という措置だったのではないでしょうか!!
 これがオタク男子だったら小学生女子のスイミングクラブの話でも充分アリ、というかむしろそうしろ。小学生女子が短い手足を懸命にバタつかせて泳ぐのを見て「やっぱり小学生は最高だぜ!」と鼻息荒くする光景が目に浮かぶぜ!オタク男子は見栄よりも欲望を優先させる生き物だからな。まったく恐ろしい連中です。

 この辺がオタク女子とオタク男子の違いなのですが、それはおいといて。そして今回の映画版では中学生時代の話が描かれるのであった(ややこしい)。普通はTVシリーズの映画化というと当然のようにTVシリーズのメインキャラを出すはずが、映画版でメインに描かれるのは七瀬遙(CV:島崎信長)、橘真琴(鈴木達央)、ハルちゃんマコちゃんの二名であってあとの3人は完全に脇役以下の扱いなのだった!大胆すぎだろ…!!

 遙と真琴の二人は中学に進み水泳部長の桐嶋夏也(CV:野島健児)に勧誘され、クラスメイトの椎名旭(CV:豊永利行)、夏也の弟・郁弥(CV:内山昂輝)らとともに入部。この4人でメドレーリレーのチームを組むように決められるが「フリーしか泳がない」と宣言している遙はリレーには消極的。しかし夏也との勝負に引き分けたために「フリーでメドレーリレーに」出ることになる。
 こうして4人の練習は始まるがチームワークはバラバラ、個々の能力は高いもののリレーでその能力がまったく発揮されずに練習試合の結果はボロ負け。4人はお互いの悩みを告白し、打ち解けあい、やがてチームとしての思いが芽生え始める…

 挫折を経て結束した4人が内面的に成長し勝利を目指すという展開は王道のビルドゥングスロマンであり、別に腐女子じゃなくても楽しめる話である(おっさんの俺でもじんとした)。
 しかしこれは腐女子のための物語であるのでそういう部分はガッチリ抑えてある。他の3人を差し置いたためにメインで登場する遙と真琴だ。劇中、真琴は副部長の芹沢尚(CV:日野聡)から「真琴は水泳が好きだから水泳部にいるの?それとも遙と一緒の部に居たいだけなの?」と問いつめられ(問いつめられるほどのシーンではなかったと思うが、俺にはそう見えた)、言葉を失う。
 「僕は水泳が好きだからこの部にいると思ってたけど、本当はハルちゃんと一緒にいたいのか?どうなんだ?」
 と自問自答する真琴はもう冷静ではいられない!まさに尋常じゃない渦中!水泳のタイムはまったく伸びず毎日遙と一緒に通学してたのに先に学校に行ってしまい、遙に問いただされると「今日は日直があったから…遙に言うの忘れてたよ」とごまかすも「今までそんなことなかったじゃないか!?今まで自分のこと「僕」って言ってたのに「俺」に変わっちゃうし…どうして変わっちゃったんだ?」と詰め寄られて正気を失ったマコちゃん絶叫。二人は仲直りのために夜のプールでくんずほぐれつしながら泳ぐのであった…

 「やっとわかったよ。僕はハルちゃんも水泳も、大好きだよ!」

 愛の告白キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 Free!どころかハイ☆スピード!すぎる展開…ッ!!曖昧な常識を軽く越えてくれる…ッ!!


 映画は無事に最高のメドレーリレーを達成する展開で終了するため「中学で水泳を断念して高校でやさぐれる」というアニメ『Free!』と微妙に繋がっていないことや渚ヲタや怜ヲタがまったく満足できない構成には不満が残るので次回作ではそのあたりを解決してもらいたい。俺たちの夏は終わらない!


  


Posted by 縛りやトーマス at 23:11Comments(0)映画アニメオタク