2016年04月16日

大平透よ永遠に

 声優・俳優の大平透さんが86歳で亡くなりました。こういう報道では各媒体で記事の取り上げられ方に違いが出てくるものです。

ハクション大魔王 声優の大平透さん死去
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160414/k10010478931000.html

 代表的なのなNHKニュースのように、多くは『ハクション大魔王』『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造といったメジャーな作品を代表作として紹介するもので、他には『科学忍者隊ガッチャマン』の南部博士や『スター・ウォーズ』のダースベイダーの吹き替えを担当したという具合に紹介されています。

【訃報】大平透さん=声優
http://www.yomiuri.co.jp/obit/20160414-OYT1T50128.html?from=ytop_ylist

 読売新聞では『スパイ大作戦』の指令テープ「なお、このテープは自動的に消滅する…」やシンプソンズのホーマー・シンプソンの紹介や、読売では「まんがスーパーマン』でスーパーマン(ジョージ・リーヴス)の声を吹替したことまで触れられてますね。
 そしてこういう時に頑張りを見せるのがオタク系メディアで、GIGAZINEの記事はさすがと唸らされた。

【訃報】「スター・ウォーズ」のダース・ベイダー役の吹替などで知られる大平透さん死去
http://gigazine.net/news/20160414-toru-ohira-passed-away/


 読売も取り上げた『まんがスーパーマン』の吹き替えを「日本初の日本語吹替」という部分を強調し、ダースベイダー吹き替えに関するエピソードや、シンプソンズについても『ザ・シンプソンズ MOVIE』の吹き替え変更騒動についてもしっかりと解説。オタク系メディアとはこうありたいものです。

 大平透さんは他にも特撮・ヒーロー番組のナレーションなどでも活躍しており、それについてはあまり触れられていないのが残念。
 特にスーパー戦隊シリーズではゴレンジャーからダイナマン、そしてジュウレンジャーでナレーションを担当。面白いのは当初は「みんなで見よう!」「どうぞお楽しみに」といった普通の次回予告なのに(途中でなぞなぞが取り入れられたゴレンジャーはともかく)サンバルカンあたりから締めの一言を次回の内容に絡めた面白台詞を取り入れて視聴者が予告だけでワクワクするようになるのだ。いくつか抜粋する。

機械帝国ブラックマグマは、クモモンガーを使ってバルパンサーの暗殺計画を立てた
女の子に弱いバルパンサーは、かわいこちゃんのプロポーズにタジタジ
まんまと罠にハマり、毒グモの館に閉じ込められてしまった
危うしバルパンサー
太陽戦隊サンバルカン『待ちぶせ毒ぐも館』
かわいこちゃんには気をつけろよ


ゴキブリを嫌う奴は誰だ?
ブラックマグマって怖~い踊り病気にかけちゃうぞ~
え?これドジョウすくいだって?
それじゃあゴキブリネバネバだ~!
太陽戦隊サンバルカン『友達!? クカラッチャ』
はははは、君はゴキブリと友達になれるかな?


イナズマギンガーは、強力なファイターモンガーを誕生させた
さすがのサンバルカンもタジタジ
ヘドリアン女王とアマゾンキラーの陰謀で、何と何と、総統とイナズマギンガーが一騎打ちになった
太陽戦隊サンバルカン『機械帝国の反乱』
どちらが勝つか
はは、どっちが勝ってもこりゃあ面白いや


ゴーグルレッド赤間は、江戸時代に逆戻りしたような不思議な世界を見た
変身し、潜入してそこで見た物は、毒ガスを出す恐ろしいキノコを栽培する村人の姿だった
デスダークの陰謀か?
大戦隊ゴーグルファイブ『地獄のキノコ村』
変なキノコなんか食べるなよ



あぶぶぶぶ…あぶあぶあぶ…
大変だこりゃ
突然起こったあぶく汚染
町は水不足に陥った
カニモズーの有毒液にやられるぞー
水源地が危ない、立てゴーグルファイブ
蟹は~外~
大戦隊ゴーグルファイブ『シャボン玉大作戦』
あ~~あぶぶ~
泡食うなよ


うわー、UFOだ、UFOだ!
…お、よく見るとタコの怪人だぞ
その通り、進化獣タコシンカ様のお通りだ
みんな墨をかけられて真っ黒にされちゃうぞ
ダイナブラックも墨をかけられて、もう真っ青
科学戦隊ダイナマン『宇宙からの侵入者』
UFO出るぞ~


鉄十字団が仕組んだインチキなうさぎやひよこのレースのために、子供達は住み慣れた学園から叩き出されてしまった
怒りに燃えるスパイダーマン
しかし次々と繰り出される鉄十字団の罠
次回、『家なき子達に愛の学園を』
どうぞお楽しみに

ひとみの撮った写真が週刊誌のグラビアを飾った
モデルの少女花子の胸に光るペンダント
そのペンダントに波長能力をもたらす不思議な力があった
次回、『男の子をイビる野性の凄い少女』
どうぞお楽しみに


 文字を見るだけで蘇るあの低音美声。スケールの広さを感じさせながらもどこかコミカルな響きもあるのが独特だった。『海賊戦隊ゴーカイジャー』は過去戦隊をレジェンド扱いする内容だったので大平さんの復活を期待したんだけどな。関智一のも良かったけど。


 ナレーションのみならず、『宇宙猿人ゴリ』には公害Gメンの倉田室長として出演もしていました。



 若い時には普通にテレビから流れていた声の人が亡くなっていくのを見ると、俺も年取ったんだなぁ~としみじみ。このテープは自動的に消滅するが大平透さんの声は不滅だぜ。

  


Posted by 縛りやトーマス at 10:18Comments(0)声優特撮・ヒーロー