2016年08月21日

吠えろ重機!ドリルジャンボの世界

 『シン・ゴジラ』が異例のヒットを飛ばし続けている。公開直後よりも映画を見た人が口コミで作品の濃密さを伝え始めた二周目以降の数字が伸び、当初は25~30億程度ではと予想された興行成績も庵野総監督の前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を上回る55億越えが見えてきている。
 現代日本に巨大生物が実際に現れ被害を及ぼしたら政府はどう対策を取るか?というリアルなシミュレーションも去ることながら、後半に展開される重機を使用した対巨大生物作戦はアニメ風でもあり、現実世界でも可能と思わせるスペクタクルシーンでもあった。自衛隊の装備でもなく空想科学兵器でもない重機を使った作戦には特技監督・樋口真嗣が製作総指揮を担当した重機モノ作品『ロックドリルの世界 地底世界の超機械巨神』(なんちゅう大げさなタイトルや)を彷彿とさせる。



 これは削岩機、トンネル掘削機の国内どころか世界最大手のメーカーである古川ロックドリルのトンネルドリルジャンボを撮影した映像作品だ。総監督は樋口真嗣、監督は『ウルトラマンギンガS』『ウルトラマンX』『ウルトラマンオーブ』などで知られる田口清隆。テーマがドリルだからということでオーディコメンタリーには『天元突破グレンラガン』の監督、今石洋之が参加、ナレーションはグレンラガンの螺旋王役の池田成志が務めている。ドリルといえばこの人達!なメンツなのである。




 実際トンネルを掘るためのドリルはロボットアニメのような尖ってるやつではなく、シールドマシンかドリルジャンボで小さな穴を開け、そこに発破をしかける。
 本作は割と知名度のあるシールドマシンではなくドリルジャンボに焦点を当てている。なぜドリルジャンボの方なのかというと、見た目が単純にカッコいいのだ(笑)。



 これは作品中には出てこないが6ブームトンネルワークステーションというやつで、完全にロボットアニメに出てくるようなやつだ。巨大ロボット然とした外見にオタクの血が騒ぐ!今石洋之の「黄色と青いところで分離合体するんですよね!」と妄想を語り始める!
 このメンツなので当然特撮のドリルマシンについての話になり、ジェットモグラや本体に比べてドリルの小さいマシンでは穴は開けられないんじゃあ…などの話でウルトラセブンのマグマライザーはドリルが小さすぎるなどの話がみんなオタクなのでポンポン出てくる。



 今回の主役、JTH3RS-190EX3ブーム2ケージホイールジャンボの主力武器、じゃなかったブーム部分HD190油圧ドリフタ。
「煽りが轟天号っぽい」
 円谷特撮におけるメカ出動シーンを意識させるアングルでドリルジャンボを切り取っていく。このまま起動、合体変形となってもおかしくないノリ。



 配電盤ひとつ映すだけでもイチイチカッコいい。
「特殊なメカのように見えるけど配電盤」「(笑)」



「ガンヘッドみたい」
「その一言をどのタイミングで言うのかと(笑)」
「我慢できなくて…」
「誰が一番最初に言うのかと(笑)」

 そう、ドリルジャンボは外見はまんまガンヘッドで、ガンヘッドに色んな意味で魅了された人々はつい言わずにいられないのだった。パーティしようぜ!


せまい格納庫から登場するガンヘッド(嘘)

3本のブームはひとり1本ずつ操縦するため、こうやって3人並んで動かす

3本のブームは真上に穴を開けたりするために角度をつけられる

ライバル機登場(嘘)

海外輸出用の2ブームホイールジャンボT2RW-210

普通はこんなに伸ばさないらしいけど、絵作りのために「伸ばせるところまで伸ばして下さい」と田口、樋口がお願いした結果


 こちらの白いやつは油圧ドリフタが210と190よりすごい勢いであっという間に掘り進むそうです。



田口、樋口両名がふざけて作った激突シーン(笑)


ラストシーン、稼働時間を越えて使命を終えたドリルジャンボの墓場

 『シン・ゴジラ』で重機が大活躍している今こそ見直してほしい一本なのでみんなで見よう。ついでに『ガンヘッド』もな。

  


Posted by 縛りやトーマス at 20:38Comments(0)映画特撮・ヒーローオタク