2016年08月30日

あたしらは飼い犬じゃねえ、野良犬だ!『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』



『温泉みみず芸者』でデビューした東映ポルノ女優・池玲子の主演第二弾。監督は『トラック野郎』シリーズをヒットさせ、『温泉みみず芸者』を始め『徳川セッ クス禁止令 色情大名』『エロ将軍と二十一人の愛妾』『現代ポルノ伝 先天性淫婦』など映画館のカウンターでタイトル名を口にするのは相当恥ずかしいタイトルのポルノ映画で一時代を築いた鈴木則文。

 この映画、シリーズ一作目なのに「逆襲」てタイトルについてるんだよね。『北京原人の逆襲』みたいなもんだ。神戸・三宮を我が物顔で闊歩する女番長グループ・アテネ団。団長の玲子(池玲子)、万引き真弓(杉本美樹)、おサセのサセ子(一の瀬レナ)は通りすがりの男(由利徹)に「おっちゃん、コーヒー代の100円恵んでえな」と近寄り、言葉巧みに「名門女子大の学生と2000円でどう?」と持ちかける。昭和40年代にしたってウリで2000円は安すぎると思うんだが…
 あっさり引っかかった男は(まあ、由利徹ですから)車のトランクを閉めてくるというサセ子に「あんたも後で締めてえな」とおしゃまんべな下ネタを飛ばす。当然のごとく男は眠り薬入りの酒を飲まされて有り金ふんだくられるのでした。

 男の車を拝借してトンズラする玲子たち。しかし車がエンストを起こしてしまう。別の車をパクろうとしたところ杉岡英二(一ノ瀬謙、後の滝俊介、『特捜エクシードラフト』の本部長代理など)をリーダーとする走り屋グループに出会い、バイクの後ろに乗せてもらうが空き地に連れ込まれ犯されそうになる。
 しかし黙ってやられるようなアテネ団ではない。金玉蹴り飛ばしてチェーンを振り回す玲子「怪我をしたくなかったら消えな!」そこに現れた巽次郎(流健二郎)率いる北神会の面々。「北神会なんか知らねえよ」と粋がる英二たちを叩きのめす。
 玲子は次郎に「借りはつくりたくない」と一晩だけ寝てもいいという。連れ込み宿で英二に抱かれる玲子。当時16歳(!)の池玲子のベッドシーン!未成年のヌードが見られたいい時代(年をごまかしてデビューしていたそうだが)だ。
 俺の専属にならないかともちかける次郎に「あたしはね、誰にも頭を下げるのが嫌な女さ。組織に組み込まれるぐらいなら、アテネ団は解散するよ」とつれない返事。しつこい次郎に「二、三度寝たぐらいで色男面しないでよ」と釘を刺すのも忘れない。カッコいいぜ、玲子!

 翌日、アテネ団に入りたいという女学生・宥子(渡辺やよい)がやってくる。見た目もおぼこい宥子をひと目でバージンだと見ぬいた玲子、「男にやられて一生負い目を感じるぐらいなら、よっぽどマシだからいうのさ」との勧めに応じて宥子は自分の指で処女膜を破る。宥子に自分は13の頃、おふくろのSEXを見て「動物みたい」とショックを受け、シンナーを覚え(なんでやねん)、ラリって友達と公園にいるところを大学生に輪姦されて処女を失ったという壮絶な過去を語る玲子。
「団長もつらいことがあったんやね」
「バカ、おセンチは似合わないよ」

 と浪花節な会話。「とっとと制服なんか脱いじまいな。新しい服を揃えにいくよ」とデパートへ。適当に服を紙袋に放り込んでいく玲子たち。万引きじゃねえか!現行犯で店員に引っ張られていく真弓だがそんなことにビビるアテネ団ではない。

「おっちゃん、万引きって誰にいうてんねん!」
「さあ、盗ったかどうか調べてもらおうやないの、全部調べてんか!」


 と店長室でパンツ一枚になって啖呵を切る真弓。「ここはトルコ風呂じゃない」とうろたえる店長らに「もし盗品がでてきえへんかったらただじゃすまさへんで。その覚悟あるんやったら調べてんか!」とついにはパンツまで脱いでしまう。とっくに盗品はアテネ団の仲間に渡してしまっていたらしく、当然何も出てこない。さすが「万引き真弓」!そこに乗り込んできた玲子が「この落とし前どうつけてくれるんだよ」と店長から口止め料をせしめる。さらに真弓が「おっちゃん、うちの裸の見料は?」と二人からきっちり5千円ずつ巻き上げようとするが財布がすっからかんなので代わりに股間を蹴りあげて去ってゆく。なんて恐ろしい…

 アジトに宥子を連れてゆく玲子たち。そこで団に入ったらアテネ憲法(!)を順守してもらうと告げる。

1.団長の命令には絶対服従すること
2.団員が特定の男をもったり従属したり支配を受けることを厳禁する
3.団の秘密は固く守ること。口外した時は死の制裁をも甘んじてうけること
4.脱退は全員一致の意見を必要とする
5.団員は力と度胸を重んじ腕力の強化に務めること


 と世間のルールに従うことを嫌うくせにはみ出し者同士ではより厳しいルールをつくって守らせるというヤンキーの定番に習う玲子たちなのだった。そこに二度目の少年院入りから帰ってきた恐喝のジュン(賀川雪絵)がやってくる。ジュンに仁義を切り合う団員たち。ジュンは他の団員たちにはつるむが、「アテネ憲法だのなんだのとうるさくなったねえ。大体そういうのが嫌でやさぐれたんじゃねえか」と玲子には嫌味(正論)をいうのだった。以後玲子とジュンは対立するようになる。

 北神会の上部組織、極道の秋本組では組長の秋本剛(安倍徹)がムショ帰りの組員、土居を迎えていた。土居が対立組織の組長を殺して5年臭い飯を食っていたおかげで、秋本組はさらに上部組織の阪神連合に入ることができたのだが、功労者の土居にはつめたく、銭の稼げないヤクザは今の時代に合わないと露骨に嫌味をいうのだ。連合に取り入る200万を用意しながら土居にははした金の10万円を投げて渡す。それを興味もなさ気に拾い上げる土居。この土居を演じているのが天知茂で、ムショ帰りの冷や飯食わされる落ちぶれたヤクザの役にはまったく似合わないのだが、野心にギラつく登場人物たちの中ですべてにおいて冷め切っている演技は異彩を放っている。
 秋本は土居の妻だった梨恵(弓恵子)はパトロンを見つけてクラブ「リエ」を出していると告げられ物凄い目元の演技でショックを受ける天知茂。「リエ」で土居に接触する二郎は「土居さんに憧れてるんです」と熱っぽく語るが、土居は相変わらず冷めた風に今は、銭の稼げるヤクザがのし上がるんだという。パトロンを連れてきた梨恵に子供はいくつになったと聞くが、梨恵は「あなたの子供じゃありません」とにべもなく答える。

 山中でモトクロスをしている連中を眺めているアテネ団。そのうちの1人が走り屋グループのリーダー、英二だとわかる。「こないだはツイてなかったぜ」と悪びれない英二に「正直いってカッコいいわ」という玲子、モトクロスのツーリングに出かけるが公道を走れないので白バイに捕まる。英二は父親に手を回してもらって罰点を逃れる。なんとこいつ、製薬会社の社長のボンボンだったのだ。
 土居はデパートの屋上で梨恵と再会していた。「ただひとことお詫びを言いたくて」という梨恵に女の5年は長いからと赦す。すると幼い女の子がメリーゴランドに乗せてという。梨恵の子供であると直感した土居は女の子と一緒にメリーゴランドに乗る。本来ならちょっとおかしい場面なんだろうけど、当然天知茂なのでなんとも厳ついシーンになってしまうのだった。


 篠原由紀(潤まり子)という歌手のコンサート会場前にいるアテネ団。艶歌のひろみ(西来路ひろみ)が昔、歌手を目指して同じ学校にいて向こうは売れっ子歌手、自分は挫折してしまったが由紀が夢を叶えてくれたので満足しているという。
 そこに由紀がやってきてひろみは近づくが、由紀はこんな子は知らないとそっけない態度を取る。通りがかった二郎に小馬鹿にされたジュンと宥子は仕返しを企む。それを聞いた二郎は由紀のスキャンダルを教えてやってもいいとトップ屋の牛島一六(山城新伍)を紹介。牛島の手引で由紀とパトロンの国会議員の密会現場を写真とテープレコーダーに撮ったジュンたちと二郎は議員の事務所に乗り込み強請をかける。姿を見せた由紀に二郎はかつて由紀の家の工場で働いていた際、盗みを疑われ追い出され、由紀に惚れて手紙を送るも「泥棒がラブレターを書いた」と言われたことを「一生忘れねえ」と写真とテープを世間にばらまいてやると息巻く。
 ところが議員は秋本組と懇意の仲で乗り込んできた秋本組幹部の紺野(林彰太郎)に激しく叱咤される二郎。形勢逆転と由紀は豹変、二郎をヒールで踏みつけ「なにさ愚連隊のくせに!ケダモノ!ダニ!」と唾を吐きかける。このままでは済まないと二郎はパトロンのマンションにやってきた由紀をエレベーターで襲ってしまう。上下するエレベーターの中で輪姦される由紀。その後由紀と議員のスキャンダルはゴシップ新聞の一面を飾ることに。クラブで祝杯を挙げる二郎、ジュンらと牛島。その場に見たことのない男が紛れ込んでいる。

謎の男「大将!ようやってくれたおめでとう!」
牛島「おいちょっと待て、コレ誰や?」
ジュン「イイ男だけど、しらねえや」
牛島「ちょっと待てよ。僕この人にっかつの映画でよう見たことあるぞ、君はナニモンや?」
謎の男「名前は藤田五郎いいまんねや。ジャーナリストのはしくれでんがな」


 この怪しげなジャーナリスト気取りを演じているのは渡瀬恒彦で役名の「藤田五郎」というのは渡瀬の兄、渡哲也がにっかつでヒットさせた無頼シリーズの原作者名。クレジットにも記載のないカメオ出演で、おそらく山城新伍のお友達ということで出演したと思われる。完全におふざけの場面で渡瀬も出演に乗じて女優陣とイチャイチャしたくてしょうがねえといった感じが笑わせる。
 その場に現れた玲子がアテネ憲法が守れなくなると連中を責めるが「ズベ公にそんなもんいるもんかい!」とジュンとの対立は深まるばかり。

 海水浴場でアテネ団と北神会がシノギをしている。北神会のヌケ作(山田喜芳)がサセ子にタイヤ10本盗んだら寝てやると言われ、警察に捕まってしまう。二郎はこれは貸しだと玲子にいう。
 宥子は仲間が捕まっても落とし前をつけさせないのは二郎が玲子に惚れているからだといい、惚れてなどいないという二郎に惚れていないのなら証拠として自分を抱いてくれと迫る。宥子は二郎に惚れているのだ。テントの中で宥子が二郎に抱かれたのを知った玲子はアテネ憲法を破ったと宥子を殴るが、自分ができないことをされたから悔しいんやろと宥子に指摘されてぐうの音も出ない。

 秋本組が高利貸しを接待するためにアテネ団の玲子を寝かせろと二郎に命令、二郎は玲子に海水浴場での借りを返せ、それが俺とお前の間の仁義だと玲子に言い聞かせるのだった。夕方、アテネ団は英二たちに誘われる。

「これからはカーセッ クスの時代じゃねえ、オートバイファックの時代だ!」

 という英二たちのバイクにトップレスで乗せられたアテネ団は英二たちに跨がられたまま「男がバテるまでの距離で勝負だ」とわけのわからない行為に付き合わされる。これがあの画像板とかでたまに出てくる「脳天までしびれる オートバイセッ クス」の元ネタな。



 英二と玲子は最後まで走りきり、見事勝利。英二の前で今晩だけは団長じゃない、ただの玲子でいたいんだという二人は夜通し抱き合う。二郎との仁義を果たさず、アテネ憲法をも破った玲子をジュンはリンチにかける。なんと疾走するモーターボートにロープでつないだ玲子を海中引きずり回しの刑!川崎国とか東松山のガキ共も真っ青のハード私刑に心底震え上がります。70年代は作り話が現実を上回っていたことがよくわかりますね。それに比べて最近の創作は現実世界に負けっぱなしなんだから…

 リンチ後、ジュンと玲子は新しい団長をサシのゴロマキで決めようということに。激しい殴り合いの末、玲子が勝利。ジュンは負けても気持ちはさっぱりしてると団を去ってゆく。
 二郎は高利貸しの接待に失敗したことを責められ、北神会の解散を命じられるが、兵隊だけは預かってやると言われあまりの仕打ちに歯向かうが袋叩きにあう。そこに現れた玲子を秋本組長はお前らは目に見えない鎖に繋がれた飼い犬だというが、あたしらは飼い犬じゃない、野良犬だと言い返す。二郎ともども殴られているところに土居が現れ、これ以上やるなら黙っちゃいないと二郎たちを救い出す。梨恵と出会った土居は女の子はあなたの子供だと告げられ薄々そうじゃないかと思っていたと。

 3000万円を用意するため覚せい剤精製に手を出そうとする秋本組は塩酸フェニールを手にいれるため製薬会社と取引を考える。秋本組の車を暴走族が取り囲んで嫌がらせをし、そのリーダーが製薬会社社長の息子、英二だと知った秋本は英二を誘拐し、生命と引き換えに塩酸フェニールを手にいれようとする。
 土居は秋本に盃を返したいとやってくる。そんな土居に秋本は最後に一仕事してくれれば縁を切った上に500万も渡すといい、土居は渋々仕事を引き受ける。そんなやつを信用していいのかという紺野に秋本は死人に口なし、秘密を知っているものは皆殺しだと言い放つ。
 秋本組の英二の父親との取引を知った牛島は(さすがトップ屋、というか一体どうやって手に入れたんだ)「こんなデカイネタは生涯掴めんで。50万でどや!」と銭ゲバぶりを見せるが「今は払えないが、うちらの体を担保にしてもええ」というアテネ団の団結に心動かされ正義のジャーナリスト魂をムラムラ(笑)させるのであった。


 オートバイファックやボート引き回し、あっさりカモにされる由利徹などバカとエロと暴力が巧みにミックスされた鈴木則文監督の演出は観客をまったく飽きさせず、クライマックスまでノンストップで楽しめる。何より出てくるズベ公女優がみんなカッコいい!あくまで男性的な見世物ポルノなんだけど男に決して媚びようとせず「飼い犬じゃねえ、野良犬だ!」とズベ公のプライドを貫く池玲子の生き様、惚れるわ。EXILEの『HiGH&LOW』なんて独立した生き様を持っている女性なんか1人もいなくて70年代の女性観にすら劣っているのがよくわかる。そもそもこの映画に出てくる男は(天知茂を除いて)バカばっかりで女の方が活き活きしてるもんな。
 低予算をものともしないスピード感とパワフルさに満ちた本作は面白い映画とは何かを再確認させてくれるといえよう。とにかく女優陣がもったいぶらずにこれでもかってばかりにおっぱいをぽいぽい出してくれて今時の乳首ひとつ出すのにチマチマもったいぶる女優たちは猛省せよといいたいね。おっぱいぐらい気軽に出せ!アテネ憲法よりもおっぱい憲法の成立を希望する。


  


Posted by 縛りやトーマス at 15:50Comments(1)映画芸能人ヌード

2016年08月28日

9月予定

9月の予定

9/17(土)
『続・新アイドル十戒 九戎目』
場所:アワーズルーム
開演:19:00
料金:2,500円(1drink付)
出演:竹内義和 縛りやトーマス



9/22(木祝)
『スーパーヒーロートーク(仮)』
場所:なんば紅鶴
開場:19:45 開演:20:00
料金:¥1,000- (1drink別)
出演:にしね・ザ・タイガー、ソエジマ隊員、花鳥風月緒形、縛りやトーマス、他

特撮ヒーロー好きによるトークライブ!
ジュウオウジャー、仮面ライダーゴースト、特撮オタクが熱く語る!


9/24(土)
『僕の宗教へようこそ第八十五教義~土曜ロードショーVSまんがタイム白鯨』
場所:なんば白鯨
開場:18:30
開演:19:00
料金:1,500円(1drink込)
出演:縛りやトーマス アシスタント・トモ

深夜ラジオさながらのどうでもいいことに夢中になる企画、今回はバットマンVSスーパーマンばりの対決回。映画対漫画!


※後追加アリ
※旧シネマパラダイスは今月休みです  


Posted by 縛りやトーマス at 22:24Comments(0)告知

2016年08月28日

お前もお前もお前も死ぬのだ!『X-MEN: アポカリプス』



 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『X-MEN:フューチャー&パスト』に継ぐ三部作の完結編で原始のミュータントであり最強のヴィラン、アポカリプスとの戦いが描かれる。


 強大な能力で古代エジプト人の上に君臨していたエン・サバ・ヌール(後のアポカリプス)は他のミュータント能力を持つ者の肉体に魂を転移させて生きながらえてきたが、彼の能力を危険視する人々(なにしろアポカリプスはテレキネシスで石を浮かせて自分でピラミッドを作ってしまう!)が反乱を起こす。
 転移の儀式につかうピラミッドを崩壊させて殺そうとするのだが、石を滑落させてピラミッドの大黒柱(?)をへし折ってしまう、って大規模なドリフ大爆笑の崩壊オチを見せられて制作費100億以上の大作とは思えない!何の冗談?
 時が経ち1983年。『X-MEN:フューチャー&パスト』時の騒動でミュータントを神に等しい存在と崇める集団が出来ており、彼等が生き埋めになってしまったアポカリプス(オスカー・アイザック)を目覚めさせる。覚醒したアポカリプスは自分を崇めない、美しいこの星を我が物顔で歩きまわっている人間たちを見て、まるで『デビルマン』のサタンのごとく怒り世界を破滅させることを決意。「私は許せなかった!私が生命がけで守った地球を汚した人間を!」四人のミュータントを直属の配下『黙示録の四騎士』とする。
 アポカリプスの能力は"恵まれし子らの学園”にいるプロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)らにも届き、ジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)を夜ごと見る悪夢に悩ませていた。
 その頃ポーランドで正体を知りながら自分を愛してくれる妻、そして娘とともに隠遁生活を送っていたマグニートー(マイケル・ファスベンダー)だったが、能力を知られた警察との争いで妻子は生命を落としマグニートーは姿を消す。
 セレブロでマグニートーに自分の元に来るよう呼びかけるプロフェッサーXだが、逆にアポカリプスに脳内に入り込まれ世界中の核兵器を大気圏外に放棄、プロフェッサーを誘拐する。
 プロフェッサーを利用して世界中の都市を破壊するアポカリプスは人類に宣戦布告。お前もお前もお前も死ぬのだ!(この映画、色んなシーンが『デビルマン』ぽくて黙示録感があるな)


 最強の敵と称されたアポカリプスがまったく最強に見えないのが問題点のひとつで、巨大なテレキネシスがあったらなんでも出来そうな割にはミュータントたちにあっさりやられてしまうし。この手の「最強の敵」描写って本当に難しくて、とにかく滅ぼすか支配するかの二択。理由は悪いやつだから滅ぼす、支配する!といった具合で描写がペラペラ。さっきもいった『デビルマン』のサタンみたいな内面の怒りがアポカリプスからはまったく伝わらない。単なる「悪いやつ」でしかない。アポカリプスによる人類支配にメリットでもあればわかるんだけど。
 敵ではなくミュータントを取り巻く状況自体が絶望的という風に描いた『X-MEN:フューチャー&パスト』は上手かったなあと。
 それに色んな能力があっても結局力でゴリ押しする方が勝ってしまうってのも短絡すぎ。もうクイックシルバーだけでいいんじゃないかな。

 この三部作シリーズは途中の展開とオチがいつも同じで喧嘩別れしたマグニートーが仲直りしようとするんだけど不貞腐れてどっか行く、の繰り返しで今回も同じだったのには呆れたわ。お前らいい加減にしろ。

 内容そのものが黙示録的大崩壊でズッコケ超大作!ジャンプ長期連載漫画の末期を見せられた気分。


宣伝の一環でサイロックのコスプレをした吉木りさはアリだと思います!俺の股間が黙示録!


  


Posted by 縛りやトーマス at 15:32Comments(0)漫画トンデモ映画

2016年08月28日

回数よりも一発入魂

 もとSKE48にて現・AV女優の三上悠亜さんが東スポでやってる連載がDMMにも転載されているので読んでるんですけど…

<元国民的アイドル三上悠亜AVプリンセスへの道>“1発入魂”あえて1回で終わらせるのがベスト
http://news.dmm.co.jp/article/990299/


 悠亜ちゃんがAVプリンセスになるためには果てしないセッ クスを見せてくれ!という読者の意見に

「結構、自信がありますよ!例えば騎乗位で自分から腰を動かしても、あまり疲れないですから。もしかしたら、ダンスで鍛えられたせいかも」

 とSKE時代が今の財産になったと振り返る彼女。さらには

「ところで、体力がものをいうのは腰遣いだけじゃありません。そもそもの“持久力”も自信がありますよ。というのも、セッ クスが終わっても、まだまだ“ヤル気”を失いません(笑い)。もちろん、出し惜しみすることなく全力を出し切って満足した上での話ですからね。「もう1回Hしよう」と言われればできる状態だと思ってください」

 とちょっとやそっとではヤリ足りない底なしぶりをアピール。さすがかつて手越くんにカラオケボックスのソファに押し倒されただけでは飽きたらず、持ち帰りアフターされたタフギャルですね!しかし

「ただし、何回もこなせる体力はあっても、あえて1回で終わらせるのがベストだと思ってます。1回に全力を尽くし、お互いに素晴らしい印象を残したまま終わる!これが大事だと思いません?「もう1回したい」という気持ちを持ち続けられますので」

 腹八分目が何よりもベストってことですね。AVプリンセスどころか性豪じゃねえかと思うのですが、その後のコメントでは


「今から振り返ると、私が“セッ クス体力”に自信を持てるようになった原点は中学3年の体験にあるような気がします。当時、仲のいいカップルが「1日6回セッ クスした」と言ってるのを聞いて、私たちカップルも1日に何回できるか記録に挑戦したんです。その結果は1日7回!ちなみに私は、まだできました」


 おい、中3の時ってSKE48加入前じゃねえか。素人の時からヤリマンだったのか!それじゃあしょうがない(なくない)
 SKE当時の人気メンバーがコレなんだから、乃木坂だろうか欅坂だろうがもう誰も信じられない。





  


Posted by 縛りやトーマス at 01:53Comments(2)アイドルAKB48AV芸能人ヌード

2016年08月27日

まんがタイムきららCarat10月号雑感

 まんがタイムきららCarat10月号購入。表紙・巻頭カラーはアニメ絶好調放送中の『NEWGAME!』…青葉の隣の娘は誰?



 ここに来て新キャラの登場ということでアニメ二期への期待が高まるな(気が早すぎる)。先月号でコウが言ってた「キャラ班に一人、プログラマーに二人」入る新人(もう一人はねね)。


両人サイドポニー

 黒髪が鳴海ツバメ(プログラム)、ピンクが望月紅葉。本作では珍しい漢字名で青葉と同じキャラ班に入ることを宿命づけられたような名前ではないか。彼女は雑誌でコウが描いたキービジュアルを見てらしくない、ばかっぽい(酷い言われよう)と青葉がキャラデザしたのをそうとは知らず見抜いており、彼女もまた新人らしからぬ才能を持っているのでした。しかし青葉(さらにはねね)以上のうっかりドジっ子(青葉の苗字を間違えたりする)な上に若干コミュ障の気が。この漫画引っ込み思案やコミュ障多すぎませんか…

 続いて『ひだまりスケッチ』は吉野屋先生が登場。どうしても吉野屋先生が登場する度切ない気持ちになるのを抑えきれない…



 夏用の水着をゆのたちが買いにいく話でさりげなく(?)登場した先生がたくさんある自前の水着をあげようとするも中山さんが「絶対サイズ合わないですもん!」と拒否。「じゃあピッタリサイズにお直ししてあげます」といつものセクハラ攻撃を受けるハメに。あぁ…切なすぎる…

 最近やすなのサイコパス感が著しい『キルミーベイベー』は今月もサイコ!通学路でいきなり背後からバットで急襲しようとするやすな。なにこのサイコ野郎…



 落ち武者の怨霊が取り憑いているバットをうっかり掴んでしまったやすな。バットが手から離れないのだった(そういうことか)。そんなことは信じないソーニャに「物置から一緒に出てきた約三百年前に書かれた古文書にそう書いてある」と嘘八百を並べるやすな。三百年前に野球もバットもなかったと思います。
 どうやらソーニャを犠牲にして呪いから逃れようとした(ひどすぎ)やすな、
「知らない誰かにやったら犯罪になるし」(という理由でソーニャを狙った)
「犠牲になってもらうのに価値的に妥当」(という理由でソーニャを狙った)
 マジでサイコすぎやすな。この後二人で呪いをなすりつけ合うのだけど、ホームランを打てなかった悔いで呪いになったという古文書に従ってホームランを打たせて成仏させようということになり、やすなが打った打球がもちろんソーニャちゃんを直撃するという…いやあ王道の展開でしたね。

 今月も二本連載の『ブレンド・S』一本目はツインテ・巨乳・ツンデレのバックスクリーン3連発少女の夏帆ちゃんが「クラスメイトが店に来ている」との理由で仕事もしないで隠れているので、引っ張りだそうとするロリBBAの麻冬さんに「こんなことで働いてるの見られたらオタクってバレちゃう」


自分の店をこんなとこ呼ばわりされてしまう店長

 隠れオタクの息苦しさを赤裸々に綴った(大げさな)回でキュンキュンしましたね(笑)あとツンデレは面倒くさいです。でも好き。二本目は二度目の壁ドン回。


 単行本2巻が10月発売になる『まちカドまぞく』、担任にすら「シャドウミストレスさん」で通っている優子…


 夏休み前に優子が桃に果たし状を書くのだが担任が夏休み中に自分の生徒から補導される子が出るのは面倒だということから果たし状の文面をソフトに抑えさせた結果、何が言いたいのかよくわからない内容になり、桃が「自分を遊びに誘っているのだな」と勘違いし、またもすれ違うハメに。この周囲の人間に操られているというか騙されている感がこの漫画の面白いことだな。そしてごせんぞは閉鎖された学校に放置されてました。

 『おちこぼれフルーツタルト』は勝負下着回。エロい!エロい!エロい!以上!久々巻中カラーの『はるみねーしょん』は妹が出てきてカオス感が増した。
 最終回の『カスタムメイド!』は新キャラのアリスが最後だけの登場なのがもったいなかったかな。オタクで僕っ子のお嬢様・ユウを彼女がお慕い申し上げる同人作家・絶対正義先生こと表情筋が豊かでない無表情少女・相対マサキを始めとするお屋敷のメイドたち、クラスメイトともども優しく見守ってあげるという本筋で、つまりそれぐらい見た目も中身も幼いのだが最後にユウが母親に自分がオタクだと告白する場面はあんなに幼かったユウの成長が見られて2年以上に渡ってユウを登場人物ともども応援し続けた読者も思わず涙、涙の大団円。
 作者のたちつてつこ先生は読み切りの『トイレのはなこちゃん』が良くて、(『カスタムメイド!』内にも映画のポスターで登場していた)それを経ての連載昇格が二巻まで続いたわけでなんだか嬉しかった。次回作にも期待です。


 一話完結から連続シリーズになっていた『リトル・リトル・アリス』、リデルがパンプキーナの女王を目指す話だったはずがなぜかアドバイザーについての話になるという読者もびっくりの方向転換に正気を失いかけましたが、もともとこんな漫画だったような気もするな~ひょっとしたらなし崩しで完結するのかと予想していたのからまだまだ連載は続くようで一安心。それにしてもハートの女王はどうなったんだよ!?

話飛びすぎだろ


 3本のスペシャルゲストはうーん…イマイチ。ということで来月のCaratは9月27日発売、またまた『NEWGAME!』が表紙・巻頭カラー、センターカラーは一巻発売の『リトル・リトル・アリス』です。ドキドキビジュアルドットコム!


  


Posted by 縛りやトーマス at 15:58Comments(0)漫画

2016年08月26日

クライシス帝国も真っ青

 『まれ』などに出演していた若手俳優の高畑裕太が群馬のビジネスホテルで40代の女性従業員を乱暴したとして準強姦容疑で逮捕された問題について母親の高畑淳子が記者会見で謝罪させられるハメに。
 22の息子のしでかしたことで61の母親が謝罪させられるという、いかにも日本的なワイドショー展開。さらに会見でどこぞの記者が「(息子の)性欲が強いとか、性的嗜好(しこう)がおかしいと思ったことはないか」という無神経というかセンスのない質問に批判が集中。


高畑淳子への無神経な質問に批判噴出!ツイッターで「息子の性癖」がトレンドに
http://www.sanspo.com/geino/news/20160826/sca16082614140014-n1.html


 この記者の言いたいことは「いきなり従業員襲うって、どんだけ溜まってんだよ」「相手40じゃねえか。熟女趣味かよ!」ってことなんでしょうな。
 そんなもん、母親が知るわけねえだろって。ホントワイドショーの仕事してる記者ってセンスねえなあ。この記者の質問嗜好がおかしいと思います。こんなやつは機甲隊長ガテゾーンに撃ち殺されてしまえ。


息子の不祥事に心を痛める諜報参謀マリバロン様(嘘


  


2016年08月26日

反戦セッション『ジャズ大名』



 『シン・ゴジラ』の影響でにわかに岡本喜八監督の再評価が起きている昨今、レンタルDVDやアマゾンプライムなどで喜八映画に初めて触れようとする人たちがいるとのこと。まっすぐ『日本のいちばん長い日』や『独立愚連隊』を見るのはまだしも、『ブルークリスマス』なんか見ちゃった日には「なんだこりゃ」となるのは必死!なので僕としては『ジャズ大名』あたりからお勧めしたい。

 南北戦争が終了、黒人奴隷としてこき使われていたトロンボーン吹きのジョーは「俺は自由だ!」と歩いている途中で同じく解放された兄のサム、従兄弟のルイ、叔父のボブと再会する。彼等の台詞は英語に日本語の吹き替え(石川あたりの方言)が被さる形。
 4人は祖国アフリカへ帰ろうとする旅の途中でメキシコ人の商人アマンド(ミッキー・カーチス)に出会い、俺の知り合いの船にただで乗せてやるから代わりに音楽をやってくれと言われ、喜んでついていくが乗せられた船は日の沈む西側に進んでいた(アフリカは南)。彼等はだまされていたのだ。クラリネット吹きの叔父ボブが病で死んでしまい、嵐に遭ったのをこれ幸いとジョーたちは小舟に乗って逃げ出す。

 気がつけばジョーたちは駿河の国庵原藩に漂着。助けられた彼等は藩主・海郷亮勝(古谷一行)の城内に匿われる。幕末の最中、珍客の処遇に窮した家老の石出九郎左衛門(財津一郎)は江戸にお伺いを立てるもそれどころではない江戸は藩主に一任させる。亮勝は世情に疎く、そんなことより愛用の篳篥(縦笛)を吹いていたいという藩主なので黒人の持つ楽器や音楽に興味が湧き、なんとか会おうとするが家老は会わせようとしない。
 江戸に預けている亮勝の奥方が世継ぎを産んだとの知らせが参り、藩主らは喜びに沸くが亮勝の妹・松枝(岡本真実。彼女のはっちゃけ演技が見事)は「子供は十月十日で生まれるもの。一年がかりで生まれた子供の話など聞いたことがない」と一蹴。亮勝が江戸に詰めていた日数と合わず、奥方の不義密通が疑われる。監督不行届の責任を取って切腹しようとする九郎左衛門を亮勝は止め、代わりに黒人たちと引き合わせることに。
 亮勝は黒人らから叔父ボブの壊れて音が出ないクラリネット(笑)を渡される。鈴川(本田博太郎)の通訳で「この楽器には篳篥の葦舌(リード)のようなものがないのだ」と自分の篳篥から葦舌を外してクラリネットにつけると音が出た!亮勝は思いのままにクラリネットを吹き続ける。朝から晩まで!

 戊辰戦争が激化し、幕府に続く街道にある庵原藩は幕府軍、薩長軍の通り道になっているので両軍が通り道に使うのであるが、亮勝は「ここをただの道にするのだ。幕府も薩長も自由に通ってもらえ」と城内に通り道をつくるよう命令。九郎左衛門は殿の部屋も潰すのか聞いたところ亮勝は「無用。余にはこれさえあればよい」とクラリネットを振りかざす。

 あっという間に城内に通り道が出来、それを「東名高速の前身」「バイパス開通」といったギャグにしてしまうセンスにはひっくり返った。城内には三味線、琴、鼓、果てはそろばん、動物の骨といったものまで駆使したジャム・セッションが始まる。「あんなどんちゃか騒ぎを…」と言っていた九郎左衛門までもが山鹿流陣太鼓を繰り出してセッションに参加してしまう!
 その頃城の通り道では幕府軍と薩長が激しく斬り合いをしていた。それをよそにジャム・セッションは狂乱の度合いを増していく。愚かな殺し合いをあざ笑うように人種も身分も飛び越えたセッションの方が楽しそうに見えるという反骨のメッセージが軽快なジャズのリズムに乗って届いてくる。
 冒頭でくらいブルースをやろうとする叔父たちに「そんな悲しげな曲じゃねっしゃ。もっと跳びはねるような陽気な、陽気な」というジョー。ひたすら暗くて陰鬱な反戦映画が多い中、底抜けに明るいトーンで描かれる本作は岡本喜八の奇才ぶりが伺える。岡本喜八を知らない人が今見ても充分楽しめるぞ。イェーイ!!


  


Posted by 縛りやトーマス at 00:19Comments(0)映画音楽旧シネマパラダイス

2016年08月25日

懺悔展

 久米田康治先生の画集『悔画展』発売記念の作品展『一挙後悔中~さよなら久米田先生~』の大阪展が開催中。



http://gofa.co.jp/art/160702_kumetaten/index.shtml

 海岸通ギャラリーCASO、スペースB,Yにて9/4まで。『南国アイスホッケー部』から最新作『かくしごと』まで、原作担当の『なんくる姉さん』『じょしらく』に至るまでの原画展示、高精細出力画展示、画集の特典付き販売、展示会記念グッズの販売、コラボカフェメニューの販売。
 意外にも普通の漫画家みたいなことをしているので驚いた(笑)。絶望した!原画展で昔の仕事で小銭稼ぐ普通の漫画家みたいなことしている久米田に絶望した!しかし現地にいったらそんなことはなくてまた絶望するかも…過ぎゆく夏の締めくくりにいかがですか。


  


Posted by 縛りやトーマス at 14:48Comments(0)漫画

2016年08月23日

YouはShock!ペナントレースはすでに死んでいる!

 2016プロ野球ペナントレース。阪神は残り28試合の時点で4位。3位のDeNAとは3.5ゲーム差。CS出場に黄信号が灯っている状況で逆襲をかけるべく謎のコラボ企画を実施。


北斗の拳×阪神タイガース、監督を原哲夫描き下ろし&千葉繁がナレーション
http://natalie.mu/comic/news/198979
金本ケンシロウ大号令!“北條の拳”で3位を取り戻せ
http://www.sanspo.com/baseball/news/20160823/tig16082305030014-n1.html

 26日からの5位ヤクルトとの直接?対決を『北斗の拳ナイター』とし、原哲夫による世紀末救世主と化した金本監督が登場。

このクオリティ

 コラボグッズも販売され、当日はナレーションの千葉繁さんも来園して試合前イベントを盛り上げるという。なんか無駄に本気度が高いんですけど!
「201×年!甲子園は虎の咆哮に包まれた!」
「運命を切り開く男がいる! 天に背く男がいる! それは金本阪神二千年の宿命。見よ! 今このペナントの歴史に、終止符が打たれる!!」

 的なやつが聞かれるのかと思うと…

 しかしなぜ今になって北斗の拳なのかしら。しかも阪神、ヤクルトって4位5位だから今年の成績が世紀末じゃねえか。ペナントレースはすでに死んでいるって意味なのかな…


  


Posted by 縛りやトーマス at 10:32Comments(0)漫画野球

2016年08月21日

吠えろ重機!ドリルジャンボの世界

 『シン・ゴジラ』が異例のヒットを飛ばし続けている。公開直後よりも映画を見た人が口コミで作品の濃密さを伝え始めた二周目以降の数字が伸び、当初は25~30億程度ではと予想された興行成績も庵野総監督の前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を上回る55億越えが見えてきている。
 現代日本に巨大生物が実際に現れ被害を及ぼしたら政府はどう対策を取るか?というリアルなシミュレーションも去ることながら、後半に展開される重機を使用した対巨大生物作戦はアニメ風でもあり、現実世界でも可能と思わせるスペクタクルシーンでもあった。自衛隊の装備でもなく空想科学兵器でもない重機を使った作戦には特技監督・樋口真嗣が製作総指揮を担当した重機モノ作品『ロックドリルの世界 地底世界の超機械巨神』(なんちゅう大げさなタイトルや)を彷彿とさせる。



 これは削岩機、トンネル掘削機の国内どころか世界最大手のメーカーである古川ロックドリルのトンネルドリルジャンボを撮影した映像作品だ。総監督は樋口真嗣、監督は『ウルトラマンギンガS』『ウルトラマンX』『ウルトラマンオーブ』などで知られる田口清隆。テーマがドリルだからということでオーディコメンタリーには『天元突破グレンラガン』の監督、今石洋之が参加、ナレーションはグレンラガンの螺旋王役の池田成志が務めている。ドリルといえばこの人達!なメンツなのである。




 実際トンネルを掘るためのドリルはロボットアニメのような尖ってるやつではなく、シールドマシンかドリルジャンボで小さな穴を開け、そこに発破をしかける。
 本作は割と知名度のあるシールドマシンではなくドリルジャンボに焦点を当てている。なぜドリルジャンボの方なのかというと、見た目が単純にカッコいいのだ(笑)。



 これは作品中には出てこないが6ブームトンネルワークステーションというやつで、完全にロボットアニメに出てくるようなやつだ。巨大ロボット然とした外見にオタクの血が騒ぐ!今石洋之の「黄色と青いところで分離合体するんですよね!」と妄想を語り始める!
 このメンツなので当然特撮のドリルマシンについての話になり、ジェットモグラや本体に比べてドリルの小さいマシンでは穴は開けられないんじゃあ…などの話でウルトラセブンのマグマライザーはドリルが小さすぎるなどの話がみんなオタクなのでポンポン出てくる。



 今回の主役、JTH3RS-190EX3ブーム2ケージホイールジャンボの主力武器、じゃなかったブーム部分HD190油圧ドリフタ。
「煽りが轟天号っぽい」
 円谷特撮におけるメカ出動シーンを意識させるアングルでドリルジャンボを切り取っていく。このまま起動、合体変形となってもおかしくないノリ。



 配電盤ひとつ映すだけでもイチイチカッコいい。
「特殊なメカのように見えるけど配電盤」「(笑)」



「ガンヘッドみたい」
「その一言をどのタイミングで言うのかと(笑)」
「我慢できなくて…」
「誰が一番最初に言うのかと(笑)」

 そう、ドリルジャンボは外見はまんまガンヘッドで、ガンヘッドに色んな意味で魅了された人々はつい言わずにいられないのだった。パーティしようぜ!


せまい格納庫から登場するガンヘッド(嘘)

3本のブームはひとり1本ずつ操縦するため、こうやって3人並んで動かす

3本のブームは真上に穴を開けたりするために角度をつけられる

ライバル機登場(嘘)

海外輸出用の2ブームホイールジャンボT2RW-210

普通はこんなに伸ばさないらしいけど、絵作りのために「伸ばせるところまで伸ばして下さい」と田口、樋口がお願いした結果


 こちらの白いやつは油圧ドリフタが210と190よりすごい勢いであっという間に掘り進むそうです。



田口、樋口両名がふざけて作った激突シーン(笑)


ラストシーン、稼働時間を越えて使命を終えたドリルジャンボの墓場

 『シン・ゴジラ』で重機が大活躍している今こそ見直してほしい一本なのでみんなで見よう。ついでに『ガンヘッド』もな。

  


Posted by 縛りやトーマス at 20:38Comments(0)映画特撮・ヒーローオタク