2016年09月12日

ジリアン姐さんが最高!『ゴーストバスターズ』(2016)



 84年の映画『ゴーストバスターズ』のリブート作品。『ゴーストバスターズ』はここ数年、ずっと続編をやるという話が出ていたが主役のビル・マーレイが脚本にダメ出ししたりして製作が遅れているうちに前作の出演者だったハロルド・ライミスが亡くなり、製作は凍結。メンバーを全員女性に変更したリブート作品に(ただし前作の出演者がカメオ出演している)。


 物理学の教授エリン(クリスティン・ウィグ)は大学で永年雇用の資格を審査されている途中に、かつて執筆した幽霊の研究本がAmazonで再販されているのを知って驚く。お固い学内の関係者がこれを知ったら資格が取り消される!エリンは幽霊本の共同執筆者である元友人のアビー(メリッサ・マッカーシー)の勤務先の大学に押しかける。彼女は相棒のジリアン(ケイト・マッキノン)とともに幽霊の研究を続けていた。彼女たちのところに幽霊を調べて欲しいという依頼が飛び込んでくる。エリンは本の販売取り消しを条件に幽霊の目撃現場へ。そこにいたゴーストから粘液をぶちまけられたり(前作のスライムネタのさらにひどいパロディ)と散々な目に遭う。
「やっぱりゴーストは実在したわ!」とアビーらとともに大喜びするも、映像がYou Tubeにアップされて大騒動になり、エリンもアビーも大学をクビにされてしまう。

「こうなったらゴーストの存在を世間に知らしめてやるわ!」

 腹をくくった三人は中華料理屋の2階をオフィスにした幽霊会社ならぬ幽霊調査会社を設立。最初の調査は地下鉄構内の目撃情報。地下鉄職員のパティ(レスリー・ジョーンズ)が見たというゴーストを映像に撮ってしまえば証拠になるはずだ。地下鉄のホームで「俺も幽霊を見た」という自称アーティストの青年が壁にスプレーでゴーストの絵を描き込む。これが今回のゴーストシンボルになるというナイスアイディア。
 さてエリンはまたも粘液をぶちまけられるが映像は撮れた。しかしYou Tubeには「インチキ」など批判コメントで溢れかえる。こうなったら本物を捕まえるしかない!パティを新たな仲間に加え、ジリアンのゴースト捕獲装置を改良したメンバーはオジー・オズボーン(本人登場)主催のメタルフェス会場に乗り込んでステージ上でゴースト捕獲。4人はゴーストバスターズとして絶賛を浴びるが、その頃ニューヨークにはゴースト事件の黒幕ローワン(ニール・ケイシー)による脅威が迫っていた…


 第一作目を女性キャストに変えた以外はほぼ同じ内容で、面白さもほぼ変わらない。性別逆転しているだけで面白さが何も変わっていないというのが凄い。一作目の面白さが不変的なものだったと改めて気付かされる。いや、むしろ今回の方がより面白くカッコいいかも。一作目の冴えない科学者面々(ビル・マーレイとかダン・エイクロイドとか)に比べて今回のメンツも冴えないオールドミス風なのだが、メカニック担当ジリアン・ホルツマン役のケイト・マッキノンがイカした姐さんで、両足を机に投げ出したりする様がとにかくカッコいい。


立ち振舞がいちいち決まっているケイト・マッキノン

 やたらと暴力的な発明(メリケンタイプの武器とか)のせいで前作にはないバイオレンス度が付け足され、クライマックスのゴーストたちを次々退治していく大バトルは多いに盛り上がり、見た目だけがよくて頭空っぽの受付青年ケヴィン(『マイティ・ソー』のソー役でおなじみ、クリス・ヘムズワース)など、出てくる男たちが揃いも揃って役に立たないバカ野郎というのを含め、80年代にはなかった表現がどれもこれも面白くこのリブート案、大正解。ラストでは第一作目につながる展開も見られてなにもかも完璧だな。


  


Posted by 縛りやトーマス at 02:27Comments(0)映画