2016年10月30日

11月告知

11月予定

11/12(土)
『帰ってきたアイドル十戒 一戒目』
場所:アワーズルーム
開演:19:00
料金:2,500円(1drink付)
出演:竹内義和 縛りやトーマス

恥ずかしながら帰ってきたアイドル十戒。宗教団体のアイドルとか、他色々


11/13(日)
『サロン感』
場所:なんば紅鶴
開演:13:00
料金:1500円(2drink付)

大人の歓談型アニソンイベント!音源持ち込み可!


11/14(月)
『旧シネマパラダイス』
開場:19:30
開演:20:00
料金:1,000円(1drink&1food込)
コメンテーター:縛りやトーマス


11/22(火)
『スーパーヒーロートーク(仮)』
場所:なんば紅鶴
開場:19:45 開演:20:00
料金:¥1,000- (1drink別)
出演:にしね・ザ・タイガー、ソエジマ隊員、花鳥風月緒形、縛りやトーマス、他


11/23(水・祝)
『新漫画党編集会議』
場所:なんば白鯨
開場:21:50 開演:22:00 (22:00~ユースト配信)
http://live.fc2.com/12786376
料金:700円 (1drink別)
出演:ぶたお、B・カシワギ、縛りやトーマス、男鹿おかゆ


11/26(土)
『僕の宗教へようこそ第八十七教義~まんがタイム白鯨』
場所:なんば白鯨
開場:18:30
開演:19:00
料金:1,500円(1drink込)
出演:縛りやトーマス アシスタント・トモ

『バーナード嬢曰く。』大特集。本で遊んじゃおうよ!


11/27(日)
『深大阪地獄絵図~おおさかオモシロマップ』
場所:なんば紅鶴
開演:20:00 料金:1000円(1drink別)
出演 :射導送水 B・カシワギ 縛りやトーマス

  


Posted by 縛りやトーマス at 02:13Comments(0)告知

2016年10月29日

人生のアタックチャンス『バースデーカード』




 病気で死んでしまった母親から毎年のようにバースデーカードが届く…というプロットだけ聞いてまたそんな話やってんのか~と特に興味も抱かなかったのだが、見てみると胸にじいんと響く映画ではないか!引っ込み思案で気が弱く、やる前からあきらめがちなネガティブ思考の小学生・紀子は担任からクラス対抗のクイズ大会に出場するよう言われるがクラスの女子たちからは嫌味を言われてションボリ。本番では簡単な問題でも手を挙げられず無回答のまま終了。「わたし、なにやってもダメなんだ~」と落ち込む紀子をママ(宮崎あおい)だけは「あなたには未来がある。何にだってなれるの。いっぱいいっぱい希望があるの」と励ますのだが、ネガティブ女子の紀子は「ママはどうなの?希望通りの人生送れてる?満足できてる?」といくらなんでも…なことを言ってしまうのだった。娘の一言に二の句が継げられないママ。そんなママは病気にかかり、余命幾ばくもない体に。
 紀子10歳の誕生日にママはある約束をする。20歳の誕生日まで毎年バースデーカードを贈ると。ママのいない11歳の誕生日にパパ(ユースケ・サンタマリア)が特別につくってくれた郵便ボックスにママからの手紙が届く。その時々の紀子の年齢に合わせて「今、紀子は何をしているでしょうか?」とアドバイスを送る内容が書かれ、17歳の頃にはママの故郷・小豆島でママの同窓生たちからとんでもない行動力があったことを聞かされ驚く紀子(橋本愛)。
 19歳の誕生日、遅めの思春期を迎えた紀子はママのバースデーカードに人生を決められているような気がしてもうカードは見ないといってパパと大喧嘩。「ママに謝りなさい」というパパに「だったらママをここに連れてきて」と言い捨てた紀子は家を飛び出してしまう。飛び出した先で中学の同級生、立石君(中村蒼)と再会。今はラーメン屋で修業をし、将来を見据えていた彼と較べて将来の自分が何も見えない紀子は家に帰ってママの手紙を見ることに。そこには病院でカードを書いている時に体が悪くなる一方のママが絶望して「もうカードは書かない。19歳の紀子が何に悩んでいるのかもわからない」と自暴自棄になったママに「どんなことでも書いてもらったら紀子はきっと喜ぶと思う」というパパ。ママも同じように悩んでいたことを知って涙を流す紀子。
 こうして20歳の誕生日、最後の手紙を受け取る紀子。ここでクライマックスかと思いきや、映画はまだ半分程度なのだ。20歳を過ぎてもうママからの手紙は届かなくなった紀子は就職をし、19歳のとき、自分が冷静になるきっかけを与えてくれた立石君とはいい仲になるものの、紀子はクイズ大会の時に励ましてくれた母親に「期待しないで」といってしまったことがずっと心残りに。立石君からリベンジしたら?と言われた紀子はリベンジといっても今素人が出られるクイズ番組なんかないし…あ、あった!今や一般視聴者が唯一出られる視聴者参加型クイズ番組、『パネルクイズアタック25』だ!こうして紀子は人生のアタックチャンスをかけて番組予選に挑むのだった!

 井筒和幸監督の元で助監督などをしていた吉田康弘監督は大阪朝日放送でバイトとして番組制作の現場におり、その縁で『アタック25』を絡めたストーリーを思いついたという。井筒監督の下でもまれただけはある丁寧にじっくりと紀子の成長と決断が描かれ、予選だってなかなか通らない。予選に落ち続ける紀子の机の引き出しは参加賞のボールペンでいっぱい(笑)。テレビ放送を見まくって予選通過を目指す紀子。10年以上にも渡るスパンの物語なのでアタック25の映像は司会が3代に渡って登場する。
 ついに予選突破、面接で出場権を勝ち取った紀子一家は大阪・福島の朝日放送社屋へ。長野から新幹線で新大阪へ到着した家族はタクシーでABCまで行くんだけど、新大阪まで来たら大阪駅、環状線で福島まで一駅だからJRから出る必要ありませんよ!
 ついこの間『怒り』で頭の弱そうな娘さんを演じていた宮崎あおいの変わりっぷりに驚く。本当に人の良さげなママぶりで、実際の人生でもこんな家庭を築くはずが、ロクでもない男と一緒になったがために、ねえ。こんなことになると思ってたから、「あんな男はヤメロ!」と忠告するバースデーカードを彼女に送ってたのに、届かなかったのか。


  


Posted by 縛りやトーマス at 20:35Comments(0)映画

2016年10月29日

何もかも完璧な実写化ですね

 「はいてないから、恥ずかしくない」でおなじみの美少女麻雀青春ストーリー漫画『咲-Saki-』の実写化プロジェクトの内容が公開。メインキャストの発表が一斉解禁。


咲-Saki-実写化プロジェクト
http://www.saki-project.jp/


もはや何もかもが完璧な片岡優希役・廣田あいか。お前もタコス好きの呪われた一族なのか!?


 アイドルから若手女優までがズラリと揃い、色んな美少女がいることが魅力の漫画なのでモロに低予算なのにゴージャスさを感じさせてします素敵なプロジェクトだなヲイ!
 まずは12月にテレビドラマとしてプロローグを放送して、来年2月の劇場公開を迎えるという形。なんと製作がMBS!相変わらずいいところに目をつけているなあ。『闇金ウシジマくん』と同じやり方でヒットを狙っているわけ。『RANMARU 神の舌を持つ男』で同じことをやろうとしたが、ドラマが大コケして映画化プロジェクトから逃亡した(といわれている)TBSとはえらい違いだな!!
 主演が東宝芸能所属、東宝シンデレラ7期で新設されたニュージェネレーション賞受賞の浜辺美波ということもあってTOHOシネマズ系全国公開で、企画的には東映という感じもするのだが、興行トップをひた走る東宝は売れそうな企画を見逃しませんな。

 監督の小沼雄一は『天牌』『凍牌』『兎-野生の闘牌-』などの麻雀コミックの実写化経験があって白羽の矢が立ったと思われるが、咲はオカルト麻雀だから別に麻雀描写が適当でも問題ないですよ。だから作品の質を高めることにまったく影響してないと思うんだけど、小沼監督といえば日本映画大学で今村昌平クラスの卒業生として

「卒業後、君たちが映画の現場に出てぺーぺーになったとき、寝る時間もなく極度の疲労で心身ともボロボロになるだろう。だがそんな状況であっても、『監督、本当にこれでいいんですかねえ』と、一言ボソッと呟けるスタッフになって欲しい。監督はそれを待っているモノだ」

 と言われたことにいたく感動して、池田敏春監督の現場でさっそくその言葉をいったところこっぴどく叱られたというエピソードが辛すぎて泣けてしまう(よりによって池田敏春の現場でそれはないわ)。他にも幸福の科学の主人公の意識が幕末の志士に乗っ取られるスピリチュアル映画『ボディ・ジャック』や石原真理子の自伝映画『ふぞろいな秘密』の現場で監督補をやっており、プロフィールがとにかく辛すぎ。きっと咲の現場にも活かされることでしょう。例えば風越女子の池田華菜(演じるは武田玲奈!)が久保コーチに「池田ァァァァッ!」とドヤされる場面のたびに「ああ、俺は今村昌平監督のいうことを真に受けたために池田敏春監督にこっぴどく叱られたんだ…」と思い出して絶望、池田華菜も真っ青の大号泣をする羽目になるんだ…


  


Posted by 縛りやトーマス at 08:57Comments(0)映画漫画アイドル映画

2016年10月26日

犬と思えば楽になる!『大市民挽歌』

 毎週火曜日の逆襲タイム!サンデー毎日連載の『下流老人の逆襲 大市民挽歌』の時間がやってきましたよ!先週衝撃の復活を遂げた柳沢きみおの連載はいつもと同じことをまた繰り返すだけといったものでしたが、今回もほぼ同じでした。



 2回目は自己管理アピールから。自己流ストレッチをご紹介。またいつもの筋トレ、ストレッチを毎日やってる話。そして腕立て伏せ。「90回もしている」「20代の頃30回から始めて今では連続90回に」とのことだが、『大市民日記』の頃は一日70回と言ってたような。30回ずつ増やしたのなら70回になるのはおかしいだろ!で今90回って、計算が合わないじゃないかァーーーーー!!
 まあそんな瑣末なことをきみおに突っ込んでも仕方ないので一旦スルーする。



 この後いつものドヤ顔を見せ、「食事に関してはバランスよく食べる」といい、アパートの仲間たちにせがまれて作るのが…さんまの蒲焼丼。



 ドンブリに熱々のゴハンを盛り、蒲焼缶のフタを開け缶ごと魚焼きグリルに入れて焼いてゴハンの上にのせるだけ ただしキザみネギとキザみショウガをたっぷりとかける

 という貧乏臭いにもほどがある料理とも呼べないインスタントラーメン程度のネコ飯を「イケるー」と絶叫しながら食い漁るキャバ嬢・マリリン。お前キャバ嬢にしては貧しい食いもんで満足してんのな。ありえない。グルメ漫画の大家・土山しげる先生が実話BUNKAタブーで描いてた『お嬢飯』というのがあって、土山先生がキャバ嬢に「普段どんな飯食ってる?」と聞くとドカ盛りの漫画飯やら大量にふかした芋とかとにかくすさまじい食いっぷりなんだというのが描かれてましたが、『お嬢飯』にはこんな蒲焼丼なんぞを「イケるー」などといって食ってる娘はいなかったぞ。


 2回目のラストには衝撃的なネタがあって「数年前から時々私は自分を犬だと思うようにしている」「そうするととても楽になるからだ」とあり

「自分を犬だと思うと仕事をしていてもなんてカシコイ犬なんだろうと自分に感心できるし」
「料理してもなんてスゴイ犬なんだと自分に感心するし」
「花に水やってると犬なのにとホント自分に感心する」
「犬だと思うとなんだか自分がカワイクなるしな」


 …も、もはや何を言っているのかわからない…そしてドヤ顔!先生、自己管理はやめてとっとと医者に見てもらった方がいいんじゃあ…どうかしてるよ!!


 しかも山形先生、犬と思ってることをキャバ嬢のマリリンにだけは話したところ、なぜか可愛がられて頭を撫でてもらっている!んなわけねーだろ!気持ち悪すぎ(笑)「犬扱いされてどうにも困っているがまっイイかとソレなりに楽しむか」と…って困った様子を見せつつこの超・ドヤ顔!!


 孤独な老人が自分を犬だと思って女にカワイイカワイイ言ってもらうのを妄想してるって…これはひどいな…で、一体何が下流老人の逆襲なのかわからないので来週も読んでしまうのだよ諸君!!


  


Posted by 縛りやトーマス at 00:32Comments(1)漫画お前は何を言っているんだ食べ物

2016年10月25日

君塚良一の大衆蔑視ショー『グッドモーニングショー』



 朝の帯番組『グッドモーニングショー』のメインキャスター・澄田真吾(中井貴一)はかつて報道番組のキャスターだったが、災害現場でのリポートでドジをやらかし降板、今はバラエティ番組に活動の場を移している。しかし『グッドモーニングショー』は視聴率の低下を理由に打ち切りが決まり、リニューアル後の番組からも澄田は外されることを番組プロデューサーにして同期入社の石山(時任三郎)から告げられる。さらに澄田の自宅では大学生の息子ができちゃった婚をすると言い出し、妻(フジテレビ製作の映画にばかり出ている吉田羊)とはケンカ。同番組に出演している女子アナの小川圭子(長澤まさみ)からは酔った勢いで彼女の部屋に一泊しただけなのを勘違いされて「いつ奥さんと別れてくれるのか」と迫られ、挙句「今日の番組中に二人の関係をばらす」と言い出す。プライベートと仕事、双方でトラブルを抱えて頭が爆発寸前の澄田の気持ちをヨソに今朝も番組はスタート。ところが生放送中にカフェでの立てこもり事件が発生、現場からのレポートが挟み込まれ番組内容は大幅に変更。さらに立てこもりの犯人が交渉役として澄田を現場に呼ぶよう要求。かつてのトラウマが蘇る澄田は現場行きを拒否したいのだが、現場に行って番組内容が変われば小川が余計なことを言い出す機会がないのではと考え、仕方なく立てこもり現場に向かう。重装備に隠しマイクをつけた澄田は犯人と対峙するのだがそこで意外な事件の真相が暴かれる。


 序盤は朝のワイドショーの制作現場が描かれる。まず番組開始最初のニュースを何にするか、これについてタレントの熱愛報道と政治家の汚職事件のどちらをトップにするかで芸能班スタッフと政治班スタッフが激しくやりあう。結果「朝から固いニュースはいらない」と芸能人熱愛報道がトップになって報道担当ディレクターの松岡(林遣都)は不満顔。
 そこからどのニュースにつないでいくかの話し合いとなり、その過程で予定だったスイーツ特集はカットされることになりグルメ担当・新垣(木南晴夏)は現場レポをやる予定の店には中継がなしになったと伝えるのだが、朝のテレビで紹介されることを見込んで大量にスイーツを作った店は「大損だよ!」とガックリ。
 他にもニュース原稿のカンペの向き、文字の大きさなどを決めていったりする様子があっという間にテンポよく描かれる。この部分は一般視聴者が知る良しもないワイドショーの製作の裏側をダイジェストかつハイスピードで見せていき、中々に面白い。放送作家としてテレビ製作の裏側を知る君塚良一ならではの「あるあるネタ」が楽しめる。

 しかし澄田の現場レポートになるあたりから「こんなの絶対ありえねえだろ!」とテレビの製作なんか知らない一観客でも容易にツッコミが入れられる展開が続出。防弾チョッキの中にこっそりマイクやカメラを仕込むなんて絶対できないだろう。
 立てこもり犯である濱田岳の立場を通じてブラックバイトの問題や「ワイドショーは好き勝手に世間の出来事や事件を断罪するけど、テレビや出演者にそもそもそんな資格があるのか?」というご指摘はもっともだが、犯人の動機や犯行に至るまでの流れがスッカスカの空論で稚拙すぎてまったく共感できない(共感を呼ぼうと思ってつくってるんだよね?)。
 長澤まさみが演じている女子アナウンサーは空気読めないとか痛い子のレベルを通り越してこんなのテレビに出したらダメだろう。長澤まさみのコメディを勘違いしている演技も見ていられない。小一時間説教だ!君塚良一の底の浅いネット批判、大衆蔑視が丸見えな犯人の処遇を巡るクライマックスはフィクションにしても許される限度を越えている
 この映画を見る前にABCホールプロデュース公演・後藤ひろひと作『だーてぃーびー~汚れたテレビ~』を見ており、『グッドモーニングショー』と同じようなワイドショーの裏側を描き、テレビの欺瞞を暴こうという公演を見たのだが、主張するテーマ、問題点に対する解答、その他において雲泥の差であった。テレビや視聴者について「信じたい」後藤ひろひとと「信じていない」君塚良一の差ではないだろうか。もう一度萩本欽一の下でやり直してこい!


  


Posted by 縛りやトーマス at 16:00Comments(0)テレビトンデモ映画

2016年10月25日

ノーコンティニューでカウント3だ

 リングイン時のセリフやオリジナルの逸材ポーズをシリーズから引用していることでも知られる仮面ライダー好きレスラー・棚橋弘至が満を持して平成仮面ライダー映画に登場。棚橋キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


仮面ライダー、愛してま~す!棚橋弘至が「平成ジェネレーションズ」にゲスト出演
http://natalie.mu/eiga/news/206667

 棚橋の役どころは今回の敵、Dr.パックマンの配下。ライダーガシャットを用いた変身ポーズもあるようで念願の出演に心躍らせているようだが、若干ガッカリという気がしなくもない。棚橋、わざわざ変身するんだ…と棚橋なら変身しなくても強いだろ!以前V3と一緒に怪人をやっつけてたし…

仮面ライダーGIRLS『KAMEN RIDER V3』


 チマチマ変身なんかしないで自力で怪人なりライダーなりをガツンとやっつける役に期待してたんだけど仕方あるまい。映画は12月10日公開です。



仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー
http://www.movie-taisen.com/

  


Posted by 縛りやトーマス at 11:57Comments(0)映画特撮・ヒーロー

2016年10月23日

泣きたいのはこっちだよ『CUTIEHONEY-TEARS-』



 未来の日本は高い塔の高層階に住む一握りのエリートと低層階に暮らすことを余儀なくされる貧民層に二分されており、さらに高層階の住人が撒き散らす汚染されたスモッグによって低層階に酸性雨が降ってくるという『ブレードランナー』な世界観(もちろん屋台でなんか食ってるシーンもある)。新聞記者の早見(三浦貴大)は低層階を見張るロボット兵にレジスタンスの男が捕まっているところに出くわす。突然現れた謎の美女・如月瞳(西内まりや)はバトルスーツに変身してロボット兵を一瞬で蹴散らす。彼女こそ早見が追い続けた救世主だったのだ。

 瞳がバトルスーツに変身する場面はピンクの粒子がぶわっと湧き出て、一瞬で変身する。なんとこの映画、変身ポーズや変身シーンそのものがない。キューティーハニーの映画なんだから「ハニーフラッシュ!」の掛け声とともに服がビリビリっと破けて体のシルエットが見えるセクシーシーンを期待して観に行くのに、そりゃねえよ!変身シーンのないキューティーハニーって…別の意味で斬新すぎる
 あの庵野秀明の『キューティーハニー』(04)でもメイキングで庵野監督が主演の佐藤江梨子につきっきりで変身ポーズをきっちり教え込む場面があったではないか。

庵野「変身はこうだ。ハニーフラッシュ!」
佐藤「(こうですか)ハニーフラッシュ!」
庵野「違う!そうじゃない!ハニーフラッシュ!さあもう一度!」
佐藤「ハニーフラッシュ!」
庵野「ちがーう!」


 といった熱いやり取りが交わされた結果変身シーンだけはばっちり再現されていたわけだが、一体どうしてこんなことになったのか。一説には西内まりやの事務所が過剰なセクシー表現を嫌ったためにそうなったというが、じゃあ始めからキューティーハニーに出すなよ!バトルスーツも腰のあたりがフィットしておらずシワシワという有様。全然西内まりやのボディサイズに合わせてつくられてないみたい。そんなに体のラインを出すのが嫌だったのか…
 キューティーハニーを求めてやってくる観客は別に西内まりやを見たいわけでもなく、セクシーな場面であってそれさえあれば西内まりやじゃなくていいんだから、その辺きちんとしてくれないと。

 レジスタンスのリーダー浦木(高岡蒼甫)は高層階の住民が住む建物を破壊して有毒スモッグの排出を止めようとする。それじゃあ低層階の住民も巻き添えじゃねえか!さすが高岡蒼甫、他人の迷惑を考えてないといったところ。早見が建物を管理するAIをサーバールームからコントロールして有毒スモッグの排出を止めさせようとするが結局スモッグが街中にばら撒かれるのでお前ら何も考えてないだろ!
 監督はインテルの長友佑都をモデルにしたアニメ映画『劇場版 ゆうとくんがいく』のヒグチリョウと『攻殻機動隊S.A.C』のオープニングを製作したA.T. (Asai Takeshi)のなぜか二人表記。役割分担がまったくわからないんですが、勝手に想像するとどちらが「こんなの絶対ムリ!」と途中で逃げ出して、スタッフに入っていたもう一方がなんとか完成させたんじゃないかと。こんな仕事を押し付けられて可哀想に(決めつけ)。

 そんなことをしたらどうなるのか、何も考えてないスタッフと西内まりやの事務所と東映と負の方面にぶっちぎり爆走した結果、「変わるわよ♪」いや何も変わることなく何も生み出さない空中元素固定装置と化した『CUTIEHONEY-TEARS-』。観客が涙したことは間違いない。泣きたいのはこっちだよ!「サヨナラ。わたしのキューティーハニー」ってキャッチコピー、確かに邦画界からはサヨナラしてる。


  


Posted by 縛りやトーマス at 02:20Comments(2)アニメトンデモ映画

2016年10月22日

光の舗道(ロード)を越えていくハーリー木村BEST

 11/2に発売されるハーリー木村のベストアルバム、『木村昇 オール・タイム・ベスト ~HARRY Works~』の収録曲目が発表された。

http://columbia.jp/prod-info/COCX-39742/



 ハーリー木村こと木村昇がかつて所属していたバンド、TALIZMANは『TALIZMAN スーパーベスト』(06)としてベストアルバムが発売されたものの、ハーリー木村個人名義のベストアルバムは未発だったので、これが初のベストとなる。
 よって名曲アニソンの『未来警察ウラシマン』主題歌『宇宙刑事ギャバン』の挿入歌二曲はもちろん、入手困難の『科学救助隊テクノボイジャー』主題歌初のCD化となる映画『はだしのゲン』主題歌、さらにはOVA『ペリカンロード』の挿入歌『放課後ライダー~憲一のテーマ~』のNo SE ver.、83年のドキュメンタリー映画『ザ・力道山』のイメージソング『力道山よ永遠に』という希少価値感あふれるラインナップ。TALIZMAN名義から『ウルトラマン80』『超人ロック~ロード・レオン~』なども収録されており、ベストアルバムの名にふさわしいではないか。

 発売までが長かったなあ。長生きしてよかった。せっかくなので日本コロムビアさん、『TALIZMANスーパーベスト』も再発してもらえませんか?ハーリー木村BESTが売れたら再発があるかも?みんな買え。奇跡という名のパラダイス!



  


Posted by 縛りやトーマス at 13:35Comments(2)アニメ音楽

2016年10月21日

大市民復活 ヤバイぞきみお

 毎月愛読している世間で流行っているありとあらゆるモノにケチ、いちゃもんを付ける全方位批判誌『実話BUBKAタブー』に連載している『柳沢きみおの時事激談 ヤバイぞニッポン』を読まずにいられない。
 これは柳沢きみおが世間の色んなモノに筋違いの怒りをぶつけ、呪詛を撒き散らす、とんでもなく内容のないエッセイなのだが、コレが想像を絶する酷さなのだよ諸君。
 以前はAKB48と石川遼を敵視しており、ことあるごとに「少女集団」(AKBのこと)「たかが玉転がし」「イシカワリョウ」とバカにしていた(柳沢きみおはバカにしている連中をカタカナ表記するのだよ諸君)。「少女集団に群がってるオタクはバカ」「イシカワに年30億も与えているバカ」とか言ってはこの国の未来が心配になる、としなくていい国の行く先を憂う柳沢先生、最近はこの2つに飽きたのか、話題を老い先短い自分の人生の話を始め、もう年だからあとは死んでいくだけだ、貯金も仕事もないしと毎月のように「もうダメだ」「あとは死ぬだけ」を連発する、読んでる方が鬱になるようなことを描いていた。
 ところが今年になってまさかの週刊連載二本が決まった。その途端「男の人生はこれから」「仕事は75歳までできる!」などと言い出す単純さ。ジジイいいかげんにしろ。
 そして今週からサンデー毎日でスタートしたのがまさかまさかの『大市民』シリーズの最新作『下流老人の逆襲 大市民挽歌』だ!



 『大市民』シリーズは柳沢先生のライフワークで、自身の分身ともいえる作家・山形鐘一郎のストイックな生き様を通して威厳ある中年男のダンディズムといったものを世に知らしめて大人気だったのですが、シリーズを重ねていくごとに威厳も風格もどっかに飛んでいき、一杯のビールを「あー美味し!」と絶叫し、貧乏くさい自炊メシを「工夫と努力」と言い張り、ボロボロのアパートに住まう孤独な老人が話題になっている人間をバカと罵るだけの老害漫画(といいながらコマに文字を書いているだけなので漫画であることすら放棄した)と化していた。去年、満を持して描き下ろしの形で『大市民 最終章』が全一巻のコミックスとして発売され、行き着くところまで行き着いた感があったが、この度新連載という形でついには「最終章にする」といった自身の発言さえも否定して始まった『大市民挽歌』は結局いつもと同じでした。


 世田谷区の上下4室ずつのアパートに住む小説家・山形鐘一郎68歳(最初は45歳だった)。彼は自分がついに「前期高齢者」扱いになった自分の老いと死を実感した。これからの人生をどう生きていくのか?自由気ままに生きてきたので貯金もなく、年金もない。重い病気にかかったら一発で下流老人になってしまう!

 しかしこの危機感が創作のエネルギーになるわけだ…とドヤ顔の山形(柳沢)。ドヤ顔するようなことか、それ。まるで人生を達観したかのような佇まいの山形だが、続いての発言に驚かされる。

「で…私の当面の目標は貯金を1000万にする…だな」

超ドヤ顔の山形。目標は貯金1000万(笑


 ジジイ!全然達観できてないだろ!脂ぎっとるやんけ!にしてもあれだけ高級外車を乗り回し、愛人を複数抱えてすべて養っていたはずの山形(柳沢)が1000万の貯金すらないとは…そんなジジイに威張られてもなあ…しかもその目標を「小市民で生きよう」などと言い出すのだ。いや、この漫画『大市民』なんじゃないの…
 この後柳沢がBUNKAタブーの連載でも書いてた最近ハマっているアイス緑茶の作り方を公開。コップにギチギチに氷を詰めてアツアツの緑茶を一気に注ぐ。これがあーっ美味し!なのだよ諸君。ってわざわざ4コマも使って書くことか!!シリーズ通じてのレギュラーキャラ、佐川氏(会社が倒産して嫁にも逃げられた50代の男性。山形唯一の友人)が登場し一緒にアイス緑茶を飲みながら老いについてトーク。

 一度も入院せずに生きてこられる、コレだけでもとても幸せな人生なんだとね、とちょっとイイこと言ってみせるが、山形(柳沢)がこういうことを言い出すのは得てして自慢する時で、要するに「俺は入院もしたことがない、自己管理が出来ている男なのだ」と言いたいだけ。後半では同じアパートの住人・山田(勤めていた会社が潰れて再就職先を探している31歳)と散歩に行った時、自分は一度も健康診断を受けていない、自分の血圧、血糖値、血液型すら知らない大マヌケさだよというのだがその時も口元が緩んでいるドヤ顔なのだ。

めっちゃドヤ顔!でも威張るようなことじゃない!

普通に考えたら血液型も血圧も知らないなんてタダの無知なバカなのだが「自己管理で生きる」と決めた山形(柳沢)には何を言っても無駄!

「一度きりの人生だからこそ自己管理と自己責任コレで生きるべきだよ」



 と拳を握って力説してるけど、自己管理できてたら借金で破産しないんじゃないのか、そもそも。BUNKAタブーの連載でもオリンピックが嫌いだから地震が起きて無くなればいいとか、韓国で大揺れがあったことを「お隣の韓国の日本に対する唯一の自慢が地震がないだったのに二回も大揺れが起きたしなァ(悪いが笑ってしまった)」なんて書いているぐらい、腐った妄言を吐き散らすだけの老害となっている柳沢きみお。漫画ではこんなジジイの元にキャバ嬢やらがやってきて彼を頼っているのだが、実際は孤独な友達もいないジジイ(柳沢きみお)が独り言をつぶやいてるだけだもんなあ。『大市民語録』の時とか、1人で延々とつぶやいているだけだった。今回は久しぶりの連載なのでアパート住人との交流が描かれてるだけマシなのかもしらんけど。

 サンデー毎日という、コンビニで見つけることすら困難(梅田の紀伊国屋で購入した)な、要するにコンビニでは手にとってすらもらえない末期の総合誌で今号も五木寛之・萩原寛子の対談で「老人は金をもたずに散財しろ!」とどう見ても小銭を溜め込んでいる連中が力説している、人気企画が私立高校、大学のランク付け(爆笑)という末期も末期な雑誌で老害が虚しい妄言を吐き散らしている『大市民挽歌』。収まるべきところに収まったというところか。


  


Posted by 縛りやトーマス at 13:05Comments(0)漫画

2016年10月17日

高慢なオタクと偏見な女性、両者うっとり『高慢と偏見とゾンビ』



 英国文学史上に残る傑作『高慢と偏見』にゾンビ要素をマッシュアップした作品。

 謎のウィルスが蔓延し、感染したものはゾンビとなって人々を襲うようになった18世紀末のイギリス。片田舎のロングボーンで暮らすベネット家の5姉妹はゾンビと戦うために中国で学んだカンフーの腕を存分に奮っていた。そんなある日、町に独身の貴族、ビングリー(ダグラス・ブース)が越してきた。女性の自立などありえない、いい結婚相手を見つけることだけが女性の幸せだという当時のイギリスの世情を反映するように5姉妹の母親ベネット夫人はビングリーと娘たちの誰かを引き合わせようと舞踏会に娘たちを向かわせる。
 舞踏会でベネット家の長女ジェイン(ベラ・ヒースコート)とビングリーは惹かれ合うのだが、ビングリーの友人の大富豪にして高潔な騎士のダーシー(サム・ライリー)は貧乏人が財産目当てで近づいているだけだと言い放つ。それを耳にしたベネット家の次女エリザベス(リリー・ジェームズ)はなんて高慢な人でしょうとダーシーを嫌う。ところがその場にゾンビが乱入し、ベネット家の5姉妹はドレスの下に隠した刀剣を奮って得意のカンフーでゾンビを片付けていく。ダーシーは最も活躍するエリザベスを「なんて美しい筋肉の動きなんだ…!」と見惚れてしまう。以来エリザベスに好意を抱くものの、家柄や身分の違いが気になってエリザベスと打ち解けることができない上にエリザベスもダーシーに反感をもっているので二人はすれ違い続ける。

 町に駐留する対ゾンビ軍の青年士官ジョージ・ウィカム(ジャック・ヒューストン)に下の妹たちは惹かれ始める。どうやらウィカムとダーシーは因縁浅からぬ仲だということをエリザベスはウィカムから聞かされる。すでに亡くなったダーシーの父親の被保護者だったウィカムは財産を相続するはずだったがダーシーがそれを横取りしたのだという。それを聞いてますますダーシーを嫌うエリザベス。
 親密になっていたビングリーとジェインだが、突然ビングリーが家を引き払ってロンドンへ帰ってしまい結婚はなかったことに。二人の仲を引き裂いたのがダーシーだと知ってエリザベスは怒り心頭。なのにダーシーから突然求婚される。しかし「僕と君は身分の違いという問題があるが僕が君を思う気持ちは止められないので、釣り合わない結婚だけれども僕のプロポーズを受けてくれないか」という全然プロポーズになっていない高慢にもほどがある態度にエリザベスは激怒、ジェインとビングリーの結婚を邪魔したことや、ウィカムへの仕打ちを罵ってダーシーの前から去ってしまう。
 後日、ダーシーから謝罪の手紙が届く。ジェインがあまりに内気だったため彼女には結婚の意思がないと思ったこと、舞踏会でベネット夫人が露骨にビングリーの財産のことしか考えていないような発言をしているのを聞いてしまったこと、ウィカムは恩を仇で返すような人間だったことなどを綴った内容で、エリザベスはダーシーに大して偏見を持っていたことを知る。


 古典の原作を忠実になぞっており、ゾンビ要素が原作を汚さずむしろ価値を高めている。身分違いの恋に身を焼き、すれ違いを繰り返すエリザベスとダーシーのラブロマンスにうっとりする女性も、ゾンビだらけの世紀末な世界観が大好きなゾンビマニアの男性も思わずうっとりというどちらのファンも楽しめる傑作の登場です。ゴア描写は抑えめ(何しろG指定)ですが、ゾンビものは残酷描写を高めればいいというわけではないことも証明されましたね。
 ホラーものが好きな女性でも「ゾンビはダメ!絶対ダメ!」という偏見をもたれている人が多いですが、この作品なら大丈夫。安心して女性を誘って映画館にどうぞ。「ゾンビものを嫌っているどうしようもない偏見もちの君でも大丈夫!ゾンビマニアの僕がオススメするこの映画を見に行かないか?うっとりして君も改心すること間違い無し!」ってそういう高慢な態度がダメなんだって!


  


Posted by 縛りやトーマス at 18:22Comments(0)映画