2018年09月23日

サメVSステイサム!食うか食われるか?『MEG ザ・モンスター』



 上海の海底に建設された海洋研究所ではマリアナ海溝の調査が行われていた。海底とされていた地点を越えてさらに潜航する探査艇。しかし探査艇は謎の巨大生物に攻撃を受けて浮上できなくなる。研究所の責任者ジャン博士(ウィンストン・チャオ)は元レスキュー隊員のテイラー(ジェイソン・ステイサム)に助けを求める。テイラーは5年前に沈没した原子力潜水艦の乗組員救助に向かったが謎の巨大生物の攻撃を受け、仲間を見捨ててしまった過去があった。ジャンとテイラーは今回の事故が5年前と同じ巨大鮫メガロドンが起こしたものだと想定し、テイラーは最新の潜水艇で救助に向かうのだが。


 今時珍しい巨大生物のモンスター・パニック映画。今は何年だよ?日曜洋画劇場で淀川長治さんが『ジョーズ』と同じ原作者のピーター・ベンチリーのイカ映画『ザ・ビースト』を楽しそうに紹介していた時代じゃないんだぞ!と侮るなかれ。本作は全世界で興行収入4億7300万ドルを突破しており『ジョーズ』(75)が持つサメ映画歴代記録4億7000万ドルを40数年ぶりに更新したのだ!

 今更サメ映画なんてCGを使ってド派手に暴れまわるぐらいしか作りようがないと思ったが、本作はメガロドンに対して段階を踏むアプローチを描いて観客を飽きさせない。まずは最新の潜水艇(これが『ウルトラマン』とか『原子力潜水艦シービュー号』とかに出てきそうなデザインのメカでカッコいいぜ)で救出に向かう。すると探査艇は巨大なイカに襲われる!これは前述したベンチリーの『ザ・ビースト』へのオマージュか!?サメかと思ったらイカ!と思わせてそいつがメガロドンに食われて無事主役登場。それをなんとか追い払うが研究所のスポンサーは犠牲になった遺族らへの訴訟対応としてメガロドンを捕まえようとする。まずはGPSを打ち込み、シャークケージに入れた囮を使ってサメを捕獲するがさらにデカいメガロドンが現れて『ディープ・ブルー』で演説をぶつサミュエル・L・ジャクソンが無惨にサメに食われたみたいに飲み込まれる。海水浴客でごった返すビーチにメガロドンが来襲、大惨事の中生き残ったテイラーたちが最後の戦いを挑むのだ。

 全長23メートルとバカでかすぎるメガロドンと対決するのは世界一カッコイイハゲ、ジェイソン・ステイサム。元水泳の飛び込み選手で逆三角形の肉体はスタローンみたいなステロイド系の筋肉ではなくナチュラル・マッチョなステイサムが体一つで海に飛び込みサメと死闘を繰り広げる様は説得力がある。彼のおかげで単なるB級アクション映画の範疇を軽く飛び越えた。
「サメは俺が片付ける!」と銛一本、いやナイフ状の武器で戦いを挑むクライマックスは『白鯨』のエイハブ船長かと見まがう狂乱のバトルだ。ヒロイン的立場の登場人物がいるものの、ステイサムは彼女の代わりにシャワーシーンまで見せつけて観客へのサービス(?)も忘れない。もはやこの世界で互角にやりあえるのはメガロドンとステイサムしかいないという一騎打ちの前には少々辻褄の合わない脚本(探査艇が海底と思われる海層より深く潜航したことでメガロドンが深海からあがってきた、という説明があるんだけどじゃあ5年前にステイサムらを襲ったのはなんなんだよ?)とか全然気になりませんね


  


Posted by 縛りやトーマス at 11:27Comments(0)映画