2018年10月05日

周平は考え直さない『純平、考え直せ』



 今年のワールドカップ、日本代表のポーランド戦における消極的かつショッパイ試合を見てしたり顔のサッカーマニアな芸能人が代表のショッパさに理解を示す一方、こんな試合はないわーと否定的な見方をしていたのが足立梨花と野村周平。同調圧力によって謝罪させられましたが野村周平、いい奴だなと思った。そんな彼の主演作。


 歌舞伎町で組の下っ端としてこきつかわれる坂本純平(野村)は「本物の男」になるべく弱気を助け強気をくじく、今どきありえない男だ。組長(大谷亮介)から鉄砲玉になれと命じられ一丁の拳銃と支度金、決行日まで三日間の猶予が与えられる。その間に思い残すことがないよう過ごせということだ。純平はなじみのバーから依頼を受けて悪徳不動産屋から金を回収、その様子を見ていた従業員の加奈(柳ゆり菜)は時代錯誤ながら一途な純平に惚れて三日間を共に過ごす。純平とずっと一緒にいたい加奈は鉄砲玉などやめるよう説得するが純平は止まらない。加奈はSNSに「ヤクザの彼氏が鉄砲玉になるのでやめさせたいのだがどうすればいい?」書き込んで相談。SNS上は無責任なコメントであふれるが次第に純平の生き様に惚れた人たちは彼のことを本気で心配しはじめる…


 野村演じる純平の行動がSNS上で炎上するという偶然にしてはタイムリーすぎる話!ポーランド戦後の野村は本当に純平になった!と興奮していたに違いない。現実では同調圧力の前に折り合いをつけた野村だが映画ではスマホも持たない男なので騒ぎそのものを知らない。いつもコインランドリーにいる売り専のゲイボーイ(佐野岳)から「あんた話題になってるよ」と言われても気にしない。純平は組や出世だけが目的の兄貴分に利用されているだけで、事実を同期の下っ端(戸塚純貴)から教えられても彼は止まらない。純平は考え直さない!
 野村以外の人間がやっても嘘くさいの一言で済まされるが、実際に炎上した野村だからこそ今時な男が演じられたとしか思えない!そんな彼に心を寄せたために髪を切られて強姦されるヒロインを堂々演じた柳ゆり菜の熱演も素晴らしく、軽い気持ちでSNSに書き込む程度の決意では火傷する映画である。

 佐野岳、戸塚純貴をはじめ森田涼花、佐藤祐基といった特撮系役者が脇を固めているところもニチアサおじさんたちは注目だ。


  


Posted by 縛りやトーマス at 00:14Comments(0)映画特撮・ヒーロー芸能人ヌード