2019年08月14日

映画は人を殺さない

 以下、時事通信より。

乱射影響か、映画公開中止=米ユニバーサルの「ザ・ハント」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019081100227&g=int

 これは3日にテキサス州エルパソのウォルマート、そして数時間後にオハイオ州デイトンと、相次いで発生した銃乱射事件の影響を受け、ユニバーサル映画が9月に公開を予定していた映画『ザ・ハント』(原題)の公開を中止したというニュース。

 中止になった『ザ・ハント』は銃規制に反対する共和党支持者を拉致し、「エリート」とされる富裕層がさらった人間を人間狩りのターゲットにするという内容だ。これが低予算の、無名のスタッフ、出演者で作られたローバジェット映画ならまだしも、制作は『パラノーマル・アクティビティ』『ゲット・アウト』『インシディアス』のジェイソン・ブラムの会社、ブラムハウス・プロダクション。ブラムハウスでは年に一度、どんな犯罪も合法化されるアメリカを描いた(故・中島らもの短編『日の出通り商店街いきいきデー』のパチモン)映画『パージ』をシリーズ化していたから、形を変えた関連作品ということかも。『ザ・ハント』は出演者もオスカー俳優のヒラリー・スワンクに『なんちゃって家族』『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』に出ていたエマ・ロバーツという布陣。




 もちろん、ジェイソン・ブラムは風刺としてこれらの映画をつくっているわけなんだけど、共和党関係者が狩りのターゲットになるというのはさすがにストレートすぎたか。トランプ大統領もこの映画に不快感を示している(あいつは自分のお気に召さないものにはいつも過剰に不快感を表してるけど)こともあって、ユニバーサルが公開の延期を決定。

 変なのは、人を殺しているのはいつも銃なのに、その銃はちっとも規制されず、事件と直接関係ない映画が規制されるのだ。映画は人を殺さない。人を殺すのは銃だ。

  


Posted by 縛りやトーマス at 00:57Comments(0)映画ハリウッド・スキャンダル