2019年10月31日

総集編まで駆け抜けろ

 2019秋アニメの中で、最もイカれてどうかしているアニメ、『神田川JET GIRLS』。

http://kjganime.com/


 地球温暖化により水面が上昇した世界で水上スポーツが盛んになり、中でも水上ジェットスキーを用いた「ジェットレース」は世界中に普及している。かつてのチャンピオンで、伝説のジェッターを母親に持つ女子高生・波黄凛はジェッターを目指し地元長崎から東京の浅草に転校してくる。そこでルームメイトの蒼井ミサに出会う。中学時代は名の知れたジェッターだったが、ある理由からジェットレースを辞めていた。彼女は凛と出会うことで再びジェットレースに復帰する。

 マシンをあやつる「ジェッター」、ウォーターガンで相手選手やマシンを撃って妨害する「シューター」の二人一組で行うウォータースポーツなのだが、ウォーターガンで撃たれた選手のスーツはダメージが蓄積されると安全のために弾け飛ぶ。そう、安全のために・・・だ!

 巨乳と巨尻描写には定評のある金子ひらく監督によるダイナマイトグラマラスなバディを持つ女子高生たちがこれでもか!とばかりにレース中の(いや、レースでなくても、だ!)乳と尻をド迫力のアングルで晒してくれる。あまりの限界突破な描写は常に謎の発光が飛び交っていた。AT-Xでは光がばっちり消されているので安心だ(何が)。

 というわけでアニメファンのみなさまから熱い支持を集めている『神田川~』だが、一方で安定しない作画の乱れが気になってましたよ。
 そして案の定、万策が尽きた(予定通りに制作が進まず、放送日に完成が間に合わず、放送自体が延期されること)のであった・・・


2019.10.31
放送のお知らせ

11/5(火)から放送予定の第5話について、
制作進行上の都合により放送を延期し第4.5話 「そうしゅうへん」の放送とさせて頂きます。
大変申し訳ございません。

第5話は11/12(火)から順次放送となります。




いくらお願いしてもダメ

 ジェッターには一時的にマシンのスピードを上げる「ブースト」が存在しているので、どこで使うかが腕前の見せ所なのだが、アニメ制作の現場ではブーストはかけられないのであった・・・

 本当に万策尽きるか、それとも土壇場で無事完成させられるのか、先の見えないゴールに向かって走り出すんだ二人とも!

  


Posted by 縛りやトーマス at 03:40Comments(0)アニメ

2019年10月29日

土壇場からの大逆転、これが上田慎一郎監督の作家性だ!『スペシャルアクターズ』



『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督による長編第二弾。『カメラを止めるな!』はたった2館で劇場公開がはじまったが、話題が話題を呼び、公開劇場数が増え続け最終的には300館越えを達成するロングラン・ヒットとなった。
 未曽有のヒットを生み出したあとの第二弾には当然のごとく期待がかかるわけだ。上田監督はワークショップを開催して出演者を公募し、18人に絞ったメインキャストにアテ書きする形で脚本を書こうとしたがプレッシャーに苛まれてまったく書けなかったのだという。
 キャストらが意見を出し合う形でようやく完成した脚本は「プレッシャーに異常なほど弱い男」が主人公の物語という、自分自身の置かれた状況をそのまま形にしたものだった。


 大野和人(大澤数人)は子供のころに見たテレビの特撮ヒーロー番組『レスキューマン』に憧れ、役者を目指すものの、オーディション現場で監督から「それのどこが演技だ!もっとお前の持ってるもんをみせてみろよぉ!」と『カメ止め』風に詰め寄られ、気絶してしまう。気弱な上に緊張状態が限界になると気絶してしまうという、致命的な欠点を抱えている和人はオーディションに落ち続け、警備員のバイトもまともにこなせず、家賃も払えずどん底人生。
 ある日、数年間会っていなかった弟の宏樹(河野宏紀)と偶然再会。宏樹は「スペシャルアクターズ」という俳優事務所に所属しているという。その事務所はドラマの端役などを提供する他に、依頼者の相談を演じることで解決するなんでも屋のようなことをやっていた。例えば恋人の前でええかっこをしたい、という依頼には酔っ払いを演じて依頼者に街中で絡んでわざと負ける、といった役を演じるのだ。

 金も仕事もない和人は演じることができる、ということでスペシャルアクターズに入所する。最初は映画館の笑い屋、行列の代行などをしていくが、思わぬ大仕事が回ってくる。実家の旅館がカルト宗教団体に乗っ取られようとしており、洗脳状態に置かれている姉の女将・津川里奈(津上理奈)を助けてほしいという妹・祐未(小川未祐)からの依頼を受けたスペシャルアクターズは事務所の全メンバーを総動員した大作戦を計画。その主要メンバーに和人が選ばれたのだ。
 大役を任され、まさに気絶しそうなほど緊張する和人だが、カルト教団の信者を装って潜入した旅館で女将の里奈と『レスキューマン』のヒロインを重ね合わせた和人は勇気を振り絞ってミッションに挑む。努力の結果、カルト教団がインチキだという証拠を手に入れるのだが、予想外のトラブルが続出、緊張状態はMAXに。気絶してしまえばすべては台無しになってしまう。和人は人生最大の危機を乗り越えられるのか。



 役者生活10年間で役者の仕事が3回、自分が役者をしていることは母親と知人の二人しか知らないという、異色にもほどがある経歴の大澤数人の存在感よ!そんな彼はワークショップで上田監督に「緊張を解くためにやわらかいゴムボールをずっと揉み揉みしている」というインパクトあるアイデアを出したりしていて、彼のなんともいえない素人感、よくぞこの人を見つけてきたなと。

 長編一作目の『カメラを止めるな!』はすでにある舞台演劇にヒントを得た作品であり、純粋なオリジナルとは言い難いかもしれないが、その根底には上田監督がプロの映画監督を目指そうとしながら、専門学校を中退、詐欺にあったり、ホームレスにまでなったりした苦悩と失敗の人生があり、追いつめられた人間が思いもよらない実力を発揮する土壇場からの大逆転があった。『スペシャルアクターズ』も主人公の和人が気絶しそうなほど追いつめられながら、ずっと好きだった『レスキューマン』への思い入れが超能力という奇跡の大逆転を呼び込む。失敗の人生を経験しながらも映画への熱い思い入れが失われなかったことが『カメラを止めるな!』という奇跡を呼び込んだように「ダメ人間の土壇場からの大逆転」というテーマこそが上田監督のオリジナリティであり、作家性なのだろう。

 そんな作家性が炸裂した『スペシャルアクターズ』は148館という規模で公開されたものの、興行ランキング圏外スタートとなり、興行的には大苦戦となっている。『カメ止め』でまさかの大ヒットとなり、今度はまさかの大苦戦。
 だが2館ではじまった映画がファンの支持に支えられてロングランとなったのだから、まだまだわからない。なにしろ、上田監督は「土壇場からの大逆転」の男なのだから。

  


Posted by 縛りやトーマス at 00:28Comments(0)映画

2019年10月27日

2019年11月告知

11月の予定です


11月3日(日)
『アイドル十戒放浪記 其の七』
場所:アワーズルーム
開場:18:30
料金:1500円(ドリンク別)
出演:竹内義和 しばりやトーマス

アイドルさえいなければ苦しまなかった人たちの慟哭。ゴキ帝YouTubeチャンネル登録数は果たして5万を超えるのか!!
※今月は日曜日開催となります


11月5日(火)
『旧シネマパラダイス』
場所:なんば紅鶴
開演:20:00
料金:1000 (1drink&1food付き)
司会:しばりやトーマス

昔の深夜番組みたいな映画企画。今回はリメイク作が絶賛公開中、ロシアの伝説的戦車映画『鬼戦車T-34』(1965)。デカいジョッキのビールが美味い!



11月16日(土)
『僕の宗教へようこそ一二三教義~地下ニュースグランプリ2019後半戦』
場所:なんば白鯨
開場:18:30
料金:1,000円(1drink別)
出演:しばりやトーマス アシスタント・トモ

毎年恒例の地下ニュースグランプリ、今年後半の話題を前夜祭的に紹介。これを見て来月にそなえよう!


11月21日(木)
『キネマサロン肥後橋』
場所:アワーズルーム
開場:19:00
開演:19:30
料金:500円(1drink別)
出演:しばりやトーマス

カルトについて語る若人の会。今回は勝新太郎VS三船敏郎、時代劇スター頂上決戦の『座頭市と用心棒』!



11月23日(土)
『桂ぽんぽ娘の京都ピンク花月~第六夜~』
場所:よしもと祇園花月
開場:18:30
開演:19:00
料金:全席指定2000円
ローソンチケットで発売中
https://00m.in/R1Gvw
出演:桂ぽんぽ娘 スマイル 瀬戸 マルセイユ 紅しょうが 瀧川鯉白 しばりやトーマス




11月26日(火)
『スーパーヒーロートーク』
場所:なんば紅鶴
開場19:45
開演20:00
料金:1,500円(1drink込)
出演 :にしね・ザ・タイガー ソエジマ隊員 花鳥風月 緒形 しばりやトーマス

スーパーヒーローにこだわってるやつらのスーパートーク。今月もイベント報告でいっぱい!  


2019年10月25日

ロケットやスペースシャトルが出る邦画にロクなものはない『最高の人生の見つけ方』



『スタンド・バイ・ミー』『恋人たちの予感』などで知られるロブ・ライナー監督の2007年作品『最高の人生の見つけ方』は傲慢な生き方ゆえに娘から縁を切られている富豪のジャック・ニコルソン、自動修理工で自分のやりたいことを犠牲にしてまで妻と家族のために尽くしてきたモーガン・フリーマン、正反対の生き方をしてきた男二人が余命半年の癌と宣告され同じ病室になったことから知り合い、「死ぬまでにやりたいこと」リストをつくりそれを実践していく・・・というヒューマニズムあふれる感動のドラマだ。「終活」なんてものが流行っている日本でも通用しそうなテーマなのでワーナー・ブラザーズが日本でもリメイクしようというのはわかる。しかし、ニコルソンとフリーマンが日本になるとなぜ吉永小百合と天海祐希になるんだ??
 もちろん、傲慢な金持ちは天海祐希で、家族のために自分のやりたいことを犠牲にしてきた主婦役は吉永小百合である。これが逆だったら面白いんだけど、傲慢な金持ちの小百合さまはありえないし、家族のために何もかも犠牲にする天海祐希もありえない。


 高級ホテルチェーンを経営する実業家、剛田マ子(天海祐希)はやり手の女社長として新たに建設したリゾートホテルのオープンイベントに立ち会い、「私が成功しているのは、この場にいる欲深いお客様のおかげです!」とかいっちゃう正直な人間である。金、成功だけが彼女の人生哲学だ。無事イベントをこなしたマ子は宿泊先のホテルで嘔吐する。検査入院で受けた診断結果は余命半年の癌。なのにタバコを止められず病室でスパスパしたために放火センサーに検知され、病院内は水浸し。
 豪華な個室を二人部屋に変えられてしまい不満タラタラのマ子。同じ部屋になったのは平凡な主婦の北原幸枝(吉永小百合)だ。
 病室にやってきたマ子の夫、三木輝男が若いので驚く幸恵(なにしろ賀来賢人だから)。輝夫が外でさらに若い女と待ち合わせていちゃついてるのをうっかり見てしまって二度驚く。『家政婦は見た』じゃないんだから。マ子は輝夫の裏切りを知っていても愛していて、別れることができない。副社長の彼がマ子の会社を乗っ取ろうとしていることも知っているので、癌ごときでくたばることもできない。
 幸恵は平凡な主婦として二人の子供を産んだが次男の一慶(駒木根隆介)は引きこもり。彼は薄暗い部屋でずっとネトゲをやっているという、10年ぐらい前のひきこもり描写から一歩も抜け出ていない。夫は家庭のことをすべて妻に押し付けて寝転がっているだけ。夫を演じている前川清のやさぐれっぷりがなんともいえない・・・
 唯一まともに育って出版社の有能編集長として頑張っている(なぜかここだけ韓国映画の『あやしい彼女』みたいなの)長女の美春(満島ひかり)に「もし自分に何かあったらあとのことはよろしくね」と頼むがグータラな父親と引きこもりの弟の世話を押し付けられそうになった美春は「女だからって、なんでも私がやらなきゃいけないの?」と猛反発。幸恵もまた余命半年を宣告されていたのだ。家族に問題があり、同じく余命はわずかという幸恵にマ子は「私たち、似た者同士ね」と立場を越えて心を通じ合わせる。

 病院の長期中院患者で糖尿病のため食事制限をされている12歳の少女・神崎真梨恵(鈴木梨央)が「甘いものも食べられない、やりたいこと何もできない」と自暴自棄になってタバコを吸おうとしているのを咎める幸恵。自分も愛煙家でタバコのせいで病院を水浸しにしたマ子はタバコぐらいいーじゃん的な態度を見せるのだけど、真梨恵は突然(いかにも「突然」な描写で笑っちゃう)ぶっ倒れてICUに運び込まれる。真梨恵が持っていた巾着袋を預かったままにしていた幸恵は翌日、真梨恵の弟に会ったのでこれをお姉ちゃんに返してほしいと渡すが、弟は「返せないよ。お姉ちゃん、死んじゃった」と!なんだこの『今夜、すべてのバーで』みたいな展開は!
 真梨恵は「死ぬまでにやりたいことリスト」をつくっており、それを遺言のように預かった幸恵とマ子は少女の代わりにそのリストを実行する旅に出る。

 オリジナルとの変更点がいくつかある本作で、大きな変更点なこの「他人のリストを代わりに実行する」という部分だ。日本版のスタッフは50~70代ぐらいのシニア層男女に「死ぬまでにやりたいこと」をリサーチしたが、映画的なエピソードを作れそうなものが出てこず、「12歳の女の子がやりたいことを代わりにする」という話になったそうだ。このあたりがいかにも日本人的だねえ。あれをやれこれをやれと全部指示されてやるのは得意だけど、なんでもいいからやりたいことをやれ、と言われると途端に何もできなくなるのが日本人。日本人は自由に向いてないのだ・・・

 二人は真梨恵のリストにあった「スカイダイビングをする」「ピラミッドを見る」「甘いものを食べる」といったリストを次々こなしていく。圧巻は「ももいろクローバーのライブに行く」だ。二人はマ子の秘書、高田(ムロツヨシ)に用意された法被やTシャツ、缶バッヂにサイリウムでばっちり武装し、横浜アリーナのモノノフの中に紛れ込む。この時二人が着ている担当カラーは天海祐希がイエロー(しおりん)で、小百合さまがピンク(あーりん)だ。戦後のアイドル、小百合さまがあーりんピンクとは、グッドチョイスだ。
 ライブ中のトークコーナーでももクロは定番の会場に来ているモノノフの年齢調査を始める。20代の人、30代、40代・・・「じゃあ70代の人はいるかなー?」シーン。「さすがにいないか・・・」幸恵は70代なのだが、手を上げられない。そこで代わりにマ子が手を上げるのだ。ももクロは70代のモノノフ、幸恵に話しかける。その年で見に来たのはなぜ?と。幸恵は若いファンの子がいて、代わりに見に来ました・・・「その子は今日はいないんですか?」と聞かれて答えられない幸恵は話を濁す。そりゃ、突然そんな重い話されても、ももクロちゃん困っちゃうよ!!
 高田を含めた3人はステージ挙げられて一緒に『走れ!』を熱唱。この撮影は今年2月に行われたバレンタインイベントの様子で、イベント前には公式サイトで「この日は特別な撮影がありますので、その撮影の内容は公式で発表するまで秘密にしておいてください」とネタバレをしないよう、お願いがあった。公式が発表するまで当日ライブに参加したモノノフは誰一人漏らさなかったのだから、さすが。そりゃあ少女が「死ぬまでにライブに行きたい」現場に選ぶのもわかる。AKBなどではなく、ももクロの現場。僕も死ぬ前に見るライブならももクロにする。絶対する。


 さて、そうやってリストをこなしていく二人だが、どうしてもできない項目があった。それが「逆上がりができるようになる」「ウェディングドレスを着る」だ。マ子は子供のころ、逆上がりができずに同級生にバカにされた過去があり、しかも母親と死別したり、父親が借金をつくって逃げたりして子供のころは大変貧乏でつらい生活をしており、そのせいで「大金持ちになって見返してやる」と思うようになり、それが彼女の強欲っぷりの原点になっている。マ子はついに逆上がりができるようになる。僕も小学生のころ逆上がりがまったくできなくてバカにされた悔しい思い出がある(今はできる)ので、個人的に泣けたなあ。
 幸恵は逃げたマ子の父親を高田に頼んで見つけ出してもらい、強引に再会させようとする。拒否するマ子だが逆上がりが出来たマ子を見て、すでに痴ほう症になっている父親は「ようやった。よう頑張ったねえ」とマ子の頭を撫でてやる。一方幸恵は本当はウェディングドレスを着たかったけど、母親に言われて和服の式をした。それが心残りだという幸恵のためにマ子はエキストラを雇って結婚式をしてやる。そこには夫と娘も呼んでいるのだ。しかし何の関係もない人々を結婚式に巻き込んで70代の吉永小百合さんがウェディングドレス姿でほほえむ様は、無理がありすぎる。

 それまでも結構無理があるのだけど、ここから映画は完全におかしくなっていく。オリジナルの良さがニコルソンにフリーマンというベテランで老境に入った二人の会話やシチュエーションがおしゃれで、高級なコーヒー、コピ・ルアクに関する話や、フリーマンがホテルのバーで女性と交わすエベレストの話なんかはとにかく洒落ていて、さすがロブ・ライナーといったところ。しかし日本版はしみったれていて貧乏くささが目立つ。天海祐希の幼少のころのエピソードなんていかにも日本人が考えそうな成り上がり金持ち像で、おしゃれさの欠片もない。日本では同じようなシチュエーションがやりにくい、ってのもわかるんだけどねえ。

 父娘と和解した幸恵には最後にやるべきことが残っていた。引きこもりの息子のことだ。大みそかの夜に美春の妊娠が発覚すると幸恵は今も引きこもっている一慶の部屋の前に行き、自分は癌で余命いくばくもない。美春には赤ちゃんが生まれる。あんたが私の代わりに面倒見なきゃいけないのよ?と声をかけると引きこもりの息子はぬっと部屋から出てきて「面倒を見る」と頷く。
 って、無理でしょ!昨日まで引きこもってた息子が家族の面倒どうやって見るんだよ!自分の面倒も見られないから引きこもってるのに・・・


 そして驚くべきことがもう一つある。旅を終えて帰ってきた幸恵の前に真梨恵が現れるのだ!えっ確か死んだんだよね?
 真梨恵はずっとICUに居ただけだった。弟は母親がずっと姉の真梨恵にかかりっきりなのが気に入らなくて、咄嗟に「お姉ちゃんは死んだ」と嘘ついてただけだった!おい、これ反則やろ!定番のネタとはいえ、完全にやられた。というか腹が立つ。昔『同級生2』でも同じネタがあったんだよ。病室のベッドが片付けられて看護師が「死んだ」っていうからひっくり返ったらそれは患者の子が飼ってた鳥だって。
 20年越しに同じネタに引っかかって悔しいのなんの。脚本の浅野妙子は『同級生2』なんてやってないと思うけど、すげー腹が立つんだよな!
 死んでしまった子の代わりに願いをかなえる、というネタを反則技で潰しにきて、この映画ふざけるんじゃねえ。


 ラストは最後の願い「宇宙にいく」をマ子の遺産によってロケットを飛ばして無事リスト完走(その頃にはすでに真梨恵が生きてることがわかってるので、リストを完走させる意味はなくなっているのだが)。ロケットだのスペースシャトルだのが出てくる邦画にロクなものはない(『幻の湖』『北京原人Who Are You?』『明日があるさ THE MOVIE』・・・)ことをまたも証明してくれたのであった・・・

  


Posted by 縛りやトーマス at 22:07Comments(0)映画ももいろクローバー

2019年10月22日

再会ラブプラス

 延期に次ぐ延期でユーザーをやきもきさせていた、『ラブプラス』シリーズの最新作iOS/Android向けアプリの『ラブプラスEVERY』の配信が10月31日に決定!

ラブプラスEVERY 公式サイト
https://www.konami.com/games/loveplus/every/index.html#firstPage




 当初は2017年末だったのだから、待つこと2年。ついにスマホで毎日カノジョたちに会えるのです。今年の3月にクローズドテストが行われたものの、iOS限定だったので、androidユーザーの目の前にようやく登場。

 DS時代にさんざんハマりたおし、自らバースデーを祝い、バイト中に目を盗んで愛をはぐくんできた『ラブプラス』ですが、最近はDSを起動することすらなくなり僕のカノジョ、寧々さんとはすっかり別居状態
 この度新しい家に引っ越すことになるので再会をはたして新生活をスタートさせたいと思います。スマホアプリなので、胸ポケットに忍ばせることも可能なのです。これで堂々仕事中にも会える(自重しろ)。世界中のユーザーがまた帰ってくるのかと思うと興奮しますね。僕もこのカテゴリの新記事を書く日が来るとは思ってもいませんでしたよ。



 そして再会を記念して、カノジョたちからラブレターがもらえるお渡し会は11月2日土曜日に大阪日本橋・オタロードであります!

https://www.konami.com/games/loveplus/every/loveletter.html

 みんな再会しようぜ!

  


Posted by 縛りやトーマス at 20:16Comments(0)ラブプラス

2019年10月21日

まったく笑えないコメディ映画『ジョーカー』



DCコミックスの『バットマン』に登場する悪役、ジョーカーを主役にした映画。バットマンではなく悪役が主役の作品だ。といってもティム・バートンの『バットマン』『バットマンリターンズ』もジャック・ニコルソンが演じたジョーカーとダニー・デヴィートのペンギンがほぼ主役級の扱いだったりしたわけだが(バートンは主役のバットマンよりも悪役の方に感情移入して撮っている)、その二本とも、違った作風になっているのがミソ。

 道化師の派遣会社で勤務しているアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は不況で荒廃したゴッサム・シティに住んでいる中年男だ。コメディアンとして活躍し、テレビで人気の司会者マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)みたいにみんなを笑わせたいと思っている。
 アーサーは突然笑いだす病気に苛まれていた。バスに乗っているだけでおかしくて笑いだす。「僕は突然笑いだす病気なんです。気にしないでくださいね!」と自己紹介するためのカードを持ち歩いている。
 なのにピエロの扮装でサンドイッチマンをしていれば悪ガキに悪戯され、認知症気味の母親ペニーの世話もしなければならない。自分のカウンセリングもシティの財政難を理由に打ち切られた。こんなひどい世の中じゃあ、笑うしかないじゃないか!なあ、おかしくて仕方ないだろ?

 同僚のランドルから「これぐらいは持っておけ」と渡された拳銃を小児病棟で入院幼児を励ます仕事中にうっかり落としてしまったアーサーは会社を首になる。これで思い出したのが昔のバイト先の常駐現場にナイフを持ち込んでいた同僚がいて、大目玉を食らっていたことがあった。現場にはすごくイヤな先輩がいて、やっちゃう気だったのかな?彼は「護身用だ」って言ってたけど・・・

 首になった帰りにアーサーは地下鉄内で3人の酔っ払いサラリーマンに絡まれる女性を見る。仕事ないし、母親の介護もしなくちゃいけないし、市の財政難を理由に自分のカウンセリングも打ち切られてしまった。何もかも最悪だ。なのにこいつら会社で仕事にありついてる連中はみんな幸せそうだ。あーおかしくてしょうがない!
「てめえ、何がおかしいんだ?」
 リーマンたちに絡まれたアーサーは咄嗟に拳銃をぶっ放す。逃げ出した一人を執拗に追い回して背後から仕留め、構内から飛び出したアーサーの心は晴れ晴れだ。
 翌日ニュースで殺した相手が大富豪トーマス・ウェイン(ブレット・カレン)の証券会社の社員たちだと判明。この事件は「富裕層に恨みを持つ貧困層による犯行」とされ、シティにはピエロの扮装をして富裕層への怒りをあらわにする者たちが現れるようになる。「ピエロ」が怒りの象徴としてアイコン化されるのだ。シティの問題を解決するべく市長選に立候補することを宣言したトーマス・ウェインはこの事件を「街に蔓延る汚らしい連中がやりそうなことです」と吐き捨てる。この発言はシティで暴れまわるピエロたちの怒りの火に油を注ぎこむ行為になる。

 コメディアンとして初めてバーの舞台に立ったもののアーサーの生活は何も変わらない。母親の手紙で自分はトーマス・ウェインの隠し子であったことを知り屋敷に乗り込むも執事から冷たく追い返される。帰宅すると救急車で運ばれる母親の姿が。地下鉄の事件でアーサーのことを事情聴取に来た刑事たちの訪問に驚き発作を起こしたのだ。
 病院の入り口で刑事たちから事情聴取を受けるアーサーは派遣会社でランドルが拳銃を奪われたと告げていることを知り、自分にかかった疑いはすべてデタラメだと答える。病室で母を見守るとフランクリンの番組でアーサーが初めて出演したバーの映像が流される。僕のショーをフランクリンが見てくれた!どうだい母さんすごいだろう!
 アーサーを「ジョーカー(道化師)」と紹介したフランクリンはアーサーの「子供のころ学校が嫌いだった。すると母親は「いずれ社会人になるのだから」と。でも今僕はコメディアンだ」というダダ滑りのギャグを聞いて「確かに、誰でもコメディアンになれる時代です」と嘲笑する。

 市長選のための演説会場前ではトーマス・ウェインのテレビでの発言に怒り狂うピエロたちが押しかけていた。それに紛れ込んだアーサーは対面を果たすが、トーマスからは「あの女はイカれている」と言われ自分と母親ペニーとは何の関係もなく、アーサーはペニーの養子だという。母親がかつて入院していた州立病院のカルテからペニーの恋人の暴力でアーサーは「突然笑いだす病気」になったこと、ペニー自身も虐待をしていたことが明らかになるとアーサーはたった一人だけ信じていた母親にも裏切られたことに絶望し、彼女を殺す。

 絶望だらけのアーサーにたったひとつの光明が差し込む。フランクリンの番組スタッフから出演依頼の電話がかかってきたのだ。「以前放送したあなたのショーの映像が話題なので、出演しませんか?」あのダダ滑りして、フランクリンが薄ら笑いを浮かべたあれが!?アーサーは快諾する。
 生出演当日。ピエロのメイクをしたアーサーは刑事たちに追われるが今や町中がアーサーのようにピエロの仮面、メイクをした怒りに震える連中であふれかえっている。彼らはアーサーを守るように刑事たちの邪魔をする。無事アーサーはフランクリンの番組に「ジョーカー」として出演。「地下鉄の事件で3人をやったのは俺だよ」



 ここ30年ぐらいの映画でここまで危険なやつは見たことがない。今や世界中でかつてないほどの格差社会が蔓延しており、一握りの富裕層がありとあらゆる富と権利を支配して、貧困層を絶望のどん底に突き落としている。彼らはヘナチョコな連中が搾取されるのは当たり前さとばかりに偉そうな顔をしてふんぞり返っている。たかが稼いでいるだけの人間が稼いでいない人間を平気で見下し、テレビの司会者ごときがこれまた偉そうな顔で世間を切って捨て、他人を笑いものにするのだ。
 格差社会の底辺にあえぐ人々には他人事と思えない。違うことはたった二つ、銃を持ち人に向けるか、怒りを権力者に直接向けるか、だ。『ジョーカー』では貧困層の怒りが直接権力者たちに向いていくが、世界中でうっぷんの溜まった人の怒りが自分より底辺の人々に向かう有様だ。仕事を奪われた怒りを移民に向けたりだとか、今日本では台風の被害で避難生活を強いられる人たちが避難所にホームレスが来るのはイヤだと排除しようとしたり、それらの行動をお笑い芸人が「嫌でしょ」「何されるかわからないし」とか言い出す始末。またその発言を巡って議論が戦われたりする。プライベートもない避難生活を強いている役人や政治家に怒りは向かないのだ。

 アーサーは「自分からすれば悲劇でも、他人から見れば喜劇なんだ」といっていた。『ハングオーバー!』シリーズなどで知られるトッド・フィリップス監督は絶望的な格差社会をまったく笑えないコメディ映画として撮ってしまった。劇場内では観客が次第にどんよりしていくのがよくわかる。
 この映画を見てると、大抵の世の中はサディストによって支配されて、彼らによってマゾヒストが量産されていることがわかる。権力者はトーマス・ウェインみたいな他人を見下すサディストで、アーサーみたいに痛めつけられても笑うしかないマゾヒストを支配している。だがマゾヒストだっていつまでも痛めつけられてるわけではない。銃口がお前に向くことだってあるんだ。その時はお前を笑わせてやるぞ。さあ笑え!おかしくてしょうがないだろう?

  


Posted by 縛りやトーマス at 10:18Comments(2)映画

2019年10月17日

ツカマルシアター

 常に自分の周囲2メートルから5千キロぐらいまでのどうでもいい情報に目を光らせている僕の目に突然飛び込んできたこのニュース。


カフェで映画館、無許可営業=容疑の社長ら書類送検-警視庁
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101600606&g=soc

 吉祥寺のミニシアター、ココマルシアターを運営する会社社長と元社員の男が書類送検。容疑はカフェと申告した映画館の二階で許可を得ずに映画を上映していた興行場法違反(無許可営業)だ。

 ココマルシアターはゲーム会社デジタルワークスエンタテインメントの代表取締役・樋口義男氏(今回書類送検された会社社長)が吉祥寺にかつて存在した映画館バウスシアターの魂を引き継ぎ、映画の上映だけではなく、配給、更に制作・監督まで手掛けるというビッグプロジェクトで、映画館建設のために実施したクラウドファンディングで目標額を大きく上回る約650万円を調達、約500人の応援するサポーターがつくなど、吉祥寺映画ファン界隈から熱い注目を浴びていました。

 しかし、プレオープンを予定していた日(2017年4月15日)までに工事が間に合わず、むき出しの配線がそのままにされた中、なんとか初日の上映だけは行ったものの、翌日以降の上映は中止。再工事のため正式オープンは延期に。その後しばらくの間ココマルシアターはオープン日決定→工事が間に合わずオープン日延期→工事が間に合わない→延期を果てしなく繰り返したのだった(4月15日のプレオープン日も一度延期したうえでの強行)。
 当初は2,3階も映画館として営業していく予定が今回の時事通信の記事内にもある「避難階段の数が足りなかった」ために許可が下りず、2,3階をカフェとして申告。しかし実際は2階でも映画の上映を行っていた

 なんとかオープンにこぎ着けたものの、初日の初回上映作品で「音がまともに出ない」「映像がまともに出ない」「上映中止に」というトリプルコンボをたたき出す結果に。ちなみに客は4人という・・・映画館のオープン日に4人て・・・


 このようにオープン以前、オープン直後もありえないようなトラブルを連発させていたココマルシアターはその後もクラウドファンディングやマクアケのサポーターにリターンしてなかったり、サイトの宣伝文やスケジュール表が誤字・脱字だらけだったり、館内アルバイトの態度がひどいとか、座席のシートが切り刻まれていたとか、看板からキノコが生えていたとか、そもそもココマルシアター自体がひどすぎるとか、突っ込みどころばかりが目立っていた。結局、2年数か月しかもたずに劇場は閉館。その幕切れのあとに書類送検というエンドゲームを迎えたのです。

 書類送検の容疑となった無許可営業については、映画館営業中に多くのココマルウォッチャーが指摘しており、都が57回も行政指導しながら改善しなかったというのだから悪質そのものだし、いろいろなトラブルがありながらもココマルシアターを信じて通ったり、ネタにしていた人たちを裏切る行為なんじゃないですかねえ。これが何よりも問題だと思うのです。
 樋口社長がココマルシアターについて語る誇大妄想めいた発言の数々も、こうなっては痛いだけでしたね。これじゃあココマルならぬツカマルシアターじゃないか!ココマルシアターの名前が出るたびに劇場マナーCMに出ていた武田玲奈のことを思い出したり(いねえよ!そんなやつ!)、ここでイベントしていたアイドル、つりビットの解散もココマルのせいだ!(多分無関係)

 まあ、樋口社長もココマルシアターに一度も行ったことがない僕に言われたくないでしょうけど・・・


武田玲奈にも謝れ!

  


Posted by 縛りやトーマス at 21:15Comments(0)映画日本のとんでも事件ネット

2019年10月15日

RIZINした大阪の夜

 グラドル、女優の小倉優香さんがRIZINに出場している総合格闘家の朝倉海と交際している疑惑!


グラドル小倉優香がRIZINの朝倉海と付き合っているという噂
https://yamachan01.com/blog-entry-11898.html


総合格闘技を応援する小倉優香(嘘)

 関西が台風圏内に入っていた12日、小倉優香は大阪・道頓堀のひっかけ橋にいることころをインスタに投稿。大阪府立体育館で行われていたRIZIN.19を観戦。現場でこの大会に出場していた朝倉海の傍をまるで彼女のようにうろついていたのであった。

 それならまだ総合格闘技のファンなので、関係者のご厚意でリングサイドを歩かせてもらってた、などの言い訳は成り立つと思うが、その後朝倉が道頓堀で食事している画像をアップしたところ、その画像には小倉がインスタにアップしたジャケットと同じ柄のものが写り込んでいたのであった・・・
 さらに大阪・羽曳野の総合格闘事務所、志に所属する白川陸斗のインスタと小倉のインスタに挙げられた料理画像がまったく同じという・・・小倉のインスタには朝倉海の実兄、朝倉未来を撮った画像もアップされていたので、兄弟ぐるみの付き合いってことなんでしょう。完全に真っ黒です。




 この脇の甘さは、かつて女優の金田美香がガンバ大阪(当時)の中澤聡太とデート中にまったく同じ料理の画像をブログにアップしてしまい、交際がモロバレになった一件を彷彿とさせますね(その時は「仲の良い友達」と言い張ったが、その後結婚)。

 この疑惑を小倉本人は「格闘技が好きなだけです」と言い逃れしているが、なぜかそれらの画像を軒並み削除しているので、疑惑を認めたといってもいい!(決め打ち)
 RIZIN.19では1R52秒ノックアウト勝利を収めただけに、この夜は大いにRIZINしたのではないかと想像をたくましくするところ。
 これから小倉優香を見るたびに豊橋の不良、朝倉兄弟の顔が頭に浮かんでモヤモヤしますわ!

 アクション女優を目指して修行中の彼女。不良の誘惑に負けず世界に羽ばたいてほしいものです。


せっかくなので小倉優香さんのセクシーショットあげておきますね

  


Posted by 縛りやトーマス at 00:00Comments(0)アイドルネットアスリート系

2019年10月12日

スミーニャ軍曹の鬼解説T-34

 10月末に日本公開されるロシア映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』は伝説のロシア映画『鬼戦車T-34』のリメイクなのですが、最初に予告編を見たとき、「戦車でロシアだから、上坂すみれさんあたりが宣伝大使に選ばれたりしないかなあ」と思ってたら、その通りになりました。ほんまにやってどうすんねん。

発射!着弾!爆破!上坂すみれがロシア×戦車映画「T-34」の見どころナビゲート
https://natalie.mu/eiga/news/350916

 各映画会社が海外映画の宣伝のためにありとあらゆる手段を用いて旬の(または旬でない)タレントを使ってなんとかしてワイドショーに取り上げてもらって、「あの番組で何秒流れた」「この番組で長めに使われた」と広告会社だけが満足して、動員にはまったくつながらない・・・そんな間抜けな光景を何度も見てきましたが、珍しく作品と宣伝キャラがズバリハマった宣伝を観ました。配給のツインさん、お疲れ様です。

 Пойдем в кино!(映画館にいこう!)


すみぺの作品解説



  


Posted by 縛りやトーマス at 05:23Comments(0)映画声優

2019年10月10日

犬が修斗する映画『ジョン・ウィック:パラベラム』



 キアヌ・リーブスの大ヒットシリーズ『マトリックス』(今年で公開20周年!)でキアヌのダブル・スタントを担当したチャド・スタエルスキとコンビを組んで制作された『ジョン・ウィック』シリーズ最新作『ジョン・ウィック:パラベラム』はかつての仲間や恩人に見捨てられ、孤立無援となったジョン(キアヌ)が自身のルーツを追い求めながら血なまぐさい世界から解き放たれて自由になりたいという願いのために世界中を旅するサバイバル・ロードムービーだ。

 ジョンは愛する妻のために殺し屋稼業を引退しようとするが、手練れを失いたくない組織から正体不明の殺し屋ババ・ヤガを殺せば引退を認めるといわれる。組織はジョンを失うぐらいならいっそ死んでしまえばいいと思っていたが、予想を裏切りジョンはババ・ヤガをしとめる。しかし正体がわからないババ・ヤガの居所を突き止めるためにイタリアン・マフィアの組織の力を借り、その際「どんな仕事でも一度だけ引き受ける」という誓約をしながら、それを守らず引退したので家を爆破されてしまう。そして殺し屋専門のコンチネンタル・ホテルの掟を破りイタリアン・マフィアのボスをホテル内で殺したためにホテルを出禁になり、1400万ドルの賞金をかけられ世界中の殺し屋に命を狙われる。世界中が敵!

 ジョンは自由になろうとしただけなのに、周囲の人間がそれを許さず「お願いだから、かまわないでくれ!」とジョンがいえばいうほど争いを招き入れ、戦火が拡大する。爽快感よりも死の匂いが付きまとう戦いを彩るのがシリーズ用に考案された「ガン・フー(銃+カンフー)」、「ナイ・フー(ナイフ+カンフー)」「カー・フー(車+カンフー)」といった格闘術。ついに今回は馬を使った「マー・フー(馬+カンフー)」「ドッグ・フー(犬+カンフー)」が登場、特にドッグ・フーは誰も見たことがない衝撃のアクションであると断言できる。
 まず犬に命令すると相手の腕に噛みつく。そして加えたまま人間を床に投げたおす。とどめは急所に噛みついてジ・エンド。これって打・投・極だから佐山サトルが考えた修斗じゃないか!犬が修斗する映画・・・僕は初めて見た!タイガーマスクに宣伝してほしかった。

 拡大化する物語はついにライバルの殺し屋まで生み出した。それがジョンを倒して殺し屋No.1の地位を狙うゼロ。演じるは『ジェヴォーダンの獣』『クライングフリーマン』のマーク・ダカスコス。本当は真田広之が出演する予定だったが、真田が張り切りすぎて撮影前にケガをしてしまった代役らしい(真田、何してんの!)
 ダカスコスは微妙なイントネーションの日本語を操る殺し屋で、普段はNYでカウンターのある寿司屋の板前をしている。殺し屋兼寿司板前の部下として忍者の末裔を雇ってる(そのうちのひとりがヤヤン・ルヒアン)んだけど、店のBGMがきゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」という日本人でもやらんようなベタなギャグをやっていて、なんだこれくしょんと思った。

 つらい物語の中でも笑いを忘れないチャド・スタエルスキとキアヌのメッセージ、しかと受け止めたぜ。ジョンの人生に犬が必要なように。この争いが次なる争いを生む物語にも笑いが必要だった。

 ちなみにダカスコスの寿司屋のカウンターには猫がいて、食べ物の店で動物置くなよ!と一瞬思うが、動物園前の居酒屋、かんむり屋にも猫が常時いるので別におかしくはなかった。さすがキアヌ、日本のラーメン好きなことはある。かんむり屋までチェックしていたとは・・・(してません)

  


Posted by 縛りやトーマス at 13:56Comments(1)映画音楽