2013年04月26日

プラチナ・データっ・・・

予告編で嵐の二宮くんが「プラチナ・データっ・・・」ってドヤ顔でささやく場面がもう・・・って柳下毅一郎さんも言ってた映画『プラチナデータ』を観る。

現場に遺されたDNAを採取し、検査にかけると犯人の身長体重性別年齢血液型などが瞬時に判明し、さらには容姿までモンタージュできる(どうやって!?)『DNAプロファイリング』なる技術を開発した責任者の神楽(二宮くん)はDNAプロファイリングから逃げられない奴はいない!と自信満々。なにしろ検挙率100%、冤罪率0%だからね!
ところがDNAプロファイリングの関係者が殺された上に肋骨の骨を一本抜かれるという猟奇殺人事件が発生。DNAデータベースに存在しないその犯人をNF13と名付けられる。そしてNF13はDNAプロファイリングのシステムを作ったプログラマー、蓼科兄妹をも殺害する。現場に遺されたDNAを検査すると二宮くんの顔がモンタージュされる!さらに殺害現場だった新世紀大学病院の監視カメラからは蓼科兄妹に最後に会った二宮くんの姿が!
検挙率100%、冤罪率0%の検査システムに犯人呼ばわりされるハメになった二宮くんはすぐさま逃亡を開始。研究所職員の生瀬勝久は
「DNAプロファイリングの責任者が犯人だってバレたらまずいからとっとと逮捕してもみ消しちゃえ」
と研究所地下にある日本中の監視カメラをいっぺんに見られるというスーパー玉出の司令部みたいな部屋から二宮くんを追跡する。あっという間に警察に先回りされる二宮くんだが、近くを偶然車が通りかかるというラッキーが二度も起きたおかげでなんとか脱出。二宮くんは自ら冤罪を晴らすために走りまわる。

まず序盤の出だしからしておかしい。関係者が殺された現場からは二宮くんのDNAは検出されないので、NF13と二宮くんは別人、と判断できるはず。「俺はNF13じゃない」って警察に説明すればいいだけじゃないの?まあ最初から「人間はDNAがすべて」「このシステムは完璧」って人間よりもコンピューターの方を信用しているタイプの人間だということが描かれるので、警察の事情聴取なんか信用してないんだろうね(こんな人間だから冤罪率0%のシステムを作り出そうとした、とも言えるけど)
監視カメラに追い回される二宮くんは監視から逃れるために田舎へ逃亡。なんと田舎にはまだ監視カメラが設置されてない場所がたくさんあったから・・・じゃあ凶悪犯は地方に逃げればいいのかよ!なにこの穴だらけのシステム。
元ネタになっているであろう映画『マイノリティ・リポート』では目の網膜を検査して逃亡者を見つけようとする追跡ロボットから逃れるために主人公トム・クルーズが眼球をまるごと入れ替え、「12時間包帯を外すな」と言われるので包帯をしたまま、追跡ロボットの熱感知から逃れるため氷水の張ったバスタブに飛び込むも、ロボットに見つけられ・・・といったシステムの不備をつくアイデアが練られていて、近未来ガジェットの使われ方も上手く、それがハラハラドキドキのサスペンスを生み出す要素になっているのですが(とはいえ、風船に隠れて逃げるってのはどうかと思ったけど)、『プラチナデータ』のスリルサスペンスはスチャラカすぎてアホらしいとしか。最初に逮捕される犯人も直前にDNAを別人のものと差し替えられていた!みたいなオチで不正アクセスすればそれでいいのかよと。それじゃ冤罪産み放題だって。

そしてこの映画の最大の問題点は、事件の黒幕が始まってすぐにわかる、というかキャスティング、チラシを見れば勘の良い人にはすぐわかるってことですよ!この映画二時間一三分は長すぎ。
二宮くんは逃亡中に助手の白鳥(杏)から手助けの電話がかかってきても「君は誰だ!」ってわからないぐらいマヌケなので事件の真相をつかむのに2時間以上かかるのはわからなくもない。でも一般のお客さんはチラシ見た時点で真犯人わかるから!

プラチナ・データっ・・・
この中に、犯人がいます!(ヒント:二宮くん以外の人です)



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Posted by 縛りやトーマス at 16:15│Comments(1)映画
この記事へのコメント
目の見えないトムクルが間違って腐ったサンドイッチを食べてゲーッとか嫌がらせみたいなシーンがありましたね>マイノリティ レポート
Posted by たま at 2013年04月29日 09:09
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