2013年07月08日

我慢してるのは観客だよ『キス我慢選手権 THE MOVIE』

『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』を観る。

我慢してるのは観客だよ『キス我慢選手権 THE MOVIE』

最初に断っておくと俺はゴッドタンはももクロがゲストに出たとき一回きりしか見ていないし、キス我慢選手権自体もよう知らんということを付け加えておく。
その上でいわせてもらうとこんなアホらしい映画もないわな。
本作は主演の劇団ひとり以外のキャストには台詞や進行上のト書きが書かれた構成台本が用意されているが、ひとりは物語上の設定や役どころ(自分自身の役も含めて)がまったくわからない状態で即興で芝居を要求され、いかに面白いアドリブをひねり出すか、という内容なんだが・・・どう考えても台本あるよね

そもそも美女が迫ってくるのにキスを我慢しなきゃいけないという設定に無理がないか?美女が迫ってきたらキスしたらええやろ!俺なら5秒でするね!なんならキス以上のこともする!テレビで放送できないレベルでな!(これは映画なのでテレビで出来ないようなベッドシーンや、冒頭5分で葵つかさがおっぱいモロ出しにしたりといったエロい場面がちょっとだけある)
まったく「武士は食わねど高楊枝」とでも言いたいのだろうが、そこは「腹が減っては戦はできぬ」だろう!「据え膳食わぬは男の恥」といってもいい!我慢することが日本人らしい美徳だとでも思ってんなら大きな間違いだ!

おっと話がそれたな。
この映画はひとりのアドリブに対応するため、カメラはまわしっぱなしでひとり以外のキャストはあらゆるアドリブに対応するため何パターンもの台本を用意し、完全に頭に叩き込んだとのこと。


岩井秀人&みひろが明かす“キス我慢選手権”アドリブの舞台裏

劇団ひとりは、撮影現場でカメラの前に立つまでその日のロケ内容を知らされず、突然収録が始まる形になる。もちろん台本もない。しかし、そのほかのキャストには事前に台本が渡され、ディレクター扮する“仮想劇団ひとり”を相手に入念なリハーサルが行われている。とくに物語の重要な役割を担う岩井とみひろに関しては、各シーンごとに劇団ひとりのさまざまなリアクションを想定した10パターンほどの台本があり、それをすべて読み込んでリハーサルに臨むことになる。

 それだけの準備をしても、撮影では「こちらのセリフにのってこなかったり、まだ美女を助けに行かないでほしいところで、物語に入り込んで突っ走っちゃったり(笑)。想定していないことがほとんどです」(岩井)。膨大な台本を覚えて、進行パターンをシミュレーションしたうえに、本番では予想外の展開に対応する反射神経がつねに求められる。劇団ひとりの気の向くままのセリフやその場で突き進む方向に共演者らはアドリブで対応し、撮影ポイントが変わることも多々あり撮影スタッフはカメラを担いで走り回る。オールスタッフ、ひとときたりとも気が抜けない緊張感の張りつめた現場のようだ。

 そんな、いったんカメラがまわりだしたらカットがかからない、すべて完全リアルタイムで進行している撮影だが、現場が異なる物語設定の後半部分では、撮影開始後も仮想劇団ひとりを相手にキャストのリハーサルが行われていた。佐久間宣行監督から、物語の流れの変化などが随時連絡が入れられ、細かい場面設定や演技の修正を入れながら劇団ひとりの到着までに入念なリハーサルが繰り返される。

http://www.oricon.co.jp/news/movie/2026316/full/

本当にこんなことを実際にやったら膨大な時間と金がかかると思う。テレビの深夜番組をお手軽に劇場映画化して、あとはDVDの売上で稼ごうという企画意図から反するではないか(キス我慢のDVDは売上累計50万枚以上である)。
完全に台本化してしまえば後はキャストが台詞を覚えるだけでいい。あとは「らしい」リアクションさえでっち上げればアドリブ芝居のように見えるわけで。
『キス我慢』をガチのアドリブ芝居だ!なんていうのは電波少年やあいのり、稲垣早希のサイコロの旅をガチというぐらいみっともない話で、台本あるに決まってるやろ!いや、俺は別に「台本があるから嘘っぱち」とか「だからキス我慢はインチキ」とか言ってるのではない。アドリブのように見せかける芝居の上手さはそれで凄いし、評価されていいと思う。しかし関係者がこのアドリブは本当なの?問題に関して「いや、絶対にガチです」と頑ななのだ。

雑誌映画秘宝8月号で大槻ケンヂがキス我慢に出演してるみひろを相手に「これ、台本だよね?」
としつこく(それこそ、キスを迫る美女のように!)追求しているのだが、これを見たゴッドタン出演者の吉田豪やナックルズの久田さん、映画に出演している武蔵の弟(笑)や監督までもが「ガチですから」とtwitter上で主張し始めたのだ。

※と書いたけれど吉田豪さんは「ちなみにボクは「ガチです!」って主張してるわけじゃなくて、八百長説を面白がってるだけですよ。」という意見のようです。
https://twitter.com/WORLDJAPAN/status/354276013368279041


オーケンは例えば「アクションシーンの技斗は段取りがないとできないはず」「弾着のタイミングが完璧すぎる」「スタッフの足音がなぜ入ってないのか」「なぜ誰一人台詞を噛まないのか」といやらしいツッコミを入れて「やっぱり台本」説を主張する。それらの追求にみひろは「常に10台くらいカメラがあっていろんな角度から同時に撮影している」「あ・うんの呼吸で」「編集の段階で消してる」「何度も練習してるから」と見事に切り返すが、大体公式にスタッフがコメントしている内容と同じなんだよな。まさにあ・うんの呼吸が出来ている、と・・・まあ、最後にはみひろも「信じてくださいよ!」とウルトラマンAの北斗星司みたいなことを言い出すのだった。ここまで必死になるオーケンの態度も「どうでもいいじゃないですか!」って思うけどな!

すでに公開中のこの映画、興行ランキングにも入らないほどずっこけているものの、観客の満足度は高いようで、Twitterで検索すると結構楽しんでいる様子が伺える。
でもそれってもともとゴッドタン自体の視聴者なんだよ。つまりテレビで見てる人が劇場に来ているだけで、それじゃ『映画けいおん!』とかと同じやん・・・ファンは満足してるけどそれ以外の人にはまったく届いてないという。『けいおん!』も声優たちがすべてにおいて本当に楽器やってるわけじゃないけどね。
でも『映画けいおん!』は『キス我慢選手権 THE MOVIE』と違って「本当に楽器弾いてます!ガチです!嘘だったら針千本飲みます!」なんて言ってないってこと。ライブでも本当に楽器やってるシーンはわずかで、後は弾いているように演じてる。演じてる方も見てる方もそれがわかってて楽しんでるし、「ガチです」なんて主張しないのはそこ以外に魅力や価値があるからだよ。
翻って『キス我慢選手権 THE MOVIE』って「ガチのアドリブ」部分をとったらなんも残らないし。ストーリーなんかくだらないしねえ。ただの苦痛な117分間(これ、2時間もあるんだよ・・・)。キス我慢関係者がガチな部分の主張にこだわるのって、そこしか語るものがないからじゃない?
こんなものを映画にしてしまったがために、普段はテレビなんか絶対に見ない映画業界の関係者が仕事でこれを見せられて、辟易している様を想像すると・・・
関係者は『キス我慢選手権 THE MOVIE』を観るという、苦痛を強いられているんだ!



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Posted by 縛りやトーマス at 01:01│Comments(0)映画
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