2013年09月29日

自由にしろって限度があるんだ『キャプテンハーロック』

『キャプテンハーロック』を観る。

自由にしろって限度があるんだ『キャプテンハーロック』

地球人類が銀河の果てにまで進出し、もはや開拓する星もないとわかった人類は還るべき故郷=地球をめぐる戦争-カム・ホーム戦争を引き起こす。
戦争の最終的勝者となった各惑星の有識者層で組織されたガイア・サンクションは地球を立ち入ってはならぬ聖地とし、人類は100年もの間地球を遠くに見ながら滅びの道を歩んでいた。
そんな中、宇宙海賊キャプテンハーロックだけは無限のエネルギーを生み出すダークマター機関を搭載した海賊船アルカディア号でガイア・サンクションへの略奪・破壊を繰り返していた。ハーロックはかつてカム・ホーム戦争の英雄として名を残していたが終戦後は宇宙海賊として追われる身となっていた。
ガイア・サンクションは親衛隊ガイア・フリート艦長イソラにハーロックの暗殺を命じ、イソラは工作員ヤマをアルカディア号へ送り込む・・・


『アップルシード』(04)のスタッフによるフルCG映画なんだが、『アップルシード』といえばキャラクターが大雨の中に立っているシーンで肌がまったく濡れていないという、衝撃の技術力を見せつけてくれた傑作。アメリカのTVアニメ『スターシップ・トゥルーパーズ・クロニクルズ』レベルでしたわ。
そんな『アップルシード』から数年を経て技術力の向上を見せつけるかのように、登場人物のケイ(原作における結城蛍をモデルにしたキャラ)がバク宙しながらシャワーを浴びる意味不明な場面では肌を水滴が滴り落ち、水の玉が弾ける!すごい技術だ!でもバク宙しながらシャワーあびる必要性はまったく感じられなかったが・・・

そんなわけでCGレベルに関しては相当スゴイものが見られ、ジェームズ・キャメロンが絶賛するのもわかる。
しかし肝心のストーリーがイマイチで福井晴敏の脚本は地球をめぐる戦争がイソラ、ヤマ、ナミ男女の三角関係から崩壊するというチープな恋愛ドラマの要素を一歩も出ず、ガンダムのソーラ・レイよろしく登場するカレイドスター・システム、ジョーヴィアン・ブラスターといった超兵器ですべてを吹っ飛ばそうとするオチでこれは『キャプテンハーロック』であって『ガンダム』じゃないんだ!となぜ誰も突っ込まなかったのか。
ハーロックは真の男の生き様を教えてくれる少年にとっての憧れだったはずなのに、過去に犯した罪の精算のために戦うという風に矮小化され、台羽正やエメラルダスといった原作の重要なキャラは登場もせず、ヤッタランは原作から変更されすぎ!
これもまた『ガッチャマン』と同じく原作の魅力的なポイントを一切再現せず、誰も望んでいない製作者の自分勝手なオリジナル要素をぶちこんで作品をダメにする典型的なパターンに陥ったわけだが。



同じカテゴリー(映画)の記事画像
ツカマルシアター
スミーニャ軍曹の鬼解説T-34
犬が修斗する映画『ジョン・ウィック:パラベラム』
一行さんにツンツンされたい未来『HELLO WORLD』
秋だ一番!ジェイソン・ステイサム祭り!
20年封印されたメイキング ジム・キャリー大暴れ『ジム&アンディ』
同じカテゴリー(映画)の記事
 ツカマルシアター (2019-10-17 21:15)
 スミーニャ軍曹の鬼解説T-34 (2019-10-12 05:23)
 犬が修斗する映画『ジョン・ウィック:パラベラム』 (2019-10-10 13:56)
 一行さんにツンツンされたい未来『HELLO WORLD』 (2019-10-06 03:31)
 秋だ一番!ジェイソン・ステイサム祭り! (2019-10-03 10:50)
 20年封印されたメイキング ジム・キャリー大暴れ『ジム&アンディ』 (2019-10-02 23:41)

Posted by 縛りやトーマス at 23:40│Comments(0)映画
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。