2015年08月28日

スキャンダルを起こした全アイドルはこの映画を見やがれ『わたしに会うまでの1600キロ』




 シェリル・ストレイドは家庭内暴力を奮う父親から逃れ女手ひとつで自分と弟を育てた母親を尊敬し、子育てが終わると作家になる夢を諦めきれずにシェリルと同じ大学に進んだ母にいつか恩返しをしようと考えていた矢先、母が余命わずかのガンであることが発覚。母はすぐに亡くなり、シェリルは自暴自棄になり行きずりの男とベッドイン、酒、ドラッグに溺れた。見知らぬ男の家に転がり込む度連れ戻しにやってくる夫も我慢の限界に達し、別れを決意。離婚するその日にシェリルは夫の名前を腕に彫った。「まだ愛しているから」
 シェリルはスーパーマーケットの本屋で一冊の本を見つける。それはアメリカの三大長距離自然歩道のひとつ、パシフィック・クレスト・トレイル踏破のためのトレイルガイドだった。導かれるように1600キロのトレイルに挑むシェリルだが、素人ゆえに不必要な荷物を詰めたバックパックは重さで肩に食い込み、携帯コンロの燃料を間違え冷たい粥しか食べられない。持ってきた食事は8日目に尽きる。1/3も進まないうちに後悔し始める。なぜ、こんなバカな旅に挑んだのか?


 シェリル・ストレイドが1600キロのパシフィック・クレスト・トレイルを3ヶ月で踏破した自叙伝『Wild』はアメリカでベストセラーになり、リース・ウィザースプーンが自身の製作会社パシフィック・スタンダードで映画化することを決定。監督は『ダラス・バイヤーズ・クラブ』のジャン・マルク・ヴァレ、脚本は『ぼくのプレミア・ライフ』のニック・ホーンビィ。
 製作・主演したリース・ウィザースプーンは『キューティ・ブロンド』(01)で典型的なアメリカのブロンド美少女を演じて続編も大ヒット。カントリーシンガー、ジョニー・キャッシュの妻を演じた『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でアカデミー主演女優賞を獲得。名実ともに若手女優のNo.1として認知されることになるが、2013年に夫が飲酒運転を起こした際、警察に掴みかかって逮捕(!)されるという騒動をやらかし、世間から「あの『キューティ・ブロンド』の女優が!」と大バッシングされ、仕事も無くなる。失意のどん底でウィザースプーンはシェリル・ストレイドの『Wild』に出会う。どん底の状態から自分を見つめなおす旅に出たシェリルの人生は他人事とは思えなかった!
 「これは私だ!」
 ウィザースプーンは実際のパシフィック・クレスト・トレイルでロケをし、65キロのバックパックを背負って山道を駆け上がった!恥ずかしいスキャンダルに対しての贖罪のような本作は観客、評論家ともに好評で第87回アカデミー賞の主演女優賞にノミネート、逮捕事件のスキャンダルを払拭したのであった。
 日本でも某国民的アイドルグループのメンバーが口にするのも憚るスキャンダルを起こしながらダンマリを決め込んで金の力で左右されるなんちゃって総選挙で順位を上げたら「禊は済んだ!」とばかりに偉そうな顔をしていたりしますが、ちゃんちゃらおかしいぜ。お前も1600キロを歩け!冷たい粥を食らいやがれ!アメンボのたかった水たまりの水を濾過して飲め!





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