2015年08月30日

イーサンとベンジー、男同士の友情大作戦『ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション』

イーサンとベンジー、男同士の友情大作戦『ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション』


 『ミッション・インポッシブル』シリーズの最新第5作。ご存知テレビドラマ『スパイ大作戦』のリメイク・映画化としてスタートしたこのシリーズはもはや元の作品とは関係なく主演のトム・クルーズがいかに生身の物凄いアクションを披露するかというシリーズになっているのだが、今回は予告編などでも話題になった、離陸しようとする軍用機の扉に捕まったまま軍用機が飛び立ってしまう!という大アクションをスタントなしで披露。

 絶対スタントだろ?もしくはスタジオでブルーバック撮影じゃないの、と思ってたらメイキングでトム自らこのアクションに挑んでいることを証明。今年で53歳のトム・クルーズ、無茶しすぎでっせ!!ポスタービジュアルにも使われている場面なので、劇中のクライマックスなんだろうな…と思いきやなんと冒頭の掴みだった。しかもストーリーにはまったく関係がない!掴みからこの調子な本作はこの後も水中にある金庫に侵入するために息継ぎなしで6分間の水中撮影に挑むのであった。水中で6分間って、浅ヤンで江頭2:50が4分14秒潜水した記録越えてるがな!江頭を超えた男!さすがハリウッドスターは違うよな。こんな具合でシリーズ最高傑作と謳われた前作『ゴースト・プロトコル』を遥かに超える出来なのであった。


 IMFのエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は謎の犯罪組織『シンジケート』の捜査に着手。ロンドン支部で情報を受取る。いつもの「…なおこのテープは自動的に消滅する…」ってやつね。ところが今回はこのお約束のシーンを逆手に取る。「…消されるのは君だ!」すでにロンドン支部はシンジケートの手に落ちており、イーサンは目の前で諜報員を殺され、催眠ガスを嗅がされる。捕らえられ、拷問されそうになるイーサンを救ったのはシンジケートのメンバー、イルザ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)だった。
 IMFのウィリアム・ブラント(ジェレミー・レナー)はワシントンDCの上院委員会でCIA長官アラン・ハンリー(アレック・ボールドウィン)らに厳しく詰問されていた。前作でクレムリンの爆破テロを止められなかった件など、IMFのやり方は問題が多すぎる(その通り!)というアランの進言によってIMFはCIAに吸収されてしまう。帰還命令を無視し、単独でシンジケートの捜査を始めたイーサンはCIAに国際指名手配されてしまうのだった。

 指名手配から六ヶ月。今だ足取りが掴めないイーサンの行方を探るため、IMFメンバーのベンジー(サイモン・ペッグ)はCIAの監視下に置かれ毎日のように尋問される。ベンジーはCIAの執拗な尋問にウンザリしながらも協力的な態度を取るフリをしつつ、イーサンからの連絡を待ち続ける。ある日、プッチーニのオペラ『トゥーランドット』の招待状を受け取ったベンジーは何かを感じ会場のウィーンへ向かう。もちろん招待状を送った人物はイーサンだった。
 イーサンは単独の捜査でシンジケートの正体が死んだとされた各国の元スパイで構成された「ならず者の国家」(ローグ・ネイション)であることを突き詰め、ベンジーに協力を依頼する。オペラ会場でベンジーが不審な男を発見。シンジケートの目的はオペラ鑑賞にやってきたオーストリア首相を暗殺することだった。あの、ヒッチコックの『知りすぎていた男』にもある、オーケストラのシンバルが叩かれる瞬間に暗殺するっていう、あれに似た方法でライフル殺害しようとするわけだ。
 イーサンは男を会場で尾行する最中、イルザの姿を確認する。イーサンは男と揉み合い、撃退するもイルザの行動を阻止することはできないと判断し、自ら首相の肩を撃ちぬく。SPに囲まれた首相はすぐさま会場を飛び出す。かなり強引な手段だが(こんなことしてるからCIAに「お前らはやりすぎ」って言われるんだよ!)無事首相の暗殺は阻止した…と思ったところ、車内に仕掛けられた爆弾によって首相は暗殺されてしまう。

 会場からイルザとともに逃亡したイーサンはシンジケートのリーダー、ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)、そしてイルザの正体について問いただそうとするがイルザは車から飛び降りてしまう。イーサンはイルザから盗んだ口紅型USBメモリからモロッコにシンジケートの機密情報を隠したサーバーがあることを突き止め、ベンジーとともにモロッコへ。その頃ウィリアムもIMFメンバーのルーサー(ヴィング・レイムス)を引き連れ、彼が突き止めたイルザの居場所、モロッコへと向かっていた。


 敵の組織側でありながら都合のイイ時に現れてトムを助けて去ってゆく、謎の女スパイを演じるレベッカ・ファーガソンがトム・クルーズを凌ぐ活躍っぷりで楽しませてくれるのだが、本作の主題はそこではなく、主人公イーサンと3作目から登場しているIMFメンバー、ベンジーとの妙な関係である。

 ベンジーはイーサンの行方を探ろうとするCIAによって毎日嘘発見器にかけられており、イーサンから連絡が来ていないかを確かめられるんだけど、毎日同じことの繰り返しにウンザリするベンジーはアランの「お前、やつの友達なんだろ?連絡ぐらい来てるだろ?」という質問に切れ、「友達だって?やつが俺の友達だったら友達をこんな目に遭わせるか!?」嘘発見器の針は反応しない…つまり嘘発見器に嘘をつくという複雑なことをやるんだけど、それもこれもイーサンとの友情のためなんだよね!
 敵か味方からわからないイルザを巡ってもベンジーは「あいつは敵のスパイだ!間違いない!」と説得するもイーサンは応じず。その態度も気に入らなくて「俺とあの女のどっちを取るんだ!?」と言わんばかり。クライマックスではなんとベンジーが人質に取られてしまい、イーサンが命がけで彼を助けようとする!

 「来るな!殺されるぞ!俺のことは放っておけ!」
 「・・・ベンジーを見捨てられない!!」

 何してんのこの二人(笑)

 普通ならイルザの方が捕まったり、二人のラブシーンがあったりするのに、一切無し!そんなイーサンとベンジーのイチャイチャ(笑)を見て一作目から登場しているルーサーが嫉妬の目を向ける(爆笑)。ルーサー役のヴィング・レイムスってタランティーノの『パルプ・フィクション』で自分でドーナツ買いに行くマフィアのボス役やってるんだけど、変態警官にケツ犯されるんだよね。やっぱり…(何が)
 男女のラブシーンを描かずに男同士の仲間を超えた友情関係を描いてる、まさにならず者の映画。これってトムの意見なのか。トムって老け専の噂とともにゲイ疑惑がずっとあったしな…かたや監督のクリストファー・マッカリーってゲイでお馴染みブライアン・シンガーと一緒に仕事してたし…
 一体どっちの趣味なんだよ?それは次回作『ミッション・インポッシブル6』(製作決定)で明かされる予定(嘘)





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Posted by 縛りやトーマス at 02:33│Comments(0)映画
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