2016年08月28日

お前もお前もお前も死ぬのだ!『X-MEN: アポカリプス』



 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『X-MEN:フューチャー&パスト』に継ぐ三部作の完結編で原始のミュータントであり最強のヴィラン、アポカリプスとの戦いが描かれる。


 強大な能力で古代エジプト人の上に君臨していたエン・サバ・ヌール(後のアポカリプス)は他のミュータント能力を持つ者の肉体に魂を転移させて生きながらえてきたが、彼の能力を危険視する人々(なにしろアポカリプスはテレキネシスで石を浮かせて自分でピラミッドを作ってしまう!)が反乱を起こす。
 転移の儀式につかうピラミッドを崩壊させて殺そうとするのだが、石を滑落させてピラミッドの大黒柱(?)をへし折ってしまう、って大規模なドリフ大爆笑の崩壊オチを見せられて制作費100億以上の大作とは思えない!何の冗談?
 時が経ち1983年。『X-MEN:フューチャー&パスト』時の騒動でミュータントを神に等しい存在と崇める集団が出来ており、彼等が生き埋めになってしまったアポカリプス(オスカー・アイザック)を目覚めさせる。覚醒したアポカリプスは自分を崇めない、美しいこの星を我が物顔で歩きまわっている人間たちを見て、まるで『デビルマン』のサタンのごとく怒り世界を破滅させることを決意。「私は許せなかった!私が生命がけで守った地球を汚した人間を!」四人のミュータントを直属の配下『黙示録の四騎士』とする。
 アポカリプスの能力は"恵まれし子らの学園”にいるプロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)らにも届き、ジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)を夜ごと見る悪夢に悩ませていた。
 その頃ポーランドで正体を知りながら自分を愛してくれる妻、そして娘とともに隠遁生活を送っていたマグニートー(マイケル・ファスベンダー)だったが、能力を知られた警察との争いで妻子は生命を落としマグニートーは姿を消す。
 セレブロでマグニートーに自分の元に来るよう呼びかけるプロフェッサーXだが、逆にアポカリプスに脳内に入り込まれ世界中の核兵器を大気圏外に放棄、プロフェッサーを誘拐する。
 プロフェッサーを利用して世界中の都市を破壊するアポカリプスは人類に宣戦布告。お前もお前もお前も死ぬのだ!(この映画、色んなシーンが『デビルマン』ぽくて黙示録感があるな)


 最強の敵と称されたアポカリプスがまったく最強に見えないのが問題点のひとつで、巨大なテレキネシスがあったらなんでも出来そうな割にはミュータントたちにあっさりやられてしまうし。この手の「最強の敵」描写って本当に難しくて、とにかく滅ぼすか支配するかの二択。理由は悪いやつだから滅ぼす、支配する!といった具合で描写がペラペラ。さっきもいった『デビルマン』のサタンみたいな内面の怒りがアポカリプスからはまったく伝わらない。単なる「悪いやつ」でしかない。アポカリプスによる人類支配にメリットでもあればわかるんだけど。
 敵ではなくミュータントを取り巻く状況自体が絶望的という風に描いた『X-MEN:フューチャー&パスト』は上手かったなあと。
 それに色んな能力があっても結局力でゴリ押しする方が勝ってしまうってのも短絡すぎ。もうクイックシルバーだけでいいんじゃないかな。

 この三部作シリーズは途中の展開とオチがいつも同じで喧嘩別れしたマグニートーが仲直りしようとするんだけど不貞腐れてどっか行く、の繰り返しで今回も同じだったのには呆れたわ。お前らいい加減にしろ。

 内容そのものが黙示録的大崩壊でズッコケ超大作!ジャンプ長期連載漫画の末期を見せられた気分。


宣伝の一環でサイロックのコスプレをした吉木りさはアリだと思います!俺の股間が黙示録!





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Posted by 縛りやトーマス at 15:32│Comments(0)トンデモ映画漫画
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