2016年10月09日

やっぱり前田有一とは意見が合わないな

 僕はつくづく前田有一とは意見が合わないと思っているが、今回もまったく意見が合わなかったという話。それは現在公開中の『グッドモーニングショー』についての感想だ。

「グッドモーニングショー」80点

http://movie.maeda-y.com/movie/02119.htm

 この映画のクライマックスから落ちに至るまでの展開は面白くないとかいうレベルではなく道徳的にも大問題で、下世話なイメージのあるワイドショー、ゴシップ誌の裏側を題材にした『SCOOP!』と比較しても出来において雲泥の差といえる(どちらもフジテレビ製作で、両方に吉田羊が出てるってのもねぇ…)。どこをどう評価したら80点になるのか理解できないな。
 前田有一は点数以上にいつも酷いのが感想文の内容でこの部分は失笑するしかないな。


>序盤はキャスターである主人公が朝の3時に目覚めてから本番までを、ディテール豊かに描く完全なお仕事ムービー。もしあなたがテレビ関係者なら、きっと息子に見せたくなるであろう。職場の格好よさを見事に描いた映像となっている。

>たとえば壁に貼る放送用の新聞にはアイロンをかける。その日の話題の順番を決めるための激しい、しかし無駄のないハイスピードな打ち合わせにも、業界人以外は面食らうだろう。ほかにも出演者が読むカンペの文字サイズ、フォントから出し方まで、すぐれた経験則的合理主義によるものだということも、これを見るとよくわかる。多少ながらこうした現場を知るものとしても、非常にリアルだということがわかる。と同時に、誰もが目的を1つにしている現場ならではの小気味よい一体感のようなものに、観客も入っていけることだろう。

>この臨場感が出せたのは、この映画のスタッフがテレビ出身だからと断言できる。この空気感とディテールを、テレビ局関係者以外が作るのは相当難しいはずだ。


 序盤の光景は朝のワイドショーの制作現場が描かれている。最初の話題になるニュースを何にするか、タレントの熱愛報道と政治家の汚職事件のどちらをトップにするかで芸能班スタッフと政治班スタッフが激しくやりあう。結果「朝から固いニュースはいらない」と芸能人熱愛報道がトップに。そこからどのニュースにつないでいくかの話し合いとなり、その過程で予定だったスイーツ特集はカットされることに。現場レポをやる予定の店にはキャンセルを伝えるのだが、朝のテレビで紹介されることを見込んで大量にスイーツを作った店は「大損だよ!」とガックリ。他にもニュース原稿のカンペの向き、文字の大きさなどを決めていったりする様子があっという間にテンポよく描かれる。この部分は一般視聴者が知る良しもないワイドショーの製作現場をハイスピードで見せていく、ここだけ見ると結構面白い。
 しかしここはあくまで導入部なのだから映画の面白さを左右するような部分でもなく、せいぜいが「テレビの現場あるある」ぐらいだ。臨場感なんていうほどでもあるまい。この文章に続く

>長澤まさみ演じる共演の女子アナとの不倫ネタがあるので中学生以上向きではあるが、それがなければテレビ局に興味がある小学生でも楽しめるであろうと思わせる。それくらいよくできた導入部である。

 あたりは何言ってるのかわからない。中学生以下とかテレビ局に興味がある小学生って…ホント何が言いたいのかわからない。
 テレビのワイドショーの現場を扱う題材なんだから、これぐらい描写できて当たり前であって褒めるところじゃないよ!批評家としてこんなところ褒めてどうするの?しかもこの後の文章は褒めるどころか貶してばかりなのでこの80点という採点のほとんどは冒頭の部分なのかよと。


 で、なぜ前田有一がこんな導入部に拘ってるのかというと、この一文に尽きる。

>多少ながらこうした現場を知るものとしても、非常にリアルだということがわかる

 前田有一は以前『とくダネ!』などにコメントを使われたりしたことがあったので、そのことを「多少ながらこうした現場を知るもの」と言っているのだ。それをアピールしたいだけ!この俺、前田有一様はお前らが知らないテレビの制作現場を知っているのだ、だからこの導入部が臨場感のあるリアルな場面だとわかるんだよねーってドヤ顔したいだけやん。いるんですよ。こういう特殊な仕事や現場に関わっているというだけで自分の意見も特殊だと勘違いして、「君に教えてあげよう」風の口調になるやつが…
 前田有一にとって映画評論というものは自己アピールにすぎないのだということがよくわかりますね。



同じカテゴリー(映画)の記事画像
高島礼子がキャインキャインと鳴いて政伸に噛みつく!わんわんばんこ!『犬鳴村』
これぞ真の社会正義映画!ドンキー!『ロバマン』
第92回アカデミー賞直前予想
猫人間が有力!第40回ゴールデンラズベリー賞
永遠に閉じ込められるミステリー『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』
狼が帰ってきた!『野獣処刑人 ザ・ブロンソン』
同じカテゴリー(映画)の記事
 高島礼子がキャインキャインと鳴いて政伸に噛みつく!わんわんばんこ!『犬鳴村』 (2020-02-27 21:18)
 これぞ真の社会正義映画!ドンキー!『ロバマン』 (2020-02-19 01:41)
 第92回アカデミー賞直前予想 (2020-02-10 09:29)
 猫人間が有力!第40回ゴールデンラズベリー賞 (2020-02-09 23:12)
 永遠に閉じ込められるミステリー『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』 (2020-02-02 23:42)
 狼が帰ってきた!『野獣処刑人 ザ・ブロンソン』 (2020-01-27 23:14)

Posted by 縛りやトーマス at 16:36│Comments(2)映画テレビ
この記事へのコメント
前田センセと意見が合う人っているんですかね(笑)
久々に彼のサイトを覗いてみたら、前より酷くなってるような…今週のオススメがどれも微妙でワロタ
『シン・ゴジラ』の感想もヒドイ。唐突に「自衛隊のエライさんの話」として9条擁護始めたのには苦笑。
まぁ前田センセの底の浅い政権批判はいつもの事だけど。
やはりベタ褒めしていた『天空の蜂』も稚拙な脚本と演出で原作のサスペンスが台無しだったし。
結局テロリストが原発を人質に取って政府を恐喝するという一点のみで持ち上げているだけと言うのがバレバレ。
こんな駄文で飯食えてるのが驚きだけど、案外沖縄基地反対のバイトでもやってる方が実入りが良いかもよ。
四方田犬彦氏がさる雑誌に寄稿していた映画評論家論が面白いです。
「映画評論家は馬鹿でもなれる。映画評論家が馬鹿なのではない、馬鹿が映画評論家になるのだ」
すべての映画評論家に当てはまるとは思いませんが、前田センセには100%当てはまるよね。
Posted by shine at 2016年10月10日 08:41
前田有一でも「一定の評価」はあると思うんですよ。認めたくないけど(笑)
映画のタイトルなどで検索すると超映画批評が上の方に来たりするのでネットが主な活動の場になっているライター、批評家関連ではアンチも含めた認知があって、ネットでは情報の正確さや内容の面白さよりもアクセスされることがまず重要というのがよくわかりますね。
だから彼もそこには異常に拘って雑誌連載のプロフィールが以前は
・7000万ヒットの人気映画サイト
だったのが最近では
・8000万ヒットの人気映画サイト
になっていて、7000万も8000万も大して違わないじゃないか…と思うんだけど前田にとって重要なんでしょう。そこが。
Posted by 縛りやトーマス縛りやトーマス at 2016年10月10日 11:39
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。