2016年11月21日

地味目顔女優と乱歩ユニバース『屋根裏の散歩者』(2016)



 限定公開だったので劇場で見られずじまいだったがDVDレンタル開始したので借りてみた。コレ、2009年の『失恋殺人』から続く「江戸川乱歩エロティックシリーズ」(シリーズだったのか!)の第3弾という位置づけなの。シリーズ3作品すべて監督している窪田将治はよほどこのシリーズに思い入れがあるのか、前作『D坂の殺人事件』で本作の主人公である郷田三郎を先に出演させていて、明智小五郎とライバル的関係にしておくという仕掛けを見せた(演じているのも同じ河合龍之介)。その対決が本作で決着するのだ。明智役は『失恋殺人』から同じ草野康太が演じており、窪田将治による乱歩トリロジー、乱歩ユニバースな世界観があり、低予算映画の割に壮大なスケールを感じさせる。

 郷田三郎(河合龍之介)は人生に飽いており、満たされない変態的欲求を下宿の屋根裏を散歩するという奇行で満たそうとしていた。ある日同じ下宿に住む歯科医の遠藤(淵上泰史)が酔った勢いで「少量のモルヒネで人が殺せる」と口走ったのを聞いて以来、毒薬での殺人に興味を抱く。
 下宿に女子大生の大内照子(木嶋のりこ)が越してくる。遠藤の患者だという照子はうつむき加減に小声で話すような女だ。遠藤は助手をしている病院の令嬢・黒木直子(間宮夕貴)と婚約しているが、肝心な時に「勃たない」ので直子は不貞を疑いAKC探偵社に浮気調査を依頼。明智の助手で妻の文代(松本若菜)は遠藤が照子と逢引している証拠写真と調査資料を直子に手渡す。遠藤はかつてある女と情死を図ったが死にきれず、その際の性交に異常な興奮を覚え、それ以来異常な性交でしか勃たなくなってしまった!下宿で遠藤が照子を無理やり犯す様子を天井裏から覗き見る郷田。照子に恋慕していた郷田は遠藤への殺意をたぎらせる。うまく遠藤の部屋に隠してあったモルヒネの瓶を手に入れた郷田は天井の節穴から糸を垂らし、モルヒネを寝ている遠藤の口に垂らす…

 元グラドルにしては地味めのルックスだった木嶋のりこがオドオドして嗜虐心をそそる女子大生役にハマっており、頬を打たれ立ったまま後背から貫かれる場面などの屈辱の表情には変態趣味のない紳士でも興奮待ったなし。令嬢役の間宮夕貴は彼女と正反対で濡れ場の活き活きとしてる表情ったらないね!腰を反る時の快楽に溺れるような顔の淫靡さ、『甘い鞭』で壇蜜とエロさを競い合っただけのことはある。
 この二人によるエロスの競演に見惚れていると、血みどろのクライマックスが待ち受けているので気が抜けない。乱歩作品のエロとグロが上手くミックスされているし、昭和の匂いを感じさせる木嶋のりこと間宮夕貴の起用はベストだな。『失恋殺人』の宮地真緒もそうだけど窪田将治は派手目な顔じゃない女優を使うのが上手いね。次回作は『盲獣』あたりでお願いします。


のりこちゃんのオッパイ形がキレイ





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