2016年12月21日

ロックとポルノ、そして熊『変態だ』



 原作・みうらじゅん、監督・安齋肇という『勝手に観光協会』の2人が送り出す『変態だ』は前野健太演じる「その男」が三流大学に一浪の末なんとか入ってくるところから始まる。謎の巨漢・アフロ先輩(信江勇)に誘われて無理やり入れられたロック研究会で男は先輩の卒業後、残されたメンバーでバンド『不合格通知』を結成、そこそこ売れる。
 仲間たちが就職のため長い髪を切った時、男は音楽の夢を諦めきれずソロでやっていくことを決意。これもそこそこ売れて結婚し、子供を授かる。子供が寝ている間にやるやることやってしまう男と妻。妻役は恵比寿マスカッツ二期メンバーの白石茉莉奈!これはポルノ映画なのでエロいベッドシーンがあるのだが、彼女のカラミは違う作品で見ているものの、映画でヤッてるところを見るとそれはそれで興奮しますな。

 一件ごく普通の結婚生活を送っている男だが、実は妻に内緒で愛人を作っており、かゆくなるような甘いセッ クスをしている妻とは違い、愛人にペニスバンドでハメられている男。愛人役は『ウルトラマンX』の橘副隊長、月船さらら!怪獣対策している陰でSMプレイに耽っていたとは(違)ちなみに月船さららは元宝塚で男役だったから、男の役はお手の物だな!!

 雪山で行われるスノーロッヂフェスティバルに参加することが決まった男は愛人をマネージャーと偽って同行させる。「向こうでボロクソに犯してやるよ!」と言われなんかやだなあという顔をしながらも内心興奮しまくる男。実家のある街というから「ちょっと見に行こうかな」と言い出す妻を説得し、男と愛人は現地の雪山へ。すり鉢型の野外音楽堂には観客十数人しかいない。さすがに軽井沢のももクロライブとまでは言わんが、フェスの規模小さすぎ。しかも男の前にステージに立つのはウクレレえいじ。「それでは『フランケンシュタイン対地底怪獣』から・・・」って『大怪獣モノ』と同じことやってる(笑)
 そんな中でヒット曲の『ジェレミー』(みうらじゅん生涯のベストワン映画!)を歌う男。が、客席には内緒でやってきた妻の姿が…このまま鉢合わせするわけにはいかないと、ステージが終わるやいなや、愛人の手を取って山奥へ逃げ込む男。心中する気か、冗談じゃないと怒る愛人に男はそそくさとセルフ亀甲縛りを始めるのであった。やけっぱちになった愛人に攻められ、男は気を失う。目が覚めた男の前に現れたのは野生の熊であった…今、極寒の雪山で人と熊の死闘が始まる!


 何を言ってんだお前は、と思うかもしれないが、こういう映画なんだもん!人間は常日頃、日常から変態なのか、それとも極限の状況が変態を目覚めさせるのか。哲学めいたテーマを思わせるが単に驚かせたかっただけかもしれない。
 ミュージシャンが不倫してる話をみうらじゅんが書くっていうから、色々想像力を膨らませたのだが、さすがに恥ずかしかったのか、熊と人の戦いに逃げてしまったのは残念。
 何が変態なのかはわからなかったが、こんなものを金を出して観にいったあなたは確実に変態だ!






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Posted by 縛りやトーマス at 20:31│Comments(0)トンデモ映画
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