2016年12月29日

ミラちゃんやめへんで!『バイオハザード ザ・ファイナル』

ミラちゃんやめへんで!『バイオハザード ザ・ファイナル』

 2002年に第一弾が公開されてから15年の時をかけてついにシリーズ完結。問題は本当に完結するの!?ってことなんだけど…
 当のバイオハザードシリーズをズルズル続け(確かⅢの時に終わるっていってたはずが…)、『エイリアンVSプレデター』とか風呂敷広げるだけ広げて畳んだことのないポール・W・S・アンダーソンなので絶対期待してなかったんですけど、これが綺麗にきちんと風呂敷畳んでるの!今まで語られなかった事件の真相や真の黒幕の存在とその陰謀、主人公アリスの意外な正体などが全部納得のいく形で明かされて、物語の幕を引く。どうしたんだアンダーソン。悪いものでも食ったのか!!

 日本人にとってはタレントのローラがコバルトという役名まで与えられて出演しているのも気になるところ。各マスコミには「ローラ、ハリウッド進出!」の見出しが踊っていたが、日本人にとってこの手の「ハリウッド進出」がロクなものじゃなかったことは歴史が証明している。『アルマゲドン』(98)で「私はショッピングに行きたいの!」のセリフひとつで“ハリウッド進出”した松田聖子、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(06)で簡単なセリフ3つぐらいしかなかった北川景子(本作には北川以外にも妻夫木聡や千葉真一、真木よう子や中川翔子なども出ている。全員チョイ役)、それらの中でも最悪だったのが『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(99)の森川美穂。彼女が007に出るからといってワイドショーなどが空港からハリウッドに向かう森川を追い回すほど大騒ぎしたが、彼女の出演シーンはピアース・ブロスナン演じるジェームズ・ボンドがカジノに居る時の客の役(笑)。チョイ役どころかエキストラやんけ!彼女が英語を話せないのを知らなかった(流暢に英語詞の歌を歌っていたので勘違いした)プロデューサーのドジが原因だったそうだけど…
 このように日本のタレントのハリウッド進出はろくなもんじゃねえ。少し前に南明奈がハリウッドデビューするっていってたのはどうなったんだ。せめて北川景子よりはセリフが多いことを祈る。で、ローラなんだけど、結論からいうとチョイ役でしかも早い段階でアンデッドに食われて死ぬので見せ場らしい見せ場もあまりなく残念な結果に。しかし前述した連中よりずっと出演時間は長いし、セリフだってきちんとあるので遥かにマシ。今後に期待。


 実写バイオハザードシリーズは一作目からなぜかヨーロッパ資本とか入れていて、本家ハリウッドの超大作といった感じではなく、3000万ドルの低予算でつくって世界中で大ヒット、1億ドル超えを達成してシリーズ化していく。アンダーソン大したもんだ。ヨーロッパ資本だったり、低予算だったのは当時ゲームの実写映画化でヒットしたものがほとんどないので出資してくれる人がいなかったのかなと。『スーパーマリオ』に『ストリートファイター』『ファイナル・ファンタジー』だもんな(笑)。
 シリーズをヒットさせたアンダーソンは『Ⅲ』を経て主演のミラ・ジョヴォビッチと結婚。『2』『Ⅲ』は製作だけだったものの、『Ⅳ』以降は監督に戻ってほとんど家族でつくる家族映画になっていく。なにしろ今回は娘のエヴァ・アンダーソンまででてるんだから…
 この調子なのでいくらシリーズが綺麗に完結していようと、やろうと思えばいくらでも続編が作られるだろう(未だにシリーズがヒットしているんだし)。終わる終わるといいながら
「ミラちゃんやめへんで!バイオハザード、絶対やめへんで!!」
 と言い出すに違いない。娘が大きくなったら彼女を主演にすることもありえないとは言えない。バイオハザードシリーズはゾンビのように不滅なのである。





同じカテゴリー(映画)の記事画像
恐怖と笑いの緩急『アス』
右にも左にも配慮した毒にも薬にもならないコメディ『記憶にございません!』
佐藤二朗のギャグで笑ったら負け『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』
映画の中の夢こそ現実『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
連続上映1000日突破!
書くことはやめられない『ガーンジー島の読書会の秘密』
同じカテゴリー(映画)の記事
 恐怖と笑いの緩急『アス』 (2019-09-20 22:55)
 右にも左にも配慮した毒にも薬にもならないコメディ『記憶にございません!』 (2019-09-16 23:00)
 佐藤二朗のギャグで笑ったら負け『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』 (2019-09-12 00:06)
 映画の中の夢こそ現実『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 (2019-09-08 21:38)
 連続上映1000日突破! (2019-08-31 23:16)
 書くことはやめられない『ガーンジー島の読書会の秘密』 (2019-08-30 20:43)

Posted by 縛りやトーマス at 21:45│Comments(0)映画
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。