2017年02月21日

これが正しい漫画実写映画だ!『咲-Saki-』



 麻雀が健全な国民的遊戯として認知されている世界でインターハイ全国出場を目指す少女たちの物語を描いた漫画『咲-Saki-』は作者の小林立が描く色んな少女たちが何より素晴らしい。美少女から平均的、さらにはイマイチな女の子まで色んな少女が描き分けられており、ただ美少女を描くだけの漫画家はゴマンと居るところ、ブサイクまで魅力的に描いてしまう作者は本物の天才だ。
 なのでその漫画の実写化という以上様々な少女たちをどれだけ再現できるかにかかっているが、その点この実写は何もかも最高です!「麻雀台におっぱいが乗る」という作中描写を再現するために選ばれたとしか思えない原村和役の浅川梨奈(普段と正反対のキャラをやらされて演技だけは苦労していたが)、アニメ版の声優、釘宮理恵に負けずとも劣らぬ声で張り合う片岡優希役の廣田あいかを始めとして、文堂役の樋口柚子、沢村智紀役の金子理江などは漫画そのままにしか見えないし、普段は美巨乳グラドルなのに、5キロ増やしてキャラクターに似せた深堀純代役の星名美津紀、シルエットが激似の上に醸し出す雰囲気がこれまたキャラクターそのままの東横桃子役のあの(ゆるめるモ!)などのキャスティングはあまりにも絶妙で、正しい漫画実写映画とはこういうことでしょう。一瞬しか登場しない今宮女子の門松まで似ていて、執念を感じた。
 このように各校のキャラクターが完全に再現されているので決勝の4校それぞれの気持ちになって楽しむことも可能で、リピーターはその時々で推しの高校を決めて観るという(!)。
 唯一、龍門渕の大将であり長野予選最強の“怪物”である天江衣はアニメ版で福原香織が演じた幼女イメージを見た目から覆した。実写版を演じた菊地麻衣は『貞子vs伽椰子』で盲目の少女・珠緒を演じてまるで異界の住人にしか見えない怪演だったが、本作でも圧倒的な“怪物”のイメージを漂わせ原作の持つオカルト麻雀のイメージを裏切らなかった!

 映画公開に先駆けてテレビで放送されたドラマ版ではやや退屈だった麻雀の説明部分も、ダイナミックな大技が決まるところをピックアップして見せており、捨て牌や待ち牌による引っ掛けなどはあまり描かずにカットしてしまう大胆さで約2時間の長編ながらスピーディーな展開で飽きさせない。

 漫画実写映画とは何か、をわかってるスタッフとキャスティングによるこれぞ完全再現映画であり、今後同様の漫画実写映画ができる際の基本にしてもらいたい。





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Posted by 縛りやトーマス at 00:15│Comments(1)映画アイドル映画
この記事へのコメント
原作を知らずに、ポスターを観てこお映画のチケットを購入しましたが、漫画原作の実写で失敗が多い中見事な作品でした!全国大会の続きも映画化してほしいです
Posted by ホテマニ at 2017年02月21日 01:15
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