2017年03月13日

映画館の力もおかりしたい『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』



 平成ウルトラシリーズの最新作、『ウルトラマンオーブ』の初劇場版。“さすらいの風来坊”という独特な主人公像であったクレナイ・ガイ(石黒英雄)。彼はハモニカを吹いて現れるんだけど、本作ではハワイ帰りなのでウクレレを弾きながら登場!ケレン味のある演出は劇場版でも健在であった!

 劇場版の脚本はTVシリーズのメインライター中野貴雄が担当。中野貴雄といえば大阪・十三で『アマゾネス』とかに興奮していた強いおねーさんが大好きな、特撮パロディを自主映画で製作していた男なんだ。そんな男がウルトラシリーズのメインライターになっているのだから、大学時代に『帰ってきたウルトラマン』をシコシコつくっていた庵野秀明がゴジラ本編を任されるぐらい衝撃的である。今はそんな時代なんだぜ!

 中野貴雄監督は歴代シリーズのように防衛隊に所属しない、さすらいの風来坊がライバル関係にあるこれまた謎の男、ジャグラスジャグラー(青柳尊哉)と粋なセリフのやりとりをしながら切った張ったの戦いを繰り広げるという従来のウルトラシリーズとは違う魅力があったが、劇場版でも(TVで)死んだはずのジャグラーが特に説明もなく蘇り、ホスト風の名演を見せびらかす。怪しげにあらわれてガイたちの邪魔をしたかと思うと、囚われたナオミ(松浦雅)たちを助けたり、ダークリングでゼットンとパンドンのカードをスキャンして「闇の力をおかり」したり、似合わない正義感ヅラをしてみせる。影の主人公、ジャグラーが七面六臂の大活躍!TV版の悪役が安い扱われ方をすることが多い仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズとは違って中野貴雄監督、きちんと悪役の見せ場を用意してくれたし、スーツのみ登場のギンガ、ビクトリーそして中の人も登場するXとの共演もあり、エックスと分離された大地(高橋健介)を助けるという展開には新旧のヒーローが対立(しているフリ)ばかりしている東映の仮面ライダー、スーパー戦隊シリーズも少しは見習ってほしいよ。

 そして往年のウルトラファンへのサービスとして放送50周年を迎えるウルトラセブン、モロボシ・ダン(森次晃嗣)もゲスト出演。元相・風来坊だから?シリーズとの関連性もきちんと表しているのはさすがオタクの面目躍如か。



 本作の劇場公開数は前作『劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』の50館を超える61館なのに大阪では2館減らされてしまい、観るのに難儀した。公開に関して映画館の力はおかりできなかったようで…




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Posted by 縛りやトーマス at 22:09│Comments(0)映画特撮・ヒーロー
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