2017年07月31日

オヤジなんかいらない『JKニンジャガールズ』



 『スパイダーマン ホームカミング』のプレミア試写に日本版主題歌を担当してる関ジャニ∞がゲストに来ていて、彼ら目当てのジャニーズファンが挨拶だけ見て映画を見ずに帰るという行為に非難が殺到したそうですが、アイドルファンって男女問わずそういうもんでしょ。僕はそういう光景を何度も、何十年も見てきた…アイドルファンはアイドルを見たいのであって映画を見たいわけじゃないというのをアイドル映画製作者は理解しておかないといけない。

 というわけでこの『JKニンジャガールズ』である。ハロプロ研修生から誕生した8人組ユニット、こぶしファクトリー主演映画。ハロプログループ主演の映画化というと、なんとあの『ピンチランナー』『カントリー・ガール 北海道牧場物語』(00)以来、三作品目。メンバー単独での出演はあってもグループだと℃-uteやBerryz工房、スマイレージですらグループ主演映画はないというのに…この事からもハロプロの期待の高さが伺え、ももクロの『幕が上がる』(15)みたいな感動作を期待したんだけど…

 関東と関西が人知れず、日本の覇権を巡って争っているという話で、その影で蠢いているのが女子高生忍者たち。首都東京を守るべく東京の女子校に送り込まれたJKニンジャガールズの4人・霧隠ノエル(浜浦彩乃)、石川ラブリ(広瀬彩海)、服部ココア(野村みな美)、百地イブ(和田桜子)。彼女らは関西忍者が企む「東京タワー消滅作戦」を阻止せんとする。
 …というあらすじだけ見たら、残り4人のこぶしファクトリーメンバーが関西ニンジャガールズとして戦うと思うのが普通だろうけど、なぜか関西のニンジャは温水洋一をリーダーとする忍者オヤジーズだった!なんで!?忍者オヤジーズはそのままでは関東JKニンジャガールズの居る女子校には潜入できないので、忍術を使って女子高生に憑依する。オヤジたちが輪になって「女子高生になっちゃ~え」と歌い踊る、悪夢のような光景を見せられ、温水洋一らは残り4人のこぶしファクトリーメンバーの中に入って無事女子校への潜入を果たす。こんな話にした脚本家の頭をかち割って覗いてみたいわ(脚本家は吉川ひなの主演の『デボラがライバル』を手掛けた伴一彦)。

 潜入したものの忍者オヤジーズは振る舞いそのものがオヤジなので(おしぼりで顔拭いたり、思いっきり足を開いて下敷きで仰いだりする)、JKニンジャガールズたちに怪しまれるのだが、主役の立場であるノエルはすげえアホ(アホガールか!?)という設定なので「あの子たちはオヤジーズじゃないよ!絶対に違う!」と何の根拠もないのに決めつける。ノエルのアホさにつけ込んで忍者オヤジーズのリーダー、大野ノゾミ(井上玲音)は彼女に接近して関東忍者の秘密を探ろうとするのだが、ノゾミに憑依する猿飛茂助(温水洋一)はノエルがあまりにカワイイので一目惚れ(笑)してしまい、しまいには車に轢かれそうになったノエルを救うために忍者の奥義、「消滅の術」を使ってしまう!
 その後ノエルとノゾミが百合的関係になってしまうんだけど、それなら温水洋一が憑依するって設定、別にいらないと思うんだけど!はっきりいって温水洋一らオヤジーズの存在がまったく不要で、こぶしファクトリーだけのゆるゆり話にしても成立するだろうに、なぜこんな話にしてしまったのか…責任者でてこい!

 実はこれ、舞台版がもともとあって、そちらは関東JKニンジャガールズとなにわニンジャガールズの対決になっていて、普通にノエルとノゾミが仲良くなってしまう展開とのこと。じゃあなんで映画でオヤジを出したんだよ…
 JKニンジャガールズの首領である浅野ゆう子が東京都知事で都民ファーストとか言ったり、昔はディスコで暴れまわっていたとか、寒すぎるギャグの数々に凍りつくばかり。オヤジの僕でも笑えません!
 ニンジャガールズがとにかくカワイイってのはいいんですけどね。何かやる度に「ジェケニン!」って決めポーズとるところ、悶絶するほどカワイイんだけど30回ぐらい繰り返すので途中で飽きてくる。1時間半がひたすら苦痛。これは舞台挨拶があったら映画を見ないで帰っても許されると思う。アイドルファンにとって映画は苦行だな。





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Posted by 縛りやトーマス at 05:49│Comments(0)映画アイドル映画
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