2018年01月24日

オーケン、ドス竜で培った怪演技再び『平成ジェネレーションズFINAL』



 2019年に生前退位を予定している今上天皇。19年には平成最後の年、平成31年となるわけです。平成ライダーも30年10月にスタートするであろう作品が平成最後の作品になるわけです。それに先んじて「平成最終章」と銘打った劇場映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』は文字通りファイナルにふさわしい作品だった。

 本作ではゲスト出演としてゴースト、鎧武、フォーゼ、オーズの4ライダーが出演する。ただ出るのではない。ガワではなく、演じている役者本人が登場するのだ。ガワ(スーツ)のライダーは過去作に何度も出演している。しかし役者側がこれだけ大量に出演しているケースは稀だ。『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』(16)にドライブ役の竹内涼真、ウィザード役の白石隼也が出たケースもあるが、今回は4人プラス1人。スケールが違う。
 そのうえゲスト出演のライダー全員に固有のサイドストーリーが存在しており、エグゼイド/ビルドの世界観に無理やり当てはめたわけではなく、それぞれの世界が影響しあっているという設定も凝っている。メインの主人公であるエグゼイド、ビルドをサポートするだけの存在ではないというのは過去作に思い入れがあるファンにとってたまらない魅力ではないですか。
 中でもオーズ(渡部秀)とアンク(三浦涼介)が本編最終回以来の再会を果たす場面はあまりに劇的で、ファンの涙を誘う。さらに再び別れることになる場面でアンク役を演じた三浦が感極まってしまうシーンはNGテイク寸前の演技で、人外のキャラクターを演じた三浦の外見の変わらなさ(奇跡か!)と相まってシリーズ終了後6年を経てこんな未来が待っているなんて想像もしなかった。ライダーファンを続けていてよかった!

 かといって懐古趣味だけに陥ってない面も。ビルドの2号ライダーである万丈龍牙(赤楚衛二)は自分の冤罪を晴らすために戦う男なので、自分を犠牲にしてまで他者のために戦う他のライダーたちが理解できなかったが、彼らとの出会いを経て自分以外の者のために戦うヒーローとして目覚めていくという物語もあり、ビルドファンの新規や一見も満足。ここ数年の歴代キャラを消費するだけの空虚なお祭り騒ぎから一歩抜きんでた、大きなお友達も納得の一本です。


 そんな感涙必至の物語を破壊するのが最強の敵、仮面ライダーカイザーを演じる大槻ケンヂ!!一体なんでこの作品のしかも大ボス役にオーケンが起用されたのか理解に苦しむ。オーケンの役は一人二役で体の半分を失った物静かなキャラと、陽気すぎるふざけたキャラ(口癖は「ファンキー!」)でどちらもオーケンのキャラではない。かつて初主演したドス竜の怪演技を完全に再現して世にも奇妙な悪役を演じきってました。
 かつて朝の5時に高尾に集合、という呼び出しに耐えられず役者は廃業したオーケン(本作でも朝の7時に呼びされたらしいけど)。東映は一体何を考えて起用したんだ。本当にこれでよかったんですか!?スクラップ&ビルド、壊してばっかですけど本当に大丈夫なの??





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