2018年01月30日

みんな大人になった『劇場版マジンガーZ / INFINITY』



 永井豪の画業50周年(!)を記念して製作されたマジンガーZの新作アニメ。なんと74年の『マジンガーZ対暗黒大将軍』以来の映画化。

 Dr.ヘル率いる地下帝国との闘いに勝利した兜甲児とその仲間たちは平和な時代を過ごしていた。光子力は完全無公害のエネルギーとして平和利用され、マジンガーZらのロボットたちも博物館で展示され、戦闘メカとしての役割を終えていた。10年が過ぎたとき、突然平和は破られた。Dr.ヘルらは復活し、統合軍のロボットを蹴散らすと世界中に「平和的共存」を宣言する。Dr.ヘルとあしゅら男爵、ブロッケン伯爵の機械獣軍団になすすべもない世界は「戦闘よりも共存」を選ぼうとするが、Dr.ヘルらは富士山で発見された謎の巨大遺跡、インフィニティの力で世界を思うが儘に作り替えようとするのが真の目的であった。この陰謀を止めるべく今や科学者となって戦闘から10年離れていた兜甲児は隠していたマジンガーZに乗り込むのだった。

 40年以上も前のアニメの続編をつくると聞いて、一体どういう話にするのかと思ったらシリーズ最終回から10年後、という設定になっていた。とはいえ時代的には2010年代を背景に描かれており、甲児たちがスマホをもっていたりする。10年という時の流れの中で登場人物たちは当然のように大人になり、甲児は科学者になり、弓さやかは新しい光子力研究所の所長に、弓教授は総理大臣に(!)なり、ボスはラーメン屋の大将に。衝撃的なのがみんな大人になったので悟ったようなことを口にし、ロボットが出てくれば昔は自分もマジンガーやアフロダイAに乗って暴れまわってたのに、大人になって責任ある立場に収まった彼らは好き放題できない。さやかは光子力を軍事利用できる立場にないし、弓教授は総理大臣の立場から各所の調整に追われる始末。ボスなんかコクのあるしょうゆラーメンとか作ってんだぜ。そこはコテコテでギトギトの脂っぽいとんこつじゃねーのかよ!!

 みんな大人になって責任のある立場になったことで緊急事態に何もできなくなる、というのはかつて子供だったが今は大人になって家庭もつくって責任ある立場になったであろうマジンガーファンには「あぁ~わかるわかる」てなもんだ。「俺も昔は暴れまわってたのにな~」としみじみすること間違いない。まぁ、中には未だに大人になっていない人もいますが…

 大人のためのマジンガーZはまさかの全国のお父さんがしみじみとしてしまう湿っぽさもあるけれど、フル装備で出撃する兜甲児とマジンガーZがため込んだストレスを発散せんばかりの大暴れを楽しんでチョーダイ!

 あと暗黒大将軍とかをなかったことにしているのだけは納得できないので次回作に期待する。





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Posted by 縛りやトーマス at 18:46│Comments(0)映画アニメ
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