2018年07月04日

メレ様が実質主役『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』



 メタルヒーローシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品第3弾。今回は『宇宙戦隊キュウレンジャー』とのコラボ。テレビシリーズから数年後。新たに開発されたネオキュータマが12の犯罪組織を配下に収める幻魔空界によって奪われる。襲撃者がカメレオングリーン・ハミィ(大久保桜子)だったことから現在宇宙連邦大統領(物凄い立場だ)の鳳ツルギ(南圭介)は全宇宙にハミィの指名手配を宣言。「仲間を信じないのか」とツルギの態度に激昂した獅子レッド・ラッキー(岐洲匠)と彼に同意するオウシブラック・チャンプ(CV:大塚明夫)らと袂を分かつ。かつての仲間を信じたいが、信じきれないワシピンク・ラプター283(CV:M・A・O)らと心ならずも対立することになるキュウレンジャー。一方、幻魔空界の手先、宇宙忍デモスト(CV:日野聡)は手に入れたネオキュータマで腑破十臓(唐橋充)、エスケイプ(水崎綾女)といったスーパーヴィランたちを蘇らせ下僕としていたが、メレ(平田裕香)だけは「なぜ生き返らせた」とデモストに反目し、ハミィの裏切りにも理由があるのではと考える。


 当初はかつてのキャラクターの再利用を目的とした安易な公式による二次創作と思っていたこのシリーズも回を重ねるごとにこなれていき、独自性が出てきて新たな魅力が生まれてきた。石垣佑磨演じる宇宙刑事ギャバンtype-Gをシリーズを通した主役にし、その時々に応じて共演する戦隊やキャラクターを絡めていくわけだが、今回はギャバンが本拠で同時に展開する事件の指示を出しながら、烏丸舟・宇宙刑事シャイダー(岩永洋昭)の方をギャバンの代わりに現地に赴かせ、軽いノリのシャイダーが事件の裏に隠された真相を起用に探り当てる、という展開だ。ギャバンが安楽椅子探偵的なポジションになっているわけ。

 かつての仲間たちがすれ違いから敵となり争う、というのはアクション監督を担当した坂本浩一の定番だが、さらに悪役側のヴィランたちも一枚岩ではなく、誰も彼も人のいいなりになるより己の生き様を真っ当したいタイプのキャラクターなので単に悪役のひとりとして蘇らされたわけではない、というのが旧作ファンの心をガッチリ掴んでます。中でもメレ様は実質主役の扱いで、理央様の愛のために生き、理央様の愛のために戦うラブウォリアーとしての生き様を真っ当したまま死んでゆく!他のヴィランもキュウレンジャーやギャバンたちに敗北するのではなく、役目を終えて消えてゆく、という心憎い演出。旧作のファンからすると単にやられ役として出てきて、あっさり新作のキャラにやられるのではいつも納得がいかなかったので、満足。悪役側の話がよすぎるのでキュウレンジャー側がどうでもよくなるレベルだ。

 ラストには今後の展開を予想させるキャラクターも登場し、僕の青春時代ど真ん中のシリーズがついにやってくるのかと感慨深い。本部長も復活してくれ!




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Posted by 縛りやトーマス at 22:44│Comments(0)映画特撮・ヒーロー
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