2018年10月16日

欅坂のブレーンは目が肥えてるな『響-HIBIKI-』



 ビッグコミックスペリオールで連載中の漫画の映画化。本作が映画初主演になる欅坂46の平手友梨奈がヒロインの響を演じる。
 文芸雑誌・木蓮の編集部に届いた新人賞応募作。「鮎喰響」とだけ書かれた名前の読み方もわからない封筒の小説は傑作であることだけは間違いなかった。それを見た若手編集者の花井ふみ(北川景子)は「ネットでなければ受け付けない」条件のため、わざわざ本人に代わってネットで応募し直す。なんとかこの作品を世に出すのだ!あとは応募者本人を探し出しさえすれば…
 駆けずり回った結果、鮎喰響(平手友梨奈)はまだ15歳の女子高生であることがわかった。ただ自分の才能を確かめるためだけに書いた、という響を説得して新人賞選考に出した作品はあっという間に認められ、新人賞受賞、さらに芥川賞、直木賞を史上最年少でWノミネートという栄誉を果たす。世間が「15歳の天才少女あらわる」と持て囃すのだが、彼女は「絶対に自分を曲げられない」性格だった。

 学校でケンカを吹っかけてきた不良の指をへし折り(!)、同級生にセクハラをするかつての芥川賞受賞作家のオッサンの顔面にハイキック、新人賞を同時受賞した、世の中を斜に構えて見る田中(柳楽優弥)から「話題作りで女子校生に賞取らせてんのかよ」と絡まれ、響の小説なんか読んでいないと言われたことに腹を立て、授賞式の席上で田中をパイプ椅子で殴打!そのあと駅のホームまで追い回す…というエキセントリックなどという言葉では言い表せない奇行の数々でマスコミは大騒ぎ。いくら才能があってもこれじゃあ…と響の本を出すのに尻ごみする出版社、響に振り回される花井。しかし彼女のいうことはいつだって筋が一本通っている。響の言動に周囲は振り回されつつも影響を受け始める。


 ヒロインを演じた平手友梨奈の存在感にまず圧倒される。演技が上手いとか下手とかいう以前に役柄がバッチリハマっているのだ。彼女より上手い役者はいるだろうが、響役は平手しかいないと断言できる。ほとんど笑いもせずに相手を射殺すような目、突き刺すような声…すべて最高!
 欅坂というグループで高い人気を誇っているアイドルの初主演映画にこの作品を持ってきたブレーンは相当目が肥えているね。チャラチャラした恋愛映画に起用しなかったのは慧眼といえる。作品が尖りすぎているので大ヒットとまでいかないのが残念だ。とにかくアイドルといえば恋愛映画、という風潮にパイプ椅子殴打をかますこの一本、お前もお前もお前も平手友梨奈に圧倒されるのだ!




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