2019年01月15日

この映画が災害『ワイルド・ストーム』



 ディザスター映画の季節がやってきた!というのも去年の一月にディーン・デブリン監督の『ジオストーム』というディザスター映画があったのだ。『ジオストーム』は地球規模で起きた災害をミサイル(みたいなもの)を打ち込んで吹き飛ばすという中学生の妄想みたいな話でコケたけれど、こちらのストームはどうなんじゃい!

 今世紀最大、カテゴリー6(風速60メートル)の巨大ハリケーンが迫るアメリカ西海岸の町。そこにアメリカ政府の紙幣処理施設があった。汚れたお金を処理する施設なんだが、(表に出せないお金、ダーティマネーというわけではなくて物理的に汚れてるやつ)このタイミングで6億ドルの札束が運び込まれた。その情報を聞きつけた強盗団が混乱に乗じて金を奪おうとしていた。襲撃は成功するはずだったが、金庫を開けるパスワードを知る政府の人間ケーシー(マギー・グレイス。ちなみに吹き替えは内田真礼さん。吹き替え版見ればよかった)はハリケーンの影響で壊れた発電機の修理を依頼しに出かけていた。地元に住む修理屋で気象学者(どういうキャラだ)だという、ウィル(トビー・ケベル)、ブリーズ(ライアン・クワンテン)のラトリッジ兄弟は施設にケーシーとともに向かうが、強盗団との争いに巻き込まれ、兄のウィルが捕まってしまう。ハリケーンが迫る町で、武装した強盗団相手にケーシーと兄弟が立ち向かう。


 ラトリッジ兄弟は災害用特殊対策車。ドミネーターという装甲車よりもゴツイ車を持っていて、普通の乗用車よりも速く走り、中には災害に関するデータが詰め込まれていて、これ一台で大型台風に対処できる。『ツイスター』に出てきたストーム・チェイサーよりもすごい!地面に杭を打ち込んで少々のことでは吹き飛ばない!


ドミネーターの雄姿

 映画は数と武装で劣るケーシー・ラトリッジ兄弟側が知恵とアイデアを駆使する一方、強盗団の無能ぶりがすさまじい。凄腕を自称するハッカーが金庫のパスワードを開けられず、強風の中の戦闘では弟が車のホイールキャップを風上から飛ばすという荒業にあっさり敗れ、モールでの戦いもケーシーらが体をワイヤーで固定した後、モールの屋根を吹き飛ばしてみんなが吹っ飛ぶ。強盗団よりも強硬な手段を使う兄弟たちにさんざん出し抜かれるのだ。そもそもハリケーンが迫る中で強盗しないで普通の日に来た方がよかったんじゃないの…?あと、ハリケーンとストームは全然違うから、ストームは局地的だけど、ハリケーンはもっと大規模でしょ!この邦題おかしい。

 チマチマしていて、爽快感と深い考えに欠けているという、『ドラゴンハート』『デイライト』のロブ・コーエンらしい映画で、コーエン作品中最低の客入りなんだそうです。もう、この映画が災害だったとしか…




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Posted by 縛りやトーマス at 03:17│Comments(0)映画
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