2019年06月23日

自分を偉くみせるためのアピールに必死な前田有一

 自称映画批評家の前田有一が珍しくバズっていた。


自分を偉くみせるためのアピールに必死な前田有一

 これは6月末から公開される映画『新聞記者』についてのツイートだ。『新聞記者』というのはどういう映画か、以下映画.comからの解説文を紹介しよう。

東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーを原案に、若き新聞記者とエリート官僚の対峙と葛藤をオリジナルストーリーで描き出す。東都新聞の記者・吉岡エリカのもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、強い思いを秘めて日本の新聞社で働く彼女は、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。そんなある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎と久々に再会するが、神崎はその数日後に投身自殺をしてしまう。真実に迫ろうともがく吉岡と、政権の暗部に気づき選択を迫られる杉原。そんな2人の人生が交差し、ある事実が明らかになる

 政権の闇を暴こうとするジャーナリストと理想に燃える若手エリート官僚を主役にしたポリティカル・サスペンスで、舞台は日本ということから、加計学園問題を嫌でも想起させメディアに対する政府の介入がテーマ。
 前田はそれをチャンネル桜のコーナーで紹介していて、「忖度など無縁なガチ批評家の私は、こうした気骨ある映画と映画人を今後も堂々と紹介してまいります」と自らいうようにタブーとされるテーマに挑んでいる作品や製作者を支持したい、というわけだ。
 前田はこの手のタブーとされる(と前田は思っている)テーマを取り扱う作品に対してはやたらと評価が甘く、何か使命でもあるかのように語りだしはじめる。


松竹が原発タブー打ち破る 東野圭吾原作「天空の蜂」の衝撃度

「何より画期的なのは、堤幸彦という日本を代表する映画監督が、大手映画会社と一流のキャストで仕上げた堂々たる大作ということです。これほどのメジャー作品が原発タブーを打ち破ったことはかつてなく、その功績はとてつもなく大きい。日本の映画界、ひいては日本の未来を変える道筋を切り開いた堤幸彦監督と松竹の勇気を、今後すべての映画人は全力でフォローすべきでしょう」(前出の前田有一氏)

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/160787/2

私はこの映画を作り、上映する人たちに最大級の賛辞を送る。そして、彼らの勇気を無にしてはならない。日本には、ぶち壊さなくてはならないタブーがまだまだある
https://movie.maeda-y.com/movie/02029.htm


『新聞記者』についても

芸能界全般が忖度ムードに包まれる中、松坂桃李や本田翼をはじめ、出演した人気俳優たちの勇気も称えるべきです。安倍政権のもと、ここまで危険水域に踏み込んだ日本映画はかつてなく、映画としての出来もすこぶる良い。これほどの映画がもしヒットしなかったら、もう日本で社会派映画に挑戦する映画人なんていなくなってしまいますよ」(前田氏)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geinox/256538/2

 この持ち上げよう。

 前田有一は彼がタブーに触れていると感じるテーマの映画について、

「どこも取り上げないだろうだから、自分が取り上げ、タブーを打ち破ってほしいと願い、こんな作品が次々作られてできればヒットしてほしい、いやヒットしなければならない。みんなで応援しよう。そして忖度せずにタブーがテーマの作品でもおそれずに紹介できる私はすごい映画ジャーナリストなんだ!

 という自分をアピールするのに必死だが、そもそも本当にこの手の映画はタブーなんだろうかと。
 前田は彼がタブーとされるテーマを扱った作品たちがまるで何かの圧力におびえながら制作され、一歩間違えば作品自体が封印されかねないような印象を持たせているが、本当にそんな圧力があったのなら公開されてないと思う。制作中、実際に圧力のかかった映画『宣戦布告』などがあるにはあるが、それでも内容の一部を修正して公開に至っている。
 ここからわかることは、圧力がかかったとしても公開することは可能ということだ。タブーとされても制作、公開はできるのだから、気にせずに作ってしまえばよいのだ。一番ダメなのは「これは政治的にややこしい問題をはらんでいて、タブーだからやめておこう」と思考停止に陥ることではないの?

 それをタブーだなんだといってる人の方がこの手の作品を制作することに対してハードル上げてるとしか思えない。
前田のような立場の人間がしなければいけないのは「こんなのタブーでもなんでもないのだからどんどんやればいい」ということで、政治的な問題をはらんだ映画作品をごく普通に取り上げることではないのか。なのに前田は「忖度など無縁なガチ批評家」と自画自賛して、さも自分は世間がタブーとされるテーマの作品も臆することなく紹介する、真の映画ジャーナリストなのだと言わんばかり。自分から「これはタブーだ」といっておいて!

 前田にとってこれらの映画を語ることは、自分を偉く見せるためのネタに過ぎないのだろう。彼がタブーだなんだと言い出して何かを語るときは、必ず前田有一という人物を偉く見せるためのアピールが入っているから、眉唾で読んで欲しいのです。




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