2019年09月29日

大きい股間の疑惑

 チャールズ・ブロンソンの西部劇『正午から3時まで』でブロンソンは強盗団のひとりグラハム・ドーシーを演じている。銀行強盗を結構する直前に乗っている馬がダメになり、一軒の民家から馬を拝借しようとする。その民家にいた未亡人アマンダ(ブロンソンの嫁、ジル・アイアランドが演じている)に一目ぼれしたドーシーは馬がないと嘘をつき、家に留まる。亡き夫に操を誓うアマンダだったがやがて二人は惹かれあい、正午から3時までの3時間だけ愛し合う。
 仲間たちが強盗に失敗したと聞かされ、ドーシーは彼らを助けにいく。仲間が縛り首になると知ったドーシーは途中で出会った歯科医のフィンガーになりすまし、ドーシーと間違われた彼は射殺される。しかしフィンガーが詐欺師だったことからドーシーは刑務所に入れられてしまう。入れ替わりを知らないアマンダはドーシーが死んだと思い込む。警察にドーシーとの関係を話したことで彼女は町中から「ふしだらな女」と責められるが、「私たちは正午から3時までの間、確かに愛し合ったのです」と強く訴え、世間の同情を買うことに成功する。この話を本にしようとする作家に「ドーシーは長身のハンサムで・・・」と思いっきり美化したドーシー像を語るアマンダ。
 一方、塀の中のドーシーはアマンダが忘れられず脱獄する。外に出ると自分とアマンダのことを書いた本がベストセラーになり、二人のなれそめは『正午から3時まで』という舞台になり、アマンダの家は観光地化していた!しかしドーシーの姿は似ても似つかぬ「長身のイケメン」にされてしまっていた!憤慨したドーシーはかつての仲間たちに不満をぶちまけるが彼らはドーシーのことを観ても誰のことだかわからない。

「お前誰だ」
「俺だよ、ドーシーだよ」
「嘘をつけ、ドーシーは長身のハンサムだ。お前なんかとは似ても似つかない」

 本に書かれたドーシー像が定着してしまっていて、本物のドーシーを知っている仲間たちもそっちが本物だと思い込んでいるのだ(そんなアホな)。
 ドーシーはアマンダに会いにいくが、当然自分が美化したドーシー像が本物だと思っているのでブロンソンを見てもわからない。ドーシーは「証拠を見せてやる」と服を脱いで股間を見せつける!それでアマンダもようやく本物のドーシーだと気づくのだ(爆笑)。


「股間が大きすぎて怪しい」万引きを疑われた男性。無実を証明するために約25センチのイチモツを見せる(イギリス)
http://karapaia.com/archives/52282954.html

大きい股間の疑惑

 と、そんなコメディ映画のことを思い出したこの事件。衣料用品店でイチモツがでか過ぎる男が、股間のふくらみを観て万引きを疑われ「だったら証拠を見せてやるぜ!」とパンツを脱いで潔白を証明した。侮辱された、と男は憤慨しており、店側は男の高圧的な態度や「パンツを脱げとは強制していない」というものの、衣服がパンツに入るわけはないんだし、店側の態度もどうかと思うよね。

 ちなみにブロンソンの映画の続きは、今更本の内容は誇張したんだといえないアマンダは自殺して世間の夢を守る。アマンダ殺しの罪で捕まったドーシーは塀の中で「俺が本物のドーシーなんだよ!」と空しく叫ぶが誰にも信じてもらえない。異常者扱いされた彼は精神病院に収容されてしまい、そこの入院患者たちだけは彼が本物のグラハム・ドーシーだと信じてくれるのだ。怖いオチだな!





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