2020年07月30日

俺はKGBだ!『痴漢電車 満員豆さがし』

俺はKGBだ!『痴漢電車 満員豆さがし』

 先日、肥後橋アワーズルームで行われた竹内義和先生と快楽亭ブラック師匠の『屈曲位大放談!』にて教えていただいた新東宝、滝田洋二郎監督の『痴漢電車』シリーズの二本目。

 満員電車内で迷彩服にヘルメットに偽装用の葉っぱまで張り付けた(こんなやつ電車に乗ってだけで怪しいわ)男(成田誠)が女学生(蘭童セル。ロリータフェイスの女優なのでこの名前になったそうな)をおイタしちゃうのだが、男はその時にアソコの奥にあるケースを隠す。女学生は家に帰ってそれを取り出すと中からはカメラのフィルムが出てきた。

 男は翌日、電車でまた彼女におイタを働き、ケースを取り戻そうとするが彼女とその友人(麻生うさぎ)に袋叩きにされてしまう。男は自衛隊から脱走した隊員で、そのフィルムは自衛隊と横須賀の米軍が結託して核兵器を密かに日本政府に売り渡した証拠が収められている。3人はこのフィルムを使って政府を脅して大金をせしめようとする。

 女学生はマル暴のデカ長(久保新二)の愛人として囲われていて、デカ長は自衛隊から逃げ出した男を捕まえて出世を企んでいる。このデカ長は婦警(たかとりあみ)を利用して自衛隊の男を捕まえようとするのだが、まるで役に立たない。デカ長にハメられてるか、逆に自衛隊の男にハメられて交通事故を起こしかける(バカ)。

 この騒動に絡んでくるのが謎の黒スーツにサングラスの男。演じるはもちろん立川丹波守(当時の名前)こと快楽亭ブラック師匠。役どころはKGBのスパイだが、デカ長が女学生の友人を誘拐した現場に乗り込んでくる場面で、台本では「俺はKGBだ!」というところ、本人のアドリブで「俺はボボノフ・オメコスキー、KBGのスパイね!」とかまして爆笑を呼ぶ。ボボといえば九州地方では女性のアソコのことなので、それを揶揄したギャグかな?

 最後は女学生らのたくらみが台無しになってしまうという、ありがちな骨折り損のくたびれ儲けなオチで終幕。シュールかつアヴァンギャルドな展開に頭がクラクラしました。数々のゲリラ撮影(電車内は下半身のクローズアップ以外はすべて本当の通勤電車で撮影され、横須賀の施設入口ではモロに警備員が写っている横で撮っている)には低予算ポルノ時代の何者にも囚われない自由奔放さが見え隠れしているといえなくもない!

 新東宝のポルノなんて、よほどのことがない限り見ないだろうけど思わぬ逸品、珍品があるので安く扱うことはできないのであった。





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Posted by 縛りやトーマス at 11:40│Comments(0)映画
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